フェルメールからのラブレター展 -京都市美術館- | ぽんこからのエアメール

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愛媛から出てきてはや○年!
京阪神を中心に、日々の出来事をつづっていたら2011年春に
〝花のお江戸〟にお引越し。
しかーし!2012年3月にふたたび阪神間に舞い戻ってまいりました。
Ponkoの目を通した日常を、どうぞお楽しみくださいませ☆

Ponkoの今回の帰省の目的は、「お歌歌」とコレだった。


岡崎公園にある京都市美術館で開催されている「フェルメールからのラブレター展ラブラブ


フェルメールの作品が3点やってくるビックリマーク


いや、実は京都は10月まで。それから東京にゆくのだけども、大変な混雑っぷりが予想されるので

だったらこっちで観ておこう、一足先に開催されてるしネっちゅーわけで。



ぽんこからのエアメール-フェルメールからのラブレター展

オランダ絵画の中で、主に「風俗画」が揃っている。

庶民の生活ぶりを写実的に描き出しているが、実はその裏に快楽のままに、堕落した生活を

いさめる「教え」が盛り込まれているのだという。

でも~~!とーっても楽しそうに飲み食いしたり、楽器ギターを奏でたり、踊ったりフラメンコ歌ったりしている光景は

観ているこちらまで楽しくなる音譜


反面、17世紀オランダの文化水準の高さ。識字率の高さを誇った国の人々が描き出される。


そのなかで、人々の間で交わされた「手紙」。メモ

当時公文書などに限られていた通信手段だったが、貿易や商取引が活発だったオランダでは

各国に先駆けて郵便制度が確立し、「手紙」のやりとりも一般化したのだという。


とても私的な「手紙」を題材にしたその絵の中に、フェルメールが3点。


「手紙を書く女と召使」。一見穏やかに、しかし机の下に散らばる紙と封蝋が目に入った途端、

なにやらただならぬ気配を感じ、もういちど見上げると、後ろに立つ召使だという女性が目に入る。

彼女の、なにか言いかけて開いた口元が気になる。


「手紙を書く女」。カナリアイエローの女性。

ふと顔をあげたその目と目があって微笑みかけられ、なんだか気恥ずかしい。


そして修復後、初公開となる「手紙を読む青衣の女」。

一心不乱に手元の手紙を読む女性に、見てはいけない一瞬を見てしまった思いにとらわれる。



それにしても、光を表現した絵がこんなにあるのに、なぜフェルメールの絵の中の光は

こんなにも柔らかいのだろうか。