米国も日本もロシアも中国も、朝鮮半島の非核化には賛成である。しかし、北朝鮮が核兵器を放棄する方向に、中露は日米韓に協力しているのだろうか?どの様に交渉すれば、これら二つの強国は協力するのだろうか? 
 
もし北朝鮮が中距離核ミサイルまで持ったまま和平の話が進み、更に韓国と統一朝鮮をつくったら、日本はどうなるのだろうか? もし、米国と北朝鮮が引くに引けずに衝突してしまったとき、自動的に参戦する日本では、一般市民多数が殺されるだろう。米国は日本を完全に防衛するというが、信頼できるのだろうか?  
 
問題はもっと深いところから考えないと、解くことはできないだろう。日本国民の安全を将来に亘って確保することはできないだろう。 
 
1)今回の解散・総選挙は昨日のNHK夕方のニュース番組で言ったように、安倍総理が北朝鮮問題に対して世論の信任を得るためである。https://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/43425617.html
 
従って、そこで議論すべきでは、北朝鮮の脅威へどのように対処するかであり、希望の党の党首である小池氏の“消費税とその使い道”とか、立憲民主党の言う“政治を安倍独裁から取り戻そう”と言った議論は、今回の選挙のための議論としてはピント外れである。この最重要な点について積極的な議論の姿勢が感じられない両党には、その点で政権政党としての資格はないと思う。
 
共産党は現行憲法を守るという意見であり、それは米国との集団安全保障体制に反対であるという主張だが、具体的に北朝鮮問題をどう考えるかの議論はない。もちろん議論すれば、話し合いで解決するとしか言わないだろうから、どこか他所の国の利益を代表している印象をうける。 
 
選挙で騒がしくなった日本では、北朝鮮問題を首相や防衛相が口にしても緊迫感はあまり感じられない。命がけで国境をまたぐ子供や女性の姿をテレビでみても、日本列島の住民は、平和は水と同様タダで手に入ると思い込んでいる。(補足1) 
 
昨日も、北朝鮮に圧力をかけるべくB1爆撃機2機をグアム島から派遣し、韓国と合同演習を行い、その中で空対地ミサイルの発射訓練を実施した。 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171011-00000005-yonh-kr
 
一方、朝鮮労働党創建72周年記念日の昨日、北朝鮮の党機関紙・労働新聞は1面トップに社説を掲げ、「国防工業部門では、(核開発と経済建設の)並進路線を貫徹し、核武力建設の歴史的大業を完遂しなければならない」と訴えた。しかし、その様なニュースはなぜかこの国ではもはや刺激的ではない。 
 
現政権を担当する政党を始め、日本の政治家にはまともな知識と覚悟があるのだろうか、最近の選挙関連のニュースを見聞きして不安で一杯である。この問題に関する政府の重要閣僚は、小野寺五典防衛相と河野太郎外相である。たまたまその二人が選挙の応援演説する動画を見つけた。かなり長い話ができるのだが、そのような力の片鱗が見えるような話はなかった。

もちろん、選挙演説なので仕方がないだろう。本当はどう思っているのか、どこかで論文にできるくらいの知的準備をしてほしいものだ。 https://www.youtube.com/watch?v=mtBvgFFjMzY
 
しかし、米朝の対立関係は益々厳しさを増しており、そのような国際環境の中で、日本国民の生命と財産を守るという点で頼りになる政治家と政党を選ばなければならない。短期的に考えざるを得ない状況なので、議論の余地はない。 
 
2)北朝鮮問題の根幹にあるのは朝鮮戦争である: 
北朝鮮が戦力増強に走る理由は朝鮮戦争が未だ終わっていないことである。毎年、米国はその戦争を念頭に韓国と合同軍事演習を行っている。その脅威が北朝鮮の金日成をして、核武装の計画に導いた。(武貞秀士氏)朝鮮戦争の休戦協定では、3ヶ月以内に関係国の政府により、外国軍の朝鮮半島からの撤収や平和条約の話し合いを進言している。(4章、項目60https://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/43437466.html 
 
実際、中国の人民軍はその進言に従って、半島から引き上げている。その進言に真摯に対応しなかったのは米国である。1975年に、国際連合総会は休戦協定を平和条約に置き換えることと国連軍を解散することが望ましく支持するとの決議案を採択した。それにも関わらず、6カ国協議という設立根拠はさっぱりわからない会議をつくって、国連の採択を無視したのは米国である。(補足2)その点を抜きにして、この問題の議論は成立し得ず、またその解決はあり得ない。 
 
もちろん、米国にはそのような外交戦略を取る理由が存在したのだろう。何故なら、冷戦は終わったものの、東アジアではその後新たな安定した国際的秩序は達成されていない。中国は依然として、共産党一党支配の国であり、その国内の政治は欧米や日本よりも流動的である。習近平政権が、中央政治局常務委員(チャイナ7)の集団指導体制から、独裁体制に移行すべく一帯一路構想と軍拡路線を採っているとの考えもある。 https://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/43388268.html
 
東アジアは、政治的に不安定さを残している。そこには、異文化の異なった政治体制を持つ大国である中国の存在が、そして、現在は同盟国だが第二次大戦では非常に手強い敵国であった日本が存在し、米国はそれらの国に対して十分な信頼感を持っていないのだろう。それが、米国をして朝鮮戦争を未決の状態に冷蔵させた理由だろう。実際、東アジアに足場を置く理由として朝鮮戦争を必要としてきたと明言する米国要人の言葉を、本ブログで紹介した。https://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/43411999.html
 
更に、中国の専門家である河添恵子氏が言う様に、北朝鮮との国境付近(北部戦区)で江沢民派の勢力が強く、人民軍の統制に関して習近平が完全な力を有していない可能性もある。

東アジアは依然不安定である。中国を味方にして、北朝鮮問題の解決を図るという米国の戦略にも限界がある米国は、自国がどのように東アジアで振舞ってきたかを振り返り、その中で生じた同盟国を信頼して、その安全と自立に協力してほしい。主に東アジアを動かしてきたのは米国だから、米国にできないことは何もない筈である。
 
3)そんな中で、ロシア外相は9日米国国務長官と電話会談した。ロシア外務省によると、ラブロフ外相は「朝鮮半島におけるいかなる緊張の高まりも容認できない」と強調し、外交的な手段のみを通して対立を解決するよう呼び掛けた。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171010-00000003-reut-kr&pos=1
 
この様なロシアの発言は何を意味しているのか、ロシアとのパイプがあるのなら、その真意を確かめるべきである。北朝鮮は核開発を国家の中心的プロジェクトとして考えているが、①貴国は北朝鮮の核開発を支持されますか?
②支持されないのなら、どのような外交的交渉を貴国は提案されますか? 
 
ロシアも北朝鮮問題を政治利用する可能性もあるし、逆に問題解決に貢献できる可能性もある。ロシアを後者に導くことを日本政府は考えるべきである。中国とロシアは戦略的パートナーシップを築いていると考える向きもあるが、世界一長い国境線を有する互いに相手を一定の緊張感で眺める関係でもある。その関係が、北朝鮮に対する姿勢の差として現れている様に思う。 
 
その両国の関係を複雑化させるのではなくより安定化させることで、日本が対露関係や対中関係をより密接で建設的な関係にできる可能性がある。その過程で日本が北朝鮮問題解決への寄与だけでなく、経済的大国で政治的未熟国の看板を返上して、一人前の国家として自立するチャンスを得る可能性もある。 
 
北朝鮮の問題の解決において、米国との関係のみで頭が一杯だとすれば、日本国民の安全など守れないだろう。日本の政治家が、北朝鮮問題を冷戦後の新しい東アジアの安定した秩序形成という視点で考え、米国及び近隣諸国と協力して解決するように努力すべきだと思う。 
 
安倍総理、自民党の幹部の方々には是非、この問題を深く考えてもらいたい。野党も真剣に議論に参加してもらいたいものである。 
 (最終編集:10/12/6:30)

補足:
1)日本では歴史に学ぶことはしない。何故なら、その過程で無能な人間、失敗をした人間などが表にでるからである。無能な人間、日本を破壊に導いた人間でも、日本政府で高い地位に居た人間は、尊敬されなければならないようだ。現在の政府要人の多くは、未だに明治の倒幕勢力の末裔である。”明治維新”などそんなものはなかったといえば、白い目で見られるだろう。日本人にとっての歴史の基礎は、悪い過去を隠すことであり、気にしないことである。
2)国連は1975年の決議のあと、1996年にも休戦協定の重視を安全保障理事会議長声明という形で出している。6者協議の第一回開催は2003年である。(ウイキペディア)
1)日本固有の話:
今回の衆議院解散の動機は、安倍総理が北朝鮮問題について自分のとっている現在の政策に十分自信がもてないことだろう。安倍総理はこのまま北朝鮮に対して、米国が圧力を加えることに日本も協力するしかないと考えている。しかしその結果、日本の米軍基地のある都市に核ミサイルの一つや二つ落とされるかもしれない。それを自分の決断だけではなく、国民の決断の結果としたいのだろう。
 
日本は、北朝鮮問題を考える時に、それを国際問題や対米国問題と考えるのではなく、先ず自国の問題として考えるべきだと以前書いた。
 
米国と北朝鮮の間で戦われている(現在休戦中だという考えもある)朝鮮戦争が激化し、核戦争となった時には、日本でも数十万人の被害者が出る可能性がある。しかし、日本は韓国とは違って、米国(国連軍)と北朝鮮の間で戦われている朝鮮戦争の当事国ではないにも拘らず、何故か北朝鮮の標的になるような政策を安倍総理はとっている。全く理解できない。
 
安倍総理は、そして多くの自民党政府関係者は、朝鮮戦争というものを全く理解していないのではないだろうか。今回のケースで朝鮮戦争の休戦協定の話が全く出てこない。その協定を無視しているのは米国であり北朝鮮ではない。そのことの理解が、全く欠けているかもしれないと危惧する。https://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/43393197.html
 
つまり、休戦協定の4条60項(補足1)に書かれているように、全ての外国軍の撤退と平和協定の話し合いを、3ヶ月以内におこなうように両政府に進言する(recommend)ことに、両軍は合意しているのである。この協定の記述を無視し、朝鮮戦争を謂わば冷蔵保存してきたのは米国である。http://sankei.dreamlog.jp/archives/53005564.html
 
日本国民は、国際的に孤立しているのは北朝鮮であり、正義は安倍政権が協力している北朝鮮への制裁強化にあると思っていたら大間違いである。50年後には、「北朝鮮のキム王朝崩壊の際、どういうわけか当事国でない日本の愚かな政権がワザワザ紛争に巻き込まれる道を進み、自国民に数十万人の死者を出した」と歴史に残る可能性がたかい。
 
今回の選挙では、運動中にその点を十分議論し、国民にしっかりと選択の論点を明確にしてもらいたい。ロシアの新聞スプートニクの日本語版の記事も参考になるだろう。https://jp.sputniknews.com/opinion/201710054154239/
 
2)世界まで視野を広げて考えて見る
 
現在の日本は全てにおいて米国と密接な関係にある。特に、安全保障においては米国に完全依存していると言えるだろう。さらに経済においても、基軸通貨を持つ米国に逆らっては、非常に困難な状況に陥るだろう。しかし、密接な関係を持つことは、もし両国国民の利益が共通するならば、よりプラスの方向に世界を動かせるよう、日本政府も協力できる可能性があるということを意味する。
 
米国は最早、日本に大きな米軍基地を多数置く根拠となっている朝鮮戦争を必要としないのではないか。(補足2)日本の防衛には、さしあたり核兵器を持ち込み日本軍(自衛隊)と共有し、その後北朝鮮を承認し平和条約を締結するのである。日米両国は、中国との間でも密接な経済関係を有しており、もはや対立を深めることは互いの利益にならない。このような視点は就任直後のトランプ大統領がもっていたものである。
 
しかし、米国指導部の姿勢も徐々に変わってしまった。それに日本の政治家も無責任にも無知のままに、追随している。
 
なぜ日本の政治家はそのように安易な方向に流されてしまうのだろうか?それは、現在の日本の政治家は、戦略的思考とコミュニケーション能力が決定的に欠けているからだろう。(補足3)日米会議や他の国際会議で、自分の考えを述べるだけではダメである。それに対する議論を何往復も行い相手を説得するか、相手と自分で新しい第3の道を発見できなければならない。
 
今回特に言いたいのは、戦略的思考といっても戦争に勝つという戦略だけではないということである。そのような古い戦略的思考の時代はほとんど終わっている。これからは、「紛争や戦争を如何に避けるか」を考える戦略的思考が、極めて重要だと思う。それは、核物理専攻の連中の遊びのお陰で(補足4)、兵器が人類絶滅の性能及び規模まで進歩してしまい、戦争などしてはならないからである。
 
そのためには、世界の標準的思考法を大きく変えなければならないと思う。それは、「敵に勝って豊かに暮らす」という西洋の思考法から徐々に、「助け合いと節約で平和に暮らす」東洋的思考法へ変化させることである。それを、世界に提案すべきであるが、そのための経済学及び政治学を若い俊秀たちは研究課題とすべきである。(補足5)素粒子物理学など、現在ノーベル賞の対象になっているような下らない学問の時代は終わったのだ。
 
補足:
1)第4章第60.
In order to ensure the peaceful settlement of theKorean question, the military Commanders of both sides hereby recommend to theGovernments of the countries concerned on both sides that, within three (3)months after the Armistice Agreement is signed and becomes effective, apolitical conference of a higher level of both sides be held by representativesappointed respectively to settle through negotiation the questions of thewithdrawal of all foreign forces from Korea, the peaceful settlement of theKorean question, &c.
 
2)これは、ブッシュ(父)大統領時代の駐中国大使のジェームズ・リリーの発言である。そのあたりのことを917日の記事で詳細に書いた。https://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/43411999.html
 
3)つまり、政治家失格の人たちが現在の日本の政治家である。
4)アインシュタインの相対性原理は、理論物理屋の遊びが過ぎた結果の産物である。それが原子爆弾や水素爆弾の原理となったのだが、それを責めるのは間違いで、むしろ人類の運命と考えるべきだろう。科学とは、もともと知的な貴族(とその支援を受ける者)が究極の真理を探究する“遊び”であった。従ってパトロンは、音楽家など芸術家と共通している。20世紀になって、科学のパトロンが貴族から国家に変わり、その発展を速めた。その結果、人類の死滅までの時間が著しく短縮だれたのである。若い俊秀は、そこから人類を救う学問と具体化を考えるべきである。
5)補足4の続きだが、従来の経済学では世間で節約が流行れば、需要縮小でデフレ気味になる。一方、拡大生産と拡大消費のスパイラルが好景気である。また、国民国家的背景では、隣国と融和的な人は、愛国心に欠けており、安全保障上政治を任せられない。それらを全て解決する政治経済理論を提出できる、アインシュタインのような天才的若人が世界には何人も居るはずだ。彼らが、再生医学とか理論物理などの分野に進まないで挑戦すれば、解ける問題だと思う。
読売新聞107日社会面に米国が有人月面探査を行うと副大統領が宣言したという。トランプ政権の宇宙戦略を検討する「国家宇宙会議」の初会合が5日開かれ、議長のペンス副大統領が月面の有人探査を目指す方針を明らかにした。
 
ペンス氏は「(月面に)足跡や国旗を残すだけでなく、火星やその先の宇宙探査へ向けた基地を作る」と述べ、火星探査計画を維持する姿勢も示した。ただ、月や火星への探査計画の具体的なスケジュールやコストは明らかにされなかった。
 
月面有人探査は2004年にブッシュ政権が提唱したが、オバマ政権が火星探査を優先させるために2010年に撤回していた。
 
何故オバマ政権は月面有人探査の計画を撤回したのか、それは不可能だからだろう。それを誤魔化す為に火星探査を優先させるというインチキ計画を匂わせたのだろう。50年前にやったことが今簡単にできなければ、50年前の月面探査は嘘だったということになる。
 
50年前のアポロ計画で、有人月面探査などできていないのではないかと、疑問を呈したのはBBC放送である。ペンス副大統領はそれに反感をもち、詳細な調査をせずにそのような計画を発表したのだろう。これも、恐らく23年で消える話だろう。
 
これまで、紹介した内容の要約:
BBC2000年、アポロ計画に関与したビル・ケーシングの疑問などを取り上げ、アポロ計画での人が月面に立ったという話は捏造ではないかという内容の番組を作った。
 
私はそれを見て、その紹介と独自の考察を以下のサイトに掲載した。独自に指摘した疑問点は、くっきりとした靴跡など月面真空中ではできないだろうということと、星条旗の旗からの影の角度と宇宙船からの地球の映像が矛盾しているという2点である。
 
追加:10/8/10:15 宇宙飛行士秋山豊寛氏が語った、アポロ有人探査の嘘:
秋山氏へのインタビューで、米国の捏造について説得力のある説明がなされています。http://d.hatena.ne.jp/gyou/20111229/p1