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亡き妹の忘れ形見のひとり、ぎんちゃんがとうとう天に召された。
昨年からずっと激やせし、具合が悪くてきっと妹より、先に逝ってしまうのだろうと思っていた。
妹はぎんちゃんと一緒に逝こうかななどとよくいっていた。
けれど、妹は急変し、駆け足で旅立ってしまった。
残されたぎんちゃんを引き取ったところ、一緒に暮らすようになって、奇跡的に持ち直し、食欲も出てきて体重も少し増えた。
私が入院することになり、心配はあったけど、退院し帰ってきたら、容体は悪化していて全く何も食べない。
帰ってきた私の足元でグルグルという喉を鳴らすような音を必死に出しているような気がした。
フラフラした足元で水が飲みたいと一生懸命にたちあがろうとする。
死に水をスポイドであげるとゴクンと飲み込み、最後は眠るように旅立った。右の後ろ足でひと蹴り、左でひと蹴り、ピーンと気持ちよさそうに伸ばしているように見えた。
今頃、ママとこばんママも一緒だね。
ぎんちゃん、安らかに。