中国では、龍蝦(ザリガニ)料理がとても人気があり、4月
くらいになると、どこの店も大々的に看板を掲げてアピール
し始めます。町全体がザリガニ祭り状態。
知らないうちに、ザリガニ専門店が出来ていたり、近所の
羊肉屋さんにいくと「春から夏は龍蝦しかやりません。
羊は10月から。」と言われたりします。どんだけ、好きやねん。
ザリガニを模したバルーン
ザリガニは中国で龍蝦(龙虾:longxia)といいます。イセエビも
龍蝦といいますが、ザリガニは小龍蝦、イセエビは大龍蝦と
いう区別をしているようです。どうやら淡水の小型ロブスター
ということのようです。
どこで食べるか、色々目移りしますが今日は西門路のこの店に。
理由はなんとなく、こだわりを感じたから。なんとなく、ですが。
麻辣香锅さん
2.5kg食べたら、500gサービスという看板
ザリガニの水槽から、1斤(500g)取ってもらいます。
味付は微辛、中辛、重辛の中から選びます。
中辛をいただきました。
青島純生ビールで乾杯。
左 清水七兵衛さん 海老の絵盃(大龍蝦で対抗)
右 六兵衛窯さん 黒呉須ぐい呑
待つことしばし・・・。出てきました!
麻辣龙虾
ビニールの手袋をして解体していただきます。
スパイシーでとても美味しいです。
苦労して殻を剥いて食べるわりには、
食べるところは少ないですが。
この店、本来は重慶料理の干鍋の一種、「麻辣香锅」
の専門店なのですが、説明書きを読んでみると、
蒋介石さんのお抱えの料理人が重慶の人だったようで、
あるとき蒋介石さんと重慶入りした際に、故郷の最高に
美味しい料理を、ということで「麻辣香锅」を腕を振るって
作ったらしいですが、浙江省出身の蒋介石さんは辛すぎて
ほとんど食べられなかったそうです。
それから、この料理人は蒋介石さんに食べていただくため、
何年もかかって「五味鍋」を完成させ、美味しさを認めてもら
ったとのことで、この店もその系統を引き継いでいるとのこと
です。