スペインは、15世紀末からの「大航海時代」よりポルトガルと並んで
世界各地に次々と植民地をつくっていった。
イタリア人コロンブスは、スペイン王室の援助を得て、インドを目指し大西洋を横断し
「新大陸」・・・アメリカ大陸にたどり着いた。
コルテスやピサロは黄金郷を求め、現在の中南米にあったアステカ、マヤなどを植民地にした。
ヨーロッパに風穴を開ける役割で世界史に名を残したスペインだが
その過去の栄光を偲ばせる・・・というか堂々残した建物が、マドリッドにある「王宮」。
とにかく建物自体がとても大きく広く。
2,700を越える数の部屋ひとつひとつがとっても豪華。
壁から天井から「陶器」で覆われた部屋もあるし、
ベルベットのカーテンで覆われて薄暗い中で、黄金のライオン像が鈍く光る重厚な部屋。
長いテープルに150名が着席できる規模の、「饗宴の間」と呼ばれる部屋。
なにより、各部屋の「シャンデリア」ひとつひとつが大きくて派手で豪華!!
「入口」を入ってすぐの所にある大階段。
ナポリ近郊にある「カゼルタ宮殿」を彷彿とさせる(記事はこちら→★★★ )
写真はここまで。内部はNGだったの
王宮から、市街地の反対側を。
遠くに平地に伸びるロープーウェイがみえた。
さて。王宮を出たあとは、プラド美術館方面にむけてアルカラ通りを。
途中、前出のプエルタ・デル・ソル広場(熊と山桃の像があった)を経由し
「ムセオ・デル・ハモン(Museo del jamon)」でコイツを食べる!
立ち飲みバーで、写真のとおり人がもりっと群がっているが
そこをかき分けて注文しないといけなかった。
連れが無事注文をとってくれて感謝
実はこの日曜日、プラド美術館は夕方5時からタダなんである。
マドリッドは狭い。4時過ぎに美術館に着いちゃったので、
5時前まで近くの丘の教会の階段で、太陽を浴びながら一休み。
(正面にあるのが、プラド美術館)
一休みしている間に、いつの間にやら長蛇の列が出来ていた。
正面玄関の前の、ベラスケスさんにご挨拶して・・・
入りましたよ~「プラド美術館(Museo Nacional del Prado)」へ
(正面からじゃなく、横のこの2階から入りますわよん)
スペイン王室の美術コレクション約300点を中心に、1819年開館した美術館。
それからも集めに集めた美術品は、現在3万点に及ぶ。
絵画中心に観てゆく。
やはりヨーロッパの美術館らしく、ギリシャ神話から聖書の描写がテーマな絵画がほとんど。
もう~“本で、雑誌で、教科書で見たことがある”作品がゴロゴロのオンパレードだ
観たかったゴヤの「黒い絵」のひとつ、『息子を喰らうサトゥルヌス』。
その迫力ゆえ、勝手に大きな画を想像してたが意外に小さかった。
傷みが激しいゆえに他の美術館へ貸出しを行わないと聞いていたから、見られて大満足。
さて。
マドリッドはチャマルティン駅に移動し。
寒い中を待って(駅構内の椅子がステンレスで冷たくて!旅友がもってたカイロが役立った)
乗り込んだ寝台車は、ルーマニアですでに経験ずみの3段ベッド。
写真は、翌朝の様子。
(写真は、Ponkoが寝た下段と、旅友が使った中段。さらに上段がある)
この手の寝台車、ベッドに入っても座ることが出来ない(座高が上回る)ので
もぐりこみ、倒れこんで服のまま、速攻で寝ちゃいました
部屋は女性ばかりだったけど、向いの中段のおばちゃんが迫力あって怖かった
こんな電車で、バルセロナのサンツ駅に到着いたしました。
さていよいよ3日目のバルセロナに突入でございます。