「にんぱく」=人形博物館のことです。

 毎年楽しみに行っている「まちかど雛めぐり」に行くと、ここも見てくることになります。

 一時期年パスを持っていたほど、人形は大好きです。

 

 今回「商家に伝わるお雛さま」と副題がついていますが、商家「天野家」からの寄贈品がメインとなっています。

 日本橋の小間物商で「ヘチマコロン」(化粧水)を販売していました。

 この商品にピンとくるのは還暦以上の方かもしれませんが、現在も発売されています。

 

 さすが豪商、日本橋永徳斎(左)と京都の大木人形店(右)、両方の市松人形がありました。

 

 そして展示の中で印象に残ったのは、この地さなお雛様。

 1930年代に大連(中国)で購入され、戦後の引揚げ時、にお父さんが布団にくるんで必死に守って持ち帰ったというもの。

 それだけ大切なものだったのでしょう。

 

 くしくも今日は、叔母(母の妹・当時6歳)が、命を落とした「東京大空襲」の日。

 平和だからこそ「人形を愛でることができる有難さ」を改めて感じることとなりました。