同じスタート地点から | POM-C-ISM ~松木円宏のブログ~

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俳優・松木円宏の個人ブログ。
日々、この広い世界に小さな足跡を残していくのです。

昨日を振り返って、もっとうまく回せたなと感じる部分はあったけれど、それも含めて良い時間でした。

参加者全員の積極的な働きかけがないと機能しないことがある。
新しく集まった面々はたいてい探りから入るし、自分も参加する時はそうだったりする。
それを前提とした上での、同じ効果を期待した内容を選択をする必要がある。
探りを入れているようで、見透かされたくないという気持ちが強く現れているのかもしれないとも思う。

テキストを使った課題を二つやったが、まったく同じ条件ではじめて、準備する時間も与えて取り組んでもらったとき、瞬発力という言葉ひとつで片付けられないほどの差がつく。
初見が得意な人もいるが、それは初見が今も苦手であり続けている理由にはならないし、動きや発声や読解に関しても同様のことが言える。

オーディションも公演の稽古期間も、役者を鍛える場ではなく、役者が結果を出していく場である。
ワークショップですら、日頃の積み重ねなくして身体に落ちるほどの発見があるとは思えない。
今結果を出せなくては良い結果はついて来ないのだろうし、それはどの世界でもそうなのだ。
あるべき状態は、今既にできているか、できていないことを自覚して努力を続けていること。
「自分がやるべきことを理解してやっている」が当たり前で、それは日々試行錯誤の繰り返しを要する。
本気で戦っていくとはそういうことだと、改めて思った。

個人的には多くの発見があり、実り多いものとなった。
30日は更に改善したものを届けたいし、連続で参加してくれる人がいるから、その人たちの発見を手伝えるような要素を足したい。


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