ら、図書室でしたプリントに書いてあったことが物凄く怖くて嫌だったと言った。
プリントを差し出し、「ここ! ここ! 見たくもないから消して‼️」
更に
洗い物を止めて見てみると、人間の成長過程が書かれているプリントでした。
赤ちゃんと呼ばれる時期、幼児期、小児期、青年期、成人期、老人期…。
その「老人期」に
"Last stage of life before death"
と書かれており、黒く塗り潰してありました。
死の前の人生の最期と訳しましょうか、人生の最終期と訳しましょうか…。
とにかく、息子トノはこの "death"、 "死"の単語に恐怖を感じた様です。
前からこの傾向はありましたが、酷くなってる様な気がします。
コレはわたしの推測ですが、トノはママ(わたし)の死と結び付け、それを想像してしまうから怖いのだと思います。
わたしの乳がん治療はトノが4歳の時に始まり、5歳半まで薬の投与が続きました。
その間、幼稚園で癌のチャリティー運動があり、わたしの病気の深刻さを知ってしまった様です。
わたしの家では、通院や手術、薬やその副作用についてもオープンに噛み砕いて説明して来ました。
質問にも答えてきました。
今も隠さず話しています。
それでも、彼なりに理解し、心配し、傷付いて、この先ありえるかもしれない恐怖とひっそり闘っていたのだなと感じました。
責任を感じずには要られません。
メンタルケアが必要なのは、癌患者だけではなく、患者の家族もですよね。
もっと長男に寄り添って、不安を少しずつ消していけたらいいな。
ごめんね、トノ
ママ、大丈夫だから。
ずっとずっと、側に居るから。