櫻井よしこ氏の「あなたは祖国のために戦えますか? 多くの若者がNOと答えるのが日本です。安全保障を教えてこなかったからです」とのツイート(19日)に対して、倉田真由美さんが「若者を戦場に行かせる者とこそ、戦うべきである」と非難したことがネットで話題になっている。

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/chuspo/entertainment/chuspo-841759?redirect=1

https://www.chunichi.co.jp/article/841154 


この櫻井氏の発言に、私も違和感を感じる。

 

日本国がなければ、我々は今日の豊かな暮らしは出来ないので、誰もが日本国を大事だと思うだろう。しかし櫻井氏は「あなたは祖国のために戦えますか?」と問う前に先ず、日本国がどこと戦争する可能性があるのか、その日本の危機とはどのようなものなのか、その危機はどの様にして訪れようとしているのかを、若者そして国民に知らせ、議論する必要がある。

それらを抜きにして、あなたは祖国のために戦えますか?と聞かれても、直ちに戦いますとは言えないのが真ともである。櫻井氏は、目標や目的、そして経緯を抜きにして、現在の為政者の命令のままに命を差し出せと言うのか? 倉田さんはそのように受け取ったのだろう。私も一体若者に何を期待しているのか?と言いたい。

櫻井氏が愛国者なら、若者そして国民一般に対して、我が国が戦争に巻き込まれないように、外交と内政で国際的にも国内的にも日本国を信頼できる国にする努力を期待すべきであり、政治屋が始めた喧嘩に命を懸けて参加するよう促すべきではない。若者に対して、政治に関心を持ち、政治を議論し、政治に向いた有能な者が立派な政治家になることにこそ期待すべきである。

現状、確かに政治に関心の低い若者が多いだろう。ましてや政治家になろうとする若者は更に少ないだろう。その原因は何なのか? それを考えるのが、現在の政治家であり、現在の政治評論家だろう。その問題解決の為に、櫻井さん、あなたはどの様な哲学が、そしてアイデアがありますか? 

桜井氏の上記ツイートの主旨を知るには、桜井氏の国家とその防衛に対する考え方を知る必要性がある。そこで探してみたところ以下のyoutube動画を見つけた。2024/1/9放送のBSフジプライムニュース:“2024日本の課題”とあるべき日本人論: 櫻井よしこ×先﨑彰容<後編>である。https://www.youtube.com/watch?v=J8LTqE_JOXY

 


この番組では、政治と国民との間の距離が離れ過ぎていると、投票率の低下等から指摘されている。その原因として、選挙にお金がかかることや、投票に政治を変える効果を実感できないなどの指摘があったが、その点に関する解決策など具体的提案には至っていない。

先崎氏は、一定の豊かさを実現し一種の目標喪失のような状態なのだろうと、日露戦争に勝った後の文芸作品を引用して推測している。それも正しい部分を含むと思うが、側面的観測だと思う。政治に対する国民の無関心は確かな現象だから、もっと直接的に原因究明出来る筈である。それが無いと効果のある対策は出てこない。

つまり、高額の供託金とその没収の可能性、多額の選挙費用など、ある一般人が一流の政治思想を携え人生を懸ける覚悟をしても、容易には議員立候補さえ出来ない。つまり、指摘があったと思うが、政治に携わる側とその下で生活する大勢との間に大きなギャップというか壁が存在するのが現実である。

 

その政治家になる高い壁はいったい何の為にあるのか? 単に既得権益を守るためだけではないのか? 現在、政治家になるのは地盤看板カバンを世襲した二世議員や政党に担ぎ出されたスポーツや芸能での有名人ばかりであり、それ以外で議員になった人を殆ど知らない。従って、そのギャップを埋め、壁を下げる工夫をすべきだが、それらに対するものはここでの議論には無かった。

例えば、高額供託金を廃止し、出来るだけ多くの人に立候補のチャンスを与える。非常に大きな競争率になれば、例えば討論会などと予備選挙で本選挙参加資格者を絞るなどの方法もある。政治に志す者には一挙にその壁が消え政治との距離が縮まるだろう。また一般人でも、一旦近くで立候補者が出れば、政治に関心が広がり干し草に火が付いた様に議論も広がるだろう。

つまり、野球に関心のある人を作るには、子どもに野球を教えプレイさせればよい。それと同じように、国民に政治に対する関心も持たせるには、出来るだけ多くの人に政治をプレイさせればよい。

櫻井氏は、日本の歴史を2600年の皇室の歴史とし、美しい日本として説明している。その天皇を中心とした日本の政治を復活することを目的とし、その尊さと偉大さを主張しておられる。それでは、政治と国民の間の距離は縮まらないだろう。

2.上に引用の動画に対するコメントの再録


動画14分~ 桜井さんの日本の歴史認識について:

日本の歴史として滔々と皇国史観を語る桜井よしこさん、その時点で国民のための評論家としては失格だろう。歴史は勝者の作り話である。現在の検定教科書の歴史を100%受け入れる姿勢では、たとえ劣化腐敗が進んでも永遠に同じ勢力の統治が続く。(それに対抗するには無関心しかない。)

真実は敗者の側からも眺めなければつかめない。現在の改革には、現在までの歴史の真実が必要なのだが、それを持たないのが日本の若者が政治に関心を持たない理由。あの戦争を背景から理解すれば、無知な若者も政治的に変身する筈。桜井さんの悪の枢軸の話も、米国追従路線を信仰する信者の姿を露呈しただけ。


櫻井氏の明治の歴史を誇らしく語る姿にウンザリ。未だに司馬遼太郎の坂の上の雲の史観をそのまま繰り返している。あんな作り話は、「長州5が訪欧するお金、いったい誰が出したの?」という米国のフーバー研究所から帰った人の言葉で吹き飛んだ筈だ。英国ロスチャイルド家と薩長との関係を十分理解していないから、日本は日露戦争の勝利に酔い潰れてしまったのだ。

日露戦争の資金を貸した米国シッフ(ロスチャイルド系)の立ち合いで、鉄道王ハリマンと桂太郎首相の約束である桂・ハリマン協定を、日本政府は外務大臣の小村寿太郎の反対で反故にした。小村外相は桂首相の部下ではなかったのか? その桂が安倍さんが抜くまで、最長在位日数を誇っていたというのが、日本国の政治の実態である。

動画30分辺りでの日本の歴史教育についての議論について:

貧しい原始時代には、生きるためには家族或いは大家族の団結が必要だった。その後、部族間の争いが発生したときには、それを超える共同体としての国が必要になった。現在、生きるにはそれら全てが一見不要である。それが若者の政治に対する無関心を産んだのだろう。

つまり、現在の日本は豊かな原始時代である。自分の寿命を超えたもっと長い時間スケールで見ることもできなくなったのです。従って、桜井さんの語る偽りの2600年の歴史ではなく、原始の時代から日本国が出来現代に至るまでを再体験する様に歴史の真実として学び直すべきです。


豊かな原始時代に居る人には、自分の寿命を超えたもっと長い時間スケールで見ることはできないし、自分の半径10m以上の遠くの出来事に関心を持たない。つまり、歴史の真実を体験的に学び直すべきです。

ーーー 以上 ーーー

北朝鮮メディアは5日、金正恩総書記が能登半島地震の被害にたいして岸田首相に見舞いの電報を送ったと報じた。韓国メディアは、キム総書記が日本の首相に電報を送った前例はないとし、最高指導者が人道的な姿を強調する狙いがあると報じた。また、日米韓が対北朝鮮で協力を拡大する中で、日本に宥和的姿勢を示すことで、三ヶ国の連携にくさびを打ち込む狙いがあるとも分析している。https://www.youtube.com/watch?v=kcwXXmGffR4

 

 

それに対して林官房長官は6日、キム総書記に感謝の意を表したいとの談話を発表した。

https://www.youtube.com/watch?v=F7uyayyKFKw

 

その2,3日後(8~9日?)に、金正恩は軍需工場を視察した際、韓国について「もっとも敵対的な国と既定しなければならない歴史的な時期が到来した。我々の主な敵と断定する」と話した。更に、我々は「戦争を避けるつもりはない 」「我が国の主権と安全を脅かせば、あらゆる手段と武力を行使し、韓国を完全に焦土化させる」と続けた。

https://www.youtube.com/watch?v=-E1fa4MX1sg

 

以上の出来事は、金正恩が近いうちに韓国にむけて、何らかの積極的行動をとる予定があることを示している。具体的には、朝鮮戦争を再開し勝利の形で終結することだろう。最終的な形は韓国を併合する場合と金正恩のメンツが立つ程度に相当有利な形での平和条約締結のどちらかである。

 

金正恩が言う「歴史的な時期」とは、恐らく、①イスラエルとハマスの間で始まった戦争が拡大し、イランやトルコなどの大国が加わる事態、②米国大統領選挙が近づいた時に内戦となる事態、③中国の習近平が台湾進攻を始める事態、④ウクライナ戦争が突然NATOが参加する事態などが何時発生してもおかしくない昨今のことだろう。

 

それら①~④の事態となった時、北朝鮮が動くとすれば、その前に日本に対して手出しをしない様に核による脅しがかけられるだろう。その際、日本がその戦争に参加しないとの選択を取りやすくするためのメッセージではないだろうか。つまり、「日本に、核による莫大な人命の損出を覚悟してまで韓国側に加わる必要などない」と言いたいのではないだろうか。

 

2024年には、上記①~④の事態の発生が予想される歴史的な曲がり角にある。その事を意識し、日本国の閣僚等指導者の間で将来のシナリオを議論し、日本国民への明確なメッセージを用意してもらいたい。政治資金規正法や予算案などのいつもの議論だけで国会を終わり、非常時に米国の命令のままに自衛隊を動かすことは止めてもらいたい。その為の憲法改正もやめてもらいたい。

 

緊迫した国際情況にあっても、日曜朝のフジテレビの番組では、何十年まえから存在する政治資金問題などについて議論していた。昼の読売TVのそこまで言って委員会では、憲法改正や自衛隊は軍隊ではないなどの話をしていた。

 

それらは、50年前にする話である。議論するなら、それらを一度も国会で取り上げなかった議員たち(補足1)を当選させない方法、国家の体を為していない霞が関を解体する方法だろうと思いながら聴いていた。

 

そして、キッシンジャーの次の言葉を思い出した。米軍が南ベトナムの傀儡政府を見捨てて撤退する時、「アメリカの敵になることは危険かもしれないが、友人になることは致命的である」と言ったという。https://www.chosyu-journal.jp/kokusai/22937

 

補足:

 

1)憲法改正については一度も国会で正式議題として議論していない。それは、国会議員たちはその必要性を感じていなかったからではないのか? そうでないと思う方がおられたら、その理由を教えてもらいたい。

(18:30、編集あり)

ーーーおわりーーー

日本政府は、国民に歴史の詳細を隠すことで政権を維持してきた。その一つに、明治維新から日米戦争までの近代史がある。(補足1)戦後から現在まで、政権を担当しているのは自民党なので、彼らは担当した戦後の政治も隠蔽している。

 

自民党、つまり自由民主党は、1955年に米ソ対立の構図に対応できるように、吉田茂の自由党と鳩山一郎の民主党の合同で結成された。現代史の詳細を開示すれば、米国の属国としての日本の政治が露呈するので、厳重に隠したいのである。

 

現岸田政権も、隠そうとする意図も見えない程強引に、例えばLGBT法案やウクライナ支援など、米国の指示通り事を進めた。この強引さは、米国にもトランプのような民族主義的勢力が現れ、従来のネオコン勢力に余裕がなくなり、対日要求が非常に強引になったからである。

 

20世紀の終わりころに始まる米国の国際的地位の降下で、21世紀の日本は米国への追従だけでは国家としての存続が危うくなってきた。そこで、日本の一部に、日本国存続の為に米国から真の独立を果たすべきと考える人たちが多数出現し始めた。

 

しかし、日本は真の革命など一度も経験しなかった(補足1参照)ので、新しい道を狭い視野で探すことになった。その結果、自民党右派を中心とする彼らの多くは、その目標をぼやかしているものの本質的には天皇を国家元首とする大日本帝国への回帰を考えたようである。

 

そのような右翼民族的勢力を日本国内に育てる勢力として、明治時代に日本を軍事大国に誘導した英国と同じ構図で、台湾ロビーとよばれる台湾を資金元とする勢力が存在するという有力な説がある。今回はそれについて考えてみる。

 

1)李登輝が目指す台湾と自民党右派が目指す日本

 

第二次世界大戦以前、大日本帝国は強力な武力を用いて、台湾、朝鮮、そして日本を一つにまとめていた。日本も満州利権を争って、中国の蒋介石及び蒋介石を支援する英米と戦っていたが、その戦争に敗れた。その結果、日本は満州利権と台湾及び朝鮮を失うことになった。

 

英米の代理として日本と戦う役割を終えた蒋介石は見捨てられ、中国には共産党政権が出来た。蒋介石は台湾に逃れ、そこを支配下においた。米国や日本などは、その後共産中国を重視し台湾もその一部とすることに同意した。

 

共産党支配に恐怖を感じる李登輝など台湾土着の中国人たちは、米国との関係を維持する一方、日本との連携関係も復活させ、それらの助けを借りて中共による併合を阻止することを考えた。その目的の為に活躍しているのが台湾ロビーである。

 

台湾に国家としての纏まりをもたらす概念(アイデンティティ)は、李登輝の「新台湾人」なる考え方である。それは、新しく流れ込んだ蒋介石ら新中国人、その時既に台湾に渡って土着化した中国人、もとから台湾にいた原住民らを統合する考え方であり、その思想は台湾にとっては現実的で立派である。https://www.roc-taiwan.org/jp_ja/post/12763.html


そのような歴史を考えると、台湾と付き合う上で我々日本人が注意すべきは、李登輝の親日は日本を将来利用したいという思惑の表示であると言うことと、日中平和友好条約の存在である。

 

台湾を見捨てることで生き延びた我々の祖先の情けなさと台湾に対する贖罪意識を感じるのは当然だろうが、生き延びるための決断として、我々もそれを相続して生きなければならない。その上で、台湾との付き合い方も考えなければならない。

 

その一つの課題が、台湾ロビーの活動をどう扱うかということである。日本を昔の様な軍事強国に戻し、民主国台湾の対中国戦略へ協力させるという活動は台湾にとってはある意味で当然だが、それに同調することは日本の平和には重大な結果を招く可能性がある。

 

天皇を中心とした立憲君主制国家への回帰は、既に述べたように歴史の逆回転であり愚かな選択である。そのような古い日本へ回帰させる意図は自民党右派のものであり、台湾ロビーの活動の成果なのかもしれない。

 

例えば石原慎太郎の以下の国会質問により語られている。(2013年2月12日)https://www.youtube.com/watch?v=eUBwA現代dySEWc 

 

 

石原氏の語りには、納得する部分もあるが、多くの誤解や誤魔化しが含まれている。例えば石原氏が固有の日本文化として言及する靖国神社を擁する神道は、明治時代につくられた国家神道であり、自然神を崇める古来の神道ではない。(補足2)その他、江戸時代の日本文化に対する賛美があるが、その多くは間違いを含む。(補足3)

 

石原氏はそれらのごまかしを用いて、国家神道を復活させて実質的に戦前の日本を復活させたいのである。実際、石原氏は個人の所有となっている尖閣諸島を都が買い取ると言い出し、それが野田内閣の時の尖閣国有化につながった。それでは過去の戦争に学んだことにならない。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12751773056.html 

 

勿論、現在は過去の連続線上にあるので、日本は米国の、そして台湾は中国共産党政府の夫々自治国的要素を持つことは事実である。そこからの離脱には、原点から作り上げるのとは別種の壁が存在する。その中で大きいのは、現在の政治構造とそれに伴う既得権益である。

 

日本は新しい政治構造の樹立には、米国への完全追従路線で出来上がった既得権益の排除が必要である。その中には自民党の解体もあるだろう。石原氏にはそのような視点は全くない。

 

日本人の多くには、台湾ロビーの活動は単に親日姿勢(補足4)の表現と感じられ、その意図は殆ど気付かれなかったのではないだろうか。それがこれまで重要視されなかった理由だろう。最近、例えば深田萌絵氏は、台湾ロビーの活動について、激しく糾弾している。https://www.youtube.com/watch?v=vgP1U0gqlSI

 

 

2)台湾ロビーとは何者か?高島康司氏の考え

 

”日本の対中政策を操る隠れた勢力「台湾ロビー」とは何者”と題する記事(2016年8月)の中で、 著者の高島康司氏は以下の様に書いている。https://www.mag2.com/p/money/20764

 

アメリカの「台湾ロビー」は「ネオコン」を含む軍産系の政治家やシンクタンクに秘密活動資金を提供して働きかけ、おもに軍事面で台湾を支援するように誘導した。一方日本の「台湾ロビー」は、右翼系政治家や言論人そしてマスコミ関係者に対して、日本が中国から距離を取るか、中国脅威論を吹聴して両国を敵対させる外交政策へと誘導した。

 

高島氏は更に以下の様に記述している。

 

日本の台湾ロビーに近い政治家は、岸信介から、現在では森喜郎、麻生太郎、小泉純一郎、稲田朋美、高市早苗、そして安倍晋三などの反中国の右翼的な政治家が中心で、右派論壇のジャーナリスト、櫻井よし子もそうしたひとりである。

興味深いことに、現在の「台湾ロビー」は、憲法改正を行い、天皇制国家復活を夢見る「日本会議」と連携する関係にある。現在の改造安倍内閣の閣僚20名のうち、14名は「日本会議」か「神道政治連盟」、またはその両方の所属であるが、彼らは全員「台湾ロビー」の一員として、李登輝元総統と近い関係にある。

また、日本に常駐して「台湾ロビー」の人脈を結集させる中心軸となっているのは、評論家で日本に帰化した金美齢という人物だ。民進党政権では台湾総統府の国策顧問を務めたこともある人物である。提言は、櫻井よし子らの右派論壇と基本的に同じ内容だ。「愛国心の賛美」「激しい中国脅威論」「日中戦争の扇動」「自主憲法制定の支持」などだ。

それに対抗するグループが「北京派」だとしている。彼らは石橋湛山や池田勇人からはじまり、日中国交回復を実現させた田中角栄らの系列だ。現在では、加藤紘一、河野洋平、野田毅、田中直紀・真紀子夫妻、小坂憲次、二階俊博などがこの人脈である。(引用おわり)

 

ここで、日本人の多くには、台湾ロビーの誘導とされた部分は日本固有の主張と感じ、北京派の活動は中国共産党への特別な阿り或いはへつらいのように感じるのではないだろうか。

 

もし、これら二つの姿勢を等距離に眺めることが出来れば、石原慎太郎の考えも台湾ロビーの活動の成果に聞こえるだろう。そして次の時代の国民主権の日本の政治形態が徐々に見えてくる可能性がある。その為には、石原慎太郎の言うように天皇を軍神に戻してはならない。

 

政権与党が二派閥に割れるのは、日本に独立する気概と、それが由来する日本のアイデンティティが希薄だということである。日本人の殆どが人種の壁は兎も角、国境の壁を感じる感覚器を持たないというのも、明治以来の英米による日本人骨抜き活動の成果なのかもしれない。(補足5)

 

 

終わりに:

 

全ての日本人は、戦後史を復習すべきである。日本は東京裁判を受け入れることを条件にサンフランシスコ講和条約を締結した。また、日中国交回復の交渉の中で、日中双方が尖閣の領有権問題は棚上げにすると約束した上で、平和条約締結に至った。もし日本国が条約を簡単に無視する国でないと主張する気があるなら、政治家の靖国参拝や尖閣の領有権の主張も根本的に間違っていることに気づくべきである。条約無視は、敵国になるという決断なしには本来行ってはならない。

 

この歴史は、戦争責任がない人には不愉快かもしれない。しかし、それを守る義務を我々は継承している。そうなら、靖国神社に所謂A級戦犯らを神として祀り、そこに首相が参拝することはあってはならない。そして、上記引用文献で高島康司氏が記述している尖閣問題が発生したプロセスをもう一度復習すべきである。

 

つまり、それら条約を無視して、戦前のような政治体制を目指しているのが現在の自民党右派の人たちである。その多くが高島氏の記事で、台湾ロビーと深くかかわる人たちであるとされていることを日本国民は十分考えるべきである。

 

尚、台湾ロビーについては「日本のディープステート」として何回かにわたって深田萌絵氏によりYOUTUBEで配信されている。以下の動画はそれらを含む内容で、台湾関連の話題は10:50辺りから語られている。その他数本の「日本のDS」と題する深田氏の動画は参考になる。

 

 

 

補足:

 

1)隠蔽の歴史は以下の様にまとめられる。薩長の武士たちが江戸や京都での残忍なテロと倒幕戦争で勝利し、軍事政権として明治政府を作り上げたのだが、その背後にユダヤ資本が牛耳る英国が存在した。英国の戦略は、東アジアでの利権獲得であった。明治新政府は、西欧の侵略から日本を守るため、江戸時代までの旧弊を打破し国を近代化する為の改革を行ったとし、明治政府の由来を誤魔化しと日本の皇国として連続性を国民に教育した。(皇国史観)

 

2)靖国神社は明治時代に兵士として死亡すれば神になるという国家神道の為につくられたものであり、古来の天皇家をトップとする伊勢神道から改変された。またその伊勢神道は、天皇家が日本を統治する為に自然崇拝の神道を一神教的に改変しつくられた。本当の古来の神道は、経典も偶像もない自然崇拝の宗教であり、社殿も必須ではなかった。石原氏は知ってか知らずか確かではないが、それら全てを神道として理解し、出鱈目をいっている。

 

3)西欧の微積分という概念を、日本の関孝和がニュートンより先に見つけたと言っている。仮に関がそのような数学者だったとしても、日本文化の中にはすんなりとは組み込まれていない。例えば、日本人の多くは力と仕事(=力の積分)の関係すらまともに理解していない。日本文化という日本政治の背景を語る時に、関孝和のような点で語るのはインチキである。

 

4)日本人の多くは台湾は親日的だと信じている。この「親日的」という言葉は注意して用いる必要がある。国際社会は本質的に野生の世界であり、日本と台湾が共同体メンバー的に付き合えると思ってはならない。日本の購入者の為を思って日本の業者は製品を作っていると言う風な考え方以上に、注意が必要である。(企業は社会の公器という松下幸之助の考え方は、素晴らしいが標準ではない)

 

5)八紘一宇とは、国境など意味がないという思想だろう。日露戦争や日米戦争の決断の時に天皇が詠まれた歌:“四方の海皆はらからと思う世に など波風の立ちさわぐらむ”には、この八紘一宇の思想が背景にある。外国との戦争を語る時に、このような考えかたが飛び交うとしたら、やはり日本は異常である。明治天皇ご自身が、英国を支配していたグローバリストの洗脳工作にはまっていた可能性を排除すべきではない。

(17:00;翌朝一度下書きに戻して再編集後に投稿;1/24早朝、軽微な編集、更に”終わりに”に「条約無視は、敵国になるという決断なしには本来行ってはならない」の一文を追加。

<----終わり――――>