トランプ大統領の関税政策は、ドル基軸通貨体制の崩壊への備えだという考え方が正しいだろう。ドル基軸体制の維持は、グローバリストたちにとっても、米国を利用して世界帝国を実現するまで必須である。ただ、彼らは世界支配が完了すれば米国も米ドルも不要である点が、トランプの姿勢とは根本的に異なる。

 

1)トランプはドル基軸体制崩壊前に米国を外国に依存しない強大な独立国に再建しようとしている

 

篠原信と言う方がJBpressという雑誌に“同盟国にも関税かけ軍費増大を求めるトランプ、全ては「ペトロダラー・システムの終焉」を見越しての判断か”という記事を著している。ここで、ペトロダラー・システムとは石油決済を利用した米ドル基軸通貨体制を維持するための体制である。https://news.yahoo.co.jp/articles/

 

米国はグローバリストたちが世界支配のための活動で蓄積した36兆ドルという莫大な国債残高をもっている。そしてその1/4は外国保有である。それらはドル基軸体制でのみ特別な意味を持つが、ドル基軸体制(ペトロダラーシステム)が崩壊すれば、その時点で価値がかなり下落する可能性がある。(補足1)

 

 

従って、米ドル基軸通貨体制が崩壊する危険性を市場が感じると、米国債とその他の米ドル建債券が売りに出され、米国は金利高騰からドル安そして輸入物価の高騰という困難を迎えることなる。最近のトリプル安(株安、国債安、ドル安)は、その危険性の暗示というか、既にその兆候が現れているかも知れないと当事者は心配しているだろう。

 

通常は、国債と株は資金を分け合う関係にあるので、同時に下がることはあまりない。トリプル安が持続すれば、それは米国売りを意味しており、米国にとっては国難だろう。しかし今回は後に述べるように一過性のもので本当の米国売りは始まっていないだろう。(補足2)

 

トランプはドル基軸体制下でグローバリストたちが作り上げた世界一の消費市場の米国を利用して、それが崩壊しないうちに強国米国を再現しようとしているのである。一方、グローバリストたちはもともと無国籍なので産業の空洞化とか貧富の差の異常な拡大等が発生しても大きな問題ではなく、米国が一つの独立国としての体を喪失することも顧みず世界の政治支配を急いでいるようだ。

 

一方米国民を大事に考えるトランプ大統領は、ドルの価値が崩落しない内に独立国に必須の物品等を輸入に頼らず、自国で作る体制を整えるべきだと考え、その方法として相互関税を考えたのだと考えられる。(補足3)

 

米ドルを脅かすのは差し当たりBRICS通貨かもしれない。その創生の中心と考えられているのは実質経済力が米国に勝るとも言われる中国であり、米国が最大の貿易赤字を出しているのは貿易相手国である。トランプ関税が中国を第一の対象とするのは当然である。(https://www.youtube.com/watch?v=CHY2dKlNaol)

 

しかし、基軸通貨を作るのは世界から高い信用を得なければならず、大変困難な道であるので、米国が世界随一の覇権国家である限り、しばらくは経済活動に便利に整備されている米ドル基軸体制の崩壊はないだろう。


 

2)グローバリストたちによるペトロダラー創成と米国の世界覇権戦争

 

米国は20世紀の後半から世界のリーダーとして世界中で軍事オペレーションを展開してきた。それらのうちイラクやリビアでの戦争は、米ドルを石油決済専用通貨としてサウジアラビアに約束させ、その体制に従わないようなアラブの政権転覆のための戦争だと考えられてきた。(補足4)それにより金本位制を放棄した後も、米ドルが国際決済通貨としての地位を保つことになった。

 

また、ソ連崩壊後のカラー革命への米国の関与は、ヨーロッパでの米国の覇権をより確実なものとするためだったと解釈される。しかし、米国の戦争に対するこの分類はおそらく表面的であり、イラクやリビアでの戦争も東欧でのカラー革命のような戦争も、根は同じなのだろう。

 

最近、ヨーロッパ議会で行った講演でコロンビア大学のジェフリー・サックス教授は、ソ連崩壊後の東欧でのカラー革命(ウクライナのオレンジ革命を含む)、イラク、シリアを含む中東の戦争、スーダン、ソマリア、リビアを含むアフリカの戦争はすべてアメリカが主導して引き起こしたと話している。(補足5)

 

それは、イデオロギーからではなく、東欧各国の顧問などを務めた自分の体験からの認識であると話している。サックス教授はウクライナ戦争の経緯も詳細に語っており、それはこれまで本ブログサイトで書いてきたこととほぼ同じである。

 

https://www.youtube.com/watch?v=hA9qmOIUYJA

 

ジェフリーサックス教授は、中東での米国の戦争は全てイスラエルにとっての理想の中東を建設するために、イスラエルロビーとネタニヤフが米国にさせた戦争であると上に紹介の講演で語っている。つまり、イラク戦争などは米国をイスラエルの代理に採用した代理戦争だというのである。中東での戦争は、要するに米国とイスラエルの覇権を確立するためのもので、ペトロダラーは重要なその産物なのだろう。

 

要するにイスラエルとネオコンなどの支配する米国は一つの権力の二つの顔なのだろう。このような米国の過去の国際政治は、民主党の政権であっても共和党の政権であっても同じである。やはりグローバリストと米国内のイスラエルロビー、そしてイスラエル国のシオニストたちとは、20世紀を通して関係が深まったと想像される。

 

つまり、ドル基軸体制を今後も維持し、最終的には世界帝国を建設するために米国を利用するためである。ここで米国を利用するのは、元々心理的には無国籍のグローバルエリートの金融資本家たちを表に持つ、上に書いた巨大で強固なこれまでの米国とイスラエルの共同体的組織なのだろう。彼らは「通貨を牛耳るものは世界を牛耳る」を金科玉条とする人たちである。

 

その米国と完全に対立する姿勢のトランプは、やはり反グローバリストなのだろう。本ブログサイトではずっとそのように評価してきたのだが、最近になって大統領選後の組閣やウクライナ戦争におけるマルコ・ルビオとウクライナのサウジでの会見などを見て、その評価が揺らいできたのだが、やはり間違いないだろう。

 

彼らグローバリストが安心して気を抜ける瞬間は世界帝国が完成したときである。それを目指したレーニンとトロツキーは、ロシア(厳密にはジョージア)の現地人スターリンにソ連を掠め取られてしまった。今回の戦いは二度目の世界帝国への挑戦である。それを掠め取ろうとしているのがトランプだと言えるだろう。


 

3)トランプはグローバリストが占拠している偉大な米国を取り返すつもりだろう

 

トランプはイスラエルの味方で、ネタニヤフとも親密な態度をとってきた。従って、これまでのグローバリストたちが地下深くから指揮した米国の政治を完全否定する訳ではない。トランプは、多くのドル資金と犠牲者を出すこれまでの戦略を批判しているが、それは多くの犠牲と資金を無駄に使ってきたと考えているのである。トランプの公約のMAGA(偉大な米国を建設しよう;米国第一)は、世界帝国の実現と隣り合わせである。

 

トランプは民族主義者というよりも、上の動画でジェフリー・サックス教授が言うように帝国主義者に近いと思う。トランプは表舞台で覇権主義的である点が、グローバリストたちとは異なる。そしてトランプの目的も、アメリカを強力にするのは同じだが、世界帝国の実現までアメリカを引っ張ることは考えていないだろう。つまり米国人のための主権国家アメリカの確立へ舵を切ると思う。

 

これまでの米国の政治により、世界中の国々には反米勢力が一定の政治勢力として存在する。そして、既に上に述べたように世界経済における米国の優位性が減少している現在、世界の金融における米国のドルの覇権も長くは持たない。トランプは仮にドルが基軸通貨でなくなっても、大きなドル安にはならないように国際収支及び財政の黒字化を考えて、DOGEによる政府効率化と関税による製造業の米国内回帰を目指しているのだろう。

 

グローバリストたちは通貨と情報の支配から世界帝国を築く努力をしている。一方トランプは、米国という世界一の消費市場を利用して、米国に製造業を呼び戻し強力な米国の再建を目指している。トランプは、グローバリストの世界帝国樹立の企みとは一線を画しており、彼らのホステージとなっている米国を米国民のために取り戻すことにした。

 

地球は巨大であり、このままでは地球温暖化で人が棲めなくなるという話や、パンデミックによる被害を最小にするために世界連携が必要などという話などはグローバリストたちが作り上げた物語である。それらを解決するためとして、世界大戦という悲惨な出来事(グレートリセットによる)を経て、世界を統一するというのがグローバリストたちの企みである。

 

そんな必要などない。実際、地球には人類が発生させる二酸化炭素を吸収する能力を十分持っているのだ。トランプもそう思っているだろう。

 

 

 

補足:


1)一般に国債(国の借金証書)は国民の資産となり、現在の通貨制度の下では金と同様に中央銀行の準備金の根拠を構成するも考えられる。基軸通貨発行国であり世界の覇権を握る米国の国債は、他国にとっても確かな国家の準備金としての意味を持つ。基軸通貨発行権を失うと、そのような意味を失うので、その分価値が減少する。

 

2)長期国債が売られているとしたら、おそらく中国が売っているのだろう。中国は人民元を支えるためにドルを必要としているためである。日本の農林中金が大きな損失を出し、その補填のために米国債を売却したという話もある。これが原因で、トランプは最大の米国債保有国の日本に相当の配慮をしているのかもしれない。https://www.cnbc.com/video/2025/04/14/japan-not-china-might-have-incentive-to-sell-us-treasury-holdings.html

 

3)独立国に必須のものとは、国民が日々消費する食料とエネルギーが先ず考えられる。その他、例えば戦争などが発生した場合、基礎的工業製品(例えば鉄やアルミなどの必須材料や基本的機械の製造技術、その材料としての半導体など)が手に入らない場合、国内産業が止まってしまい、民生品だけでなくミサイルや戦闘機まで国内で製造できなくなる。それらのものも自前で用意できなければならない。

 

4)近代貨幣制度の出発点は、金(ゴールド)の借用証書を通貨とする制度だが、その金本位制は世界経済の膨張とともに成立しなくなった。それがニクソンショックである。そこで彼らは、世界の覇権を米国に握らせることでドル基軸通貨体制を維持するしかない。そこでサウジアラビアを取り込んでペトロダラー体制を作ったのだ。

 

5)この動画での講演内容は、長周新聞により日本語に翻訳されているので、私は主にそちらで読んだ。https://www.chosyu-journal.jp/kokusai/34317

https://www.chosyu-journal.jp/kokusai/34414

 

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米国トランプ政権は、米国に製造業を取り戻して貿易赤字を解消するために、相互関税という強引な方法を考えた。全ての国を対象に輸入超過がゼロであるべきと考え、輸入超過の割合に一定の係数を掛けて輸入関税率とするという乱暴な方法である。

 

しかしその赤字には、世界を一つの米ドルという決済通貨圏として、円滑な貿易を維持するためには必要だったという本質的理由が存在する。そのお陰で、世界の中で最も安価に製造できるところで商品を製造し、最も必要とするところで消費するというグローバル化経済が成立し、世界経済は飛躍的な発展を遂げた。

 

つまり、各国が決済通貨としての米ドルと、米ドルに容易に変わりえる金融資産を一定量持つことがグローバル経済には必要であるが、それは米国の赤字によって作られているのである。時間がたてば、米国以外の国、特に途上国などは発展するが、米国自身はその赤字に苦しみ始め最終的には米国経済は崩壊の道をたどることになる。https://www.youtube.com/watch?v=O3tx4D0wjMY

 

 

この米国が抱えている罠は、トリフィンのジレンマ(補足1)と呼ばれ、20世紀の中頃にベルギー生まれの米国の経済学者ロバート・トリフィンによって指摘されていた。

 

実際、世界経済の中での米国の相対的地位は低下し、このままでは米ドルが国際決済通貨としての地位を失う可能性が出てきた。昨今、BRICS通貨やデジタルコインなどの米ドル以外の決済通貨ができる可能性が議論されるようになり、そのような事態があり得ないとは言えなくなってきたのである。https://www.youtube.com/watch?v=CHY2dKINaoI

 

 

もし仮に突然米ドルが国際決済通貨でなくなったとすれば、米ドルと不可分の関係にある米国債の市場価値が暴落し、米国経済が急激なインフレなどの危機を迎えることになる。

 

この事態を避けるために立ち上がったのがトランプである。相互関税というトンデモないと世界中が騒いでいるが、以上のように深刻な真実がその理由として存在するのである。米国は、今は発展した元途上国の中国や日本から製造業を取り戻したいのである。

 

この米ドルを基軸通貨として、その恩恵を発展途上国とともに受けてきたのは、金融エリート達つまりグローバリストたちである。つまり、トランプ関税もグローバリストとの戦いの一つなのだ。

 

終わりに: 同じ趣旨の話を4月11日の記事に書いていますので、それも参考になると思います。

 

 

 

補足:

 

1)ベルギーの経済学者ロバート・トリフィンによれば、基軸通貨国(米国)は、世界の流動性(つまり資金の流れ)を支えるために経常赤字を出し続けなければならないが、赤字が続けばその通貨への信認が揺らぎ、最終的にその地位が不安定になる。これをトリフィンのジレンマという。https://www.nomura.co.jp/terms/japan/ri/A03155.html

 

(4月16日、表題を変更)

日航機123便事故に関する佐藤正久議員の質問

 

1985812日に起こった日本航空機123便の墜落事故に関する謎が、40年後の現在までSNSや書籍などでの議論の対象となっている。それらの中では、この事故には自衛隊の演習が関与しているという疑いあり、それがこの話題が継続する理由の一つのようだ。これが自衛隊の名誉にかかわるとして、自民党の佐藤正久参議院議員が4月10日の外交防衛委員会で政府に質問している。

 

 

 

この質疑応答は、日本政府や国会の隠蔽&捏造体質などの他、政府の防衛関係の中心となる政治家のあまり高くない能力を表しているように思われたので、ここに紹介したい。

 

なお、下に示したのは佐藤正久議員がこの事故或いは事件に関する不適切な著作として攻撃する、2017年7月30日 河出書房新社から出版された青山透子氏の著書の表紙である。私はこの本は読んだことはないが、後述するようにこの事故の原因を政府は隠蔽していると思っている一人である。

 

 

質疑の概略:

 

4月10日(2025年)の参議院外交防衛委員会で佐藤議員は、日本航空機123便の御巣鷹山墜落事故に自衛隊が深く関与しているという説がSNSや書籍などで広まっており、これが自衛隊の名誉にかかわるので政府は対策をとるべきだいう趣旨の質問をした。(なお、この議事録は国会会議録検索システムには未だアップされていないようだった)

 

 

佐藤氏が手にもって中谷元防衛大臣に示したその書籍は、現在ノンフィクション関係の推薦図書として学校図書館に並んでいる青山透子氏の本である。(表紙写真を上に示している)ベストセラーで既に10刷となっており、青山透子氏による類似テーマの著作はアマゾンのネットページに合計7冊も並んでいる。

 

佐藤議員は、先ず防衛大臣である中谷元氏を指名し、中谷氏が資料として提出したその本を読んだことを確認した。その後、この本の内容について次のように要約している:

 

駿河湾で試験中の護衛艦の対空ミサイル発射訓練に元海上自衛隊員のJAJ123便の機長が協力していた。その際、自衛隊の標的機がJAL機を撃墜してしまった。事故機の横田基地への緊急着陸を自衛隊が禁止しただけでなく、その撃墜の痕跡を隠すためにわざと墜落地点の特定を遅らせ、その間自衛隊の火炎放射器で墜落現場を焼いて証拠を隠滅した。アメリカの大統領から中曽根総理大臣への書簡に外務省担当官がわざわざ事故ではなく墜落事件という言葉をつかっていることからも、中曽根総理も外務省も知っていて隠蔽した。(日本語については若干修正した)

 

続いて佐藤議員は、この本の内容をどう考えるのかと事故調査を担当した国土交通省に質問した。答弁にたった国土交通副大臣である高橋克法氏は、19876月に出された調査報告書の内容の要約を淡々と読み上げ、政府のこの件への認識とした: 

 

事故原因については、後部圧力核兵器の不適切な修理に起因し、後部圧力隔壁が損壊したことにより胴体後部、司直尾翼、操縦系統が損壊し、飛行性能の低下と主操縦機能の喪失を来したために生じたものと推定されるとしている。この事故経緯については様々な角度から調査解析を行った上で、専門家の審議の上、ほぼ間違いないとの結論に至ったため、強い推定を示す推定されるという表現を使用している。以上です。

 

こののち佐藤氏は青山透子氏の著書における記述と事故調査報告書の記述との間の大きなへだたりについて全否定するものの具体的な指摘はせず、この本の記述は自衛隊の名誉毀損にあたるとし、防衛大臣にこのことをどう思うかと正している。

 

中谷防衛大臣も新たな説得力ある根拠を何も示さずに、事故機墜落に自衛隊機は関与していることは絶対にないと強く否定した上で、この本の内容は遺憾であるとし、今後しっかりと対応したいという言葉でこの件の答弁を終わった。

 

佐藤議員は質問を続ける。公益社団法人の全国学校図書館協議会によって、この青山透子氏の本三冊が推薦図書となっているが、この選定は問題ではないのかと文科省に質問している。文科省副大臣は、その団体は文科省の所管にないが、佐藤議員の懸念について防衛省の動向も踏まえてその団体に伝えたいと答えた。

 

佐藤議員はこれらの質問のあと、自衛隊の災害出動に関して質問を続けている。従って、質問は全体としては自衛隊の名誉を保ち活動を支援する趣旨でなされたようだ。以下、この災害出動に関する部分はここで議論する問題ではないので、割愛する。

 

佐藤議員の質疑における疑問点:

 

以上のやりとりは、日航機123便事故に関する真実が事故二年後に政府の事故調査委員会が公表した通りであるという前提の上になりたつ。しかし、自衛隊関与説にも長い歴史がある。それを無視する佐藤議員の姿勢には、傲慢さと無知を感じる。

 

複数回の国会審議などとの関連で、政府な何らかの言論弾圧を青山透子氏に行ったと想像する。それにも拘らず、この自衛隊関与説には事故の被害者とその親族を含めて多数の国民の心の中に40年近い間存続し続けた。上に紹介の佐藤議員や中谷防衛相の短いやり取りだけで、全国民の前で完全否定できるほど軽いものではない。

 

本当に根も葉もない陰謀論の類なら、防衛相や自衛隊トップによる名誉毀損罪などでの提訴ののち、司法という舞台で解決できている筈である。佐藤氏や中谷氏は、国会議員としてその40年間にわたる国民の声を聴く能力を持っていないのか? 

 

何故、元自衛隊高官の御自分や現在の防衛相が、この議論に終止符を打つべく青山氏と司法の場で対峙する方法で戦わないのか?何故、国家権力全体で抑え込もうとするのか? 根も葉もない陰謀論を吐く一人の女性に対する構えとしては不自然ではないのか?

 

繰り返す:上記本の著者が根も葉もないことを言って、自衛隊や国家の名誉を棄損しているというのなら、例えば防衛大臣の名前で名誉毀損で告発することが可能である。何故40年近い間、司法の場でボイスレコーダーの記録も何もかも提出して、司法の場で争わなかったのか?

 

この質疑を報じたyoutbe 動画の視聴の後半は、日本国の防衛の中心にある防衛相と元自衛官の参議院議員の情けない体たらくを見る思いだった。 答弁にたった国土交通省や文科省の担当は副大臣であり、大臣は嫌な仕事と知って副大臣に下請けに出したと疑う。嘘をついてまで佐藤議員に迎合すると、票を失う危険があるからだろう。

 

私が一年前に書いたブログ記事

 

私もこの事件の真相などについ昨年1月にブログ記事としてアップしている。そこに、事故原因は圧力隔壁破損だというが、機内ではそんな急激な気圧低下は起こっていないこと(実際機長らは酸素マスクを着用していなかったと言われている)や、垂直尾翼の一部が破損していることは事実であるが、専門家は圧力隔壁の破損では残存破片に見えるような破損は生じないだろうと言っているなどについて言及し、中曽根内閣が米国政府とも相談の上、この事実を隠蔽したというのがその時の結論である。

 

当時米国レーガン政権はスターウォーズ計画を打ち上げ、日本の中曽根政権もその日本版の防衛計画を定め、その一環として自衛隊が駿河湾で迎撃ミサイルの発射訓練をしていたと言われている。日米両政府には協力して隠蔽する動機が存在する。

 

事故原因とされる圧力隔壁の不完全な修理を行ったという不名誉をボーイング社は甘受したのだが、その後日本が購入した飛行機の大部分がボーイング社製であることは、ボーイング社が賠償などの責任を全く問われなかったことも含めて、上記結論を陰謀論だとして退ければ非常に不可解な点として残る。

https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12836247903.html

 

おわりに: この質疑を聞いて、全体としてのレベルの低さに唖然とした。日本の政治はこのレベルなのだろうか。このダイナミックな国際政治の中、日本は北極海の氷山の中を航行するタイタニック号のようだ。寒い。

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