佐川理財局長(当時)は、森友学園側と学園敷地売却に関して、価格交渉していたのだから、価格交渉はなかったという国会答弁は完全に偽証である。従って、日本が法治国家なら偽証罪で逮捕されるべきである。
 
敷地にゴミが埋まっているから値引きしてほしいという話がテープに残っていたのだが、正にその問題でゴミ処理に関与したと言われる田中造園土木という会社の社長が、昨年春に自殺した。
 
そして、先日森友学園問題で二人目の自殺者がでた。財務省近畿財務局金融監督第三課上席調査官の赤木俊夫と言う方で、森友学園用地の売却を担当したそうである。地検の聞き取りを受けた晩のことだったという。
 
これだけ怪しげな事件であるから、この取引の責任者でありながら、その取引に関して国会で偽証した当時関西財務局長の佐川氏は当然逮捕されるべきである。 こんなところで足踏みするなら、大阪府警特捜部(地検特捜部の間違い:3/24訂正)は法治国家のものではない。
 
一年ちょっと前に、この件に違法性など全くないと主張するのなら、そして安倍総理が本当にこの違法行為に関与していないのなら、警察当局にこの件の徹底解明を直接指示すべきであるとブログに書いた。もう一度言いたい。安倍総理は各省にそのように指示すべきである。https://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/43189523.html
トランプ大統領が北朝鮮問題を一挙に解決すべく、5月にでも首脳会談をする意向を発表した。(補足1)日本側は圧力一辺倒しか言ってこなかったので、あっけに取られただろう。私は3月7日の段階で、おそらくこの様な展開になるだろうと考えて、ブログ記事「日本政府は米朝対話をトランプに進言すべき」を書いた。(補足2)
 
上記記事にも書いたように、7日の時点でトランプ大統領がツイッターに「北朝鮮との対話を巡り、進展の可能性がみられている。過去数年間で初めて、関係各国すべてが真剣に取り組んでいる。世界中が注目し、待っている!肩透かしとなる可能性もあるが、米国はどちらの方向に向けてもハードに対応する用意がある」と書き込んでいる。
 
それでも日本側は、トランプ大統領の決断は予想外だったというから驚きである。その証拠に、外務省の担当課に誰も出勤しておらず、パニック状態になったと報道されている。本当に情けない。北朝鮮や韓国だけでなく、諸外国に「犬には吠える役しかない」ということを証明してしまったのである。
 
時事ドットコムの今日配信のニュースは以下の様に書いている:
日本政府は「ほほ笑み外交に目を奪われるな」と慎重な対応を米国に促してきた経緯がある。外務省高官は米朝首脳会談への大統領の意欲について「事前に伝えられていた」と強がったが、少なくとも9日の発表や5月の期限設定が、日本政府にとって想定外だったのは間違いない。政府関係者の一人は「電話会談は朝になって急きょセットされた。外務省の担当課が誰も出勤しておらず、パニックになった」と証言。外交・安全保障政策を統括する国家安全保障局幹部も「展開が早い」と驚きを隠さなかった。
 
昨夜のテレビ(どの番組だったかは忘れた)に出演していた女性ゲスト解説者(中林美恵子さんだったと記憶する)が、米朝首脳会談を日本で開催するように出来れば良いとか何とか言っていた。しかし、そんなことを言い出す人なのかとびっくりした。文在寅韓国大統領が仲介したのだから、米朝会談は韓国で行うことになるだろう。金正恩は文在寅を信用してこの話に乗った筈である。
 
具体的には、文在寅大統領の意見を汲んで、ソールで行うことになるのではないだろうか。外国に出るときに、金正恩なら命の危険を考えるだろう。板門店では首脳会談の場所としてふさわしくないし、米国大統領も嫌だろう。また、金正恩もビクビクしていると取られて格好悪い。韓国の首都であるソールの青瓦台が最も適切だと考えると思う。勿論、素人の予想なので、韓国以外の第三国で開かれる可能性もある。何れにしても、最後まで日本は蚊帳の外だろう。
 
補足:
1)トランプ大統領が会談を急ぐのは当然である。何故なら、北朝鮮に核開発を進める時間的余裕を与えたくないからである。勿論、国内での意見集約や朝鮮南北首脳会談の進展など未定部分が残っているので、開催されてももっと遅くなる可能性がある。
2)本ブログでの政治的話題は、普通の素人の考えとして書いてきた。それが外務省の方々よりも正しく予想ができたとしたら、それは素人には偏見がないからだろう。この分野では玄人になる北野幸伯氏(クレムリンメソッドの著者)も、今日のメルマガでトランプ大統領の決断は当然のことであると書いている。その理由は簡単で、圧力を掛けるのは平和的解決のためであり、北朝鮮の暴発を期待してのことではなかった筈だからである。http://www.mag2.com/m/0000012950.html 何故、その簡単なことが日本の外務省には読めなかったのか?深刻な事態である。

米朝会話開催を報じるCNNとBBCの報道に対する日本読者の反応を例に考える 

1)トランプ大統領の米朝会談提案を受諾するとの声明までの経緯:
3月6日、平壌で開かれた南北会談で、韓国代表団と金正恩は4月末に板門店の韓国側で首脳会談を開くことで同意した。2日経たずして、韓国から報告を受けた米国トランプ大統領は米朝対話を行うと表明した。これは文在寅の思惑通りであり、オリンピックへの北の招待などもその計画の一環だったのである。今のところ、第二次朝鮮戦争回避に繋がる可能性があり、大きな成果である。

7日午前にこのブログ・サイトで「日本政府は米朝対話をトランプに進言すべき」と題して記事を書いたが、日本政府の姿勢は最大限の圧力一辺倒だった。日本では過去のように北朝鮮の時間稼ぎに使われるという警戒感に囚われるあまり、政治家やTV等に現れる評論家にはポジティブに評価する人は殆ど居なかった。木曜日と金曜日のBSプライムニュースでの議論の一部によく現れている。(前回記事など参照)

世界中に驚きをもってこのニュースは報じられたが、日本とは違って概ね歓迎の言葉が多かった。その差は何によるのだろうか?戦争になれば日本にも多大な犠牲者が予想されているのに、政府や官僚、元官僚、評論家達は何を考えてあのような否定的見方をするのか、私にはわからない。

北朝鮮相手の外交の場合、約束が単に時間稼ぎと制裁解除に使われることを警戒するのは当然である。しかし、警戒だけして何も積極的に動かなければ、事は最悪のステージに向かうだけである。言葉の裏を細かく分析して、マイナス面の批判に終始するのは、自分で行動する能力がない政治屋の常である。幸い、トランプ大統領はそのような政治屋ではない様だ。勿論、米国には自分の利益を考えた好戦派がおり、その影響下の人間も日本に大勢いると思われるので、注意が必要である。

ここで韓国中央日報の日本語版の記事を紹介したい。そこに以下のような記事が掲載された:

CNN記者が米朝首脳会談の妥結について伝えながら「トランプ氏と金正恩(キム・ジョンウン)氏を同時に導いた文在寅(ムン・ジェイン)大統領を称賛するべきだ」と話して話題だ。
同じ記事で、BBCが報じた以下の文章が紹介されている:
文大統領は平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)開催前に南北対話を始め、トランプ大統領にボールを渡して「対北朝鮮制裁を継続する」と話すなどトランプ氏と共和党の懸念を払拭させたと分析した。 
更にBBCはもし文大統領が核戦争の脅威を減らすのなら、ノーベル平和賞を受賞するかもしれないとも報じている。

私が興味をもったのは、この日本語記事に対する感想の投票結果である。それらは、興味深い:25;悲しい:7;すっきり:5;腹立つ:573;役に立つ:4、であった。(pm5:20)

この腹が立つが全投票数の90%以上を占める投票結果には非常に驚いた。それがこのブログ記事を書く動機である。なお、私は興味深いに一票をいれた。

2)日本語でこの記事を読んだ人たちは、第二次朝鮮戦争になれば良いと思っているのだろうか?話し合いでの解決がなければ、米国による軍事攻撃が行われる可能性が高くなる。その時には、北朝鮮による米軍とそれに協力する勢力への捨て身の攻撃があるだろう。日本人数十万人の命が失われる可能性も出てくる。

それを避ける糸口が、文在寅政権の綱渡りのような外交により見つけられたのである。それを何とか、米国と北朝鮮の和平(正式には国連軍と北朝鮮との和平)につなげるべく、周辺諸国の一つとして日本も協力すべきではないのか。そのように考えるのは普通ではないのか?
しかし読者の反応は、兎に角韓国政府が憎いということのようだ。日本のマスコミで報道されている「文在寅政権が、北朝鮮に迎合し金正恩政権(補足1)の存続に手を貸している」という評論家や政治家の意見に洗脳されている様だ。

韓国に対する日本人の反感は、簡単に説明可能である。これまで、例えば怪しげな面もある慰安婦という存在を偶像化し、サンフランシスコなど外国にまで手を広げて反日キャンペーンを展開するなど(補足2)、韓国人とその政府は日本人にとって非常に腹立たしい存在である。

それらの反日運動を報じる言葉に乗せられた感情により、日本人一般の心に反韓感情が醸成された。その感情に支配された結果、日本が多大な被害を受けるかのしれない大問題解決の糸口さえ、それを見つけたのが文在寅政権であると言うだけで、否定することになったのだろう。(補足3)

大衆は洗脳に弱い。そして、民主政の下での政治家は津波のような大衆の感情の動きに弱い。(補足4)この民主主義という怪しげな(理想主義的)培地に、健全な政治を定着させるためにはどうすれば良いか。ギリシャ時代に破綻した民主政治であるが、20世紀の先進国にその名前がかなり長期に亘って存在するのは、政治権力者による大衆の洗脳工作が一応成功しているからだろう。

何度も同じ話を用いてしまうのだが、民主主義の旗頭であるはずの米国も、支配層が大衆を洗脳することでその形式を維持しているのである。インターネットなどの情報伝達システムの発達により、その洗脳がし難くなったと大統領補佐官を務めたブレジンスキーが感じた。つまり、政治的に困難な情況に追い込まれることを危惧したブレジンスキーは、「知識をもった100万人をコントロールすることより、その100万人を殺す方が容易である」と言い放ったのである。https://www.youtube.com/watch?v=Gc9rsvBIh9U 

勿論、一般市民の一人一人がもっと知的で、政治に対する理解と関心が高くなれば、夫々が独立した姿勢をとることにより民主政治が看板通りに機能するだろう。しかし、知識を得られる機会と道具が揃ってきたとしても、それをまともに使い切れなければ、上記のようなアンケート結果になると思う。それは、ブレジンスキーの危惧が正しいことを示しているのだろう。

(3月11日6時改訂)

補足:
1)金正日政権のときに、政府内で後継者としての十分な地位を長期に経験せずに、金正恩は北朝鮮を率いることになった。後見人となった伯父の張成沢に裏切られ、トップの座に金正男を据える工作もあった。https://news24-web.com/north-k/ それらを乗り越えて、6年間以上政権維持ができたのは、一定の能力を証明していると思う。
2)「親日反民族行為者財産の国家貴族に関する特別法」など、反日は韓国の国是なのである。韓国の一般市民も洗脳されており、そのような愚法を廃止できないのだろう。馬渕睦夫氏の「国難の正体」には、米国による東アジア政策がかなり詳細にかかれている。日韓の間に、核の部分で敵対関係を構築しながら、表面での協力関係を定めているのは、その一つである。また、朝鮮戦争は東アジアに米軍を置き日本や中国などの目付役とするための口実に使われている。これらは、朝鮮戦争がアチソンの朝鮮半島は防衛ラインの外という発言とともに起こったこと、マッカーサーは朝鮮戦争を勝利で終結しようとしたが、トルーマンに解任されたこと、そして日本封じ込め(瓶の蓋論)政策などから明らかである。馬渕氏は、トランプ政権でこの米国の東アジア政策が変化することを期待している。
3)日本や韓国など東アジアの言語の出来が悪く、会話における論理の伝達が正確にできず、感情の伝達が優先してしまう。(http://island.geocities.jp/mopyesr/kotoba.html )そして、TV, internet, SNSなどの発達は、会話の量的拡大をもたらし、一般人は相互洗脳に追い込まれるようだ。理系人間は、論理的思考の訓練を受けるため、比較的その傾向が少ないようだ。
4)大衆の感情の波が押し寄せると、内閣官房は国民栄誉賞で融和しようとする。フィギュアスケートの羽生選手はオリンピック二連覇で国民栄誉賞ということになった。感激した大衆は、客観的評価などという物差しには無関心である。http://www.news24.jp/articles/2018/03/02/04386979.html
(もし、逆の感情の波が少しでも現れれば、中止になる可能性もある。)