電話の件がどうしても気になっていたので
翌日に婆さんに言ってみることにした
俺『田中さん伝わったかどうか気になっていると思うよ』
婆『何が?』
俺『田中一郎さん(仮称)が亡くなった事が伝わったかどうか』
婆『一郎さん・・死んだの?』
俺『・・・・』
あ~・・やっぱり・・とっさに嘘をついたし
もう忘れている
俺『電話してあげなよ!!』
婆『この前 一郎と電話で喋ったよ!!』
俺『いつ?昨日?先週?先月?』
婆『3日くらい前に』
又 とっさに嘘を付く・・・
面倒で電話掛けたくないのだろう
俺の前で電話を掛けさせることにした
婆『もしもし婆さんですけど』
田『????』(聞こえないから)
婆『えっ!!一郎死んだの?』(演技なら凄い)
田『????』
婆『は~膵臓癌でね~』
田『????』
婆『姉さんが連れて行ちゃったのかね?』
田『????』
婆『80超えていたから仕方ないね~』
電話の会話を聞いているとボケてないと思えるほど
しっかりしている
本当は全くボケていないのか?
通話は10分ほどで終えたので 少し質問してみた
俺『何で亡くなったて?』
婆『聞いてない』
俺『いつ亡くなったって?』
婆『聞いてない』
俺『享年何歳だって?』
婆『聞いてない』
数分前に喋ったことを覚えていない・・・
のか ワザと忘れたふりをしているのか?
これがボケの現実なのだろうな~