遠山元一氏(日興証券創始者)のコレクションを展示した美術館と、彼が建てた邸宅(1940年竣工・国指定重要文化財)が、「遠山記念館」として一般公開されて、昨年で50年でした。

 

 この展示はコレクションの中の重文や重要術品を一同に集めたもので、チラシにある「佐竹本三十六歌仙」と、英一蝶「布晒舞図」が白眉です。

 

 「三十六歌仙」は前期展示だったため、まず観に行こうと、足を運びました。

 この絵は、一昨年京都国立博物館で行われた「展示」にも出品されましたが、私が行ったときは展示替え中…でも地元で観られるから、と思ったものです。

 

 初めて知った事実=「三十六歌仙頼基像」を最初に手にしたのは,

益田鈍翁の実の息子さんだった、ということ。

 それが昭和初期には遠山元一氏の所有に変わっていました。

 

 前期と後期で展示替えがあるのは、「高野切第一種 伝紀貫之」と「蔦細道蒔絵文台・硯箱 田付長兵衛高忠」と、この三十六歌仙が前期(~4月30日)のみ。

 

 後期のみが「寸松庵色紙 伝紀貫之」「白猫伊勢物語絵巻断簡(梵字経刷)」「秋野蒔絵手箱」。

 

 通期展示では荻原守衛「女」「デスペア」、黒田清輝の油彩などもあります。

 

 年パスもあるので、また行きたいと思います。

 この日は5月5日までの「端午の節句」の人形飾りも観ることができました。おひな様とはまた違う、勇壮でも愛らしい金太郎さんやリアルな馬の人形も楽しめました。

 前面のガラスに、障子が反射しています。