清原選手の件に関心のある人は、1)を飛ばしてください。

1)世界経済はバブル崩壊の寸前かもしれない。米国FRBは、不況に陥っても相対的に米国の被害が少なければ、この際世界は不況に陥っても良いと思っているのかもしれない。その証拠に、米国カンザスシティー連銀総裁は、「利上げを続けるべき」と発言している。
 
英米系金融資本は、中国やその他の地域の優良企業を底値で買うことを考えているのかもしれない。英国以外の欧州や日本が金融緩和で、損な役回りを強いられることになるのではないか。ルールが無いわけではないが、ほとんど何でも有りの野生の世界(経済)に世界中を巻き込み、そこに君臨するのは何者なのか。
 
世界経済は意図的に進められたグローバル化で冷えている。先進国の中レベル以下の人は、自分の経済力がバブルであったと振返ることになるのでは。
 
戦争と犯罪は、それぞれ世界と社会の貧困の表現である。犯罪は、個人の資質とか能力などで説明されることが多いが、それは貧困化した社会の歪みがたまたま個人に集中した時の現象(自然な)である場合も多いと思う。
 
2)日本でも経済発展の中で、テレビの画面に頻繁に出る人間は押し並べて、高い収入を得、高級マンションに住み、そして高級車を乗り回す。それが自分の実力であり、バブルだとは決して思わないだろう。
 
元プロ野球のスター選手の名前が今朝のワイドショウで取り上げられていた。野球での天才的能力を、この社会は高値で買い、眩しいほどのスポットライトを当てた。しかし、野球を離れて一個人に戻った時、本来の自分は思った以上に小さく、自分だけの空間は意外なほど暗かったのだろう。誰でも、思わぬ落とし穴があれば、目が慣れるまでに転落する危険性は高い。
 
マスコミにとって、落とし穴に落ち込んだ嘗てのスターは格好の餌食である。落ちた人が悲惨であればあるほど、その放映により視聴率が稼げて利益となる。「嘘であって欲しい。夢であって欲しい」と白々しいコメントを発する嘗ての盟友も、その片棒を担ぐ。http://news.yahoo.co.jp/pickup/6189882
 
その悲惨な境遇の人は、多くの楽しい時間を大衆に与え、そして、あなた方に給与の源を与えたスター選手であったはずだ。それで視聴率を稼ぐなんて恥ずかしくないのだろうか。
 
勿論、彼は自分の意思でそのような道に進んだのだろう。道に迷う人は全て、自分で方向を決めて迷う。しかし、その状況に置かれれば、多くの人が同じように迷うのである。選択の自由とは、透明な高い壁で囲まれた道を進む人間が、自分は左右の方向に進む自由があると思い込む勘違いのことかもしれない。
 
その罪は、微罪とは言えないが大罪とも言えないと思う。そのようなニュースでプログラムを組むマスコミ関係者は、多くの場合もっと大きな犯罪行為には協力的なのだ。大衆には見えない世界全体に広がる罪のことである。
 
今日たまたま、現代の奴隷を世の中に告発し続けている人を知った。リサ・クリスティンという女性である。その中で紹介された悲惨な人間の姿は、“極大罪”の現場の一角であると思う(補足1)。経済発展の中で、一時のバブルを味わっている人たちも、その共犯者の末席に位置しているかもしれない。
 
補足:

1)“極大罪”の主は、その飛び出た尻尾をワザと摘み取る真似をする。ひょっとして、その類ではないだろうかと疑ってしまう。

1)昨日夜のテレビ番組についての感想である。イタリアのある実業家に嫁いだ日本人女性の話が、ご両人や彼らの近親者たちへのインタビューと日常生活の画面とともに紹介されていた。そのソフト開発会社を経営している実業家は、四肢は動かない上発声も自由でないような重度な身体障害者である。
 
イタリアのその実業家は日本を訪れた際に、日本人の優しさが気に入ったようである。一方その女性は、近親者に障害者が出て、介護に関心を持ち介護士となって日本で働いていたが、何か物足りないものを感じていたという。ある時、イタリアでの介護の仕事を紹介され、一念発起してイタリアで働くことになる。しかし言葉の壁などもあり、一年間の契約後は住居と食事のみの提供で給与なしの条件で働くことになった。
 
人種差別的な周囲の対応など今後の生活に不安を感じていた時、その実業家の元で働く機会をえて、その悩みは徐々に薄くなった。そして、その人と結婚することになったという。結婚生活は、最初から夫の口に食物をスプーンで運ぶという形で始まるが、夫の親族からは天使だと言われて大事にされている。この結婚はイタリアの新聞にも掲載されたとのことである。当初は、財産目当ての結婚だとの陰口もあったが、誠実なその日本人女性の対応はそれを払拭することになったとのことである。
 
この結婚は美談である。しかし、その女性の内面を理解するのは、普通の人には極めて困難である。私は、その女性の善意と幸せな異国での日常とを信じようと思うが、それはこのテレビ放送の内容からそう理解できるからではない。もっと深い事情があってのことだろうと思うからである。正直に言って、そう納得する以外、この番組内容を心理的に消化できないのである(補足1)
 
この種のケースは、マスコミ特にテレビなどで中途半端に紹介する位なら、そっとしておくべきだと思う。放送することを本人が了解することは理解できる。なぜなら、テレビ局の人たちが来た以上、誇りある人生として誇示したいだろうし、それを自分に納得させる意味もあるからである。
 
しかし、大河ドラマにして放送するのなら兎も角、数十分で完結する形での紹介では、失礼な見世物のレベルを超えられないのではないだろうか。
 
2)身体障害者を社会が受け入れることは当然大切である。それは、豊かに成長し複雑化した現代社会において、様々な背景を持った人間が互いの権利と思想とを尊重して生きる文化を持つことは、社会を構成するすべての人が不満なく住む条件だと思う。
 
その中で、人間関係もいろんな形があり得る。一定の想像力と知的能力しか持たない我々には、そのすべてを理解することは困難である。その近くで協力する人々にとっては消化済みのことでも、初めて見聞きする場合にはその理解には相当の努力を要する。したがって、かなり特異なケースに出会ったときは、理解できるまで付き合うか、お辞儀をして退場する(補足2)かのどちらかを摂るのが礼儀だろうと思う。
 
不十分な理解と覚悟で、自分の関心を優先してその中に割り込むのは、失礼であると思うのである。金儲け主義のテレビ放送であっても、そのような役割を仲介するのは遠慮すべきだと思う。
 
補足:
1)直接関係はないが、ある身障者との拘りを思い出した:カナダのある大学の教授が50代の時に難病にかかり車椅子生活になった。実力者であったその教授は博士研究員を数人継続して雇用していた。車椅子に乗った教授を自宅から送り迎えするのは、彼が雇用した研究員の内の日本人であり、英国からの研究員ではなかった。2、3年毎に入れ替わる日本人研究員の仕事なのだが、“必ず日本人”ということはずっと記憶に残った。
2)このような時に使う言葉として、英語にはbow outという熟語がある。それを日本語訳してここで用いる。特異なケースを好奇心だけで見るのは失礼だと思う。
 
以下は1/28投稿の記事、日本円のバラマキに対する不安、を書き直して他サイトに28日に投稿したものの再掲です。


現在日銀当座預金には昨年12月末で250兆円のほどのお金が預けられており、法に定められた準備金以上の当座残高にたいして、0.1%の利息(附利)が支払われていた。これは日銀が市場経由で国債などを購入して、その代金が市中銀行を経由して日銀に預けられたのである。当座預金に、0.1%という銀行の定期預金よりも高い利息をつけるというのは常識的ではないが、国債の値上がりを防ぎスムースに買い上げる為に付けたのではないだろうか。 
 
日銀は29日、一定以上の当座預金額に対してゼロ金利とマイナス金利を導入することにした。 http://www.boj.or.jp/announcements/release_2016
このマイナス金利は、物価上昇率年2%を達成する目的という。資金が市中に出回り、企業などに投資される額が増加して、景気刺激になるというが何かおかしい。 
 
もし、貸出先があるのなら、既に当座にはそのような多額なお金が積み重なっていないはずです。そうすると、限度を超えた分にマイナス金利をつけると、銀行はわざわざ危険な企業に貸出をするよりも、日銀に返却して利払いを避けた方が良い。しかしそれでは、銀行の利益が一方的に減少することになる。おそらく、それらの金は海外への投資や外貨建ての債権などに向かうのではないだろうか。その結果円安に動くのである。つまり、単なる円安誘導策なのではと思う。 

米国の中央銀行であるFRBは、多額発行したドルの回収を始めているが、それはかなり困難なプロセスである。膨らんだ円の発行残高を元の健全な形に戻すにはそれ以上の困難があるような気がする。円の信用が落ちるのが心配である。 

金(マネー)が金(ゴールド)から離れたニクソンショックから、既に40年以上になる。それ以来マネーの価値は、それを発行する中央銀行とその国家の信用が維持してきたと思う。中でも米ドルは、最も安定した地位を保持し、基軸通貨として機能してきた。米国が強力な軍事力を持ち、国際政治の中で安定した地位を保つことと、安定な食料生産と資源調達力及び高い産業開発能力を持つ世界一の経済力とが、米ドルの価値を裏書きしている。 

それに比べて、軍事小国であり、エネルギーと資源それに食料を海外に頼っている日本の政治と経済の安定性は、米国との政治的連携という形が崩れれば確保できない。(補足1)また、対外純資産残高が世界一であることで、通貨である円は短期では“有事の円”と言われるが、マネタリーベース(通貨発行高+日銀当座預金残高)が350兆円と大きくなった上に、当座預金(250兆円)からかなりの額が無理に追い出されれば、円の信用は大きく揺らぐのではないだろうか。素人考えかもしれないが、円に対する信用の急低下が、例えば国債の組織的売りなど、何かの切掛けで起こる可能性を恐れる。