老化の話をしてみよう~其の伍・人生最高に辛かった五十肩の日々 | ~三匹猫とチャボと畑と~     ぽんすけ131のブログ

アニメテニプリU-17を見返している。今、8話。

中高生が4.50歳にしか見えないとか、少林サッカーのように

服がはじけてしかもそのまま試合とか、ジャージ下が

フリルのシャツとか、サンタのような髭モジャが18歳とか

物理法則完全無視とか、エグザイルに使用許可取ってんの?とか

言い出したらキリがないくらいツッコミどころがあって・・

何回見ても最高だな、コレ。

後半見るのが楽しみだぜ。

 

今日は暗黒の2年半を語ろう。

そりゃーもう酷かった。涙なしには語れない程に。

白髪と共に私には避けて通れない宿命だと覚悟はしていた。

高校生の頃、父が痛がって苦しんでいるのを見ていたからだ。

仕事を休職して温泉に湯治に行っていた。

当時はそのくらいしかすべがなかったのだろう。

「腕がもげた方が楽だった」と私が苦しんでいるときに

父に聞いたらそう言った、重症だ。

その後、母もなり、かなりの間家事を不自由していた。

 

私が痛くなる1年ほど前に姉が苦しんだ。

それでもあまり長引かずに、家族内で一番軽く済んだようだ。

私は骨折のように腕をつらないと右肩が痛くて歩けなく

なってから整形外科にかかった。遅いよね。

これって早く行った方が軽く済むとかあるの??

 

食事毎に痛み止めのロキソニン。飲んでも飲んでも効かない。

湿布を手首から肩上まで9枚貼って寝ても痛みは治まらず。

毎晩痛みで泣きながら起きる始末。

いつも二の腕をさするのでフリースはそこだけ生地がすれて

薄くなり、肌は揉むので赤くあざになってしまった。

寝るときは横を向いて体の下にすると痛いし

かといって腕をまっすぐ「気をつけ」の姿勢に下ろせないので

(胸を開くと痛い)痛くてベッドで眠れず

居間のリクライニングのできるソファーをいい感じの

角度に起こしてそこで猫と寝た。

普通の枕では肩が下がってしまうのでセブンスピロー

(シングルベッドの三分の一くらいあるデカいやつ)を買った。

今、五十肩で苦しんでいる人はこの寝方をお勧めする。

 

車はハンドルの下部しか持てず、買い物も重いものはダメ。

洗濯は干せずに旦那さんがほとんどしてくれた。

ドライヤーも洗髪も手伝いが必要だし洗顔も一苦労。

トイレは大丈夫でホント良かったよ。

服の上げ下げが片手ですっごく時間がかかったけどね。

長かった髪は自分で結べないので短かく切った。

リハビリ受付の若い女性が「髪、切っちゃったんですね」と

残念そうに言ってくれた。

服も脱ぎ被りが出来ず、全部前開きの物に買い替えた。

こんなことで大金がかかるなんて思ってもなかったな。

着替えも一人で出来ずに要介護状態だから。

この歳で人よりかなり早く介護を受ける経験するなんて・・

旦那さんはすっかり介護の達人になってしまった。

 

病院ではレントゲンで石灰化がないか、他の病気でないか

確認をしてから毎回肩の関節に痛み止めの注射を打った。

とはいえ、毎回ステロイドを打つわけにもいかず

効くか効かないかよくわからないヒアルロン酸を

肩関節を指でグリグリして場所を探し

今まで見たこともないような大きな注射器を

ブス~ッとゆっくりズブズブと深く差し込む。

打つ前からすっげーコワイのに1分以上かけて

ゆっくりゆっくり液を入れるんだよ。

その間はもう息が止まりそうで、そのうえ当然超痛くて

毎回マジで泣いた。

 

医者からは手術を勧められた。

全身麻酔で眠っている間に無理やり肩関節を動かして

固まっているところをバリバリ剥がすんだそうだ。

「切ったりしない手術だから」と簡単に言ってくれるけど

麻酔切れたら絶対死ぬ程痛いよね?冗談じゃない!と

ビビッて断ってしまった。

 

診察と同時にリハビリも開始。

周りは一回りどころかもっと上の年齢の人ばかり。

ひと回り年下の療法士さんは、前にならえのポーズが

出来ない程腕の上がらない私を見て「う~ん・・」と

唸って泣きそうな顔でこっちを見て「長くかかりますね」と

申し訳なさそうに言った。うん、分かってる。

 

そのとおり、まだコロナも始まってなかった頃から2年半。

長い間通勤のようにせっせとリハビリに通った。

痛い腕で運転して通うのは大変だったけど、1時間半程

みっちりしてもらうマッサージは固まった腕の痛みが和らぎ

気持ち良くて大助かりだったし、最初10分間の

温水マッサージウォーターベッド最高だった。

療法士さんは説明も丁寧で優しいがリハビリは厳しく

「痛い痛い!ギブギブッ!」「アーッ、もうもげるー!」と

情けなく涙目の私に仕事とはいえ、とても良くしてもらった。

私、お年寄りばっかりの中できっとうるさかったよね(笑)

 

旧実家の縁側に腕を上下に動かせるよう旦那さんがDIYで

リハビリ室にあるものと同じに紐付き滑車を作ってくれた。

暇があればそこに行ってガラガラと自主リハビリ。

父がしたように毎週末には旦那さんと温泉にも出掛けた。

すっかり温泉通になっちゃったよ。

温泉はやはり良かった気がする。効能に「神経痛・関節痛」

ってある所は手あたり次第行ったもんね。

そういう温泉はポカポカするのが長続きして湯冷めしにくく

体中がほぐれるのが分かるのだ。

私のお勧め、別府・鉄輪温泉がピカ1。

 

リハビリは最初は週3。半年ほどして週2になった。

右肩の痛みが軽くなってきたころ、交代で左肩が痛み始めた。

不思議なことになぜか左右入れ替わって結局2年半続いたが

なんとかほぼ痛みも取れ、まっすぐではないが

ある程度バンザイも出来るようになり、自分でほぐす動動も

上手に出来るようになって、2年半の長いリハビリは終わった。

今はあの頃が嘘のようになんともない。

 

笑い話になるのはありがたいが、この体質はおそらく

息子に遺伝してる、そう、たぶん、絶対、確実に。

きっと20年後には私と同じようにこの地獄のような

痛みの日々を過ごすに違いない。

 

現在、結石で苦しんでいる彼にはとても言えない・・・

 

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なぜか旦那さんの抱っこをいやがるむぎすけ。

絶対旦那さんに顔を背けて、かたくなに見ろうとしない。

顔がキンチョーしてる(笑)

確保されてしまった一枚。

 

80kg以上ある旦那さんなのに、このむぎすけのデカさよ。