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朝一で主治医のS教授が部屋にきて、2番目のオペだから、お昼すぎになるよ、がんばりましょうと声をかけてくれた。
前回のオペからずっと経過観察も経て診てもらってる先生。
大学病院教授というと、エリートぽい近寄りがたさとか、あるんだけど、親しみやすい感じでゆったりしたペースで緊張なく(?)話せるいい先生。肺がんのダヴィンチ手術のパイオニア、胸腔鏡手術は1400例くらいこなしてる、スーパードクターらしいけど。
午後1時ちょっと前にコールされて、歩いてオペ室へ。
ヒミツ(?)の関係者専用のエレベーターと通路から27番オペ室へ入る。ていうか、どんだけオペ室あるんだろう!!
オペ室でキョロキョロ。メガネはずしてるからあんまり見えないんだけど、いろんな器具があって、でかい照明があって、テレビの医療ドラマで見たような感じ。もっと広いかな?
中央の台に自分で寝てから、さらにスライダーを使って、看護士さんたちの手で手術台にズルズル移動。
主治医のS教授とチームのM医師とN医師がきてはじめますよ~という。
左肺なので、左を上にして横になると麻酔医が酸素しましょうといって酸素マスクをしたとたん、落ちてしまった。。
目が覚めたら、終わっていた。
ちらっと手術室の右壁にあった時計を見たら、もう、18時20分だった。
あれ? 始まる前、確か13時20分頃だった。
2時間くらいって聞いてたけど、けっこう時間たってる。
前回の左上部肺葉切除の時の癒着があり、肺がべったりくっついてたそうで、今回の腫瘍のみの部分切除に予定より時間がかかったそう。
ICUにS教授がきて、何とかふたつくっついてたんで取ったよ、やっぱりガンだったよ。というのをもうろうとしながら聞く。
これから、術後1日目はやはり痛い。
朝食は食べられず。
痛み止めを入れてるけど、きれてくると痛い。フラッシュはほぼ2時間ほどしか効かないかんじ。長時間の無理な姿勢のせいで腰痛もひどい。
かといって、体位をかえると傷にさわって痛いし。
薬がきいてくるとうとうと、切れるとまたいれてもらって、の繰り返し。
ドレーンがあたっていて痛いから早くドレーンを抜いてほしい。
外科の傷はうまくいけば、日薬なので、ここはひたすら耐えるしかない。
ICU病棟は個室でここも広い広い。
看護士さんたちも皆若くて、テキパキしている。
朝のカンファレンスとかところどころ聞こえてきて、あー、私のこと言ってる、てわかったよ。
コロナウィルスのこともなんか言ってたな。
病院としては、感染防止にピリピリしてるんでしょうね。
ICU病棟の看護士さんたち、皆さん対応が素晴らしかった。
ここは大学病院で看護学校もあるので、ステューデントあがりの若者が多い。修行の場でもある。
だが、患者さんのためにという理念がしっかり浸透しているし熱意がある。
だから、喜んでカラダ提供しますよ~(笑)
でも、失敗しないでね。
そして翌日には、一般病棟の個室へ移動。
呼吸器外科は通常、呼外(こげ)の患者は車いすでの移動らしいが、ベッドで移動。
病室に着いたら、早速歩く練習。
立ったら少し、背中通が良くなった。同じ体位で寝てばかりだとこうなるのだよね。胸の激痛はなんとか薬でおさえて、順調な回復傾向。