米国の核不拡散政策教育センター(NPEC)に提出した「日本の戦略兵器計画と戦略:未来のシナリオと代案」という報告書が昨年3月に公開されている(Japanese Strategic WeaponsPrograms and Strategies)。その論文付録として掲載されている、日本が大規模核開発に着手する物語を紹介する。軍事や国際政治の素人による要約なので、不十分なところが多々あると思いますが、もし、関心があれば読んでみてください。http://www.npolicy.org/article_file/Easton_Japanese-Strategic-Weapons-Scenarios_draft.pdf
 
(1)2020年に入り、一連の危機が起こる。それらは、米国の広範囲な抑止力に対する日本の信頼を粉砕して、東京(日本政府)はパニック状態となる。米国経済は不景気から立ち直ることができない。2016(危機的な選挙年)年に、孤立主義はワシントンを席巻する。これは世界中の市場と経済に否定的に影響を与え、油とガスの価格の引き続いて起こる急騰は、いくつかの国内要因と組み合わさり、すでに傾いている中国の経済を衰弱させる。
 
中国共産党指導部は、最後の手段処置として台湾で危機をつくって、衆目を国内経済失敗からそらすことに決める。中国人民解放軍(PLA)はすべての戦力を対立に備える。また、中国の治安部隊はすべての公開の集会は「台湾のスパイと反革命的な分離主義者の違法行為」であると宣言する。中国は戒厳令下に置かれる。
 
台湾の大統領が「1つの中国、Two Systems」フレームワークに基づく政治折衝を始めることを拒否すると、中国は最初に台湾海峡の台湾の沖合島のいくつかを砲撃し侵略する。これらの島のいくつかは、どちらの側にも比較的少ない犠牲者で占領される。しかし、中国はTungyin(東引島;馬祖島に属する島の一つ)で予想外に激しい戦いに遭遇する。そこで、固体花崗岩島要塞をハチの巣状にするトンネルの守備を固められたネットワーク内で、台湾軍隊は戦う。
 

戦いの間、地元のROC(台湾)指揮官は、島の125の弾道およびクルーズミサイルならびに数百の誘導ロケットの発射を命じます。これらは、中国側の離着陸場と海軍基地をたたきます。中国のジェット戦闘機全機は動かなくなり、そして、いくつかの水上艦と潜水艦は港の中に沈みます。これに加えて、攻撃のために使われている大きな水陸両用船の多くは沈む。
Tungyin島は、14000人の人民解放軍兵士(水夫とパイロット)の死傷者の犠牲で最後は占領される。党中央委員会の常任委員会による被害調査まで、海上封鎖の後続計画と台湾の主要な港とビーチへの侵入は停止される。

 

一方、上海の昆山地区(昆山市)の台湾のテクノロジー会社、銀行と投資グループはカナダ、米国、イングランドとオーストラリアへ逃げる。その結果、何百万もの中国の中流の都会に住む労働者は失業する。中国の内部の治安部隊の堅い守りにもかかわらず、暴動と略奪は拡大上海地域(greatershanghai area)で起こる。治安は回復されるが、その際の大規模で残忍な警察暴力に対し、市民の不信感が深まる。数人の著名な地方の政府首脳と2人の中央の委員が、その後で追放される。

 

2016-2017の台湾海峡Crisisへの米国の対応が、アメリカの安全保障に頼る日本といくつかのこの地域の国々によって、不十分であったと理解される。ホワイトハウスの反応は異常に遅かったし、1995-1996の台湾海峡危機の時と同様、日本の観測筋には太平洋の司令部は力の明白な誇示に訴える気がないように見えた。米国太平洋軍(PACOM)は危機の間、沖縄の近くで計画的な軍事演習を中止して、「必要以上に挑発的な」ように見えることを避けるために、日本のその前に展開された軍事力を減らした。米国議会は怒っているが、China-フレンドリーな管理の弱い反応を変えることができまない。

 
(2)危機の頂点にある時、嘉手納空軍基地の米国陸軍少佐が渡り鳥の群れを中国の軍事ドローンと間違って防空ミサイル発射を命令したことが明らかになる。ミサイルの1つは、那覇国際空港に着いている民間の旅客ジェット機に命中しそうになった。日本の全国マスコミは、アメリカの軍隊をプロらしくなくて危険であるとのラベルを貼り始める。
 
数ヵ月後に、北朝鮮が絡むケースで、日米関係にさらに深刻な危機的状況が進行する。日本の警察が大阪で違法な北朝鮮のマフィア資産で何千万ドルも押収する。その報復として、一団の北朝鮮海軍特攻隊は日本海の佐渡島に対して夜間破壊活動により10人以上の沿岸警備隊員と一般人を殺します。翌朝、この内の5人は、漁船で北朝鮮に帰る途中生け捕りにされる。
 
東京がその囚人を解放するという平壌の要求を拒否すると、北朝鮮はいくつかのノドン弾道ミサイル発射装置を準備し、日本を核兵器で火の海にするとの脅迫を公開する。同日日本空軍は、北朝鮮が48時間以内に金沢、東京と横浜にミサイルを発射する予定であり、準備された発射装置の少なくとも1つが核兵器であることを示唆する情報を得る。日本の政府は必死に、米国軍が北朝鮮の発射装置とミサイル基地本部を先制攻撃する様に要求するが、ワシントンは迷う。米国は、日本海でイージス艦を用いた弾道ミサイル防衛システムを増強しただけである。
 
三日後、北朝鮮が日本に9つの通常兵器の弾道ミサイルを発射する。これらのうち、日本とアメリカのイージス艦の働きもあり、3つが日本列島上空に到達する。そのうちの2つは、東京の近くで日本のパトリオットで落とされる。しかし、一つは防衛網突破に成功し、東京圏で公共住宅に激突し、多数の一般人を殺す。この攻撃(そして、後続攻撃の脅迫)は、日本全域でパニックを生む。結局、危機はこの段階で収まるが、米国による抑止力の信憑性はひどく毀損される。日本は、ショックの状態に陥る。
 
数週間後に、日本の国家安全保障会議は秘密裏に用意していた核兵器開発プログラムを票決する。すぐに東京はその最初の武器、比較的低い能力の、潜水艦発射巡航ミサイル用に設計された30キロトン装置を生産する。20206月までには、日本は12の潜水艦発射型核巡航ミサイルを生産し、そして、計画では1年後に最初の実践配備の能力を得る。
 
日本政府は、米国政府に少なくとも1台の24時間警備の核装備潜水艦を持つ計画を知らせるが、アメリカの良い反応を得ることができない。米国国務長官は、中国と北朝鮮によるもう一つの危機を恐れ、「非生産的で地域安全保障のために役に立たない。潜在的に被害を誘導することもあり得る。」と私的な発言をして、日本の動きを牽制する。
 
日本は米国によってその提案された計画を取りやめる様に圧力をかけられる。しかし、協議進行中に、その新型潜水艦の能力の詳細は新聞にリークされる。これが、国民感情を日本政府にこのプログラムで進むことを強要するよう高める。大部分の日本市民は、将来の敵の攻撃を心から恐れる様になり、そしてまた、アメリカによる安全保障の信用は消失し、政府の計画を支持する。
 
さらに、北京、平壌とソウルからのうるさい抗議と、在外ビジネスマン、外交官、海外の学生に対する暴力沙汰は、一層の国産核抑止力に対する日本の市民の強い欲求を強めることになる。米国は論争の中、中立の姿勢をとろうとする。そして、それぞれの地域との同盟と協力関係が毀損されることを恐れます。しかし、結局は、すべての所でそれらに損害がでる。その米国のためらいは、ほとんど何の緊張鎮静効果も生まない。
 
20222月に、日本は無人島と北太平洋の海領土で一連の地下で水中の核実験を開始する。これらは見つけられるが、米国当局により秘密にされる。しかし、数ヵ月後に、テストの詳細は、日本のメディアにリークされる。その後すぐに、新しい巡航ミサイル潜水艦(SSG)で抑止のためのパトロールを開始する。それは、かなり変更された“そうりゅう型潜水艦”で、12本の垂直発射砲から射程1500km930マイル)のクルーズミサイルを発射できる。これらは、プルトニウム6キログラム(13ポンド)を含め200キログラム(440ポンド)の弾頭を装備している。
 
乗組員の交代と補充のための時間を減少させる目的で、迅速な物資再供給のためのスペースを提供するために、いくつかの大きなハッチが装置される。これに加えて、海上にクルーの交代と再供給活動を助けるために、特別な潜水艦母艦は造られる。第2SSGは、次の年に3番目も後年完成する。2024年までに、日本は、すべての時間に海上に少なくとも1隻のSSGを持つ体制を作り上げる。港に入る時は、頑丈なトンネル型ドックを持った総合ビルの中に繋留される。大部分の潜水艦は拠点を本州北部の大湊湾に置き、そして、いくつかは呉の潜水艦基地に配置される。
 
2020年代中頃までは、日本の空軍は、核ミッションのために東京政府にうまく働きかける。日本航空自衛隊は、すぐに、長射程、極超音波(マッハ5+)核巡航ミサイルを発射することができる国産の無人ステルス戦闘機を配備する。これらの航空機は三沢空軍基地の頑丈な航空機シェルター内に拠点をおき、敵の第一撃で破壊されないように、日本の他の空軍基地に頻繁に移動される。
 
2029年までに、日本は、約1100の核弾頭とそれらを搭載する同数の鋭いミサイルを持つ。2020年代を通して、日本政府は共同のターゲティング(共同核戦略?)に関して米国に繰り返し提案しようとするが、ワシントンの反応は一致せず協定を結ぶことができない。アメリカの核とは良い関係であるものの(while ongood-terms with their American counterparts、日本の発達し続ける核戦力は米国命令と支配系統からは完全に独立したままである。中国の戦略的戦力は、2020年以降急速に成長し続けている。2029年までに、北京は、日本の領域の攻撃用に、約1900の核兵器を指揮下におくようになる。
 
(3)中国の軍事増強による圧力は、日本政府を2033年までに中国と同程度になる様に軍備増強を加速させる。中国による核兵器と通常兵器による精度の高いknockout先制攻撃の恐れが高まる。新しい中国の無人ステルス戦闘機や宇宙船的兵器は日本の空軍基地と地上軍ミサイル駐屯軍を脅す。更に悪いことに、中国の攻撃型の原子力潜水艦と改良された対潜水艦戦闘能力は、日本の最も安全な潜水艦発射型の核抑止さえ脅かすことになる。そして、量(核兵器の量?)がずっと以前より重要になる。
 
第二の戦略的な脅威は、朝鮮半島から来る。北朝鮮と韓国の両国は、核兵器と移動車両(delivery vehicle)を開発して、日本を攻撃目標とすることができる様になる。しかし、半島自体が問題を抱えるので、多国間の核軍備拡大競争にまではならない。長期低落傾向のロシアの経済は、新しいシベリアの資源の発見や北極海航路で増大する海交通量によって助けられる。モスクワが北京でその戦略的なデタントを速めるとき、より多くのストレスは日本の核戦力にかけられる。
 
日本の核兵器開発に資金を供給することは、日本の政府財政問題になる。東京は、その戦略的な軍事力増強に、2020年のGDP1.15%の予算から、2030年までに2.95パーセントに増やさなければならない。2020年代初期に、北朝鮮のミサイル攻撃のショックがまだ市民の心に新しかったとき、予算増加はほとんど問題でなかった。しかし、10年後には市民の感情は変わる。中国との核軍備拡大競争に終局がないこと、最先端の無人のテクノロジーの開発が主な理由で、競争が制御できない様に見えるようである。
 
更に条件を悪くするのは、日本の防御輸出(主に東南アジア、オーストラリアと北アメリカに)が円高のため、低下することである。そして、引退した隊員にかける経費もあり、人件費は急上昇する。長寿の日本では、これを可能にしている医学の進歩は、高価で、年輩者の経済生産性が改善しない。そして、軍人は、一般に比較的若い年齢でまだ引退する。
 
将来の軍縮協定の希望は日本で高いが、核武装に関係する各種ファクターはそれを困難にしている。朝鮮半島は連邦制として2030年ころには統一されるが、国造りへの集中と中国やロシアとの境界警などで、朝鮮半島は特に不安定である。さらに、北京はさらにもう一度国内政治的なパージなどが起こり、外交問題スタンスは激しく振動する。台湾は国際的にその改造された中華民国憲法の下の独立国と認められるが、中国の台湾への口出しの理由はのこされたままである。2030年代は、東アジアにおいて平和と安定性に対して見通しを得ることは困難である。
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(2016/4/30)
ここ2、3日のテレビで、舛添氏が公用車をほぼ毎週使用して別荘にでかけていたということが話題になっている。週刊誌で叩かれたらしいが、まあ、叩く理由はともかく、叩く相手は間違っていないと思うので、バカバカしいと思いながら聞き流している。
 

舛添氏に関して気に食わないのは、韓国へ出かけて行ってパククネ氏に最敬礼するような挨拶をしていたことと、在日韓国人の学校建設のために利用価値の高い都有地を貸し出す決定をしたことである。不足している託児所建設などいろんな用途がある筈の土地を、反日姿勢を国是とするような国の施設を建設するのに用立てるのは、日本の首都の知事のすることではないと思う。都民をバカにしているのだろう。

 

建築予定の学校が、単に日本に就労している韓国人子弟用に、韓国での大学進学を有利にする目的で建てられる学校の用地だという。そのような学校なら、民有地を買い上げるなり、勝手に韓国関係者がやれば良いことである。http://www.sankei.com/politics/news/160325/plt1603250040-n1.html & http://blogos.com/article/173056/

 

公用車の件、ルールに反している訳ではないと法学部出身の知事がおっしゃるのだから、その通りだろう。舛添氏は多分不正があったという疑いで攻撃されていると思っているのだろうが、本当は知事の人格を信じて投票した都民が、思っていた人格ではなかったと考えて怒っているのである。

 

「都民は、法に照らして怒らなければならない」という法はない。要するに、舛添にはがっかりしたと言っているだけであり、舛添氏の「私は不正をしていません」という言い訳は、都民の考えに全く噛み合っていないのだ。貴族に成り上がって、庶民の感覚を理解できなくなっているのだろう。次回には選挙に立候補すら出来ないだろう。

1)評論家の加藤清隆氏は以下の動画において、日本が核武装は現実的に無理だと結論している(追加補足1)。その一方で、日本の安全の危機は、1)中国の軍事的脅威が益々増大していること;2)米国が世界の警察官の地位を降りる可能性が高いことにより、大きく増大すると言っている。
 
核大国の中国の脅威から日本を守る方法として、核兵器を持つ第七艦隊を借り受けることや、米国との間に核兵器のシェアリングを秘密協定として結ぶこと、などを提案している。ヨーロッパでは、ドイツ、イタリア、オランダ、(トルコ)、ベルギーと米国が秘密協定を結んでおり、それを真似るというのである。
 
しかし、核シェアリングは幻想だという指摘もネットにはある。http://obiekt.seesaa.net/article/111838149.html 実際、核兵器の管理は米国が行うのだから、核シェアリングと日米安保条約の間に有意の差があるかは疑わしい。ただし、米国への余分な支払いは相当な額になるだろうと思う。
 
2)これと関連してすでにブログで述べたように、米国の核不拡散政策教育センター(NPEC)に提出した「日本の戦略兵器計画と戦略:未来のシナリオと代案」という報告書が公開されている(Japanese Strategic WeaponsPrograms and Strategies)。その論文の一部を紹介する。著者はProject 2049 Institute というシンクタンクのIan Easton(補足1)である。
 
日本の戦略と戦略兵器計画と題して、3つの軍事オプションについて述べている。それらは、1)小さいスケールでの核開発;2)大きいスケールでの核開発;3)通常兵器の改善、である。ただし、これらのシナリオは日本が防衛の姿勢と予算においてかなりの変化の意思を示すことを条件としている。日本は長い間の政策の慣性により、僅かGDP1%の防衛予算を維持しようとする可能性もあるが、それとは無関係に日本の防衛環境は確実に、そして致命的なところまで(fatally)悪くなるだろう。理由は加藤清隆氏の動画にあるのと同じである。
 
更に、米国が東アジアから撤退の方向に向かったとしても、更に、何かの危機により同盟が毀損されるような状況下でも、同盟関係を維持する意思を日本が持つこと、中国や北朝鮮(以下中国等)が大きな軍事的脅威であり続けること、安全保障において合意に至らず、更に、両国の要求に屈するという選択を取らないことなどが条件として、この論文は書かれている。
 
3)日本にとって一つの魅力的な戦略は、最小限抑止力として、そして抑止に失敗した場合、抑制的な報復攻撃のための小さいスケールでの核開発である。そして、開発した軍事力が出来るだけ早期に米国の核の傘の中に組み込まれることが、その場合の日本政府の目標となるだろう。それは、中国等に対する抑止と日米同盟の強化の両面に寄与することを期待してなされる。
 
詳細に目標設定や兵器の大きさや数、考慮すべき中国などの防衛システムなどの記述がある(補足2)。その中で興味があったのは以下の記述である:日本には長距離クルーズミサイルや弾道ミサイルなどを持たないので、また最初の世代の核兵器はそれらに相応しく小型化されているとは考え難いので、差し当たり航空機による攻撃を考える筈である。現在のF-2爆撃機(米国F-16を変形国産化したバージョン)では、中国の防空網を突破できない。F-15sの大編隊(a large fleets)と囮のドローン(無人機)でも、損失は大きい。2020年には新型のF-35統合打撃戦闘機(joint strike fighter)を2飛行中隊持つだろうし、それに独自に開発しているF-3ステルス戦闘機により、状況は相当改善される。
 
予算についての記述もあり、28-84個の核兵器(5-20 kiloton)を保持するのに、5-10年間に4090億ドル程度を要すると書かれている。また、新しく核兵器を持ったときの近隣諸国の受け取り方や行動に対するインパクト、特に米国と国際社会の反応を測り、核開発の情報を戦争抑止力が最大になるように、そして、政治的“blowback”が最小になるように情報を流すことになる。日本がどのようにして、戦略的目的(中国等の攻撃抑止と米国の理解)を実現するかについては、計画の情報を公開しないと予想は困難である。(補足3)
 
その他のオプションの説明後、付録として核保持のプロセスに関する予想物語が書かれている。そこに書かれた核兵器開発のスケジュールについてだけ簡単に引用する。
 
2016年には核開発プログラムは萌芽的段階であるが、事態の急変で2019年の新年のセッションで日本のNSC(国家安全保障会議)は匿名の投票の結果、急ぎ核開発に着手することを決める。約5ケ月後に、11 kilotonの核爆弾を配置する。日本北部の町につくられた兵器庫にF35ステルス戦闘機に搭載するとして保管される。その20ケ月後には35の核爆弾を作り上げる。しかし、これらは核実験を経ていない。
 
航空自衛隊は、模擬爆弾を用いた演習を行う。そして2022年になり、第二世代の潜水艦発射型の核クルーズミサイルの開発に着手するかどうかの決断の時となる。
 
4)私の感想:長い論文であり我々素人には読みにくい。大事なのは、どのシナリオを取るかは、日本の政治の決断だけで決められる訳ではないことである。各種情況が影響して、歴史一般に言えるように後になっても明確な理由付けは困難だろう。
 
この論文は全体的にレベルが高いと判断し、これにより、実験を経ない核兵器の小規模配置でも、2年以上の年月を要すること、それもF-35 ステルス戦闘機を用いて、なんとか多少の抑止効果が期待できることが分かった。そして、ミサイルに搭載できるものは、3年後の第二世代の核兵器開発でスタートすることになるということが書かれており、非常に参考になる。最近、石原慎太郎氏や青山繁晴氏らが、原爆など1日でできると豪語しているが、如何に日本のマスコミの表舞台が貧弱かを証明していると思う。http://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/42752874.html
 
米国から核兵器の設計などとノーハウが譲渡されれば、もっとも話は簡単だろう。しかし、共和党の政権でないと無理だろうと思う。ヒラリークリントンが大統領になった場合、あのキッシンジャーが戦略顧問になるとどこかで聞いた(モーニングサテライトか?)。その場合は、日本の防衛環境は最悪になるのではと危惧する。もちろん、素人の考えであり、全く的外れかもしれないが。
 
追加補足:
1)加藤氏はNPTの脱退は国連からの脱退を意味するから、日本の核保持は無理だと言っている。しかし、それは米国の政権次第だと思う。過去には、佐藤政権のとき核兵器付きでの沖縄返還が提示されたという。(片岡鉄哉著、「核武装なき改憲は日本を滅ぼす」、35頁)ただし、中国からの強い圧力はある。トランプ氏が米国大統領になれば、その話が出る可能性があると期待している。
 
補足:
1)Project 2049 Instituteの紹介文によると、Ian Eastonはアジアの安全保障問題の専門家。元米国海軍分析センター(Center of Naval Analyses)の中国分析家。2013年夏、日本国際問題研究所の短期フェロー(Visiting Fellow)。2005-2010に台湾在住で、アジア太平洋平和協会(the Foundation of Asia-Pacific Peace Studies)などに勤務。論文は以下のサイトに掲載されている。
2)以下のような記述がある。After a period of detailed study, Japanese planers might notionally select eight important targets around Beijing and six in greater Shanghai. なぜ8カ所や6カ所が出てくるのかは、明確には読み取れなかった(恐らく書かれていない)。
3)この部分の原文: It is difficult to see how Japan could effectively achieve its strategic aims of deterring Chinese and North Korean attacks (and attractingAmerican support) if Tokyo did not make its nuclear program public to thegreatest extent military and security considerations allowed; although a highdegree of ambiguity might be desirable for political reasons.