アングルから、若きドガへのアドバイスとされる言葉です。
今、デッサンについて、動画にしようと調べていたところ、dessin(フランス語)は、「線を引く」という意味らしいとのことで、アングルから、ドガへのこの言葉は、「デッサンしなさい!」ってことか?と疑問を持ちました。
「線を引きなさい!」と「デッサンしなさい!」では、微妙にニュアンスが違います。
デッサンには、グラデーションを作る時に線ではない、腹を使った表現なども含まれます。
特に19世紀のアカデミックなデッサンでは、そうしたテクニックがよく用いられています。
それで、この言葉について、調べてみることにしました。
この言葉ですが、いつ言われたのか、ネットで調べても、よくわかりませんが、あるネットの情報では、1855年頃のようです。
Wikipediaによると、ドガは、1834年生まれ。
1855年(21歳)にバザール美術学校で、アングル派のルイ・ラモートに師事した。とのことです。1856年、1858年にイタリアに古典を学びに行ったそうですか、このエピソードは書いてありません。アングルは、1780年 生まれ〜1867年 没なので、アングルは、75歳頃です。
※1874年が第一回印象派展です。ドガは、40歳頃です。
英語でこのエピソードを検索したところ、出てきました、そこでは、
Draw line. young man. draw line.
となっていました。ここにも出典とかなく…
これは、「線を引く」のところをGoogle翻訳で英語から、フランス語に訳すと
Trace une ligne. あるいは、
Dessiner des line.
となりました。
それで、フランス在住のフランス文学を研究してる友人に調べてもらったところ、このエピソードは、
Maurice Denis : “Les élèves d’Ingres”に出てくる逸話とのことでした。
原文は、以下です。
Faites des lignes, beaucoup de lignes, de souvenir ou d’après nature, c’est ainsi que vous deviendrez un bon artiste.
[Google翻訳]
記憶や自然に基づいて、たくさんの線を作りましょう。これが良いアーティストになる方法です。
[友人による補足の訳]
線を作りなさい、たくさん線を作りなさい、記憶を頼りにでも実物を見ながらでも、そうすれば、芸術家になるだろう。
とのことでした。
線をたくさん引きなさい!とアドバイスしたのは、ほんとうのようです。



