リンパ浮腫の予防 | ぽん吉のカナダで乳がん治療

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カナダのトロントで乳がんの治療中。
乳がん告知から治療の経緯を含め、思ったことや感じたことを綴っています。

随分、サボってしまいました(⌒-⌒; )
生きております。


他ごとに気を取られて、書く気力がなくて、気付けば4週間もご無沙汰!


でも、今日はリンパ浮腫予防について、ちょっと書きます。


日本への帰国に向けて、こんな物を購入しました。

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腕に付ける弾性スリーブです。


私は、術後病理結果でリンパ節に転移があったので、リンパ節レベル1、2の郭清追加手術を受けるように勧められました。


その時に調べた情報の中に、

「飛行機に乗った時の気圧の変化が、浮腫になるきっかけを作る可能性がある。」(信憑性は分かりません。)

があり、飛行機に乗るときは絶対にスリーブをはめようと思っていました。


結局、私は追加手術をしませんでしたが、半分くらいは取っているので、念のために購入する事にしたのです。


先ず、こちらではリンパ浮腫の専門のフィジオセラピストに会い、私の腕の現状を把握してもらいます。


浮腫には4段階あり、1段階目は、腕のダルさは、しびれ等で、目で見て診断出来ない初期の状態。


私の右腕は、頻繁に重く怠くなります。
ハーセプチン投与後にもこうなる人がいるそうなので、浮腫の初期かどうかの判断は出来ないと言われました。


両腕のサイズも測ってもらい、弾性スリーブが必要と言う診断書?を書いてもらいます。


両腕のサイズ差が2cm 以上で、浮腫と診断されるそうです。


キツさも色々のようで、私の場合はいちばん軽い締め付けで20-30mmHg。


その紙を持って、専門店へ行って注文します。(アポ取って行かないといけないので、結構面倒…)


リンパ液の巡回を促すマッサージ法を教えてもらったのですが、ここで衝撃的な事を教えられました。


リンパ節の郭清をしていなくても、放射線を当てるとリンパ節の細胞を殺すので、壊死した細胞がそこに残り詰まる?ので、リンパ液は流れないそうです。



Σ(゚д゚lll)
えっ?


じゃあ、全郭清したも同然じゃん!


しかも、私の場合、鎖骨下も放射線当ててるし!


浮腫のリスクをあげるのが嫌で、追加手術をやめたのに、意味ないよね?!


でも、これでやっと納得。


ドクターは、リンパ節郭清して正確な転移の数を知りたかったはずだ。


私だって、郭清手術しなくても放射線でリンパ液が流れなくなること知っていたら、手術してたよ!


正確な転移の数は知りたかったし、何より、万が一あった場合、放射線よりも外科的処置の方が確実だと思うから。


何のために拒否したのか…(´・_・`)


でも、まぁいいや。

今更、だもん。


と言うことで、今まで半分はまだ通ってると思っていたワタシの脇下のリンパ節は、完全に滞ってる状態だそうです。


なので、腕の後ろから肩のルートをより巡回しやすくするのだそうです。


因みに、時間と共に少しずつでも回復するか聞いたところ、それはないだろうと言われました。ダウン


フィジオセラピストは小一時間で$100。
後にプライベート保険で8割帰ってくるので、実質$20。


支払いは現金のみと言われ、銀行のATMに走る羽目に…


後日、専門店とアポ取って、また腕を測ってもらい、注文しドイツから届いたのが、こちら。


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はい、上のと同じ写真です

1枚、86ドル。
2枚セットらしく、178ドルでした。

私は今回黒にしましたが、肌色やピンク等、色んな色があるそうです♪


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スリーブ着用する時に、引っ張って伸ばすのは良くないらしく、このゴムの滑り止めのついた手袋で着けるといいよ、とこんな手袋も貰いました。


スリーブはプライベート保険でカバーされる予定で、申請が通れば全額戻ってくると思います。


保険って大事ですね。


着けた感想ですが、思ったより窮屈ではありません。


でも、数時間着けていると不快感が出てきて脱ぎたくなります。


飛行機に乗るときは、便が何時のであっても、朝起きたら着用し、飛行機着陸後も夜まで着けておくのが好ましいと教えられました。


飛行機の中で、脱いだりしては絶対ダメ!!だそうです。


国際線13時間プラス国内線1時間ちょっと。


ここの自宅から日本の実家まで約25時間。


長旅ですが、頑張ります