ちょっと遅くなってしまいましたが、回診の時間です。
昨日の米国株。
下がり気味。ちなみに自分の持っている個別株もドルベースの総額でマイナスとなった。
米国経済は想像以上に状況が悪いらしい。
おそらく、まだ底値ではないと思う。これからもっともっと下落するのではないか。
ドル円は現時点で年初の予想とは裏腹に、ドル高基調が続く。
ドル建て金融商品の円価格は「ドルの価格×ドル建ての値段」で決まる。当たり前の話だが。
それ故、米国株は下行トレンドだが、円評価額だとわずかに上昇トレンドとなっている。
このドル高の正体はなんだろうか。さらに市場の注視が必要である。
さて、長期投資のキーワード「分散」の3回目。
前回は、「分散投資」と「積み立て投資」を併用することで長期投資のリスクを緩和することができると書いた。
これはどういうことか。
少し昔話を書こうと思う。
皆さん御存知の通り、今年の1月から新NISAが始まった。
投資家界隈だけでなく、投資未経験の一般の方々も含めて大いに盛り上がっている。
ところで、「新」と冠する制度であるが、当然前身が存在する。
「一般NISA」「積み立てNISA」である。
詳しい説明は下記を参照してほしい。
筆者は積み立てNISAで5年間運用した。
日本株、米国株のインデックスファンドに40万円×5年間で積立てを行った。
結果は+100万円前後。大幅な黒字である。
いわずと知れたS&P500。積み立てNISA開始の2018年から概ね右肩上がり。
そして、こちらが我らが日経平均。
よく「失われた20年、30年」とか言われるが、こうして見てみるとこちらも同じく右肩上がりである。
積み立て投資の総評価額は、その時々の価格変動で決まる。言うまでもないことだが。
だから、特に日本株のインデックスファンドは、2020年のコロナショックの時にはかなりのマイナスになった。
しかし、結果は上図の通りである。結局プラスに転じているのだ。
積み立て投資において、下落相場は買い時である。バーゲンセールと思えばよい。
ゆるやかにインフレに向かうという自然の摂理の中で、底値をつかんだということである。
そういったことが積み重なって、トータルで+100万円という利益につながったのである。
と…ひとしきり自慢したところで夕回診に続く。
どうか気を悪くされないでください。