1)人間が考えだした論理として、数学は殆ど完全である。殆どと言ったのは、数学が專門ではないので、知らない部分があるかもしれないからである。その数学の形式で、人間の言動や行動を表現すると、分かりやすくなることがある。(勿論、複雑になっただけであるという意見も人により出て来るだろう。)
 
例えば、言葉=f(x,y,z);行動=g(X,Y,Z)という関係式を立てる。数学を少しでも学んだ経験が有る人は、言葉=f(x,y,z)を見た途端に、その“数式まがい”を書いた人は、「全ての言葉は、それを発する人がそう思ったことを口にしたものである。」は、明らかに間違いであると言いたいのだと理解するだろう。
 
上式で、xはその人の欲望である。yはその人が置かれた情況である。zは聞き手である。つまり、上式の言葉=f(x,y,z)は、言葉は何かの目的を持って、それを達成するために、ある情況下で聞き手に何かを期待して、発せられるという意味である。
 
この式で、xと書いた言葉を発する人の目的だが、それも単純にはいかない。その目的パラメータ(補足1)xは、その人が頭の中で創り出したもので、本当にその人の欲望と一対一対応しないかもしれない。その人の置かれた情況のパラメータyは、本当の情況というよりは、その情況を発言者が考えて理解した情況である。(補足2)聞き手パラメータzは、あくまで話し手が理解している聞き手とその性質である。
 
2)上の文章は、最初に書いたように、当たり前のことをグダグダと複雑にしただけのような話であると受け取る人も多いだろう。しかし、韓国が主張する慰安婦問題でも、日本は韓国の主張を全く解析もせずそのまま受け取って、外交に反映してきたことを考えて欲しい。つまり、多くの右派の解説者などは、「韓国の言う慰安婦問題は事実誤認である」と主張しているのである。
 
しかし、事実は韓国も十分知っている筈だと私は言いたいのである。つまり、上式の言葉=f(x,y,z)において、日本政府や右派の評論家諸氏の大多数は、xというパラメータだけ、つまり韓国政府の慰安婦問題の理解とそこから生じる日本に対する要求、だけを考えていると思う。勿論、一部はy、つまり韓国の置かれた情況、も考えていると言っている。しかし、zつまり自分が韓国の要求にどう反応するかを、韓国に読まれていることを十分承知している人は殆ど居ないのだ。
 
ここで、自己無撞着場という言葉を紹介したい。英語でself consistent fieldという。量子化学を知っている人はSCF理論という言葉を思い出すだろう。外交で言えば、落ち着く所という意味である。対人関係では、落とし所という言葉が使われるかもしれない。 
 
韓国の言葉=f(x,y,z)とすると、zは韓国が考える日本である。その日本は、韓国の言葉を受けて、日本の言葉=g(X,Y,Z)と言い返す。Zは日本の考える韓国である。外交は、gを受けて、韓国がzつまり日本に対する理解を少し改めて、つまりパラメータzを少し変更し、新たに発言をする。勿論その際、韓国自身のパラメータ(x,y)も変更されるだろう。それを受けて、日本は韓国の(主張など)に対する理解を少し改めて、パラメータZを変更する。(X,Y)についても韓国同様に少し変えるだろう。 
 
その作業を繰り返して、最終的にパラメータ(x,y,z)と(X,Y,Z)が落ち着くところとして得られる。zは、韓国が理解する日本とその最終的主張であり、Zは、日本が理解する韓国と、その最終的主張である。その合意した事を互いに実行することで問題が消滅する。この最終的パラメータである(zZ)で記述される外交的関係が、自己無撞着場(SCF)である。それが新しい日韓関係となる。(補足3) 
 
慰安婦問題の場合、ややこしいのは、そこに米国が介入していることである。米国が、その時々の事情でこの問題に介入してくる限り、永久に自己無撞着的解決はできない。その典型が、一昨年末の日韓合意なのかもしれない。 
 
補足:
1)パラメータとは例えば変数xに実際の数字を入れるのだが、その数値をパラメータという。
2)雪原で凍死者が裸で発見されることがあるという。寒さのあまり、生体が精一杯発熱をして、つまり“ほてる”という現象で、暑く感じて衣服を脱ぐらしい。それ程でなくても、人の心理は複雑であり、自分の欲望をそのまま理解できない場合も多い。
3)必ずしも問題はSCF的に解決するとは限らない。しかし、日韓はそのような関係では無いと思いたい。
1)年が明けて、韓国と北朝鮮が対話を行うことになった。これは、北朝鮮による核兵器搭載のICBM開発に向けた時間稼ぎと見る人が多い。しかし、それは従来の米朝対立の図式での考えであり、もう古いと思う。米国による北朝鮮の空爆はないだろう。あまりにも被害が大きく、その割に利益が少ないからである。米国にとって北朝鮮は一貫して、戦略のための道具であったが、その利用も終わりに近いと思う。
 
これまで米国の犬的人物を使って北朝鮮空爆があると思わせているのは、日本を最後まで米国に引きつけておく為だろう。北朝鮮と米国との和平の時点で、ハシゴを外されて途方に暮れる日本の姿が目に浮かぶ。実際、トランプ大統領は南北対話を自分のかけた圧力の成果だといって自慢している一方、中央日報が報じた様に、日本が世界で唯一南北対話に冷淡である。http://japanese.joins.com/article/223/237223.html?servcode=A00&sectcode=A10&cloc=jp|article|ichioshi(補足1)
 
戦後の米国の戦略は一貫していると思う。それは、冷戦時にはアチソンライン以東を米国の完全覇権下におくことであっただろう。その具体的な方法は、①日本を孤立及び無力化して米国隷属下に置くこと、(補足2)②日米戦争に関して米国の正義を確定すること、③中ソの対立を維持すること、などだと思う。
 
米国にとって日本は、戦後も一貫して仮想敵国である。それは、田中角栄に毛沢東が話した通りだと思う。(補足3)その日本に関して米国が想像する最悪のシナリオは、日本がノーマルな独立国となって、近隣との関係を築き核武装することである。それを抑えることは、米国の対日政策の根幹であり、日米安保条約で属国化することの目的である。また、日本の永遠の非核化は、米国と中国との国交回復の際にキッシンジャーが周恩来に約束したことである。
 
しかし、米国にとっての東アジア最大の脅威は中国であり、それ故、中国と日本が協力関係をもつことを非常に嫌う。毛沢東はそれを熟知して、田中に本音の話をしたと思う。(上記補足)中国と日本の間に楔を打ち込むため、つまり日本を孤立させるために、いろんな方法を用いてきただろう。その一つの方法は、中国や韓国に反日思想を吹き込むことだったと思う。(補足4)
 
米国は対日戦争中の蒋介石支援を対中国支援にすり替えて、中国に対して長年の友人関係を演出しながら、中国を警戒している。独立国家間の関係とは、そのようなものだろう。
 
東アジアで米国の覇権を維持するために置かれたのが、在韓米軍及び在日米軍である。その米軍と諜報員の東アジア常駐に対して表向きの根拠を与えたのが、朝鮮戦争とその相手国の北朝鮮である。つまり、米国が東アジアを中国の覇権下におく時期になったと判断すれば、北朝鮮との敵対関係の意義は半減する。現在、北朝鮮の温存は中国と合意していると言われているので、敢えてそれほど大きな脅威でない北朝鮮の核兵器を取り除くために、戦争をする必要などないだろう。
 
ティラーソン国務長官の最近の発言などから考えても、北朝鮮の核保持を現在の状態まで認めることになると思われる。それは米国の支配層の本音である。オバマ政権で大統領補佐官を務めたコンドリーザ・ライス氏も「我々は北朝鮮の核保有を大目に見ることができる。冷戦中にソビエトの何千もの核兵器を大目に見てきたように」と言ったという。https://abematimes.com/posts/2877513
 
2)以上の様に考えると、文在寅韓国大統領の中国訪問は、相当内容の濃い話がされている可能性がある。日本では専ら、冷遇された文大統領という報道がされているのだが、それは日本を欺くためのものだろう。中国や米国が、日本がロシアとの関係構築に動く可能性を警戒して、日本の対米従属派の頭を操作しているのだと思う。ハシゴは相手が気付かない様に外さなければならないのである。https://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/43252803.html
 
つまり、韓国は北朝鮮との連合体制構築のプロセスを、中国と話し合った可能性があると思う。米国と中国との間には、北朝鮮の核を現状で凍結することを前提に、北朝鮮との和平を目指す合意がある可能性が高い。その第一歩が、韓国により踏み出されたのではないだろうか。


韓国の動きには、日本は気付かない。何をするか分からない国という烙印を押しているからである。韓国は日本に対して、Madman theoryを使っている。敢えて今、慰安婦問題を同時に持ち出したのは、マッドマンを演じるためかもしれないし、北朝鮮に対日本戦術を教えるためかもしれない。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180104-00050055-yom-pol (補足5)
 
世界は今、米国一極体制から多極化に向かっている。米国支配層の考えは、朝鮮半島は既に中国の受け持つ領域となっていると思う。米国は、その新しい東アジアの覇権図に向かって、米国にとって最も利益ある誘導を考えていると思うべきである。そのプロセスにおいて、米国が最優先するのは、上記③の中国とロシアの融和を阻止することだろう。政治的には、ロシアは米国の第一のライバルである。日本は友好国(属国)として保持したいだろうが、しわ寄せを吸収する役割を強いられると思う。既に述べた通り、日本のロシア接近についても米国は警戒していると思う。https://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/43473221.html
 
金正恩を気違いだと言うアホな評論家が多いが、非常に大雑把に言って、彼は(西部邁氏などもいうように)相当したたかな指導者だ。最近、金正恩はこれまでの方向を少しずつ変化させようと考えていると思う。具体的には、韓国との平和的統合を考えていると思う。北朝鮮の核開発は金日成が南北統一の為の道具として開発を始めた。しかし、それを完遂することは非常に困難であることを既に金正恩は知っている筈である。武力で南北統一をする時代でないことにも気付いているのである。
 
久しぶりに金正恩がテレビの画面に出て、灰色の背広姿に金日成や金正日のバッジを付けない姿を見せた。核大国となった旨の(ウソの)宣言を行ったのだが、その核兵器は朝鮮統一の目的とは必ずしも言えないことを暗示していると思う。また、人民服から灰色の背広への変化は、共産党一党独裁にも拘っていないことを示しているのではないだろうか。
 
3)蛇足:
戦後日本が真の独立国となる道としては、米国と双務的な同盟関係を築くこと以外のプロセスは考えられなかっただろう。田中角栄も同じ道を目指した筈である。歴代の自民党内閣は、短命内閣に終わるか、米国完全従属の道をとって長期政権となるか、だけを繰り返すことで終わった。長期政権の担当者となった人たちは、政治家としての能力と志が低かったのである。
 
困難な道だろうが、冷戦時なら独立国となることは可能だったと思う。しかし、そのチャンスを活かせなかったのは、日本の政治文化が諸外国からみて、あまりにも異質且つ低レベルだったからだろう。つまり、日本ではリーダーを能力で選び出すメカニズムが働かないのである。それは、誰が優れているかを話し合う公の空間(peer reviewの空間;補足6)が無いからである。日本にある人間関係は、一対一の上下関係が定まった人間関係であり、公の空間は専ら「和」を演出する為に独占されている。(補足7)
 
そして、米国への隷属を金科玉条の如く守り通すべく作られた1955年体制である。自主憲法制定という自民党の党是は、日本の道路脇に多く見られる立看板のようなものだろう。(補足8)つまり、日本の真の独立は自民党の破壊、つまり分裂が無ければ不可能である。小泉政権と同様、安倍政権も最初は自民党を破壊する様な趣もあったが、70年談話や米国議会での演説以降、米国の傀儡的政権に見えだした。日韓慰安婦合意は、その象徴のような出来事であった。
 
北朝鮮問題は、日本にとって非常に厳しい国際環境の誕生という形で解決されるだろう。核保持国としての朝鮮連邦の出現である。それにも拘らず、米国の核の傘を相変わらず米国と日本政府は強調するだろう。私は素人ながら、そのように思う。尚、昨日柏原竜一著「北朝鮮発 第三次世界大戦」という本が届いた。今日、元気なら読む予定である。

以上、私的なメモとして背伸びをして書きましたので、批判など歓迎します。
 
補足:
1)小野寺防衛大臣が、テレビに出演して、「日米韓に核兵器を使えば、北朝鮮が無くなるほどの影響を受ける」と言ったそうだが、北朝鮮は核兵器を韓国や米国には使わない。日本に使えば、日本がなくなる程の影響を受けるだろう。米国を100%信用して言っているとしたら、馬鹿な大臣だ。
2)日本を孤立させる為に、尖閣、歯舞と色丹、竹島などの領土問題などを残し、中国や韓国に反日思想を起こした。また、正義の米国を確定するために、東京裁判という茶番を演じた他に、WGIPという洗脳を日本国民に施した。
3)毛沢東は、日本の敵として四つあげた。ソ連、アメリカ、EC、そして中国である。それら全てを敵にしては、日本は存立し得ない。中国と組まないかと言ったのである。http://www.marino.ne.jp/~rendaico/kakuei/phirosophy_higekisei.htm
4)韓国に李承晩政権を作り、反日政策を取らせた。米国で、The Rape of Nanking: TheForgotten Holocaust of World War II
日本相撲協会(以下相撲協会)の貴乃花理事の解任決定は、法治国家のものではない。法治国家で犯罪に対応する際、最優先されるべきは国家による調査である。犯罪者が所属する組織に対する対応は、国家による調査に障害になってはならないようにするべきである。その点、貴乃花親方の対応に全く問題はない。

相撲道は礼に始まり、礼に終わるにも拘らず、貴乃花親方のこの事件に対する報告を怠たり、理事長からの連絡を無視した対応は著しく礼を失している、と池坊氏は解任の理由を語っていた(今朝5日、8時15分の中京テレビ)。しかし、それは現在の相撲協会の相撲に関する限り、全くあてはまらない。それは、現在の力士の最高峰に位置する白鵬の相撲が、礼に始まり礼に終わる相撲なのかを考えればわかる。

相撲協会は、白鵬への処分が全くできていない。先場所、自身の相撲に関する軍配に抗議して、勝負審判を受け持つ行司などの意見を聞かず、1分以上立ち尽くした。千秋楽の愚行も含めての協会の処分は、厳重注意というだけで実質無罪放免である。それでも、大相撲は礼に始まり礼に終わる相撲道を実践していると池坊評議会議長は仰るのだろうか。

相撲道は日本の文化だろう。外国人を入れるのなら、その文化を徹底的に敎育しなければならない。それを怠った協会トップの人たちこそ、辞任すべきである。それが全くわかっていない池坊という協会を評価指導する立場の評議委員会議長は、直ちに解任されるべきだろう。

相撲協会は腐っている。日本社会以上に腐っている。礼に始まり礼に終わるのは、成熟し且つ清楚な文化が支配している社会の話である。腐った社会を改革するのなら、その支配層に対する礼は無視されることもあるだろう。

腐った社会の改革、或いは、急変する環境への適応には、優秀なる人間による無能な支配層に対する礼に拘っていてはできない。更に、全会一致であったというが、西欧の思想の中に、全会一致の決定は無効という考えもある。それは、その組織そのものが腐っている場合、正論が全会一致で退けられるからである。(12時語句の編集)

2)加筆:日馬富士による貴ノ岩の暴行傷害は、診断書でも分かる通りの重罪である。頭皮を20針縫う外傷の上、頭蓋底骨骨折、髄液漏の疑いということから、場合によっては貴ノ岩の命も失われかねない程度の暴行だろう。

それでも、簡易裁判所は略式起訴で罰金50万円という命令を下した。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180104/k10011278671000.html
格闘技選手の殴打は、凶器による殴打である。抵抗のない貴ノ岩を数十発殴り、重傷を負わせながら、一度も逮捕されず、その程度の罰金で済むのは非常に不自然である。

この国は本当に法治国家なのか? 満員電車の中で軽薄な服装をした女の子の尻を撫でただけで、人生を棒に振る人もいる。逮捕されたり勾留されたりする人もおおいだろう。何故、横綱というだけで、あのような特別待遇を受けるのか?