今日、3月10日は、東京大空襲から70年の日。

 以前にもブログに書いていますが、80歳を過ぎても元気な母の妹が、6歳で命を落とした日でもあります。

 学童疎開をしていた母と違い、学齢前で東京に残っていたから空襲に遭遇し、「防空壕の中でこと切れていたなんて…可哀想に」と、この時期になると母は語ってくれました。

 亡父のお墓も両国なので、母は「千里(ちさと=私には叔母)の所にも行ってきたのよ」と、今でも片時も忘れることはないようです。
 今日も、「東京都慰霊堂」に行っていたかもしれません。

 千里という名前は、「虎は千里を走り千里を帰る」と当時好まれた名前で、昭和13年生まれの寅年だったことがわかります。

 写真は「亀戸天神」のではありませんが、藤の花。
 
 「太鼓橋の欄干に買ってもらったばかりのマフラーを掛けたままうっかり忘れて、慌てて戻ったけどもう無くなっちゃって」と、まるで昨日のことのように戦前のことを語る母。
 当時は、ちっちゃい千里ちゃんも一緒だったのでしょう。
 
 何の罪もない人々がなぜこんなに死ななければいけなかったのでしょうか。戦争は絶対に二度と起こってはいけないと、今日は特に強く思います。