参政党が新しい保守系の政党として生まれ、大きく成長している。ただ、この段階になって、党の運営について初期メンバーからも不満が出て内紛となり、追い出された彼らによる逆襲が行われている様である。

 

内紛の理由についての私の分析は、端的に言えば、本文最後に示した武田邦彦氏の参政党批判の動画に投じたコメント(茶色の活字)の通りである。以下、参政党の特徴などから初めて、内紛とその理由とについて、私の理解したところを書く。

 

 

1)参政党の特徴と神谷宗幣氏の特別な地位について

 

日本の政治に新風を吹き込んでいる政党に参政党がある。現在の日本の政治情況に危機感を感じ、日本がこのまま米国の属国の位置に甘んじれば、国家の崩壊と国民の悲劇が近い将来必ずやってくることを知り、短期間に政権与党になり得る政党として創られた。

 

独立国家としてのインテグリティ(完結性)を獲得するまでの道のりは遠いだろう。しかし、何とか急いでその方向に国全体を導かねばならない。そのような悲痛ともいえる思いと覚悟を、参政党を作り上げた神谷宗幣氏の演説から感じる。

 

私が理解した参政党の目指す日本は、①国民が日本の歴史を正しく学び、日本の現状と将来への方向を自分で考えること、および、②国民が政治に参加して、独立した日本国を回復することである。そして、その流れをより太く確かなものにする為、③教育改革が行なわれること、以上3項目だと思う。(補足1)https://www.youtube.com/watch?v=jVojeOBgyr8

 

 

 

参政党代表の神谷氏の歴史を見る姿勢は、上の動画に良く表されている。日本の歴史教育が如何に歪められているか、この動画が紹介している通りである。現在、日本人が愛国心を持てないのは、受けて来た近代史の教育及び社会に関する初期教育に問題があるからである。

 

 

神谷宗幣氏の政治家としてのキャリアは、2007年に元吹田市議会議員からスタートした。2013年には、インターネットチャンネルCGSを開設し、歴史、政治、経済関係の動画を配信している。2019年「政党DIY」を立ち上げ、その後2020年に松田学氏らと「参政党」を設立した。(補足2)

 

昨年7月の参議院選挙で神谷氏が当選し、国政政党となり、地方選でも既に140人以上の議会議員を輩出しており、今や新党として日本の将来を担う可能性が出てきた。尚、現在のメンバーは以下のサイトに掲載されている。https://www.sanseito.jp/member/

 

参政党がこれまでの政党と異なる点は、神谷氏という確固とした中心を持つということである。ただ、彼だけでは全国政党に羽化させるには無理があるので、協力者を必要とした。そこで、様々なルートで協力者を揃えたのだが、政治家としての能力を持つ人物は松田学氏しか居なかった。このことが現在の参政党の混乱の源である。

 

この混乱は、ゼロから急成長する組織に良くあることなので、神谷氏には、焦らずに問題を解決され、参政党を国政政党として今後の日本を担う大政党に育ててもらいたい。

 

重要なのは人材である。地方の政治家を大勢育てるのは賢明だが、同時に参政党の中心を担う良き協力者を慎重に選んでもらいたい。神谷氏が見て一流と思える経歴を持つ人の中から、全方位に配慮する調整能力を持った人を時間を取って選ぶべきであると思う。(補足3)

 

参政党が成し遂げようとしていることは、現在日本人の多くが持つ「最近150年間の日本の近代史の嘘」の暴露であり、その嘘に基づく既得権益者としての日本の支配層への挑戦し勝利することである。この大事業を成し遂げるには、相当優秀な人たちとチームを組み、大きな努力を要する仕事になる筈である。

 

参政党の周りに集まる人たちには、神谷氏の考え方を中途半端に理解して、成長する参政党に参加して、自分の小さい野望を成し遂げようと思う人も多いだろう。しかし、参政党の目標を理解し、自分を抑えつつ今後の重荷を共に担おうという考えに至る人は少数だろう。

 

多くの人材の入れ替わりがあるだろうが、去る人のなかに自尊心の強い人も相当多いと思われる。しかしそれは、大政党に成長するとすれば、新陳代謝のようなものだと思う。ただ、混乱は少ないのに越したことは無いので、人材の登用には注意が必要だと思う。

 

 

2)参政党のトラブルの具体的姿1:リークを利用した外部からの攻撃

 

初期メンバーの多くも参政党を離れ、その後は内外から、間接的或いは直接的に「神谷氏は平気で嘘をつく」とか、「アスベルガ―」だとかなど人格的攻撃をして、参政党の成長を妨害する人が出てきている。https://www.youtube.com/watch?v=Bkg5IglzfQo

 

上記サイトにある非難動画なども、その内容をみれば、その人物もトラブルの概略もわかる。彼らは、自分ひとりの力で、一定の社会的地位に上り詰めた人が多い。自分の役割を自覚して、党としての大きな目標を見るという姿勢が取れない人なのだろう。

 

「先生」と呼ばれれ続けて、人生の壮年期を迎えた人、老年期に達した人などには特に注意が必要である。その中には、テレビ等への出演でたまたま一定の地位を得た人もいるだろう。ただ、彼らの殆どはごく普通の人たちであり、高い志など持ち合わせていないことを考え、もっと警戒・注意すべきだと思う。

 

神谷氏の行動力や才能と感覚に、これまでにない新しく並外れたものを見、彼と同じように日本の危機を感じ、且つ、彼を支える役に回って参政党を大きく国の政治を担う政党に育てようという高い志を持つ者は、極めて少数だろう。

 

もう一つ例をあげる。小さな政治団体を主催するある人物が、動画で「神谷はもはや頭のおかしい独裁者」と言って、フリップを用いて語っている。https://www.youtube.com/watch?v=jE_WxHPgBF0

 

その中に、内輪での神谷氏の発言がリークされ、紹介されている。「僕だけに見えている未来がある。参政党だけが日本を救える。邪魔するな」など神谷氏のことばである。内部向けであり、若干激しい言葉であるが、この言葉は本質的に正しいと思う。(補足4)

 

 

その神谷氏は独裁者だと非難する人に言いたい。戦場において民主的決定を部下が要求する様では、全員が討ち死にするしかないと。この発言をリークした人も、現在の日本の情況を知り一時は政治に参加したいと思ったのでは無かったのだろうか。https://news.yahoo.co.jp/articles/37c462f6e0ed66cfde96ebae0ef8ff34ce31da9f

 

参政党が不満なら、参政党を出て自分の政党を作ればよい。参政党を応援しなくても、自分で考え自分で政治的に動いて呉れれば、それでよいと神谷氏は街頭演説で語っている。それをしないで、発展しようとしている政党のトップの人格攻撃をするのは醜い。

 

私は参政党の人間ではないが、参政党には是非大きく成長してもらいたいとおもうので、また、外から見る方がよくわかることもあると思うので、このように書くことにした。

 

 

)参政党のトラブルの具体的姿2: 武田邦彦氏の落胆

 

武田邦彦氏は参政党のアドバイザーとして活躍されてきた。その功績は多分大きいだろう。ただ、参議院選での自身の落選とその原因を考えて、党の方針として割り当てられたご自身の選挙活動の方針に不満があったようだ。

 

武田さんは、参政党の事務局が党の活動を指揮し、全く独裁的であると主張する。そして、党員が政党の主人公であり、党員の声の総和で党の運営がなされるべきであると主張している。この間違った主張に対して、私は以下のコメントを書いた。

 

これも理解できる人は極めて少数のようだ。

 

 

私は、参政党が日本の国政政党で初めて民主政治を実現するための政党であると思って期待している一人です。武田さんのお話を伺って、気が着いたことがあります。それは、参政党の運営が合議制ではなくトップダウン的であり、武田さんを含めて国政政党として育てた重要メンバーの方々に不満があるというような話でした。ただ、武田さんのその部分の話を聞きながら、党運営の重要な点に関して武田さんのお考えに誤解があると思いました。

 

参政党の組織は、他の政党も同様ですが、機能体的性格を持っているということです。つまり、決して民主主義的組織では無いということです。「赤尾さんが神谷さんを批判したから、首になった」という話ですが、参政党創業の神谷さんが基本的な点で考え方が違うことが判明したとお考えなら、そのポストから外されるのは当然のことでしょう。

 

つまり政党の組織は、どちらかと言うと会社の組織に似ているのではないでしょうか。社員が民主的に会社の経営に参加するようでは、その会社は危ういです。機能体組織では、組織内での情報交換は上下でも完全に双方向であるべきですが、決断はトップがおこないます。実質的トップは創業者的な神谷宗幣氏であり、代がかわるまでは彼が他のメンバーの意見を参考に参政党の決断を行うのがその組織として自然だと思います。

 

機能体の中で生きる場合、その構成員の行動パターンは、研究者や学者の行動パターンとは相当異なります。私も、元自然科学の研究者ですが、大学助手から非常に権威主義的な国立研究所に移動し、両方の生き方を強制されましたので、武田先生の抱かれた感覚がよくわかります。

 

なお、共産党的組織とは、そういう機能重視の組織という意味で、参政党が共産党の政治思想を持つと言う意味でないと思います。そのあたりの誤解をされた点で、一部から失礼な「愚痴」が漏れて武田先生の耳に入ったのではないでしょうか。

 

 

補足:

 

1)この特徴は参政党のHPにある理念や綱領(下にコピー)とは若干異なるかもしれない。ただ大急ぎで作った綱領などに捕らわれず、新しい有力メンバーも加えて、立派な内容に多少時間をかけて磨き上げてもらいたい。

理念: 日本の国益を守り、世界に大調和を生む
綱領:・先人の叡智を活かし、天皇を中心に一つにまとまる平和な国をつくる。・日本国の自立と繁栄を追求し、人類の発展に寄与する。・日本の精神と伝統を活かし、調和社会のモデルをつくる。

 

2)ゴレンジャーと呼ばれた初期メンバーは、松田学・神谷宗幣・赤尾由美・武田邦彦・吉野敏明氏の5名だったようだ。https://www.youtube.com/watch?v=kU7pLt9BkTw

 

3)私の考えでは、現在次回選挙で立候補を表明している山中泉氏や既にアドバイザーになっている我那覇真子氏が今後重要な役割をなされるものと期待する。その他本人の意思は分らないが、女性では河添恵子氏、深田萌絵氏、男性では林千勝氏、渡辺聡樹氏などに入党されるよう声を掛ければ良いと思う。

 

4)帯広で党員向けに神谷氏が話した内容がリークされ、黒川氏に渡ったようだ。パネルの赤字部分には以下の様に書かれている。

 日本を救うにはもう時間が無いから僕が独裁で突っ走る

 意見なんか聞いてる余裕はない。党内での虐め 争い リーダーの資質不足など難題が  

 あっても対応しない 文句を言うな 命令には絶対服従 ついて来られる人だけついて 

 来い。 そうでない人は離れろ。

 僕だけに見えてる未来がある。参政党だけが日本を救える。邪魔するな。

 

(19:50 編集;翌朝5:20、再度編集して最終稿とする)

 

1)国際法を用いてイスラエルとパレスチナ紛争を論じるのは愚かである

 

ガザ地区では、パレスチナ人の追い出し戦略が実行されている。ガザ地区での死亡者が一万人を越えて、その三割以上が子どもであることからも分るが、イスラエルが行なっているのはジェノサイド(Genocide)によるパレスチナ地域の民族浄化(ethnic cleansing;補足1)である。

 

Youtubeなどで見られるこの戦いの様相は、まるで旧約聖書の中の出来事のようであり、その後2000年間に人間が築き上げた文明の論理など、あの土地では全く無力である。彼らの上記作戦は、その2000年前の国を追われたことの延長線上にあり、およそ西欧近代文明の中の出来事ではない。

日本政府は、そのパレスチナの民族浄化をイスラエルの防衛戦争と呼び支持している。日本が議長を務める11月8日のG7外相会議でも、ハマス等のテロ攻撃を断固として非難するという声明を出している。それはハマス側の攻撃にのみ国際法を適用するという誤魔化しに基づいている。

国際法は西欧近代文明の所産であり、国際的秩序と人道を重視する国や地域の枠内でのみ、つまりそれらの価値観を当事者が共に持っている場合にのみ有効である。パレスチナとイスラエルの間のこの100年間の争いは、古代或いは前近代の枠内(framework)で戦っているのであり、国際法など入り込む余地など最初からない。(補足2)

 

それにも拘わらず、米国は国際法をハマス側にのみ適用し批判するというトリックを用いて、イスラエル側を応援するように、日本や西欧諸国に強要しているのである。(補足3)

https://www.mofa.go.jp/mofaj/ms/g7tm/page1_001899.html

 

この問題の本質を、米国在住の国際政治評論家である伊藤貫氏が、CGSチャンネルの動画で明快に解説している。その中で、1948年の国連によるパレスチナ分割案の出された経緯が、分かりやすく解説されている:

 

1948年の国連のパレスチナ分割案は、イスラエルに圧倒的有利で不公平な内容だったが、米国のトルーマン大統領が次期大統領選挙でユダヤ系資本を味方にする為に賛成したという。国務省も国防相もCIAも反対だったというのだから、1948年のこの案がその後の中東紛争を決定つけたのだ。

 

前半8分でも是非見てもらいたい。

 

 

今回のハマスとイスラエルの戦争も、そもそもの始まりはバイデンが次期大統領選挙を意識し、サウジとイスラエルの間の和平を工作したことが原因であった。米国大統領選にユダヤ系金融資本(補足5)が資金的に介入できる現在のスーパーPACなどの制度は、世界にとって厄介だ。

 

 

 

2)日本の経済安保危機のシナリオ:

 

中東の混乱は世界大戦に発展しないと仮定しても、日本には大きな政治的にも経済的にも負の影響を及ぼす。それについて少しだけ以下に議論する。

 

シナリオ1: ハマス・イスラエル戦争において、今後レバノンのヒズボラやその背後にいるイランの革命防衛隊が参加する可能性が大きい。その時、ペルシャ湾地域が戦場に含まれる可能性がある。その結果、イラン沖のホルムズ海峡の封鎖が考えられる。

 

そうでなくても、イスラエルを支持するG7諸国に対する報復として、ロシアなどを含めた拡大版のOPECが石油輸出量の大幅減を言い出す可能性がある。それらの場合、日本を含めヨーロッパの国々の経済は破綻する可能性すら存在する。

 

責任は全て、米国のバイデン政権にある。そして、それに何の対策も講じられない米国に隷属するG7の残り六各国の政府が共同でその責任を負う。

 

シナリオ2: もう一つは、マラッカ海峡、南シナ海、台湾海峡において中国が軍事行動に出た場合、日本には石油が来なくなる。そのシナリオも、起点はハマス・イスラエル戦争である。既に述べたように、この戦争が拡大して中東全域が戦争状態になると、米国はそれに参加せざるを得ない。

 

それは、ユダヤ人が深層から支配する米国が、イスラエルと一心同体だからである。その事情はトランプ政権でもバイデン政権でも同じである。その結果、ウクライナと中東の二つの戦場で米国が手一杯となり、中国の習近平政権には台湾進攻の千載一遇のチャンスとなる。

 

習近平は、中国経済が不動産不況等(補足4)で構造的な危機に瀕する今、独裁政権の安定化には歴史的な功績をあげる必要がある。その切り札が台湾併合である。台湾を叩く際に、日本に核兵器の恫喝を加えて、与那国島を占拠し、台湾攻撃の基地とするシナリオがあり得る。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJC021QD0S2A201C2000000/

 

日本はウクライナ戦争に於ける理不尽なロシア制裁を行ない、ロシアの敵対国としての名乗りをあげた。その結果、ロシアを中国の味方に導き日本の安全保障環境を非常に悪化させ、且つ、中国の台湾進攻を容易にした。更に、ロシアからの石油等の輸入をできなくした。

 

おまけに、ウクライナの戦後復興に兆を越える多額の資金を提供する予定だそうな。この岸田政権の自ら首を締めるような外交により、日本は危機に瀕している。https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/323383 

 

その為に増税する予定だが、それを年末に少しばかり減税することで誤魔化すのが、岸田政権の今後の政策だと聞く。そんな岸田政権に反対して、パレスチナでの残虐行為に反対すべきなのだが、そのような主旨のデモなど発生していない。日本人は屠殺を待つ羊のような人たちなのだろう。

 

 

終わりに 

 

日本の岸田首相は、まるでマッカーサーの様な態度のエマヌエル米国大使の従順な僕のように見える。岸田政権は指示通りに、ウクライナ戦争ではウクライナを支持し、今回のパレスチナ戦争ではイスラエルを支持している。その結末が、ホルムズ海峡のイランによる封鎖と、それによる石油枯渇という重大事となる可能性がある。

 

アラブ諸国にも、この岸田首相の姿勢を見て、日本は米国の植民地とみている様だ。西アジアのニュースを報じる「The Cradle」が10 18 日、国連安保理でロシアが提出したガザ地区停戦の提案を、米国、英国、フランスとそれらの新植民地の日本が否決票を投じたと記している。

https://new.thecradle.co/articles/russias-neutrality-ballet-on-israel-palestine

 

上記記事の中のUS, UK and France, plus their neo-colony Japan という侮蔑的な呼び方を日本国民は噛みしめるべきだ。岸田内閣の対米姿勢は、これまでのアラブ諸国の親日的姿勢の急激な変化をもたらす可能性が高い。

 

 

補足:

 

1)民族浄化(ethnic cleansing)とは、ある地域からある特定の民族以外の民族を取り除くことである。

2)世界政府が無い現在の情況では、国際法があっても所謂国内法のようには機能しない。従って、対峙する両者ともに国際法など意識していない情況下では、周辺が国際法で議論することには殆ど意味がない。


3)米国は、自国よりも軍事的に弱いと判断した国や団体を、自国への国際法違反の一撃に誘導し、その後国際法違反の10倍返し的な攻撃で撃破する。この国際法を武器に用いる方法は、米国の常套手段である。日本の真珠湾攻撃と広島長崎の原爆投下、都市部攻撃もそのタイプである。今回のハマスの一撃も、イスラエルの人は真珠湾攻撃と呼んだ人もいた。同じ発想で、10~100倍返しの国際法違反の反撃が続いている。

 

4)中国の経済成長は、不動産開発に依存してきた。政府が国土全域を所有しているので、地方政府官僚たちがその利用権の販売で予算の財源とする一方、自分たちの私腹を肥やす手段とした。最初から政府紙幣に信用がなく、国民は貯金ではなく不動産を資産として所有する方法で、富を築いた。そして絶えず不動産価格が上昇し、国民が必要とする住宅マンションの2倍の戸数になったところで、バブル崩壊となった。日本のバブル崩壊とはレベルが違うと言われている。

 

5)日本の明治維新も香港に進出した同資本の対日工作の結果とも言える。日本の近代史の背後には、常にユダヤ系金融資本の動きがあった。日露戦争も英国と米国の資本で国家予算の何年分というような資金をユダヤ系資本から借り受けていた。その勝利で入手した南満州鉄道の経営に米国鉄道王のハリマンを参加させなかったことが、対米戦争の情況の起点に存在することは良く言及される。

また、昨今の世界の混乱の背後に、ジョージソロス(ユダヤ資本)の財団があると、X(旧ツイッター)のイーロンマスクは明確に指摘している。

https://www.theguardian.com/technology/2023/sep/18/elon-musk-accuses-george-soros-foundation-of-wanting-to-destroy-western-civilisation

(12日、8:40、編集あり)

元検察官の若狭勝氏が、この裁判の不審点についてyoutube動画で話している。二人が死亡している事件でありながら、しかも様々な疑いを残しながらの即日結審に対し、今後に悪しき前例として残るなどの疑問が呈されている。冒頭陳述の要点も若狭氏により、疑問点を沿えつつ与えられている。

https://www.youtube.com/watch?v=naK7OnK4x6U

 

 

猿之助氏は、―週刊誌(女性セブン)で指摘されたパワハラ、セクハラを否定しながら、それが原因での自殺未遂と自殺ほう助事件であると認めている。そして、「記事を見てそのように不満を抱いている人がいることを知った。弟子には申し訳ないと思った」と答えている。

https://hochi.news/articles/20231020-OHT1T51274.html?page=1

https://news.yahoo.co.jp/articles/ebb55598473a0e8c5c14558c432b74c4186d31fb

 

この件、自殺ほう助の罪で逮捕されたという話に、私は最初から不審に思っていた。猿之助氏本人は兎も角、両親と話合って三人が共に自殺を決断したとする供述に説得性がないし、情況とも整合性がない。本当は殺人事件ではないのか?と改めて思った。

 

この強引な結審から、木原氏妻の元夫不審死事件と同様、日本の司法も行政も、権威主義に支配されており、まともな裁判などないと思う。日本では、支配者層が適当に司法も警察も利用して、自分たちの権益を守る政治を行なって来たし、現在も行なっている。昨今、それを非常に強く感じる。

終わりにを先にお読みください

 

 

1)猿之助事件の概略

 

文春オンラインによると、2023518日10時頃マネージャーが自宅を訪れ、猿之助氏が半地下の自室クローゼットのドアで首を吊っていた補足1)ところを発見された。一方、両親は2階のリビングでパジャマを着たまま倒れており、首から下に布団がかけられていた。

 

猿之助氏は、自殺の恐れありとして、精神科病院に強制入院させられていたが、警視庁による複数回の任意聴取を受けており、それによると「女性セブン」が猿之助容疑者のセクハラやパワハラを報じたこと等を意識したのが、自殺未遂と両親の死去の原因のようだ。

https://bunshun.jp/articles/-/63954

 

女性セブンの記事の内容はネットでは以下のサイトにある。

https://www.news-postseven.com/archives/20230518_1870283.html?DETAIL

 

猿之助氏は、「週刊誌報道があり、みんなでさよならすることにした」「3人で死んで生まれ変わろうと話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ」などと当時の状況を説明しているようだ。両親の死因は、睡眠導入剤による “向精神薬中毒”の疑いが強い、というものだった。(補足2

 

この催眠剤服用が死因だったかどうかには疑問がある。また、父親の段四郎さんは認知症を患っていて、自殺の意思を明確に示したかどうかも分らない。そのような事情から、警察は当初殺人罪の疑いも持っていた。https://bunshun.jp/articles/-/63954?page=2 

 

猿之助氏は、睡眠導入剤は「自分が処方されていた睡眠薬を両親に渡した」と供述。更に「楽に死ねるよう、両親にビニール袋をかぶせた」と発言していたという。そのビニール袋や睡眠薬の包装紙は、家のゴミ箱に捨てるのではなく、わざわざゴミ捨て場まで持って行っているのは、自殺を試みた人にしては不思議である。

 

更に、本人は睡眠薬も最初から死ぬ気がなかったのではないかとも思えるほどの量しか飲んでいなかったようだと上記記事に書かれている。627日、警視庁は自殺ほう助の疑いで猿之助を逮捕した。猿之助容疑者も、「両親が自殺する手助けをしたのに間違いありません」「両親の後を追って、自殺するつもりでした」と供述しているという。

 

両親には遺書はなかった。猿之助氏は喜熨斗孝彦という本名で書いた遺書を残している。そこには、M氏(男性)を養子にして遺産を相続させる、と書かれていたことも話題になった。(https://bunshun.jp/articles/-/63954

 

 

 

2)事件の原因とされる女性セブンの記事

 

関係者たちは当日発売された『女性セブン』の記事が事件の原因だと指摘している。猿之助さんが“師匠と弟子、座長と役者・裏方という絶対的立場を利用して、普段から濃厚なセクハラ、パワハラが横行していた”という記事である。

 

37日に『BBC』が放映したドキュメンタリーをきっかけに騒動となった、ジャニーズ事務所の件に続くタイミングで、その記事は出された。『女性セブン』の証言者たちが正しければ、弱者の“黙って我慢するしかない”という現状がまたひとつあったことになる。

 

MAG2NEWSは、このように報じている。

 

なお、この記事には518日に迎えに行ったマネージャーは上記濃厚な付き合いがあったM氏を含む二人だったようだ。 https://www.mag2.com/p/news/576378 及び、https://www.yumerohashi.com/ennosuke-masataka-kankei/

 

また、元文芸春秋の編集長だった木俣正剛という方が、Diamond Onlineに以下のように書いている。

 

歌舞伎界や沢瀉屋(歌舞伎役者の屋号;初代猿之助に由来)を取り巻くモヤモヤを、一気に解決できるチャンスがジャニーズ問題によって招来し、それによって得をしたい誰かがニュースソースを焚きつけて、歌舞伎ファン(主に高齢女性)がよく読む女性セブンを選んだ。

 

この狡猾な人物は誰なのか。それが私の疑問であり、知りたいことです。それこそが、事件の実相だからです。そのためにはセブンのニュースソースを突き止め、その真意を問い質すしか道はありません。

 

この元編集長は、この事件の背景となるこの世界のセクハラ・パワハラの日常を単なる日本に固有の文化のように捉え、そのイザコザで損得が生じる利権をめぐる争いごとの様に記述している。日本が、基本的人権と法治国家であることを忘れているのかもしれない。

 

それが日本の報道の深刻な病状だと思うが、この元編集長は気付いていない。

 

ただ、この報道は事件の真相について重要なこと:「猿之助氏の両親は20錠程度の睡眠薬で亡くなって、飲んだのはサイレースとレンドルミンの2つの薬だったということです。ただし、サイレース20錠で死に至るという見方は否定する精神科医が多く、猿之助氏がビニール袋を両親の顔にかぶせたことが直接の死因となったというのが、大半の医師たちの意見です」と記している。

 

この精神科医の見方が正しくそして重要である。私は、この精神科医の意見を記した文章のような詳細かつ科学的な記述に至るまでに多くのネット記事を読むことになった。しかも、それは事件報道の記事ではなく、その背景にある歌舞伎界の古い体質を語る記事で見つけたのだ。(補足3

 

このような雰囲気の中で、硬骨漢に見える若狭勝元検察官が、上のような動画を公表した。これは専ら日本の司法を真面なものにしたいという若狭氏の正義感によるものだと思う。

 

この文章を書く気になったのは、その動画のコメント文を読むと国民の多くが本事件を猿之助の自殺未遂と両親の自殺をほう助とは考えていないようだし、その考えの方が日本の警察や司法の判断よりも正しいと思うからである。多分、皆殺人事件と思っているのだろう。

 

終わりに:

 

日本のあちこちに、西欧から輸入した近代文明の基準では犯罪となる慣習が、社会のウジ虫のように多数存在する。その一角に、警察も司法も政治も含まれているように思う。残念だが、大掃除で奇麗になるような社会ではないように思える。

 

また、今回の事件を例にした場合、上記元編集長だけでなく、下のネット記事にもあるように、一般民の多くははその社会に慣れきっている。

 

 

「一部では、セクハラ・パワハラについてのスキャンダルがきっかけで、自殺を試みたのではないかと言われています。スキャンダル報道は『女性セブン』が発表しましたが、出版社の小学館に批判が集まっています。」と書いている。

 

一部不明な動機があったとしても、女性セブンの記事は真実を追求する記事である。その記事は、上記元編集長の言葉にあるように歌舞伎界の前近代的情況の告発とも考えられる。その視点が、司法から報道に至るまで、日本の社会には欠けている。

 

女性セブンの記事が批判されるのは、有名人或いは上級国民にはセクハラ・パワハラが許されると考えているのだろうか。それが日本文化の常識なら、そんな文化など滅びるべきだとさえ思う。

 

この事件もジャニーズ事件も、この警察や司法の姿勢が問題の本質部分に存在する。個人が自身の尊厳を守るべく毅然たる態度をとっても、権威主義的な日本の警察や司法は、被害者の見方になってくれない。卑怯なJ.喜多川氏や猿之助氏に逆らえば、自分だけが損をして一生を台無しにする。

 

それなら、一瞬の枕営業も仕方がないと泣き寝入りするのだろう。事件の本質が、日本の部分社会に残る前近代性、そして今回は、日本の警察と司法とその背後の政治(補足4)にあることを毅然と指摘するマスコミは皆無である。日本のこの現状に迎合的な上記元編集長などが、報道の前線にあり、その行政と司法を告発しないでむしろ協力しているのである。

 

 

補足:

 

1)この記事には首を吊っていたと書かれているが、別の記事には首を吊りかけた様子だったと書かれている。首を吊って生き残るひとはいない。今回調べた報道記事で、死因についての推測等を正確な論理で記述した文章は殆ど無かった。

 

2)検出された向神経薬は、サイレース及びレンドルミン(微量)という睡眠導入薬である。サイレースは効果が強く、レイプドラッグとして米国などでは規制されてようだが、何方もベンゾジアゼピン系のもので、致死量は非常に多量(例えば数百錠とか)であることで知られており、よほどのことが無い限り、死因とならないようだ。https://bunshun.jp/articles/-/62968 

 

3)この事件の多くの報道記事で感じるのは、警察や司法の動きについての表面的記述は含まれるが、論理に厳密性がなく、真実に迫ろうとする感じもしない。これ以外の紹介の記事には、事件の真相を追う姿勢ながら、この重要な点:「睡眠導入剤で人は簡単に死ぬのか」の考察をしていない。

 

4)部分社会には前近代的な風習などが残っていることは、相撲界や芸能界、学校など教育界など、あらゆる組織で頻繁に指摘される。それをごまかすために、これら部分社会における慣習的な犯罪行為は、ハラ―スメントや虐めという言葉が多用される。今回の猿之助氏のケースでは、政治が日本の伝統文化を守るという誤った考えで、司法をゆがめようとしているのかもしれないと思う。

(16:00;16:45;翌日早朝編集で最終稿)