榛原駅にとうちゃこ。
駅のロータリーには
高見山と
三峰山の両横綱に向かう軍団が。
で、僕は三峰山の方へ並ぶ。
あちらも三峰軍団。
行って帰って3200円。
これ、前日17時までの事前予約。
そうしないとバスを何台準備したらいいかわからんからね。
バスの到着を待つ。
僕の後ろのおばさまたちが朝ドラの話をしている。
「ブギウギ」ね。
えぇ、僕も見てますよぅ。
が・・・話を聞いてるとやれ演技がへタだのどーのこーのと。
で、ブギウギの愛助(水上恒司)つながりで話が「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら」に飛びまして。
この映画、僕もチビと見に行ってましてね、「よっしゃ!バッチ来い~!」と聞き耳をたててたら
「あのなんか長ったらしい名前のやつ」から始まり「話に深みがない」「福原遥、そんなかわいないのに云々」と井戸端評論家というかもう関西のおばさまトーク炸裂で。
なんつーかもっとこう好意的に見れないものだろうかと。
聞きながら苦笑いでしたわ。
で、渡されたマップ。
登尾ルートが初心者向けで不動滝ルートが健脚向けですか。
うむ~。ここは不動滝ルートかな。
ここで初心者向けルートに行っちゃうとなんか逃げてるみたいな感じがしてね。
で、奈良交通のバスがと~ちゃこ。
定員的に僕が一番最後に乗り込む。
僕より後ろの人は2台目以降のバスとなる。
何台出るのかな???
3台くらいいきそう。
バスの中でうつらうつらしてたら終点のみつえ青少旅行村にとうちゃこ。
まだ祭りサイドの人は誰もいないけど祭りだわっしょい!
降りてくるころにはうまいもんがいっぱい並んでるのかね???
で、上下のレインウェアを着込みスパッツもつけていざ出陣!
あの橋を渡ってお山へと向かう。
お~い、待っちくり~。
ん?
あら、いらっしゃいますか。
てなわけでお山へと入っていく。
まぁこんだけ人がいますからねぇ。
最近は冬眠しないルールを守らないクマさんがふらふら出てきたりするけど、こんだけ人がぞろぞろ歩いてたら出てこれないわな。
僕は今年で登山歴20年だが、花咲く森の道でクマさんに出会ったのはたったの2回だけ。
出る出ると注意喚起はされるものの、出る出る詐欺でそうそう出会うものではないのだ。
おっ、こっちが登尾ルートですか。
実は僕が三峰山に登るのは2回目。
前は・・・どっちから登ったっけ???
もうかれこれ17,8年前の話んだがぜ~ん全覚えていない。
というわけで不動滝コースへ向かう。
持ってきたガイド本にもこちらからのコースが紹介されているので、多分こちから登ったんだろうな。
さぁここからが登山道ですよぅ。
健脚向けって書いてあるけど、僕の勝手な解釈では健脚向けってのは2本足で歩ける人なら時間かかっても登れまっせというレベル。
ヤバい鎖場や岩場があるようなルートは「健脚向け」って言い方では「上級者向け」って書かれるんじゃないかな。
そんな風に永遠の中級者は思う。
で、
おぉ~滝だ。
ほぉ~、これが不動滝ですか。
いい感じですな。
前に来た時、なんとな~くこの滝の横を通たような気が・・・しなくもない。
なんか見た記憶が・・・ないと言えなくもない
と言って過言ではない。
橋方面を見下ろす。
ちっこく人が写る。
そして登る
登る。
で、見下ろす。
あの滝で落差何mなんだろうね。
高見山もそうだったけど
こちらも人生の先輩方が多い。
ペースはかなりゆっくりめ。
おぉ~伐採しまくりですな。
ちょっと雪が出てきた。
で、ここでアイゼン装着。
道が凍結してきたんでね。
一年ぶりのアイゼン登場。
こやつにも生き血を吸わせんとのぅ。
年に一度はアイゼンを履くような山行をせんとな。
今回もそうなんだけど関西の雪山あるある。
アイゼンに慣れてないのでつけ方がわからん人、結構いがち。
家で練習してきてくださいよぉ~、パイセン。
さぁ行きますか。
山に登ってると思うんだけどね
山に登る人たちって臆病であり楽観的だと思うんだよな。
リスクを考えて悪い方を想定して行動しがち。
「やばいなぁ」と思えば引き返すし「怖いなぁ」と思えば行かない。
そういう感覚がないと余裕で事故ると思う。
その一方で楽観的でないとやってられない。
どんなに山頂が遠くてもちょっとずつでも休まず歩いていたらいつかてっぺんに着くっしょって考える。いつか知らんけどいつかは着く。
つらい山、きつい山ではそういうことを考えながら登る。
おっ!
あの小屋記憶にあるわ。
やっぱこのルートで登ったんだな。
つーか持ってるガイド本のルートがこっちだからね。
そりゃこっちだろう。
小屋では多くの方々が休憩中。
前に来た時は小屋の中でおじさんがウナギの弁当食べてた。
奥さんが作ってくれたんだって嬉しそうに話してましてね。
うちは絶対ないわ~とか思いながらうらやましいなぁって思った。
というわけで尾根筋に出ましたとさ。 続く。