「ウクライナに負けさせてはならない。それはロシアを勝たせることだから。ロシアに勝たせると、中国が元気になって、台湾と沖縄に手を出してくる」櫻井さんと月刊正論の発行人はそのように言う。https://www.youtube.com/watch?v=axnJlFk9xDo (3:45から)

 

 

「ロシアに勝たせると中国が元気になる」というのは、ロシアのプーチン政権と中国の習近平政権が現在非常に近い関係にあるからである。そしてそれは、ウクライナ戦争が長期に亘り、武器供給や貿易などでロシアが中国に急接近した結果である。そのようにウクライナを導いたのは米国民主党政権とその下で動いた当時の英国等欧州諸国だった。

 

 

2022年3月のトルコを仲介とした和平にウクライナも応じるつもりでいたのである。それを潰したのは、これ迄米国民主党政権の意向に沿って動いた英国と、それに同意してウクライナ支援を続けた他のG7の国々だと言える。その長引かせたウクライナ戦争で発生した中露の接近故に、中国の台湾進攻の可能性との関連で、ウクライナ戦争にロシアを勝たせてはならないというのは、論理的におかしい。

 

櫻井さんたちは、単に「ウクライナ戦争にロシアを勝たせてはならない」と主張すべきである。しかしそれでは、日本と日本の次の世代のロシアと敵対するという多大の経済的及び安全保障上の損害と引き換えに、関係の薄い現ウクライナ政権に対して巨額の支援をする理由がない。そこで、櫻井さんらはそのようなインチキロジックを用いたのである。

 

何故櫻井さんらはウクライナ戦争に強くこだわるのか? それは米国ネオコン或いは台湾ロビーの支援を受けて(或いは洗脳されて)政治評論をしているからだと私は考えている。台湾ロビーについては、深田萌絵さんのyoutube動画を参考にして、最近ブログ記事として紹介した。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12837289399.html

 

ウクライナ戦争はロシアを滅ぼす戦略の中で、台湾有事は中国共産党政権を崩壊させる戦略の中で、夫々米国ネオコン政権が中心になって遂行している。それらは共に、次のセクションで言及する米国ネオコン政権の背後の人たちの更に大きな世界戦略の中に組み込まれているだろう。

 

ワシントンに住む日本の政治評論家の伊藤貫氏が、ネオコンの秀才たちは非常に頭が良く、且つ傲慢であると言っている。世界支配を目指す彼らの戦略は元々非常に大きな枠組みで建てられている。その巨大戦略全体を推定できないと、個々のより小さな戦略に対するまともな絵は描けないと思う。

 

かれらは今焦っている。それはトランプなどの難敵が現れ、更にその発言に目覚めた大衆がSNSを通じて集団的且つ分散的に思考し、彼らの陰謀を暴露し始めたことで、彼らの大きな戦略に失敗の可能性が出てきたのである。焦ったネオコンたちは、形振り構わずに彼らの戦略にそって各段階を急進的に進めてた結果が、混乱した現在の世界情勢である。

 

櫻井さんらが、ウクライナに対して日本の6兆円規模とも言われる資金とパトリオット(米国経由で)などの支援を主張するのは、米国ネオコンの大きな戦略を理解しないで、彼らの誤魔化しの論理「台湾有事は日本有事」を信じているからである。かれらは、米国ネオコン政権や台湾ロビーの息のかかった人たちだろう。(補足1)普通のまともな日本人なら、日本の利益を優先して彼らの主張に反対する筈である。

 

因みに、地上波TVに出演する保守系と言われる人たちには、かれらの仲間が多い。彼らは、保守系というよりも米国隷属系というべきなのだろう。日本の政権与党の非常に多くの議員たちも、米国に隷属する人たちなので、やはり同じグループに入る。政治評論家の佐藤健志氏の本の題名「右の売国、左の亡国」は、現在の日本の政治を言い得て妙である。

 

それは、現在左翼系が国会でにぎやかにやっている政治資金に関する”議論”は、この現米国政権がその支配勢力の意志にそって進める世界戦略に対し日本国民の目をふさぐ働きをしている。以前の記事にも書いたが、このような大事な時にマスコミに現れるのが東京地検特捜部という米国占領軍によりつくられた組織である。佐藤健志氏の考える以上に、警察や司法に至るまで日本は蝕まれているのだろう。

 

 

2)米国ネオコンのロシアを潰す活動としてのウクライナ戦争

 

このセクションは、新しい情報も含め、ウクライナ戦争について再度レビューしたものである。

 

ロシアを潰すという大きな世界戦略の中の一つの目標達成の為もあり、米国ネオコン政権は先ず NATOを徐々に東方に拡大した。そして、ウクライナにおいて選挙で選ばれたヤヌコビッチ大統領を二度にわたり排除し、2014年親米政権を樹立した。(2004年、”オレンジ革命”、2014年 ”マイダン革命”;補足2) https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/087fd5204f4dd44820b6c490ec8ff92c03be266f

 

彼らは、恐らくソ連崩壊直後から、特に2014年の政変の時から、ウクライナの反政府組織を支援した。その中の民兵組織(アゾフ大隊など)は東部ドンパス地域等で、ロシア系住民を多数虐殺した。2014年のテロリズムを含む政変の結果成立した親米政権は、そこに対ロシアの軍備を増強し続けた。

 

ドンパスやクリミヤの住民の大多数はロシア語を話し、且つ親ロシアなので、それ等地区住民は独立宣言をしてロシアに自衛のための協力を依頼した。それに応じる形で、米国CIAの予告の通りに、ロシアがドンパス地域に侵攻することになった。(補足3)それが、2022年の”ウクライナ戦争”の始まりである。

 

民兵組織アゾフ大隊によるロシア系住民の虐殺は、形の上ではウクライナ政府に直接責任はないと言える。一方、ドンパス地方の独立宣言というのも形だけのものだとも考えられる。従って、片方だけをインチキだとして攻撃するのは正しくない。尚、確かなことはアゾフ大隊はその後政府内務省の直轄になっていることである。(イランの革命防衛隊に似ている)

 

ウクライナ戦争におけるアゾフ大隊の役割をNHKも報道している。この記事は、米国の植民地の国営メディアにしては良く書けている。NHKの立場も考えて読むと、この戦争の真実の一端がみえてくるだろう。https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/qa/2023/06/23/32554.html

 

その記事に書かれているのだが、アゾフ大隊の一員アナトリー・イエホロフさんの次の言葉に注目してもらいたい。「私たちは2014年に東部ドンバス地域でこの戦いを始めました。はじめはウクライナの分離主義者との戦いでした。」 つまり、プーチンがタッカーカールソンのインタビューで語った「この戦争は2014年に始まった」という同じ主旨の言葉をウクライナ政府直属となったアゾフ大隊の兵士が語っているのである。つまり、それがウクライナ戦争の真実である。

 

そして、米国ネオコン政権の背後の一角を占める巨大資本の主:ジョージ・ソロスの言葉、「ソ連帝国に代わってソロス帝国を作り上げた」を聞くと、東欧のカラー革命からウクライナ戦争を考える上で、大きな枠組みでの思考が必要であると分かるだろう。https://www.youtube.com/watch?v=KU-a1wE5pl0 (6分以降)

 

そのロシア(ソ連)潰し戦略の最終段階として今回のウクライナ戦争がある。ジョージソロスが別の場面で語った言葉「ウクライナ戦争でのロシアの敗戦によりロシアの解体が始まるだろうRussian defeat in Ukraine would trigger dissolution of 'Russian empire')」は、ネオコンにとってウクライナ戦争はソ連及びその後のロシアの解体の為であったことを意味している。ただ、ソロスは側近の言葉を信じたのか、その勝利予測が早すぎたように思える。https://jp.reuters.com/article/idUSKBN2UQ1O4/

 

更に、このロシア解体という事業も、彼らネオコンらの更に大きな戦略の一部である。その大きな戦略とは、世界を統一し、彼らを中心とした小さい人口の、地球資源をあまり消費しないできれいな自然環境を保持する地球人国家を作り上げることだろう。その中の住民は当然選ばれた人たちである。(補足4)

 

世界に大きな混乱をもたらした新型コロナ肺炎、そしてWHOを権限強化するためのパンデミック条約や国際保健規則(IHR)の改正、LGBTQ運動、ウクライナ戦争、台湾有事など、これら全てを上記下線部の大きな枠の中にジクソーパズルのようにはめ込めば、彼らの真シオニズム(真実のシオニズム)とでも呼ぶべき図が見えてくるだろう。

 

 

3)日本は台湾有事を煽る米国ネオコンの戦略に協力すべきでない

 

米国ネオコンの背後にいる勢力は、共産党中国を利用すべき大国と考えていても、恐らく味方とは考えていないだろう。特に現習近平政権は民族主義的であり、ジョージソロスが二度に亘ってダボス会議で攻撃したように、彼らの敵だろう。

 

その中国の経済だが、高度成長期が終わり、西欧経済の中に融合できない様々な限界に直面し現在崩壊のフェーズに入っている。その結果、民衆の不満は爆発限界に近付きつつある。政権崩壊を恐れる習近平主席は、彼ら共産党政権の「祖国統一の悲願」に着手するという言い訳で台湾併合作戦を開始し、苦境を乗り切ろうとする可能性がある。

 

それは、台湾政府と日本政府を、台湾に侵攻する人民解放軍と戦わせ、双方を弱体化させるという米国ネオコン政権の大きな戦略の一部だと思う。(補足5)その際、中国は情け容赦なく日本に核ミサイルを投下するだろう。(補足6)そのようなことになれば、「台湾有事は日本有事」である。ここでの、有事とは危機的な情況を意味する。その米国ネオコン政権の戦略に乗ってしまえば、日本国は消滅する可能性すら存在するだろう。

 

この「台湾有事は日本有事」は、2021121日に安倍晋三元首相が、台湾で開かれたシンポジウムにオンライン参加した際に発した言葉である。それ以来、日本の右派は連日お経のように唱えている。しかし米国ネオコン政権の策略に乗らなければ、それほどの日本有事とはならない様に出来ると私は考えている。日本は1978年の日中平和友好条約を忘れてはならない。また、尖閣のような無人島の防衛戦争に日本人兵士と予想される周辺一般人の命を懸けるような愚かなことは避けるべきである。

 

この件に対する現在の台湾の取るべき戦略は、「30年後の中国大陸との統一を共通の目標にして、今後その道筋を考える組織を大陸と台湾が協力して創る」という線で交渉し、習近平に花を持たせることだと私は思う。現在の中国の市場経済は崩落の危機にあり、このままの政権では、この30年の間に大陸の共産党政権の崩壊は確実だろう。本来、G7もそのように誘導すべきであり、それが中国の自由主義経済への復帰の近道だと思う。

 

現状では、中国が実際に台湾への武力侵攻を開始した場合、日本も米国と台湾に協調して軍事行動をとる可能性が高い。従って、政治家はそうならない様に全力を尽くすべきだと思う。それには、ロシアを弱体化するのではなく、ロシアをG7の経済圏に残すべきである。インドやその他の国と協力して、何とかゆっくりと舵を上記より安全な方向に切るべきだと思う。

 

その第一歩として、「台湾有事は日本有事であり、日米同盟の有事でもある」という安倍元総理のお経の廃棄をすべきである。原口一博衆議院議員はそのように考えたのだと思う。昨年1110日に、このような元首相で与党の有力議員の発言は、外交上、重大な結果と繋がる可能性があるので、それに対する政府の見解を国会質問の形にして要求した。

 

 

政府の答弁の主文は、一議員の言葉に対してコメントする立場にないという中途半端なものだった。ただ、それに続いて、「台湾海峡の平和と安定は、我が国の安全保障はもとより、国際社会全体の安定にとっても重要であり、台湾をめぐる問題が対話により平和的に解決されることを期待するというのが我が国の一貫した立場である」とある。

 

それなら、与党政治家特に首相経験者は、1972年の日中共同声明や1978年の日中平和友好条約から明確に離反するような発言は厳に慎むべきである。台湾との経済的付き合いは諸外国と同様で良いと思うが、政治的付き合いは止めるべきである。中国や米国を始め諸外国の当局にそれと分るように伝達すべきである。

 

又、日本の政治家なら誰であれジョージソロスの妾のように、台湾を訪問して、台湾進攻と日本の対中参戦を引き起こし日本を滅亡させる可能性すらある米国ネオコンの大戦略に協力すべきではない。

 

 

補足

 

1)もし日本のためを思って彼らが間違った活動しているとしたら、日本には政治評論などの分野で人材が育っていない結果だろう。伊藤貫氏が何故米国に移っているのかという疑問とも関係しているが、それは日本社会の近代西欧文化への不適合の問題なのかもしれない。このことについては、本ブログサイトで「日本病について」に分類したブログ記事の中で、色んな問題と絡めて議論している。尚、櫻井よしこさんの批判は最近も本ブログサイトで書いている。

 

2)マイダン革命(と言うよりマイダンクーデターの方が相応しい名称だろう)は、ウクライナ人の一部が選挙で選ばれたヤヌコビッチ大統領を米国ネオコン政権の強い干渉の下で追い出した2014年の政変を指す。米国の国務次官補のビクトリアヌーランドが采配を執ったことは今では常識である。

 

3)米国CIAが何故正確にロシアの侵攻を予言できたのか、それは補足1にあるように、その戦争に直接かかわっていたからである。つまり、プーチンの我慢の限界を知りながら、アゾフ大隊らにロシア系住民のジェノサイドを実行させたのだろう。米国の民兵組織ブラックウォーターもこの政変に参加していたという話も存在する。

 

4)イスラエルが、ハマス・イスラエル戦争におけるガザ地区住民のジェノサイドや、ヨルダン川西岸でのアラブ系の虐殺を平然と行うのは、現政権のイスラエル右派は、アラブ人に人権など無いと考えていらだろう。それは、例えば現政権の国防相がかれらは人の顔をしたけだものであると発言したことでも分かる。

 

 

5)中国共産党政権に対する米国ネオコン政権の戦略は、このように考えるのが妥当だと思う。この点で以前の本ブログ記事の内容から多少変更があったかもしれない。つまり、現在でも表向きには米国グローバリストと中国共産党政権はかなり親密に見えなくもない。しかし、それもキッシンジャーの言葉「米国の友人となるのは致命的だ」を嚙みしめて熟考すべきだろう。

 

 

6)朱成虎将軍の「将来のある時期に世界の人口削減のため、人口密集地であるインドや日本を核攻撃すべき」という発言を、時の中国政府は朱に対する昇進で答えたことを思い出すべきである。

 

(16:20、17:00 編集;翌日早朝細部編集して最終稿とする)

 

タッカー・カールソンがロシア大統領プーチンに対しウクライナ戦争などに関してインタビューを2月6日行った。それを2月9日にX(旧ツイッター)上で動画として発表した。(追補1)本ブログ記事の表題は、インタビューの最初の部分で紹介された、プーチンがロシア大統領になった直後に訪露したクリントン米大統領との会話の一部である。https://twitter.com/TuckerCarlson 

 (下はyoutube動画の引用ですが、削除の場合X上の動画をご覧ください)

 

 

 

1)何故プーチンへのインタビューを実行するのか

 

その一つ前のX上の動画で、彼は何故このインタビューを行なったかについて説明しているので、先ずそれを独自の要約で紹介しておく:https://twitter.com/TuckerCarlson/status/1754939251257475555

 

自分たちジャーナリストは人々に真実を知らせる義務がある。それにも拘わらずウクライナ戦争勃発後に西欧諸国から一人のジャーナリストもプーチンに話を聞いていない。米国民はこの戦争に多くのお金を支払っているのだから、そしてこの戦争が世界を大きく変えようとしているのだから、真実を知るべきである。しかし、マスコミの情報口は破壊されており、米国民は何も知らないのが現状である。受け身でいるべきではない。

 

クライナ戦争は人類の大災害である。欧州では大きな人口の国であるウクライナの若者の一つの世代が消えようとしている。更に世界政治と経済への長期影響は甚大で、第二次大戦後80年続いた米ドル支配の世界経済を大きく変えようとしている。世界の殆どはこのことをよく知っている。アジアや中東で聞いてみれば良い。しかし、英語圏の人々は殆ど気付いていない。誰も真実を知らせていないからだ。

 

私は。プーチンを愛しているのではない。米国を愛しているから、バイデン政権の妨害を振り切ってモスクワに来た

 

 

2)ロシアの歴史とウクライナ: ウクライナはレーニンによる人工国家である

 

プーチンとの2時間以上に亘るインタビューだが、最初の凡そ30分をロシアとウクライナの歴史を解説することに使っている。今回はその部分のみに注目して記事を書く。それは、ウクライナ戦争の背景を知る上で最も大事な部分だからである。

 

ロシアは、862年にリューリク(北欧バイキング)により北部のノブゴロドで建国され、その後882年にその後継者のオレグ王子がキエフを征服し、一つの権力の下で東スラヴの北部と南部の土地を統一した。その後988年にリューリクの曾孫により国教として正教(ロシア正教)が採用された。

 

ノブゴロド とキエフ(ウクライナ)が、チンギスハーンの侵略以前のロシア帝国の中心的都市であったことと、その一つの明確な領域の中に、ロシア語とロシア正教と統一された経済などが成立していたと言うロシア帝国の説明である。そのロシア誕生からの歴史知識がタッカーとの話の基礎として重要なのだろう。この話はウイキペディアにもある。それによれば、これはロシア、ウクライナ、ベラルーシに共通のキエフ大公国までの歴史である。ノブゴロドの地には、ロシア建国1000年を祝う碑が存在する。

 

その続きの歴史の話の中で注目すべきなのは、ソ連建国の英雄であるボルシェビキのレーニンは、ソ連の中でウクライナの領域を明確にすることに積極的だったと語っている点である。つまり、ウクライナはレーニンによる人工国家であるとプーチンは考えているのである。その目的についてレーニンらがどのように考えたは語られていない。

 

この辺りの国境画定の歴史の詳細は、ハンガリー、ルーマニア、ポーランドなど周辺国にも、自分たちが主張し得る潜在的領有権との絡みで興味があるだろう。プーチンは、場合によっては、現在のウクライナはこれらにロシアを加えた国々に分割される可能性もあったと言いたいのかもしれない。(この部分については、下に引用のLizzy Channelの動画をご覧ください。)

 

 

3)ソ連崩壊時にロシア幹部は、西側先進国に理解されようとソ連解体にむしろ積極的だった

 

この歴史に関する話が近代に差し掛かってから、YoutubeのLizzyさんの翻訳吹き替え版を参考にさせてもらった。幾つかの部分でリジーさんの訳と異なる解釈にしたが、大部分はリジーさんの訳を元のタッカーカールソンのX上の動画で自分の能力の範囲で確認して進んだ。https://www.youtube.com/watch?v=uVXqpCpVJqU

 

 

プーチンは、「1991年のソ連の崩壊は、当時のロシアの指導部が引き起し、その領地をウクライナに惜しみなく分配した。そのロシア指導部が何によって動かされていたか分からないが、それで上手くいくと考えた理由は、想像するに、ロシアとウクライナの関係の基本として、共通言語を持つことと信じていたことだろう」と語っている。

 

「当時ウクライナ地区住民の90%がロシア語を話していたことや、経済や宗教(ロシア正教)においても共通だった」、また、米国民の方々に是非理解してほしいこととして:「当時のロシア指導部は、ソ連解体に同意し積極的に参加していたこと、かれらは西側先進国に協力的であり理解されようとしていた」と語る。

 

「当時、ドイツのエゴンバール(補足1)などは、ロシアを含めたヨーロッパと北米に新しい安全保障体制を作り上げるべきだと考え、(ソ連に対抗するための)NATOは拡大すべきではないとの考えを示していた。しかし、欧米は彼の意見に耳を貸さなかった」、「そして全ては彼(エゴンバール)が言う通りになった」と語っている。この下線部分は危惧した通りにと解すべきだろう。(同時通訳が間違っている可能性もある。)

 

タッカーは、「何が、西側の政策担当者にロシアを倒さなければならないと考えさせたのか?」と問うた。


それに対してプーチンは、「西側諸国は強いロシアを恐れる以上に強い中国を恐れている」とビスマルクの言葉を利用しながら言っているが、その詳細には立ち入ることを止めている。そして、米国が我々を騙した。NATOは約束を反故にして5度拡大したことを語る。(補足2)

 

兎に角、ソ連崩壊の1991年以後、ロシアがこれから文明国の兄弟として迎えられると期待したが、このようなことにはならなかった。我々はあなた方と同じ市場経済の国であり、共産党の力は無い。エリツインは米国議会で演説し、全て西側のルールを受け入れるというシグナルを送った。

 

しかし、その後のユーゴスラビアの紛争などで、米国は国際法に違反してベオグラード(ユーゴスラビアの首都)空爆を開始し、(紛争の)遺伝子をビンから出した。(補足3)

 

ロシアの怒りの抗議にたいして、「米国は(今でも国際法を持ち出すくせに、)国連憲章と国際法は時代遅れとなった。」と言ったのである。ユーゴスラビアの件は終わり、私は2000年にロシア大統領になり、再び西側との関係樹立のドアを開けようとした。

 

ここクレムリンでもう直ぐ辞任するクリントン米国大統領に「ロシアがNATOに加盟すると言ったら、実現するだろうか?」と尋ねた時、ビル・クリントンは「それは興味ある話しだ、実現すると思う」と答えた。「その後夕食の時にクリントンは、我々のチームで話をしたが、今は無理だ。彼に聞いてくれ」と言った。

 

タッカーは、「もし、クリントンがイエスと言えば、ロシアはNATOに加盟しましたか?」と質問すると、プーチンは、「私は指導者の立場を知りたかったことが不誠実なのかどうか。。」と言いかけるが、重ねて同じ質問をしたタッカーに、「間違いなく和解のプロセスが始まっていただろう」と答えた。

 

そこでタッカーは、「あなたはこの対応を恨んでいると思うが、何故冷戦が終結しても、欧米はあなた方を拒絶したと思いますか? あなたの視点から答えてください」と問う。プーチンは「別に恨んでなんかいない。我々がそのような関係では歓迎されないという事実を理解したというだけだ。そうなら別の関係樹立の基盤を探そうと思った」「冷戦が終わっても、米国がそのような対応をする理由は、あなた方のリーダーに聞いてください」と答えた。

 

ここでリーダーとは上のクリントン大統領の話が示すように、米国大統領ではない。その陰に隠れた巨大勢力である。その暗示を得たところで、長くなるのでここで今回の区切りとします。

 

終わりに:

 

ウクライナ戦争に関する部分で、プーチンはバイデンは自分の意思で政治を行っているのではないと明確に言っている。つまり、影の勢力の存在は世界中の反グローバリスト(前回記事を参照)の人たちには知れわたっている。その意味で、インタビューの一番重要だと思われる部分については、我々にはほとんど予想の通りであり、それほどびっくりした内容ではない。勿論、プーチンの口から語られたことには意味がある。

 

ただ、表題の件やプーチンはJ.W. ブッシュの能力を評価していることなど意外な部分もあり、次回にそれを出来れば書いてみるつもりである。ただ、その部分については、張陽チャンネルで和訳され紹介されているので、それをここで引用して終わりにするかもしれない。https://www.youtube.com/watch?v=p0ZzuymTuxo 

 

 

このインタビューに対するG7側の反応も興味があるのだが、ここでは一つだけヒラリークリントンの言葉とそれに対するシカゴ大のミアシャイマー教授の言葉の動画を引用しておく。 https://www.youtube.com/watch?v=CcC6rWjlA-A

 

 

ヒラリークリントンはタッカーカールソンを侮辱することで、このインタビューを意味の無いものと大衆に思わせようとしている。ミアシャイマー教授は、それは逆に彼女の品性を傷つけるだけだと言っている。

 

追補1) 幸福実現党が、このインタビューの全体を上手くダイジェスト版として動画を作っていますので、ここで追補として紹介します。https://www.youtube.com/watch?v=BbnG-8z_JN4

尚、2022年2月13日に、ウクライナ危機の原因について書いている。その時の理解からこのインタビューの中心の内容はそれほど離れてはいない。

 

 

 

補足:

 

1)エエゴン・バール(Egon Karlheinz Bahr)は、ドイツの政治家でブラント(代4代西ドイツ首相)の側近。東西ドイツ基本条約交渉を始め、東方外交において主導的な役割を担った。

 

2)米国は、冷戦時代にソ連と対抗するために作られたNATOを、ソ連崩壊後、エリツィンの西側先進国に協調的になろうと決断した米国議会での演説などを聞きながら、ロシアを潰すための軍事同盟に変質させた。その上で、何度もNATO非拡大を約束しながら、最後には兄弟国でありロシアの発祥の地であるウクライナにまでそのNATOを広げようとしたのである。

 

3)ロシア語の同時通訳では「gene out of the bottle」と聞こえるので、ここでは紛争の遺伝子と訳した。リジーさんは「を出したのは米国だ」と訳している。

 

(2/14/6:45; 一箇所一語追加、13:40追補1の追加をして最終稿とする)

 

 

以下は、推論を含む議論です。記述された内容の当否はご自分で判断してください。

 

グローバリスト”という名で呼ばれるグローバル全体主義者たちは、地球が思ったより大きくないと気付き、今後も彼らの一族と文化が持続的にこの地球上に存在し得る様、現在の人間社会全体をよりコンパクトにし、維持することを考えていると思われる。そして、その為に現在の主権国家体制から全体主義の単一世界政権の下に世界を導く必要があると考えた様だ。(補足1)

 

彼らは、地球環境を守る活動家のようにも、戦争で冨を築く軍産共同体のようにも、或いは世界の産業を担う企業家集団や人類を疫病から守る科学者集団のように見えることもある。それらは、”グローバル全体主義”を目指すその政治集団の指令で動く各部分の姿であると私は考えている。

 

彼らの敵は、反対思想である主権国家体制を保守する勢力、つまり各地の民族主義者(ナショナリスト)たちである。世界の金融経済を握る彼ら“グローバリスト”たちは傲慢にも、“ナショナリスト”(以下“”は省略)の国々がこの小さい地球の資源を食いつくし、環境を汚染し、自分たち(Gの方)の文明をも破壊すると考えているのである。

 

今回は、彼らグローバリストたちの「人間界を小さく整形しコントロールする運動」の様々な展開の内、地球環境問題を捏造し、世界の工業や農業による生産を制限する企みについて考えてみる。上に述べたように彼らの運動全体には、その他に様々な展開がある。ウクライナ戦争などもその展開の一つだと考えられる。

 

因みに、そのウクライナ戦争だが、グローバリストの目標達成のための最大の障害であるナショナリストの代表的国家を弱体化することが目的だろうと考えられている。その撲滅目標としての代表的国家は、プーチン率いるロシアである。それを潰す計画立案には、ひょっとして聖書のエゼキエル書38章~39章の記述を意識している可能性がある。(補足2)

 

2024年、その戦いの帰趨が明らかになるかもしれない。それは、ウクライナ戦争とハマス・イスラエル戦争の結果及び米国大統領選挙の結果次第である。グローバリストの活動の中心にある米国民主党政権の焦りは、テキサス州などのメキシコとの国境の混乱を見れば明らかだろう。

 

 

1)捏造の地球温暖化CO2

 

グローバリストたちは、大気の温室効果で地表が生物の生存に適する温度範囲に保たれていることに着目した。彼らは、産業が過度にCO2を発生すれば、この地表面が熱くなり海面上昇や熱帯地方の過熱により住める地表が狭くなるとして、産業による化石燃料の消費を削減しようとしている。この真の目的は、産業社会(つまり人間社会)の縮小だと思われる。

 

その最初に作り出した話が、産業によるCO2生成量の増加と気温上昇の間に正の相関関係があるという説である。この理論のインチキは、都市化による観測温度の上昇を利用して、地球大気の温度上昇を強調したことである。工業化により人間が都市部に集まり、そこでのエネルギー消費が上昇すれば、都市部の気温が上昇するのは当然である。温度の観測場所を多く都市部に設定すれば、実際以上に大気の温度上昇のデータを作り出すことが可能である。

 

更に、大気中の二酸化炭素も工業化により当然上昇するが、それも実際以上に彼らは協調している。①これら二つの強調により、一般民衆に工業化による温度上昇への恐怖心を植え付けることを狙った。彼らの主張における論理は一応正しいので、現在、その企みはほぼ成功している。

 

彼らが公表するレポートIPCC評価報告書には、各種産業が発生させるCO2の量を載せているが、かれらはCO2の地表面からの吸収については触れていない。ある量の増減を把握するには、増加させる因子と減少させる因子の双方を指摘し、それらの釣り合いの結果として議論しなければならない。その科学的議論の初歩を、彼らは無視しているのである。

つまり、②二酸化炭素は人間の活動で作られるよりも遥かに大量(10倍程度)に作られ、それらの殆ど全て藻類等を含めて植物により吸収され環境中からとり除かれているのである。大気中二酸化炭素濃度は、それらの平衡点として決定されている。

 

つまり、人間が大量にCO2を発生しても、その殆どは植物により吸収されるのである。これら①と②の理由により、人間活動で発生したCO2が地表面からの熱放射を妨害することで、人類全体の大きな脅威となるという地球温暖化説は、定量的に相当修正されるべきだろう。(補足3)

 

2)温暖化ガスとしてのCH4N2O

 

CO2による異常温暖化説の定量性が怪しくなると、グローバリストらは農業で発生するCH4(メタン)やN2O(亜酸化窒素or笑気ガス)も地球温暖化の原因物質として重要だと言い出した。これらのガスも、CO2と同様に地表からの赤外線放射を妨害する働きがある“温暖化ガス”である。(補足3を参照)この主張は、地球全体の農業規模を縮小させることで食糧危機を人為的に発生させ、能率的に人口を減らすためである。

 

メタン(CH4)は牧畜の際に、主に反芻動物のげっぷで大気中に放出されると言う。メタンは都市ガスとして各家庭に送られているガスである。また、亜酸化窒素N2Oは、肥料によって産生する窒素成分(例えばアンモニア)の酸化反応で発生する。N2Oは病院で麻酔の際に用いられる。アンモニアがそれ程問題視されないのは、水溶性で雨によって大気中からとり除かれるからだろう。

 

農業の制限は、人口削減という彼らの目標と直結するため、密かに企む事を方針としていたと思う。上の図が示すように、温暖化ガスの主要成分なら、地球温暖化問題を提起した最初からこれらのガスも原因だと何故主張しなかったのか? それは、怪しまれない為にこの主張をこれまでひかえて来たからだろう。

 

最近、ナチュラリストの中に彼らの意図に気づき始めた人達が増加したことで、彼らの企みを止めさせる運動が顕在化し、且つ、幾つかの強敵との戦いが明確になった。そこで、その帰趨に不安を覚えだし、勝負を早くつけるべきと考えた結果、なりふり構わずこれらも取り上げることになったのだろう。グローバリストの活動の中心である米国での不法移民を招き入れる策の強行などと同じレベルの息づかいの荒さを感じる。

 

勿論、農業で生活費を稼いでいる農民にとっては、真正面からの攻撃なので、ヨーロッパで大規模のデモが発生している。最初オランダで起こり、それがフランス、ドイツ、イタリアなどに飛び火している。

 

オランダでは一年前にこの種のデモが行なわれている。現地からリポートする沖縄出身の日本のジャーナリスト我那覇真子さんの動画を以下に紹介する。

https://www.youtube.com/watch?v=VuUX8lEN4lk

 

 

その中で、同じく米国から取材に訪れたマイケル・ヨン氏の言葉が、紹介されている:

 

グローバリストらの方針に従うオランダ政府に対し、農家は政府が農民から農業用の土地を取り上げようとしていると抗議している。同じような政策が、ニュージランド、カナダ、スリランカなど世界中で同じ動きが始まっている。(意訳)

 

この運動は、川口マーン恵美氏によってもプレジデントonlineで分析・紹介されている。https://president.jp/articles/-/61680?page=12,0229月の記事) また、日本食農連携機構のコラムによると、その後人口1%以下の農民の声を代弁する政党オランダオランダ農家党が、議会で大躍進をとげているようだ。https://jfaco.jp/column/3081 (20233月の記事)

 

要するに、グローバリストが力を持つEU議会が、世界二位の農産物輸出国を標的にして、現在の農業が窒素系ガス(アンモニアや亜酸化窒素)やメタンを放出することを理由に、一部農家を廃業させる様に強要しているのである。そして、それに盲従するオランダ政府に対し農家が連携して立ち上がったのである。

 

このようなヨーロッパの農民たちの戦いを日本のメディアは、単に燃料等の高騰に対する不満によるデモと報じている。問題の本質であるグローバリストたちが牛耳るEUの「環境問題についての対策」については、イザと言うときの言い訳として付け加えている。このような日本のメディアの質は、世界最悪である。

https://www.youtube.com/watch?v=DCECM-Dt_lE

 

精巧に作り上げたお化け屋敷のトリックは、細部を観なければ見抜けない。こども騙しのトリックを世界の金融経済を牛耳る連中が自分たちの為に作り上げたのである。世界を啓蒙するという思い上がりと、能力のあるものが世界の富を独占するのは当然のことだという独善が作り上げたのが、グローバリズムという思想である。

 

補足:

 

1)グローバリストの目標の一番肝心な点を、現在の左翼政党は隠している。左翼の活動家たちは、地球環境問題を全ての人の健康を守るための運動としているが、彼らはその運動に資金を提供しその運動の本当の中心に居る人、グローバリストたちは、「全て」とは思っていないことに気付いていないのだ。

 

2)youtubeチャンネル「越境3.0」の石田氏がその動画において、近い将来、イスラエルのイラン攻撃が始まり、トルコやロシアまでも敵にして戦う第3次世界大戦になる可能性に言及し、それを旧約聖書のエゼキエル書にある予言と対比して話す。 https://www.youtube.com/watch?v=hjMFuXosMrU  

この旧約聖書の記述とよく似た終末論を語る新約聖書のヨハネによる福音書の記述は、旧約聖書の焼き直しとは考えず、異なった解釈をするべきなのだろう。簡単に見つかった一つの文献を引用しておく。https://adventist.jp%このE8%81%96%E6%9B%B8%E3%81%AE%E9%A0%90%E8%A8%80/

 

3)以下は温室効果の科学の基礎についての簡単な解説である。これは温室効果の定量的な議論ではないが、その議論の入口にあるべき基本的な考え方を記したものである。

 温室効果ガスによる地球温暖化は、地表面からの熱線放射をそれらのガスが妨害することによる。下図最上部の赤い部分は、地表に届いた太陽光のスペクトルであり、光の波長として、0.3ミクロンから3ミクロン程度までを含む。それが地表で熱に代わり、その熱が赤外線として宇宙空間に放射される。

 

 そのスペクトルが青で示されている。この波長8~14ミクロンの赤外光の部分を、地表から直接宇宙空間に熱を逃がすことの出来る「大気の窓」と呼ぶ。この大気の窓の長波長端の枠を構成しているのが、CO2の赤外吸収である。しかし、この図が正しければ、幾らCO2が増加しても、大気の窓の大部分は空いたままである。

 水蒸気の吸収スペクトルを見ればわかるが、水蒸気が増加するとこの窓は完全に閉じられる可能性がある。ただ、高層大気中には氷粒となれば、その時点で水蒸気は温暖化に寄与しない。空気の対流で上層に運ばれることが容易だとすれば、大気の窓からの放熱が地球の冷却の主役となるのはその上の層だろう。

 この他、メタン(CH4)と一酸化二窒素(N2O)の8ミクロン付近の吸収が重要だろう。この部分も図を見ればわかるが、大気の窓の短波長側を少し削るかどうかという位で大きな寄与はないだろう。

 

(16:30、編集;翌朝編集し最終版とする)