Ponkoの今回の帰省の目的は、「お歌」とコレだった。
岡崎公園にある京都市美術館で開催されている「フェルメールからのラブレター展 」
フェルメールの作品が3点やってくる
いや、実は京都は10月まで。それから東京にゆくのだけども、大変な混雑っぷりが予想されるので
だったらこっちで観ておこう、一足先に開催されてるしネっちゅーわけで。
オランダ絵画の中で、主に「風俗画」が揃っている。
庶民の生活ぶりを写実的に描き出しているが、実はその裏に快楽のままに、堕落した生活を
いさめる「教え」が盛り込まれているのだという。
でも~~!とーっても楽しそうに飲み食いしたり、楽器を奏でたり、踊ったり歌ったりしている光景は
観ているこちらまで楽しくなる
反面、17世紀オランダの文化水準の高さ。識字率の高さを誇った国の人々が描き出される。
そのなかで、人々の間で交わされた「手紙」。
当時公文書などに限られていた通信手段だったが、貿易や商取引が活発だったオランダでは
各国に先駆けて郵便制度が確立し、「手紙」のやりとりも一般化したのだという。
とても私的な「手紙」を題材にしたその絵の中に、フェルメールが3点。
「手紙を書く女と召使」。一見穏やかに、しかし机の下に散らばる紙と封蝋が目に入った途端、
なにやらただならぬ気配を感じ、もういちど見上げると、後ろに立つ召使だという女性が目に入る。
彼女の、なにか言いかけて開いた口元が気になる。
「手紙を書く女」。カナリアイエローの女性。
ふと顔をあげたその目と目があって微笑みかけられ、なんだか気恥ずかしい。
そして修復後、初公開となる「手紙を読む青衣の女」。
一心不乱に手元の手紙を読む女性に、見てはいけない一瞬を見てしまった思いにとらわれる。
それにしても、光を表現した絵がこんなにあるのに、なぜフェルメールの絵の中の光は
こんなにも柔らかいのだろうか。