以下はふと思ったことである。根拠もあまりないのだが、北朝鮮の核開発があまりにも早すぎると思ったのである。(9/5/7:00 加筆修正)
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1)北朝鮮の核軍備は長足の進歩を遂げている。その背後にひょっとしてロシアがいるかもしれない。我々日本人は北朝鮮の背後に中国が居ると常に考えてきた。それは朝鮮戦争のときに人民解放軍が北朝鮮軍と一緒に戦った中であり、且つ、これまで経済的に強い繋がりがあったからである。
 
しかし、最近の核技術での速い進歩は、何処かが本質的な協力をしていると考えた方が分かりやすいのではないのか。核の小型化や水爆開発まで済ませるのは、独力では考えにくいのではないのか。また、最近の金正恩に反習近平の姿勢がかなり鮮明に見える様に思う(補足1)。習近平の大事な時期に核実験やミサイル実験を繰り返している。
 
ロシアは中国と長い国境線を持ち、その周囲での人口や経済力を見ると相当中国に有利である。もし、極東との間を切られると、ロシアはポーランド二個分位の国でしかないと、どこかに書いてあった。最近は習近平とプーチンの関係はかなり親密なように見えるが、それはプーチンの戦略ではないのかと思う。その間に北朝鮮を親露の核保有国に育て上げるのである。(補足2)
 
もし、米国も北朝鮮の力を認めて、朝鮮戦争の終結と講和を実現すれば、東アジアから米国の力が徐々に消える。そこでの覇権を中国ではなくロシアが北朝鮮を配下にして獲得すれば、日本は自然と北朝鮮の開発とロシアの極東開発に協力せざるをえない。
 
そして、将来の中国との力の差も縮小或いは逆転出来る可能性が高くなる。丁度米国が日本と中国との間に楔を打ち込んだように、21世紀後半からはロシアが日本と中国との間に楔を打ち込むのである。
 
その為には、朝鮮半島を先ず手に入れなければならない。韓国は北朝鮮といずれは統一する筈なので、そこをロシア圏とするか中国圏とするかは大きな差が生じる。朝鮮半島を抑えた側が日本も勢力圏に抑える事ができるのである。
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再びこの絵を挿入する。中国と朝鮮半島を取り合いしているのは、日本ではなく今度はロシアかもしれない。日本はロシアに代わって橋の上にいるが、今度は釣竿を持たずに心配そうに見ているだけである。

2)安倍総理が9月上旬にウラジオストクでの東方経済フォーラムに参加する。そこでプーチン氏に会って北朝鮮の件について話し合う可能性もある。その足でインドに向かうと以前のネット記事に書いてあった。
 
そこで、プーチン大統領に北朝鮮の経済制裁を厳しくするように要求するだろうし、プーチン氏は同意するだろう。しかし、海千山千のプーチン氏はドイツのメルケル首相に異邦人と言わしめた多重舌の持ち主であることを安倍総理は肝に命じて置くべきであると思う。以前、そのように指摘したのは、北大名誉教授の木村汎氏である。
 
安倍総理が何回目かにプーチン大統領に会った時の顔を見ていると、”ウラジミールとは友達だ”という風に見えた。安倍総理も日本人の一人であり、「日本人の弱点は一旦信用すると、最後まで信用してしまう」可能性がある。日本人の弱点をそう指摘するのは、日中両国を良く知る柯隆氏である。私もそう思う。(補足3) 尾崎秀実を最後まで信用した近衛文麿の失敗が、日本を第2次大戦に導き日本を殆ど破壊してしまった歴史に学ぶべきだと思う。
 
プーチン大統領を責めているのではなく、プーチン氏は近現代世界史の“二枚舌が常識”の風潮に合った、ロシアの国益を第一に考えている優秀な政治家であると言っているのである。しかし、日本人は公職にあっても、私的な感情が抜け切らないというのが、上記柯隆氏の指摘である。そして、政治に命を懸けていると我々国民に思わせる久々の安倍総理も、その傾向を加計問題などで一度暴露している。
 
事ここに至っては、日本が為すべき事は米国の信頼を大事にすることである。それはトランプ大統領だけでなく、伝統的な米国の支配層を含めての話である。米国とロシアとは長年のライバルであり、日本の総理がロシアの大統領と何やら秘密めいた話をするのは、避けた方が良いと思う。良い結果など期待できない。
 
対核兵器の脅威を考える場合、日本の核武装か東アジア条約機構(NATOの東アジア版)を作り、米国の提供による核シェアリングが第一である。その対象国は、中国、ロシア、北朝鮮である(一応米国は除外)。中国やロシアはそれなりに大国の風格があり、歴史的にも大国として振る舞ってきたので、核兵器を道具として使うだろう。それも日本が敵対する場合は非常に厄介である。
 
しかし、朝鮮半島の複雑な歴史と“混乱した論理”を考えると、韓国や北朝鮮にとって核兵器は最も危険な“玩具”である。それは日本の息の根を止める可能性すらあると思うのである。如何に北朝鮮の核の脅威に備えるかは、日本の今後の死活問題である。
 
 
補足:
1)金正男をトップとする北朝鮮の亡命政府を中国内につくる話があったと聞いたことがある。張成沢が処刑された原因の一つだと何処かにあった。
2)ロシアが中国に対して恐怖に似た感情をもっていると、ピーターナバロの書いた「米中もし戦わば」に書いてあった。例えば中国は満州の北をロシアに獲られた記憶があるはずであるし、ロシアもそれを覚えている。
3)「爆買いと反日」柯隆著、時事通信社(2016209頁。 柯隆氏はこのなかで、「日本の政治家は戦い(政治闘争)と言っても(中国と違って)死活問題ではないためか、真剣さが見られない。日本の政治家と直接接しても軽さが目立つことが多い」と書いている。安倍総理は、真剣に政治に向かっている殆ど数人しか居ない日本の政治家の中の一人である。何とか、尾崎秀実を最後まで信用した近衛文麿のような失敗をしてほしくない。
1)今回の北朝鮮の核実験による地震の大きさに関して、BBCニュースではマグニチュード6.3と発表し、小野寺防衛大臣はマグニチュード5.7と発表している。防衛大臣は同時に、核爆弾の大きさとしてTNT火薬換算で約70 ktonと発表している。広島での原爆のエネルギーはTNT換算で15ktonと言われており、防衛大臣の発表では広島型の約5個分、BBCの発表の値だと約45個分という大きな核爆弾だったことになる。
 
地震の大きさから核爆弾の大きさを推定するのだが、先ず地震のマグニチュードとエネルギーの関係を知る必要がある。マグニチュード(M)と地震エネルギーE(ジュール)には、LogE=4.8+1.5xM の関係式がある。単位ジュールは、約1/4.2カロリーである。この式を用いれば、マグニチュードが0.2上がると、エネルギーは約2倍になる。
 
地震の大きさから地下核実験の核爆発の大きさ(核爆弾の威力)を正確に計算する方法はない。何故なら、核爆発の大きさと地震の大きさの関係は、核実験空間の大きさやその場所及び近辺の岩盤の機械的性質に大きく依存するからである。(下図参照)
 
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例えば、地盤が緩ければ、発生する地震は小さくなる筈である。従って、類似の実験場での二回の核爆発の大きさの相対的比較は、地震の観測結果からかなり正確に出来るだろうが、地震のマグニチュードから核爆弾の規模を予測するのはそれほど容易ではない。
 
ウィキペディアには、米国の実験では、5000ktonの核爆弾でマグニチュード7.0の地震が観測されている。ロシアの実験では、4200ktonの核爆弾でマグニチュード6.97の地震が観測されたと記載されている。20%程度の差しかないのは、不思議なほど良い一致である。その点は議論せずに以下米国の実験結果を用いる。
 
マグニチュード7が5000kトンの核爆弾での地震だとすると、マグニチュード6.36.1)なら、446kton(223kton)規模の核爆弾だったということになる。マグニチュード5.7でも、56ktonというかなり大きな爆弾の実験だったということになる。
 
比較すべきは広島と長崎の原爆である。それらの大きさは、夫々TNT火薬換算で、約15kton 及び22ktonと言われている。今朝のNHKニュースによると、核融合を利用したブースト型原爆と呼ばれるものだった可能性があるとしている。つまり、金正恩の発表通り水爆の可能性があるということだ。(補足1)
 
2)防衛大臣が記者に向かって言ったTNT火薬70ktonというのは、どの程度のエネルギーなのだろうか。ウィキペディアによると、TNT火薬1トンによる発生エネルギーは、42億ジュールである。或いは、TNT火薬1グラムで1000カロリー(4200ジュール)のエネルギーが発生すると言う方が分かりやすいかもしれない。70kton700億グラムだから、そのエネルギーは約3000億kJ(キロジュール)になる。
 
この数値がどの程度のものなのか。太陽が地球上に降り注ぐエネルギーと比較してみる。太陽が真上から地球上に放射するエネルギーは、1分間1平方センチメートル当たり約2カロリーである。これは小学校でも教育されていると思う。
 
広島大学のサイト:http://home.hiroshima-u.ac.jp/mfukuok/er/ES_KK.htmlの図中に記載された数値を用いると、1.37kW/2 (殆ど同じで、2cal/cm2より少し小さい)という数値になる。この値を用いれば、一秒間だけ10km四方(100平方km)で太陽が1100倍明るくなる程度のエネルギー放射となる。
 
もう少し分かり易く3000億キロジュールがどの程度なのか説明する。私の使う1.2kWのトースターは、25cm x 20cmの金網の上でパンを加熱する。上記核爆発のエネルギーの半分は上空に向かって放出されると考えると、そのトースターと同じ加熱を10km四方で10分間行うことに相当する。外にいる人間はほとんど焼け死ぬことになる。
 
核爆発のエネルギーは当然、爆心地で非常に強くなると考えられる。上記エネルギーが1km四方に注がれたと考えると、爆心地の大凡の様子が想像できる。つまり、厚さ数cmで水が存在しても、それが瞬時に蒸発してしまう位の熱が発生するだろう。
 
補足:
1)ブースト型原爆と言うのは、原爆と同時に核融合を起こすことで威力をました爆弾という意味である。つまり、原爆を起爆装置に用いた水爆ではなく、水爆も補助的に追加して威力を増した原爆という意味である。

北朝鮮による核実験が今日だけで2回行われた様である。この際に放出されたエネルギーは前回の核実験より相当(30倍程度)多い様である。これは専門家の分析を待たなければならないが、核兵器の小型化を目指すものなのか、大型の核兵器の開発の為なのかわからない。 

 

しかし、北朝鮮が開発したいのはICBMに搭載できる小型の核爆弾の筈である。水爆などは差し当たり特に必要な兵器ではない。前回の核実験のエネルギーが核兵器にすればどの程度の大きさになるかによって、今回の実験の意味が異なる。つまり、同じ大きさの核兵器でも核爆発が完全に起こる場合と、不完全な場合とではエネルギーが異なるからである。 

 

今回の地震エネルギーがミサイル搭載型の核爆弾のエネルギーの最大値より小さいのなら、今回の核爆発は完全に核分裂が起こったことになり、これで核の小型化が完成した可能性が高い。この成果が今までの中距離ミサイルに搭載されると、日本全土が核兵器の射程内に入ったことになる。PAC-3やイージス艦などでの迎撃は実戦的な証明はされておらず、限界がある。迎撃は鉄砲玉で鉄砲玉を落とす技術であり、直感的に役にたたないだろう。 >

 

これで、米国が何もしなければ、日本はなんとか核武装の道を取らなければならない。NHKが中国は北朝鮮の核実験に反対しており、今回の核実験は中国の顔に泥をぬることになると放送している。しかし、それは全くのデタラメである。中国は北朝鮮に核実験を止めさせる予定はないだろう。 

 

つまり、北朝鮮と関係の深い中国の北部戦区は江沢民派が抑えているという、川添恵子氏の説を取り入れると、習近平政権にはその力が無い可能性が高い。顔に泥を塗られたジェスチャーは、単に国際社会への協調の姿勢を見せる為だけのものである。 

 

河野外務大臣は安保理を開催して、国際社会と協力し、更に厳しい制裁を取ると言っている。しかし、国連の安保理は何の役にも立たないのは明らかである。全ては米国の単独行動に掛かっている。米国が単独で、ロシア及び中国に通告を行うだけで軍事行動をとるべきだろう。 

 

これで、米国が軍事的対応を取らなければ、全ての手段がテーブルの上にあるというのは米国の嘘であることの証明となる。そして、米国との同盟は、日本の防衛には役立たない可能性がたかい。中国はそれを見て、近いうちに尖閣諸島の占領をするだろう。 

 

追加: 今日の核実験は一度だけで、2度目は岩盤の崩落か何かだという。北朝鮮は今日午後3時半の放送で、ICBM搭載型の水爆実験に成功したというが、真偽のほどは明らかではない。