ポムカンパニー番外公演『水底』無事に千穐楽を終えることができました。
いつもながらですが、出演してくださった役者の皆様、支えてくださったスタッフ・関係者の皆様、そして共に舞台を創り上げてくださったお客様すべてに感謝の気持ちでいっぱいです。
本当に本当にありがとうございました!
千穐楽が無事に終わり、打ち上げの朝から少し寝て『寿歌』漬けになってました。
プロデュースをこの短期間に打つという経験がなかったもので、休まず一気にやりきるしかないというところです。
でも、次回は脚本が既にあるのでそういう意味では、ある意味でですが、余裕(?)が少しあるというか、一つ安心しています。
書き直しという作業は本番に入っても考えちゃいますからね。
今回の『水底』はポムで初めて自分が出演しない公演でした。
前にも言ったかもしれませんが、いつもは脚本・演出・出演・製作という四足ワラジで、そのうちの出演がなくなるということはかなり負担として楽になるのではないかと思っていました。
でも実際はそんなことはなく、専念すればするほどに密度は濃くなり、製作にも手が回らなくなるほどでした。
もちろん『寿歌』が同時進行だったことも大きな要因としてあるかもしれませんけどね。
ただ、何より専念するという経験は本当に素晴らしいもので、より自分の色を出すことができたと思っておりますし、最後まで役者と共に創り上げる意識を高く保つことができました。
今後の活動にも影響があるのではと感じています。
少し語らねばならないのは、題材についてでしょうか。
うつ病という、症状が様々あるものを題材に物語を描きました。
キツイ人にはキツイ作品だったと思いますし、本当に症例が様々であることから、一つの例では受け入れられない部分もあったかと思います。
それでも、僕の中にはたくさんあの物語の要素があって、それと共に今も生きているようなところがあります。
だから、もちろんフィクションの要素は物語の展開の過程で盛り込んでいますが、これもこれで一つの家族の物語として、そしてどこか身近に感じて頂ける部分を拾ってもらえたら嬉しく思います。
観劇してくださった方の中に「観終わったあと家族に電話してみた」と伝えてくれた方が、聞いただけでも何人かいらっしゃいました。
そういう話を聞くと、あぁこの芝居をやって本当に良かったと思えたりするのです。
本当にありがとうございました。
よろしければ、次回『寿歌』もよろしくお願い致します!