松井大阪府知事は、安倍総理が森友学園の問題を長引かせていると、以下のように言っている。「この問題の本質をきちっと説明できなく、わからなくしているのは、僕は皮肉にも安倍総理だと思う。忖度(そんたく)はないと強弁しすぎているんです。なぜ籠池さんが”神風が吹いてきた”と言う様に、スムーズに手続きが進んだのかという部分。これはまさに忖度だったというのを認めるのが一番だと思います」
 
つまり、以下の動画でも言っているように、「忖度にも良い忖度と悪い忖度がある。国民がそのような教育を望んでいるから、あれは良い忖度だったのだ」という趣旨の主張である。誰の意向を忖度したのか今ひとつ明確でない発言だが、この場合は安倍総理の意向を忖度したのだろう。そして、安倍総理の意向が、国民の意向に沿ったものだから、大阪府や財務局などの忖度は良い忖度であり、スムーズに事を済ませたと言うのだろう。https://www.youtube.com/watch?v=MleDbmHKmyc

忖度とは人の意向を汲むことだが、政治家が国民の意向を汲む段階は、選挙の前である。それも政治の方向や具体的な課題に関して、マニフェストなどを作成する際に行うのであり、決して個々の法人や個人を優遇したり冷遇したりすることではない。当選した事で、そのマニフェストが選挙民の意向を反映した事の証明になっているのである。安倍総理も松井知事も、選挙前に幼稚園児に教育勅語を暗唱させたりする教育改革を、選挙公約にあげていなかった筈だ。ましてや、官僚にあの様な忖度する機能(能力、職能)などない。松井知事の発言は”むちゃくちゃ”である。
 
松井知事は、そんなこと位わかっていると思う。ただ、「安倍総理の意向を汲んで動いたのは、自分だけではなく、近畿財務局も航空局も動いたのに、なぜ自分だけがハシゴを掛けたり外したりしたと、批難されなければならないのだ」という不満のやり場がないのだろう。自分だけが悪者ではない、ハシゴの忖度を我々に期待する様に仕向けたのは安倍総理ではないか?そう言いたいのだと思う。
 
これは爆弾発言である。
三月二十三日の予算委員会で、森友学園の財務状況の悪さの観点から籠池氏と大阪府の私学審議会のミスがこの問題の核心であると指摘した西田議員は、ビデオレターを配信した。その論理にはごまかしが多いので、コメントを投稿した。そのコピーを示します。

23日の予算委員会での西田議員の籠池証人とのやりとり聞いていました。大事なポイントを着いておられると思います。大阪府の私学審議会の責任はご指摘の通りだと思いますが、同じ理屈が大事な国有財産の売却を前提とした定期借地権設定契約をした財務省にも当てはまります。従って、大阪だけの問題ではありません。財務体質が弱くて、10年以内に買い取る可能性がないから、籠池氏は財務省に安倍昭恵夫人付きの官僚を通して50年への期間延長を頼んだのです。


財務省の判断が何故そのように甘くなったのか、それが政治との関係を疑われる理由です。この件、当初から私学審議会の条件付き認可妥当と近畿財務局の8億値引きによる売却が協奏的に行われたと見るのが(鶏と卵という話です)、多くの評論家の考えでした。


それに、籠池氏は何か大きなバックアップがあるので、ご指摘のような財務状態でも小学校の開校から学園の黒字化が可能だと考えたのだと思います。国会での受け答えを見ていた一国民として、籠池氏はなかなかの知恵者(悪知恵だと思いますが)と感じました。受け継いだ学園を潰すようなことを簡単にする筈はありません。


もう一つ言いたいのは、最近まで籠池氏の代理人を務めていた建設会社から推薦を受けた弁護士がどのような活動をしていたのか、あまり追求されていないことです。この方の活躍があって、あのような大幅割引での契約が可能だったと思います。その建設会社は最初ゴミ処理を請け負った会社だと記憶します。ゴミを掘れば、金になると気がつき、森友学園を利用すればその建設会社が一儲けできると考えたのではありませんか?

西田議員は単に与党政権の保身に働いておられるとは思いません。日本国民全員のために働いてくださると信じます。西田議員の鋭い知性で、ぜひこの件明らかにしてほしいと思います。早くこの件を片付けて、本来の憲法改正から独自軍保持の方向で、まともな日本国建設のために頑張ってほしいと思います。
1)100万円の寄付金:
証言の信憑性をチェックする為に、昭恵夫人が講演した次週の月曜日に、籠池氏の証言にあった郵便局に100万円の入金があったかどうかを確認すべきだと思う。何故、その確認をしないのか不思議だ。それ以外の方法では、この発言の信憑性をチェックするのは困難である。しかしこの件、昭恵夫人と籠池氏の発言の食い違いに最終決着をつけるのは困難であり、これ以上議論するのは無駄だとおもう。
 
2)籠池氏が、建設用地に関する定期借地権契約期間の5倍延長(買い上げまでの期間の5倍延長)か買い取り価格を半減させる交渉を、明恵夫人(当時名誉校長)に依頼した件は重大である。財務省の国有財産審理室長よりそれらは困難であるという返答をもらい、総理大臣付き職員かFAXでその結果を籠池氏に送った(2015/10)。籠池氏の証言では、この件最初明恵夫人の携帯に電話して依頼したが、夫人は海外におられたので、総理大臣付き官僚の谷氏に連絡をとり、谷氏あてに封書で依頼した。
 
この件、明恵夫人は直接関わっていないとFACE BOOKか何かに書き込まれたようであるが、明恵夫人つきの官僚が財務省と交渉を行ったのは事実なので、昭恵夫人と籠池氏の関係が今日の証言にあったような関係であることは疑いない。今夜のBSフジのプライムニュースで解説者の田崎氏が「一般人による陳情であり、この件は違法でもなんでもない」と話していたが、それは違う。一般人では、この種の陳情はあり得ない。これは陳情というより交渉である。
 
格安の売買契約はこの交渉の結果と見るのがわかりやすい。兎に角、定期借地権設定、その賃貸料の計算、その後のゴミ処理料金8億円の計算などの根拠を、関係者を証言台に立たせて検討すべきであると思う。
 
3)今回の証人喚問で非常に印象的だったが、プライムニュースでだれも言及しなかったことがある。それは、中道組という建設会社の推薦で籠池氏の代理人となった弁護士が、この売買契約、ゴミ処理の契約、学校認可などに深く関わっていることである。籠池氏の証言から考えれば、買取価格の設定についての詳細は、この弁護士の方がよく知っているように思える。

証言を聞いていて、私はこの建設会社とこの弁護士が籠池氏の意向を受け、自分たちの利益も考えて脚本を書き、それに従って籠池氏や昭恵夫人が動いていたようにも見えた。なお、中道組は最初に小学校敷地のゴミ処理を請け負った建設会社であり、その後の小学校建設にも関わった。

4)この昭恵夫人が格安国有地売却問題に深く関わった件で、安倍総理が辞任すべきか? この問題については、プライムニュースに参加した民進党の方の意見が妥当だと思う。この件が国会で取り上げられた直後に、安倍総理が国会で自身か夫人が少しでも関与していたのなら、辞任すると明言された。

あたかも国会での議論を封じるかのような態度であったので、その行為に対する真摯な謝罪をすべきだと思う。辞めるかどうかは、現在の国際情勢を考え、プロの政治家らしく国の利益を第一に考えて結論を安倍総理自身が出して欲しい。

ただ、この最初の強い封殺の姿勢は、首相自身によるこの件に関するもっと直接的な関与があるからかもしれない。それが明らかになれば、辞任も仕方ないだろうと思う。私が最初にブログに書いた時の直感はまさに、この最後の形の決着に至る可能性が高いというものだった。籠池氏の素性にただならぬものを感じたのである。(3/23/22:00; 3/24/6:00編集)