人物など考証篇 1533年 夏 滝川一益をとりまく年表をつくる 番外言継編3 | おらのなにがし

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    めめんともり

1533年 天文2年 滝川一益 8歳

 

毎日ふでまめな山科さん。はたして一か月分続くのか…。

 

天文二年 七月

十三日

甲寅、天晴、八専、夜雨下

蔵人四過時分(午前十時くらい)に被歸候了、

織田大膳亮定信飛鳥の門弟に成候了、太刀、糸巻、二百疋出候了、

三郎も来候了、八過時分風呂へ呼候間、乍(たちまち・やがて)三人罷向候了、

則歸候了、右近者蟲気、云々

 

・蔵人・

山科さん、飛鳥井さんの従者

 

・織田大膳亮定信・

織田信秀の家臣。このころの重臣?一族?

お迎えもお送りもしている…しかも最初の門弟やん!!

 

・右近・

織田右近…織田光清

織田信秀の家臣、一族なのかは不明

右近さんは蟲気、ハラノムシの機嫌が悪かったみたいね。

 

十四日

乙卯、天晴、八専

朝飯之時分、織田三郎信秀、来、今日盆之料とて飛へ百疋、

予、蔵人両人へ五十疋つゝ持て送候了、速水に三十疋、云々

又近所之寺にて施餓鬼申付候、僧衆十餘人、浄土宗也、

三人罷向焼香候了、又於此方棚用意水向候了、

夜桂松と申事見物候了、一興候了

 

・速水・

速水兵部親忠…山科さん、飛鳥井さんの従者

 

・施餓鬼・水向・

盂蘭盆時期に、夜と静かな場所を好む餓鬼を往生させてあげる行事

 

餓鬼といえば…滝川左近衆の仮装!

赤鬼、黒鬼はきっと強気、血気だけど、

餓鬼はちょっとびくびくな雰囲気だったんかな?

宗教臭の強さはこっちが勝る。

つまりたっきーのチョイスっぽい気はする。

 

十五日

丙辰、晴、四九八時分夕立、晩晴

九時分蓮飯祝候了、

瀧川彦九郎勝景飛鳥の門弟に成候了、太刀、糸、二百疋持来、

云々、沓迄云々、晩天水向候了、夜入構橋上にて月見候、

三郎同道、盞出酒候了、音曲等有之、

京都へ書状調候て上候、

 

・蓮飯(はすのいい)・

  米に蓮の実?か豆を混ぜて、蓮の葉っぱで包んだ(蒸らした)り、

  蒸した米の上に葉っぱを散らしていたり。

   7月15日頃にいただく祝い飯…宮中、

       公家で行われる中元の節句行事のものだったらしい。

       山科さんもしっかり公家の家系なのであった。

       ミステリーハンター的紀行作家と思われがちだもんね。

 

さてさてさて、記念すべき彦九郎さん初登場ですよ!!(`・ω・´)!

しかもいきなり飛鳥井さんの門弟になりましたよ!!

賓客さまたち、かれこれ勝幡にて一週間ほどになるから、互いに慣れたころ?

きっとパパの御取り計らいだよね。

 

なんせね、この夏の三郎信秀の家臣中、第二門弟ですよ!!

これすなわち、重臣組と言えるわけですよ!

蹴鞠れるんだから、若くて健康ってことだし!

何より見た目がよろしいんじゃなくって?

彦って器量がいい人風のあだ名だとか…。

 

ま、持参品を渡すのが最大の目的なんだろうけど…

 

 

たっきーお願いだから彦九郎さんの関係者って言って!

お願いだからパパおしえて…

た「さて備後守様、如何いたしましょう?」 

パ「まだ早い。あわてるでない」

 

ああ…二人して白黒イケメン会話しちゃってもう…

まあ二人が仲良くやってくれてたらそれだけでもいいんだ(`・ω・´)

そう信じてんだ。

 

今回はここまで~