1)百田さんが中心の以下の動画を見た。https://www.youtube.com/watch?v=eZac-l-C5-U 日本の脆弱な防衛体制とそれをかえるべく憲法改訂の話がでている。憲法改訂は当然必要であるから、公明党への配慮とか最初から小さく目標設定するのではなく、本来がこうあるべきだと線でまとめて一度国民の前に出すべきだと思う。否決されたときに、再び対策を考えれば良い。
 
その中で、このままでは日本が消滅の危機を迎えるとして、百田尚樹&石平のコンビが考えたシミュレーションが紹介されている。中国の尖閣侵略が始まったものの、自衛隊が憲法9条を意識して俊敏に動かないので(補足1)、米軍の支援が得られずにあっというまに尖閣諸島を完全支配される。そこに2、3年で中国の大軍事基地ができる。中国軍との万が一の衝突を避けるべく米軍はガム島に全面的に退却する。そして、沖縄は中国の傘下にはいり、日米安保は、(役に立たないという日本側の考えと、世界の警察官ではないという米国のもともとの考えにより:この部分追加)解消される。
 
その後、自衛隊の解体へと百田さんの話はすすむ。兎に角その時点では、日本の中国支配は中国の裁量の範囲にあるだろう。現在の日本人には戦う気概などないからである。この日本崩壊のシナリオは一つの筋が通った話だが、それに完全には囚われてはいけないと思う。
 
2)この動画の中の日米関係に対する考え方が基本的におかしいと思う。従来の米国の路線を単純に、日米同盟関係と米中対立関係と捉えるのは正しくないと思う。本当は:中国と米国の対立はそんなに続かない。中国は米国の本来の敵であっても、米国が最初に滅ぶ国と考えているのは日本ではないだろうか。勿論、中国に滅させるのである。日本人は中国を恨みながら、米国に恩義を感じながら滅びるだろう。(補足2)

単純に考えても、中国か日本かという選択の問題になったとき、米国にとって簡単で且つ損害が少ないのは日本を切り捨てることである。日中国交回復の時のこと、キッシンジャーが言ったというセリフを忘れてはならないと思う。
 
日本の人たちは馬渕睦夫さんの考え方をもっと勉強すべきだと思う。それによれば、戦後の米国の戦略は、日本を非軍事化するかわりに安保条約で米国の軍事力依存症にして、日本を弱体化するものであった。そして、中国、北朝鮮、韓国、日本をバラバラにすることが、米国の基本戦略だろう。慰安婦問題で日韓がお互いに腹を立てているのも、そもそも米国が李承晩をアメリカから韓国大統領に据えたからである。朝鮮戦争の不思議も、半島の分割がもともとの米国の戦略であると考えると分かる。
 
中国の脅威が迫っているが、その対策を従来の日米安保を強化する路線で行おうというのでは、日本は米軍依存症から脱却はできない。それでは滅びまでの時間を多少のばすことはできても、命を救うことにはならないだろう。問題設定を、中国の脅威から日本をどう守るかではなく、どうやって中国や米国の強い反対を押し切って、日本が再軍備を実現するかに切り替えるべきである。そう考えると、中国、日本、米国の関係をどう考えるかは、前者の問題意識の場合とは異なる筈である。
 
米国からの独立と独自軍の保持は簡単ではない。しかし、トランプ大統領の時ならできるかもしれない。米国との信頼関係を保ちながら、中国に「日本は、本当はアジアの国なのだ」と思わせることが、独自軍の保持と拡大には大事であると思う。チャンスを逃さず、核武装(独自核開発、あるいは米国の核兵器の日本国内移送)までやってしまうべきだと思う(極秘でもなんでも構わない)。 
 
3)憲法改正について、国民の合意を得るまでには、間に合わないかもしれないが、歴史教育から日本改造を始めるべきである。その中心を明治以降の歴史に置く。しかも、薩長が陰惨なクーデターを天皇の政治利用により成功させたという、真実にそって教育すべきである(補足3)。昭和史も、自分に都合の良いところだけ取るのではなく、あくまで史実にそって教えるべきである。 
 
トランプ大統領は米国が世界を設計するという考え方をとらないので、彼との信頼関係を強力にすることが大事であると思う。その信頼関係を用いて、米国の犬でなくなった時、正常な対中国関係を作れるだろう。日本の軍備増強は、日本が(米国の犬ではなく)独自の国家であると見えれば、それほど中国の脅威ではないだろう。その結果、憲法改正と独自軍保持が国際的な波風をあまり大きくすることなく可能になると思う。日本が成長すれば、米国と中国の政治的距離は日本というバッファを挟んで遠くなり、本当の意味での米国の国益にも繋がる。このくらいのことができなければ、日本には22世紀を繁栄のうちに迎えることはできないだろう。天才的なリーダーが望まれる。 

因みに、北朝鮮を非難している連中はバカである。なぜなら、北朝鮮は危ない橋を渡ってはいるが、米国と中国の両方から独立した国家を建設しつつあるのだから。(もちろん、日本にとっては手本にはならないだろう) 

北朝鮮問題を考える時に、同時に考えるべきことは、未だに米国(国連軍の名目)と戦争中であるということである。米国が休戦協定を先に破り韓国に兵を常駐させ、年に一度戦争再開に備えて大規模な米韓軍事演習を行っている事実を、忘れてはいけない。日本のテレビに出る評論家たちは、そのことを忘れているのか、米国のスパイなのか知らないが、そのことをほとんど言わない。日本には大勢の米国のスパイがいることを忘れてはいけないと思う。 (全体を改訂:5/29; 改題&改訂 5/30/7:00)
 
補足: 
1)よく考えられているモデルでは、先ず漁民を装った兵士が暴風を避けて島に避難する。その次に正規軍が漁民の救助ということで尖閣に停泊し、そのまま実効支配するというプロセスである。この時、憲法9条になれた自衛隊は戦う機会をみつけられないままに実効支配されてしまう危険性が極めて高い。つまり、漁民漂着の段階で銃撃することが、今の憲法下で自衛隊にできるかというと、普通の感覚では疑いが生じる。 
2)このような戦略も、米国全体というより支配する一部の考え方だと思う。複雑な米国だからいろんな勢力があると思うし、更に国民となるとあまり多くを知らないと思う。 
3)薩長は天皇を利用したのであって、天皇の下に集合したのではない。過度な右翼的姿勢は道を誤る。我々すべてが天照大神の子孫ではない。単一民族思想は国も硬くするかもしれないが、脆くする。
1)加計学園の今治市での獣医学部設置要求に関して、早期開学は総理の意向であるとして早期許可を要求する文書が存在したと、前川前文部事務次官が暴露した。暴露と書いたのは、菅官房長官が疑惑の否定を裏付ける発言をしたのではなく、逆に情報提供者である前川前次官の人格否定ともとれない発言をしたからである。
 
この種のやり方は、国家のトップにある内閣総理大臣に行政上不適切な行為があったのではないかと考える者を、門前払いする時にとる方法であり、政治評論家の誰か(サンデーモーニングの寺島実郎氏と記憶する)が言っていたが、恐怖政治を敷く際に用いる方法である。そして、この種の否定の仕方を、我々はすでに森友学園騒動で見ている。
 
この件について、日本を代表する新聞である読売新聞は526日朝刊で、前川前事務次官の発言とそれに対する官邸の反論を詳細に報じている。それらは、前川氏の人格を否定する官房長官の発言の再録を含めて、大本営発表を垂れ流したかのような内容であった。
 
2)内閣官房の前川前文部事務次官の攻撃の内容:

 

菅官房長官は、前川前次官が出会い系サイトに出入りしていたことについて、「教育行政の最高責任者がそうした店に出入りし、小遣いをわたすことは到底考えられない」と切り捨て、返す刀で「そのような(加計学園の獣医学部設立申請を急ぎ許可する様に依頼する内容の)文書の存在は確認できない」と否定したのである。(下の図参照)官房長官は相手側をスパッと二度切ったつもりだろうが、その刀は自分自身にも深手を負わすことに気がついていない様だ。
イメージ 1
「教育行政のトップが出入りしては行けない場所」とは、社会的に忌避されるべき場所の意味だろう。しかし、そのような場所で働いている人も嘗て教育行政の中で育ち、同じ日本国の行政サービスを受ける権利をもった人間であることを、官房長官は考えただろうか。噂されるように犯罪的なことが行われているというのが国民的常識であるからこそ、「教育行政のトップが、その地位にふさわしくない場所に出入りしていた」と非難出来るのだろう。
 
もしそうなら、行政全般のトップである内閣は、どうしてそれを放置してきたのか?まるで自分たちの埒外というような発言をする資格があるのか?

 

日本の内閣は、そのようなところに出入りする人たちのリストをつくり、政権批判が出たときに、そのリストと照合して批判者が含まれていれば、それを暴露することで、政権維持を図っているのではないのか?官房長官の行為は、加計学園の獣医学部設立の許認可のプロセスを正規の姿から歪めたことを示している。正規のプロセスを踏むことができないが故に、官房長官は間違った方法で強引にもみ消そうとしたのだろう。
 
3)獣医師は不足しているか?

 

読売新聞26日第13版二面の記事によれば、獣医師会が獣医師は不足していないとして、同学部の新設には反対している。2014年時点で、獣医師免許保持者は39100人いるが、そのうちペットの獣医師が15200人、農家の家畜を見る獣医師が7700人いる。全体の3割が製薬会社や行政で関連業務についているが、一割は獣医師に無関係な場所で生きているという。(読売2017/5/26朝刊13版2面)
 
この分布は、獣医師免許保持者は既に必要以上存在することを示している。それどころか、獣医師の免許を持ちながら“動物の医者”として仕事をしている人は全体の六割にも満たないのである。非常に近い免許として人間を対象とした医師免許がある。医師免許を持っている者のうち、医師として働くことを希望したものはほぼ全員がその希望を満たせることが、以下の情報から類推できる。(上記獣医師のケースのような統計が見当たらなかった。)
 
日本医師会は、結婚後に医療現場に戻る人のための女性医師バンクをつくった。女性の医師免許保持者は7-8万人程度以上(医師数の30%)いるが、その登録数僅かで約2200名である。https://www.jmawdbk.med.or.jp/ つまり、免許保持者のほとんどは希望すれば医師として働くことが可能であることを示している。
 
4)受験生にたいし獣医師の現実を教育すべきである:

 

読売新聞2017/5/26朝刊第13版二面に重要な指摘がある。それは獣医師免許保持者で人気がある就職先はペットのための医院であるが、ペットの医師となれるのは獣医師免許を取得した者の半分にも満たないことである。
 
つまり、獣医学科を目指す高校生は、動物好きの子供達が主であり、動物の健康を維持するための仕事を目指して獣医学科に入学するのである。しかし、元々獣医は家畜が対象であり、良質の食肉や鶏卵などを得るため仕事なのである。つまり、動物を愛する仕事としての獣医師は最近の仕事なのである。
 
岡山理科大学(加計学園)が獣医学部設立を考えるのは、獣医学科の人気に乗じて学生を大勢集め、大学の経営を安定化させたいのだろう。獣医学科の人気は、その入学試験の難易度でわかる。例えば、地方にある鳥取大、鹿児島大、山口大などの獣医学科でも、その入試難易度は大都市の旧帝大の理工系よりもむしろ高く、京都大学の農学部と同程度である。http://www.toshin-hensachi.com/rank/?course=12
 
更に、唯一独立した学部として存在する北海道大学の獣医学部の難易度は、理工系のトップクラスであり、地方の国立大医学部よりも難関である。この人気は獣医師が“動物のお医者さん”という誤解に基づくと私は考えている。不足しているとしたら、動物を食肉として育てるための獣医であるから、その充足は獣医学科の新設ではなく、受験生に獣医という仕事の現実を正しく教育して、獣医学科受験の意志と将来の仕事との差を無くすることである。
 
つまり、文科省への獣医学部新設の要請は、まともな動機からでているとは思えない。
昨日のブログ記事の修正&韓国及び各国における戦時性奴隷の例昨日の記事に不十分な箇所が見つかったので、直接記事を修正することなく保存し、ここに改めて修正点とその解説を記す。
修正箇所: 3)二番目の改行後の最後の文章:
これはナチスのホロコーストと日本の慰安婦を同列に扱いたいという思惑が、米国の政治勢力の中にあることを示している。
=>これはナチスのホロコーストと日本の戦時残虐行為を同列に扱いたいという思惑が、米国の政治勢力の中にあることを示している。
 
理由:米国が問題にしているのは、前のIWG作成の資料の紹介するブログで書いたように、4つの残虐行為がある。それらは、1)日本のアジア一般における戦時残虐行為、2)戦争捕虜や市民労働者の虐待(mistreatment)、3)生物兵器や科学兵器に関するもの、4)所謂慰安婦に対する強制売春であった。


追加:


詳細を議論しなくなった後世を考えると、最も記憶に残るのが4)である。その為、同様の行為を行った国々は決した謝罪などしないのである。
 
それらの例として、韓国関係に限っても:ベトナム戦争中に多数のベトナム人女性を強制連行し性奴隷としたこと;朝鮮戦争中に日本軍が設置したのと同様の売春宿を置いたこと;更に、在韓米軍の為に自国民女性に慰安婦行為を強制し、その元慰安婦により告発されているなど、様々なケースがあり、どの面下げて(関西弁)日本の慰安婦制を執拗に攻撃し、慰安婦像を外国に立てているのかと言いたい。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%93%E5%9B%BD%E8%BB%8D%E6%85%B0%E5%AE%89%E5%A9%A6 


また、ドイツが第二次大戦中に占領地の女性を街角から拉致し連行したケースがあるようだ。戦時売春婦(或いは性奴隷)は34000人以上いたようである。https://en.wikipedia.org/wiki/German_military_brothels_in_World_War_II 第二次大戦時の満州でのロシア軍による日本人女性を拉致して強姦したケースは、作家五木寛之さんの新聞記事でも生々しく紹介されている。 http://www.yomiuri.co.jp/matome/sengo70/20150804-OYT8T50215.html