さて、まずはチャートを見てほしい。
S&P500だけではない。その他主要チャートも急落がみられた。
事の発端は昨晩の米国小売売上高の発表。
今月に入って、ISM製造業景気指数・CPIなど市場予測を上回るようになり、米国利下げ時期の後退が予想されてきた。
そんな中で、昨日の小売売上高の発表。
結果は、こちらも市場予測を上回り0.7%。コア指標も1.1%と大きく予想を超えてきた。
利下げ時期の後退が裏打ちされたような形となり、ドル買いが進んだ。
そして米国債利回りも上昇。
不思議なものである。
CPIも小売売上高も好調な経済状態を示す指標である。
それ故、本来は株高に作用するように思われるが、歴史的な高金利環境の中でむしろ正反対の作用をしている。
今回の株の急落は、中東情勢の緊張も相まってより安全資産にマネーが流れているということだろう。
こうなると、おそらく日本株も無事では済むまい。
円安下で日本株は割安になっているとはいえ、海外勢にとって魅力的な投資先となるのだろうか。
夕回診でまたお会いしましょう。