喧嘩 | Diary

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月曜日
祭日





ゆうべ龍一に
『わざわざクルマで送ってくれてありがとう。生理痛だったから嬉しかったよ』


とメールして


今朝、龍一から
『生理痛辛かったのに僕に黙っていたのかい??
今日の試合も頼むから無理はしないでおくれよ。。』


と返信がきた




生理痛はいつも1日で終わる
今日は元気モリモリですよー



朝から大会で
競技は17時に終了し
うちのチームは優勝した
みんなはもちろん打ち上げに行くという




色ボケの私は
優勝したというのに打ち上げを断って
家に戻ってシャワーを浴びた






髪をざっと乾かして
着替えて家を出た



龍一の家に行くには電車を2回乗り換える
1回目の乗り換えのあと
龍一からメールが来た



「会社を出たよ。
生理痛が辛いなら今日はやめておくかい?
僕は風邪がぶり返しそうで少々体調が悪い。」




ん??



風邪だから会いたくないってこと?
遅いよ
もうじき2回目の乗り換えだ



「今もう◯◯駅だよ」



「了解。僕が最寄り駅で待つ感じかな。」




なによ
1人でユックリしたいならハッキリ言えばいいのに




モヤモヤしながら
最寄り駅に着いくと



改札の前に龍一がいた




「葉子お疲れ。夕飯買っちゃった。」


「何買ったの?」


「サムゲタンとオニオンスープ」



龍一が袋を開けて見せた
レジ袋の中にはレンジでチンするタイプの1人前のサムゲタンとオニオンスープの缶詰
具合悪い時の夕食そのもの








ふむ




龍一くん
今夜君は1人で夕飯食べる気満々だったのだね






龍一が私の右手を握って
「葉子は何食べる?」


と言った




いや
こんな道のど真ん中で何食べるって言われても、、




今夜は打ち上げ行った方が良かったかな、、




熱々の焼き鳥と冷え冷えの生ビールを思い浮かべた




でも
まぁ来ちゃったし





「サムゲタンを食べる」



「サムゲタン食べたいの?
いいよ葉子にあげる。
僕はオニオンスープと家にあるレトルトのおかゆを食べよう。」



龍一はいつものように
ベラベラベラベラお喋りしているけど




私は
龍一は私が来ない方が良かったのかな
という考えが頭にこびりついて
黙りこんでいた



私が黙っているのに気付いた龍一が



「葉子どうしたの?」



「どうもしない」


「じゃあどーして黙ってるのさ。」


「どうもしないよ」


「試合に勝ったらいつもテンション高いじゃない。
今日の葉子はおかしいよ。」




家に着いて
明るい部屋で龍一が言った



「葉子!
何よ、その顔!
やっぱり怒ってるじゃん。どーしたのよ。」


「どうもしないー」


「そんな顔してどうもしない訳ないだろう?」



ベッドに座っていた私の前に龍一がひざまづいて私の顔をじーっとのぞきこんで言った



「あ、分かった!!
葉子は食いしん坊だから僕が自分の分だけ夕食のサムゲタンを買ったから怒っているんだろう?食い物の恨みは恐ろしいって言うけどサムゲタンはあげるって言ったじゃないか!」






はぁ?




ブチッ






「食いしん坊って何よ!!!
龍一が風邪で具合悪くて1人で食事するつもりだったなら今日は来なきゃ良かったなって思ってるだけだよ!」



「僕、1人で食事するつもりなんかなかったよ!」



「いや、どう考えたって1人で食事する気満々でしょーよ!だったら私来なかったのに!」



「葉子が生理痛が酷いなら来るのやめるかいとは言ったけど、その後に葉子からもう◯◯駅に居るってメールきて、僕は葉子が予定通りうちに来るって分かって、昨日葉子に夜ご飯の支度してもらったから今日は買って簡単に済まそうと思って、僕が先に駅に着いたから買い物してたの!でもよく考えたら葉子は夜は炭水化物取らないし何買っていいか分からなかったからとりあえず僕が食べたいサムゲタンだけ買って駅に戻ったの!」



「…」



「ちゃんと話聞いてる??下向かないでよ!」



「聞いてるよぉ、、」



「じゃあ僕の話分かった?
今夜は1人で居たかったなんて思ってないよ!」



分かったのは分かったけど
不機嫌な顔が元に戻らない



「龍一、目が三角になってるよ、、」



「きー!!!!
うるさい!!!
帰りたいなら送るよ!!!」



龍一がヒステリー起こしてる、、
面倒臭いからキスしようとした



「キスでごまかさないで!!
どうするの???
帰るの???
クルマレンタルするから!!!!」



あー!
もう!!!



「帰らない!
分かったから!
三角になってる目が怖いよ!!
早く直してよ!!!!」



龍一はテーブルの上の鏡をガバッと掴んで自分の顔を覗き込んだ




「ホントだ
僕の目、三角になってる!」



あ、口元が柔らかくなった



「龍一、お風呂入っておいでよ
ご飯の支度するから」



「葉子、機嫌直ったのかい??」


「直ったよ
帰らない」



龍一はやっとキスをした



顔を離して
龍一の顔を両手で挟んで覗き込んだ



「まだ怖いよ」



「お風呂入ってくる
お風呂入ったらきっと直るよ僕の顔」




龍一はシャワーを浴びに行って
随分長い間シャワーを浴びていた



その間にオニオンスープを温めて
冷蔵庫に眠っていたウインナーを炒めて
サムゲタンをレンジでチンして
キムチを冷蔵庫から出した



「葉子、タオルー!」


「はい
あ、顔が戻った」



「うん
お風呂でサッパリした!
ゴメンよ
今日は仕事でムカつく事があって胃が痛かったんだ。」



龍一は胃薬をゴクっと飲んでから
私にキスをして
私の身体を力いっぱいギュッと抱きしめた



「胃薬の味のキス。お、胃がスッキリしてきた!さぁ食べよう。」


「サムゲタンは龍一が食べな
私はオニオンスープでいい」


「いいのかい?」


「うん」



私は別にサムゲタンが飲みたかった訳じゃないよ龍一のアホ!



「あーあ、葉子は気難しいなぁー」


「私は、約束の直前に今日はやめる?って言われるのが一番嫌いなの」


「分かったよ。それは気をつけよう。
でもさ、僕も葉子に言いたい事ある。」



龍一の顔を見た



「昨日僕が蕎麦屋行きたいとか喫茶店行きたいとか暑い中歩かせちゃったけど、葉子は生理痛なの我慢して僕に付き合ってたんだろう?どうして僕に内緒にするんだい?僕知っていたら家でユックリ過ごしたのに。僕はショックだったんだ。昨日、葉子はどのぐらい辛かったんだろうって。だから今日は生理痛が辛かったら来なくてもいいんだよって、葉子に気をつかったつもりだったんだよ。。だって、葉子がどのぐらい痛いのか僕には分からないから。。」



「私の生理痛は1日で治るんだよ」



「僕は生理について何も知らないんだ、、
葉子は僕のたった2人目の彼女なんだからね、、」



「龍一、あのねぇ
言っておくけど私は生理痛だって龍一に会いたいの
私は会いたいのに龍一は1人がいいのかなって思ったらガッカリするんだよ
ただそれだけ
これからは痛いときは痛いって龍一に言うようにするよ」



「ホントかい??
僕は隠し事は嫌なんだ。」



「分かった」



龍一が私の頭を抱えて自分の肩に押し付けた



「葉子、明日は仕事休みだろ?
何か予定はあるのかい?」


「決めてない」


「だったらここに居てくれないか?
1日ノンビリして僕の帰りを待ってていておくれよ。」




龍一の帰りは23時近くなる
ここにボケっと居てもしょうがないし家に帰って洗濯とか色々したかった



「分かった」


「やったね!」



龍一が私の頭をギュッとした




「恋人同士だったら喧嘩だってするよね。
これで僕たち前より絆が強くなった。」




龍一がシミジミ呟いて
私は龍一の機嫌が直ってホッとした






「だいたいさー
僕が葉子に来て欲しくないなんて思う訳ないじゃない。」



「だって、今日は風邪で具合が悪いからやめようかってメールきて、1人分のサムゲタン持ってるとこ見たら
ああ龍一は具合悪くて今夜は1人でサムゲタン食べてユックリしたかったんだな来て悪かったなって誰でも100パー思うでしょうよ」


「うう、、
僕もうサムゲタンは絶対買わない、、」







龍一が怒ったところ初めて見たけど
結構怒らせると厄介だな



思った




あははー




以上
怒ると目が三角になる龍一さんについて
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