ギリギリのギリで滑り込み何とか乗船。

 

ぶひぃ~2分前だ。

ほんと危なかった。

お隣には煙を吐いているのは切串行き。

江田島ね。

海軍のエリート養成学校である海軍兵学校があったところ。

一回釣りで行ったことがある。

が、1匹も釣れんかった・・・。

 

船内はこんな感じ。

進行方向はこちら。

あちらに向けて進む。

開聞岳みたい。

 

赤い男、寝る。

島に近づく。

上陸!

似島。

初めて来たよ。

広島には小中高の12年住んでましたけどね、ここには来たことがなかった。

当然存在は知ってましたけどね。

で、今回はどこに何があるとかいう予備知識はゼロでやってきた。

知ってることは日清戦争の時にここの検疫所を通って兵隊さんが本土に帰ってきたことと、原爆が落とされたときにここの検疫所が野戦病院になったことだ。

 

フェリー乗り場には神社。

こちらで自転車を借りた。

フェリーの中でレンタサイクルをやってるのを知りましてね。

徒歩ではきついので自転車は助かる。

さぁ行くぞ!

いい眺め。

島を外周する道路。

しかし狭い道でもあり、車は全く来ない。

広島市内方面。

宇品から約3km。

ぶっちゃけ死ぬ気で泳げば渡れなくもない・・・かな。

どうやら港から見て島の反対側まで走らなければ何もない模様。

そんなわけで島の形に沿ってクネクネ走る。

ん?

海苔?いや牡蠣か。

 

しばし走って現れた建物は

似島学園。おぉ~こんなところにあったのね。

似島学園・・・僕が説明を書くよりはこちらをご覧ください。

 

 

そして

かつてここに検疫所があった。

日清戦争の時、広島に大本営が置かれましてね。

広島城が大本営ですわ。

そこに明治天皇が来られましてね。

その間、首都が東京から広島に移ってたんですよ。

なので広島人は「広島は首都になったことがあるんじゃけぇのう」と自慢する。

 

鵜。

こいつが海に潜るんだけど、見てるこっちもこの猛暑の中を走ってきたのでもう汗がだらだら。

手のひらまで汗が垂れる。

浮かび上がった姿を見て、マジで海に飛び込もうかと迷うくらいに暑い。

俗にいう「危険な暑さ」である。

牡蠣筏。

広島ですけぇのう。

 

あっちは何だろうか?

広島大橋?知らんけど。

あ~フェリーが宇品に戻っていきますな。

 

そして再び走る。

え~と、どちらさん???

 

おぉ~!後藤新平さん!?

え?広島に所縁があったの???

この方、満鉄の初代総裁でしてね。

で、国内の鉄道がらみで言うと肥薩線に「しんぺい号」という名前の列車が走ってまして。

最初「なに?しんぺいって?」って思ってたんだが、肥薩線が開業した時の鉄道院の総裁が後藤新平さんだったことからその名前をとったそうな。


 

似島学園の校舎を眺めながら走る。

すると見えてくるのは

桟橋。

ここが

似島学園の桟橋。

ほぼ桟橋直結である。

 
 

その横には

弾薬庫。

ヤブ化してる。

戦争やってた頃はここに弾薬庫があったんですな。

そして走る。

持ってきた水が尽きた。

喉がカラカラだ。

汗も大量にかいている。

水が欲しい・・・

おっ!

自販機発見!!!

いや~だいぶすすけてるな。

動いてんのか???

大丈夫かこれ???

「動いていてくれ~」と願いを込めてコインを入れると・・・

買えた~!!!

カラカラの体・・・いや汗でびっしょりの体に冷えたコーラーを流し込む。

くぅ~~~~~~!

この黒い液体が五臓六腑に染み渡る。

旨い!旨ーい!!!

命の水・・・いや命のコーラである。

この自販機のある建物は平和養老館。

第二検疫所に建てられたそうな。

ん?

へぇ~。

似島は日本のバームクーヘン発祥の地らしい。

ドイツの捕虜の収容所がここにあったそうな。

ちなみにユーハイムってご存じです?

洋菓子の。

あのユーハイムさんもここに収容されていてバームクーヘンを作っていたそうな。
 

知らんかったけどいろいろな所以のある島だったんだなぁ。

千人塚。

原爆が落とされてここに運ばれた方々がたくさん埋められている。

慰霊碑もあるんだが、あの時は一人一人を供養するようなことは不可能で

多くの方が仮埋葬という形で眠っている。

原爆の日ってのはね、広島の人間には本当に特別な日である。

今でもロシアとウクライナが戦争をしてるけど

戦争はしちゃいかんよね。

「それができたら苦労せんわい」と言われそうだが国際紛争は話し合いで解決したいよな。

お互いが飲み込まにゃならん部分も出てくるだろうし簡単なことではないけど。

資料館。一番行きたかったところなんだが予約制だったらしい。

残念ながら入れませんでした。

へぇ~。

訓練基地もあったんですな。

似島って軍事上でも重要な島だったんだな。

ホタテの貝殻の山。

これ、牡蠣の養殖に使うやつだな。

多分。

 

そして再び走る。

基本平地だったけどここだけ山を突破。

そして海を眺めながら下る。

さっきのホタテの貝殻、これになると思うんだよな。

お、サギ君ハロー。

 

あ~間違いねぇ。さっきのホタテだ。

 

走れ走れ!

道がないので純粋な島内一周はできないけど

ほぼ1周はできる。

1周10数キロ。走るだけなら約1時間。

ここにも桟橋跡がありますな。

勝手に桟橋跡って書いたけど桟橋ですよね???

 

というわけで島を1周して戻ってきた。

自転車を返しフェリーの待合室へ。

似島バウム。

もっと宣伝して全国に広めたいですな。

日本のバームクーヘンはここから始まったんですよぉ~。

ウーハイムは似島が発祥ですよぉ~。

フェリーが来たので乗り込む。

どう見ても観光客ではない皆様。

この島でも人々の生活が営まれているんだなと実感した。

というわけで広島港こと宇品港に帰る。

自転車を使って思いのほか早く港に帰ってこれたので、1本早い便で戻れることになった。

 

 

バイバイ!

いいところだったからまた来るかも。

 

島っていいよね。

昔、島にはまったことがありましてね。

北海道の有人島は全部行った。

礼文島、利尻島、天売島、焼尻島、奥尻島。

あとは八丈島とか。

その後、伊豆諸島を攻めようとしていた時期に結婚して、そこで島巡りは止まっている。

 

その後弟君が島にはまりましてね。

沖縄の離島とか小笠原とか、毎年1週間くらい行ってる。

うらやましいことよ。

 

急に今の時間に戻るけど昨日小笠原から東京まで戻ってきましてね。

台風の影響で新幹線が止まっているので、現在浜松町のホテルで待機中である。

関西は全く影響はなかったけど局所的には被害が出ている。

皆様、ご用心ください。

 

続く