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マケイン上院議員がトランプ大統領のメディア対応を批判し始めた。共和党の有力議員だけに、注目される。
安倍さんのトランプ大統領との会談の前日、トランプ大統領は中国に電話して、一つの中国という原則に理解を示した。トランプ大統領はこのようにハシゴを外すと、世界に宣伝するような効果があったと思う。
そのトランプ発言をアレンジしたのがティラーソン国務長官だという。以前、キューバにある刑務所で拷問するのは効果的だと言っていたトランプ大統領に、やっぱり水攻め拷問はやめておくと言わせたのが、マティス国防長官であった。
フリン補佐官の辞任で、ロシアが戦略の練り直しをやっているだろう。トランプ大統領はそれほど当てにはならないと思っただろう。徐々に求心力が低下してきているように思う。安倍さんのトランプ大統領との蜜月関係の演出は、あまりプラスにならないかもしれない。
トランプ大統領のアメリカが保護主義的な傾向を強めるのなら、自分たちが自由貿易の旗手となると中国の習近平主席が名乗りをあげている。そして、5月に中国の一帯一路構想をテーマに国際会議を開くという。
すでに期待する主な国には招待状を送り、スイスやフィリピンの大統領、それに英国の首相などから参加の返事を聞いている模様。日本にはその他大勢の枠の中で、担当官に招待状が届いたという。
中国はおそらく、日米の結束を破壊して、日本が米国からハシゴを外されるように仕向けるだろう。自分でハシゴは用意できる国にならないといけないと思うが、経済的外交といっても安全保障と絡んでいるので複雑だ。 |
1)東芝は日本を代表する企業の一つだが、子会社である米国のウエスティングハウス社由来の不良資産を、損金計上するタイミングを誤り不正会計処理をしていたことが明らかになった。そして、東芝の純資産は、既にマイナス(債務超過)になっており、いつ倒産してもおかしくない状況である。
不思議なのはそれでも刑事罰を問われる人が一人もいない点である。辞任すれば無罪放免では、今後もこの種の粉飾は行われるだろう。多額の退職金をもらって退職し、裏帳簿を引き継げば老後は安心という、無責任取締役がいたるところに出るだろう。もし、その後露見せず、優秀な後輩が経営を立て直してくれれば言うことがない。運悪く、露見しても経営陣の仲間と一緒にテレビカメラの前で、揃って頭を下げれば日本社会は水に流してくれる。この国は、彼らにはありがたい国である。
今回の東芝のケースは”日本病”の典型である。ホリエモンのような生意気な者は軽微な粉飾でも刑務所行きだが、遥かに大規模な会社の大規模な粉飾でも、謙虚にしておればムショ入りは避けられる。日本国は、西欧から借りたルールで社会は動いているように見えるが、いたるところに胡魔化しと不正がある。そして、司法機関の人たちも同じ最高学府出身の仲間であり、それを指摘する役割など存在しない。東アジアの他国の悪口を言う人が多いが、本質的に同じではないのか。
2)原因は以前から何度も書いている通りである。日本社会は、入口で全てが決まり、門を潜った後に能力を問われることはあまりない。この国で恵まれた待遇を受けるには、コネがなければ、高校まで懸命に努力して学歴をつけることが最も大事である。最高学府(T大学)に入れば、後は遊んでおれば良い。大学を出て会社に入れば、あとは皆仲良くチームで仕事するから大丈夫だ。これが日本の精神「和を以って貴しとなす」を具現化した近代日本の姿なのだ。(補足1)
大事なことは“仲良くすること”であり、それに気づくのは仕事で無能な者ほど早く、従って有利である。横に仲良くし、下には丁寧に接する。少し偉くなれば、朝、会社の玄関で掃除するデモンストレーションなども効果抜群だ。そうしておけば、不正などと肩苦しいことを言う奴は現れない。日本の文化では、ルールなどと言うものは非人間的なもので、幅を利かす存在ではない。なぜなら、人は生まれながらにして善だからだ。
しかしである:
この言葉通りの純粋な生き方には、当然限界がある。所詮、それは表の世界であり、表帳簿だからだ。長い歴史を生き抜いてきた民族なら、性善説など通用しなことなど裏(本心)では百も承知である。つまり、二重帳簿を使い分けることが、生きる知恵なのだ。上記の生き方としての“仲良くすること”とは、この裏帳簿も同時に使い分けができることを意味しているのである。
その使い分けが出来ずに、裏帳簿の世界にズブズブに浸かってしまったのが、つまり粉飾決算と呼ばれて表帳簿に現れるレベルになってしまったのが、今回の東芝のケースだろう。粉飾して裏帳簿に閉じ込めるにも当然限度がある。その不良資産として計上するタイミングを逃してしまったがために、傷口を大きくしたのだ。
3)考えてみれば、 二重帳簿の使い分けは人類の文化そのものではないのか?
つまり、性悪説という本質を表に出して、この高度な文明が築けれるだろうか?性善説を装い、性悪説を覆い隠すからこそこの文明が築けたのである。例えば、西欧のダンスの華麗な姿を想像するが良い。本来、性で結びついた男女の関係を見事に、美を生み出すエネルギーとして利用しているではないか。
もちろん、単に本質を覆い隠すのでは高度な文明にはつながり得ない。覆い隠すのは、虚の世界に属する布でなければならない。つまり、本質という実軸に文化という虚軸を加えて、人間だけが共有できる化の住まいが、この文明空間なのだと思う。繰り返すなら、本質を隠すだけならイチジクの葉っぱでよかったのだが、それが熊か鹿の毛皮になり、そして美しい模様をつけた絹の着物になるのが、文明社会の姿なのだ。動物としての人の本来の欲望(本質)をそのまま表に出すのでは、猿に似た雑食性哺乳動物に過ぎず、文明など発生しなかっただろう。
この人類の文化は、特有の脆さを以っている。それは一種の共同幻想なので、二種類の者に弱いのである。彼らは、両方とも裏帳簿の妙を理解しない者たちである。つまり、それを積極的に利用しようとするずる賢い人物と、それに翻弄される無能な人物である。ホリエモンは前者であり、東芝の歴代経営者は後者なのだろう。「和をもって貴しとなす」の原則が救おうとするのは、か弱い後者だけだろう。
補足:
1)電通という会社で自殺した女性が出て、問題になった時、関係者から以下のような言葉があった。「この会社で本当に能力のあるのは10人に1人であり、その1人が残り9人を食わせているのです。」それでも、多少割り増しした1人分の給与で、その優秀な人が働くのがこの日本という国なのだ。専門職の分野では、どこでもそうだろう。
1)北朝鮮の金正男氏が一昨日クアラルンプールの空港でベトナムのパスポートを持つ女性に毒殺された。金正男氏は金正日氏の後継最右翼と日本で報じられた人物である。従って、この暗殺で北朝鮮の金正恩政権は一層安定化したと考える人もいるだろう。しかし、北朝鮮の国際社会からの孤立が深まり、その結果金正恩政権の寿命は縮まったのかもしれない。
国家を含めて組織の結束は縦横二つの繋がりから生じるが、今回の事件により、横に来るものを全て排斥することでしか自分とその政権を守れない金正恩の姿が、より鮮明になったと思う。つまり、今の北朝鮮には組織を守る関係は縦の繋がり、権力の糸、しかないのである。政権内で戦略を練り上げるという機能は全くなくなり、金正恩一人の能力で全てを立案処理する必要がある。人々は出世を生活の手段として望むが、有能な人間ほどある一定以上の出世を嫌うだろう。崩壊は小さなきっかけで突然起こる可能性大であると思う。崩壊の前には大爆発がつきものである。
核保持は独立国家の体制維持には絶対必要であり、我が国など周りの国には迷惑でも、北朝鮮の立場に立てば正しい選択だったと思う。しかし、核兵器は各国と話ができる状態で持っていてこそ、国家の安定に役立つ兵器である。三橋貴明氏が動画において、トランプ政権下では北朝鮮の核放棄と米国の北朝鮮承認(平和条約締結)が交換条件として釣り合い、二国間交渉が実現する可能性があると発言していた。https://www.youtube.com/watch?v=WuUqQvzSMeI&t=525s
しかし、強力な軍事力を背景に対話をしようとする北朝鮮の姿勢をを米国は非難してきた。そして、その米国の態度は軍事力が不足しているためだと考えて、ついに核兵器とそれを搭載したミサイルを保持するまでの軍事大国となった。この問題(北朝鮮の軍事的脅威の下に米国の同盟国が置かれることになったという問題)が深刻化し、解決が困難になったところで、それを中国に丸投げした。それは本来中国の問題ではないにも拘らずである。
その中国と北朝鮮の関係が、三橋氏や多くの方の言うように仮想敵国の関係になっては、北朝鮮に出口がない。米国が日本や韓国を同盟国としているのなら、なんとか北朝鮮に出口を与えるべく主体的に動くべきである。北朝鮮の状況は、日本が太平洋戦争に突っ込んだ時の状況とよく似ていると思う。あの時も日本は、米国により出口を塞がれたと思う。
トランプ氏が大統領候補であった時には、中国へ丸投げという戦略をトランプ政権が取らないことを期待した。なぜなら、それまでの政権と異なり、操り糸など完全に排除した政権の様に見えたからである。その姿が既に薄らぎ、これまでの大統領に近づきつつある様にも見えるのが残念である。
2)今朝の読売新聞朝刊の編集手帳の主は、今回暗殺を指示したと思われるあの国のトップを狂人の様に看做している。しかし、自国民の生命と安全に深く関わった国のトップを、狂人呼ばわりすることは、情況を益々悲観的な方向に導くだけである。政治評論家の多くはその点で既に失格であると思う。
自分が北朝鮮の幹部であると仮定して、北朝鮮の置かれた状況を理解した上でどうすべきかをまず考え、それを踏まえて日本側に戻って対策を考えるべきである。北朝鮮は現在、休戦中とはいえ戦争中であり、その相手は米国と韓国である。そのことすら前提として頭の中に置いて無い様では、テレビなどに出演して喋るべきではないし、新聞に記事などを書くべきではない。国民を惑わすだけである。
いつも問題が複雑になる原因は、国連軍と米軍の関係である。一昨日書いた沖縄の領有権問題も同じである。米国軍は国連軍の仮面をかぶって、責任を国連に押し付けて米国の考えのままに戦争をしてきた。朝鮮戦争も、韓国と韓国を支援する米国と北朝鮮との戦争なら話はもっと簡単であったと思う。
米国は都合が悪くなると、国連や六カ国協議の後ろに隠れて責任を回避する。今こそ、そしてトランプ大統領こそ、そのような曖昧な態度をあらため、世界の平和に貢献してもらいたい。確か、リンカーン以来の最高の大統領になると自分で宣言したのだから。
決断は難しくとも論理的には簡単である。三橋氏の言った様に、朝鮮戦争の終結と北朝鮮の承認であり、それと引き換えに核兵器の放棄を約束させることである。その話ができない相手なら、先制攻撃が唯一の解決法だと思う。その覚悟を持って、交渉すれば必ず成功すると思う。