1)米中対立とその中で安倍政権が進めている日中国交の緊密化に対する懸念

 

今回チャネル桜の討論番組:【討論】米中対決とグローバル化した世界[桜R1/10/26]で、米中対立と安倍政権が進めている日中国交の緊密化を懸念する内容の議論をしている。https://www.youtube.com/watch?v=7iIadMYkens

 

しかし、その主題については、既に今年の4月6日に、インド太平洋構想の一角を日本が担うことを、米国支配層は許すだろうか?と題する記事として、私は書いている。https://rcbyspinmanipulation.blogspot.com/2019/04/blog-post_6.html

 

そのブログ記事は、馬渕睦夫元ウクライナ大使の「日本の行く末を決める決断の時・インド太平洋構想かチャイナの影響圏か?」と題する動画を見て、その内容と感想について書いたものである。そのブログの冒頭は、馬渕氏の考えに沿って以下の内容の文で始まる。https://www.youtube.com/watch?v=L0w0FYLvmhk

 

2019年は、日本にとって決断の時である。それは、(自由で開かれた)インド太平洋構想の一角を担うか、中国の影響圏に入るかの二者択一問題に答えることである。 ペンス副大統領の昨年10月の演説は、中国に対する米国の姿勢を明確にしたものだが、それを聞いたのなら、日本は上記課題を突きつけられて居ることに気づかなければならない。しかし現在のところ、日本政府はその決断ができないでいる。

 

また、上記動画で馬渕元大使は、米国は今更中国と適当なDealをするとは思えないと断言している。大使は安倍総理をこれまで非常に高く評価しており、インド太平洋構想についても、安倍総理からトランプが引き継いだとまで言っている。(補足1)

 

一方、自民党の議員に対しては「米国は中国共産党政権を徹底的に潰すようなことはしないだろう」という間違った見方をする者が多いとし、それは安倍一強の自民党政権の安定にあぐらをかき、気が緩んでいる所為だろうと分析している。

 

そして、移民受け入れやマイノリティの権利を拡大する方針を法律として具体化したのも、上記日本の取るべき決断とは関係なく、日本の財界と気が緩んだ自民党や公明党議員の所為であり、本来”インド太平洋構想の主役である筈の安倍総理”の考えではないとしている。

 

その法律とは、①新入国管理法と②アイヌを先住民と認定する法案である。これらの唐突とも言うべき速さでの成立は、今考えれば、①で中国人を大量に単純労働者として入国できるように法整備をし、②で北海道を大昔からの日本固有の領土と言い難い情況にして、そこに入植する中国人の居心地を良くするためのものと考えられ、インド太平洋構想の一角を担うという日本の採るべき方針と完全に矛盾する。(補足2)

 

馬渕大使は、中国移民の大量受け入れの準備として行われたこれら法整備を、安倍総理の意図に反して、気が緩んだ自民党議員たちによりなされたことだろうと言っている。しかし私は、以下のように馬渕大使の考えと対立する考えを書いている:

 

しかし、この認識は間違いだと思う。安倍総理自身の賛同がなければ、これら重要な法律二本があのようにスムースに成立する筈がない。「自民党議員たちの気の緩みが、あの重要法案二本がスムースに成立した理由だ」というのは、言語感覚からしておかしい。

繰り返すが、私は、上記二本の法律は、安倍総理も少なくとも外見上は積極的に賛成したと思う。上記二本の法律は、上述のように日本文化の破壊工作であり、それをなし得るのは安倍総理の意思か、安倍総理を操る存在の意思だと考えるべきである。

(再度引用:https://rcbyspinmanipulation.blogspot.com/2019/04/blog-post_6.html

 

2)最近の安倍総理の対中姿勢と対米姿勢について

 

最近の安倍総理の発言、「日中関係は完全に正常化した」は、米国に突きつけられた2択問題において、安倍総理は自分の意思で、中国独裁政権を選択するという決断を行った事を示している。その理由には深いものがあるかもしれないが、その間違いは、確実に日本を破壊するだろう。

 

最初に引用した先週配信のチャネル桜の3時間番組で、この議論をしている。そこでも、安倍政権は間違った選択をしたと参加した各評論家たちは断言している。https://www.youtube.com/watch?v=7iIadMYkens

 

安倍総理は、先の大戦時の米国の企みについて、そして、戦後の占領政策などにおいて、日本を二度と立ち上がれない国家とするという米国の方針を、嫌というほど祖父の岸信介や父の安倍晋太郎から聞いていると思う。更に、理不尽に思えるオバマの要求(補足3)や同様のトランプ政権の米軍駐留経費の引き上げなどの要求(補足4)にも、嫌気がしているのかもしれない。後者は、米国は東アジアから撤退したいという考えから来ている可能性が高い。(補足5)

 

ただ、米国が考えるのは、東アジアからの撤退の原因を日本が作ったというシナリオで進めたいのである。その罠に、無能な安倍総理が簡単に引っかかった可能性がたかい。因みに、馬渕元大使を最近youtubeで姿をみなくなった。恐らく、自分が非常に高く買っていた安倍総理が、中国の擦り寄りと米国の設定した罠に簡単にハマったことに、愕然としておられるのかもしれない。(補足6)

 

尚、この問題は米国より帰国している伊藤貫氏によっても、論じられている。日本は、目先の利益しか考えない国だと言って、日本外交の戦略性の無さに言及されている。大変参考になる話である。【令和元年秋 特別対談】伊藤貫氏の警告、パックス・アメリカーナと中華思想の間で摩滅する「商人国家日本」[桜R1/10/26]https://www.youtube.com/watch?v=wxQ7ZQtTSxs

 

なお、先週のペンス副大統領の演説については、遠藤誉さんが分析している。https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/20191028-00148588/

昨年の演説よりも融和的な内容で、このような演説はやって欲しくなかったと書いている。ただ、環球時報の社説もペンス演説の翌日に放送された中国の英語放送における高志凯という中国人の(中国関係の国際的)専門家の解説もそのようには見ていない。

https://www.youtube.com/watch?v=CNVR0TCuJWQ

 

(10/29早朝、加筆編集;10/30補足6を追加)

 

補足:

 

1)しかし私はそうは思わない。安倍総理の意見は単なる思いつきだろう。何故なら、日本政府には、そのような戦略的な能力も覚悟もないからである。安倍総理の著書、「美しい日本」には、そんな戦略的思考のかけらもないからである。

 

2)この時、米国と北朝鮮の衝突が懸念されていたので、朝鮮半島からの大量の避難民を受け入れる準備であると、深読みする人もかなりいたと記憶する。そうなら、米国と連携した動きなので、安倍総理を米国と上手く外交していると考える人には受け入れやすい。

 

3)韓国との慰安婦合意は、オバマからの理不尽な要求であった。それ以外にも、後で引用する伊藤貫氏の動画にあるように、オバマとは異常な人格者であった。衛星国的な日本のトップが嫌気がさすのは当然かもしれないが、それは政治家として無能だということだろう。

 

4)日米安保などやめても良いとトランプ本人は思っている。そして、過大な駐留費の要求をやがてしてくる筈である。

 

5)トランプはもともと、アメリカ・ファーストであり、ノーカントリーアズセカンドである。東アジアから撤退することも、中東からも出来れば撤退したいことも、トランプ個人の元々の方針だろう。

 

6)本日(10月30日)馬渕元大使は動画をアップされた。トランプ擁護の話である。その話について以下のコメントを書いた。

国民が祖国を愛するには、国民の真の代表が国家組織を作らなければならない。日本は先の大戦に負けても尚、薩長政府の延長上にある。それを一票の格差、選挙組織の相続、田舎中心の選挙制度により守っている。その結果の無能な政治屋が作る国家を、本当に国民は支持できるのか?ナショナリズムの高揚は、国家間の衝突を生む原因ともなる。トランプの孤立主義を高く評価することはできない。https://www.youtube.com/watch?v=EfKGDO1bKTA

 

地球温暖化説の再評価と対策について:未だ時間は十分に残されているので、国連は問題解決に向けた人類の協力体制をつくるべき

 

1)海水温変化と気温変化

気温の変化を観測する場合、観測ポイントが徐々に都市化することによる温度上昇が重なるので、真の気温変化を正確に出すことはかなり難しい。そのことは専門書にも記載されていた。http://www.asahi-net.or.jp/~rk7j-kndu/kenkyu/ke04.html

 

そこで、海水温の変化を観測し、それを基に地球温暖化を考えることが有力になってくる。最近、気象庁のHPに海水温変化の詳細が掲載されているのを見つけた。下図は、全地球海水表面温度(上)と世界の平均気温の経年変化である。この100年間、海水温は0.54度/100年、平均気温は0.74度上昇している。しかも、その相関は非常に高い。

 

この高い相関関係および海水の大きな熱容量を考えると、気温は海水表面の温度に支配されていることがわかる。世界の平均気温における観測ポイントの都市化の影響があるのは確かだろうが、それを差し引いても地球気温の上昇、および、全地球規模の最近100年の0.5度以上の温暖化は事実であると分かる。勿論、その0.5℃の気温変化がどの程度重要なのかについての議論は慎重に行うべきである。時間は未だある。

 

気象庁のHPには、全世界のほかに日本近海の表面温度のデータも掲載されている。それによると、この100年間に日本近海で1.12度ほぼ直線的に増加している。(日本近海のグラフについては補足1)更に、日本海の方が東北沖よりも温度上昇の勾配が大きいなど、海水表面温度が、工業化によるエネルギー消費に影響されていることも十分考えられる。

更に海水面から700mの深さまでの海水(表層水)の温度の全球平均の経年変化(下)と表層水への蓄熱量(上)を示したのが下図である。この図で注目されるのは、1980年あたりからの急激な温度上昇である。それに伴って、かなりの蓄熱が表層水に生じて居る。蓄熱量は、表層水量に比熱と温度を掛けて計算されるので、図において完全に並行しているのは当然である。横にその蓄熱量を用いて、地表面からの余分な熱の流れについての概略を示した。

 

図中に計算の概略を示したように、その蓄熱速度は最近20年ほどの平均で、0.28 W/m2となる。つまり、太陽で温められた地表面からそれだけの熱が流れ、海水の温度上昇に使われている。W(ワット)は毎秒ジュール(J/sec)。尚、地表面への太陽エネルギーの流入は平均して342W/m2である。この0.28 W/m2という量は重要だが、パニックになるほど大量ではない。

 

IPCC(2013)によると、2001年から2010年までの人工衛星などによる観測から、大気の上端では地球に入ってくるエネルギーが出て行くエネルギーよりも平均で0.5W/m2大きかったとしている。つまり、増加したエネルギーの約60%が700m深までの海洋表層に蓄えられていたということになる。(気象庁のHPより転載)

 

地球での蓄熱は、表層水のほか、深層水への熱の移行、大気温度の上昇、地殻土壌や岩石の温度上昇などが考えられる。大気の熱容量は10m程の海水に相当するだろうから、大きくはない(1〜2%)。地殻への蓄熱は、地面は地表面積の30%であることや、対流が無いことによる断熱性などから、海水に比べてそれほど大きな値ではないだろう(おそらく数%)。従って、多少過大見積もりのような気がするが、双方の誤差も考えれば0.5 W/m2 での地球温暖化の見積もりは、妥当な結論だと考えるべきだろう。

 

2)地球温暖化の確認と、CO2増加による気象変動

以上、太陽から平均として342W/m2で加熱される地球は、その99.85%を宇宙に返している事がわかった。つまり、0.015%程度の太陽光エネルギーが地球の温暖化に使われている。

 

4年前のブログで、世界の気温上昇のデータを用意する場合、この都市化による温度上昇分を差し引かなければならないことを指摘した。https://rcbyspinmanipulation.blogspot.com/2014/08/blog-post_26.html

しかし、以上の考察により、ここ40年程の地球温暖化は事実である。そして、その原因として人間の活動にあることは疑う余地はないだろう。

 

ここで、人間の活動の内、人類が消費するエネルギーの温暖化への直接的影響を考えてみる。世界の一次エネルギー消費は2018年で約140億TOE(補足2)である。このエネルギーを仮に地球表面全体一年間で用いるとした場合、1平方メートルあたりのワット数で表すと、0.036 W/m2となる。この計算は、地球表面積と一年間を秒に換算して、両方の積で、上記エネルギーとの商を計算するだけである。

 

この極一部が温暖化に貢献する。一次エネルギー消費全体の値は、上記0.5 W/m2という値よりは一桁小さいので、仮に全部が温暖化に貢献するとしても、全体の10%程度の温暖化効果しかない。従って、地球全体の温暖化の主原因にはなり得ない。ただ、ローカルな海水温度の上昇や、気象変動などには影響が考えられるという点で重要かもしれない。(補足3)

 

次に、温暖化による気候変動はどの程度か考えてみる。台風は空気の大規模な対流であり、温度の上昇した地表面(海水表面)を冷却する働きがある。また、通常の風雨も緩慢だが、台風と同等の働きがある。従って、地球が温暖化しているのなら、台風発生数や降雨量に影響が出ると考えるのが自然である。そこで、気象庁のHPにあるデータを用いて、グラフ化した。昨日の記事にその結果を書いたが、台風発生数や降雨量ともに有意の差は見られなかった。

https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12539774934.html

https://rcbyspinmanipulation.blogspot.com/2019/10/blog-post_26.html

 

従って、今後も台風の発生や降雨量の急激な増加はないだろう。また、これまでのデータを延長すれば、地球気温が更に0.5度程度上昇するまでに、20−30年ほどの時間がある。その間に、発生する台風数や降雨量は人間の生存を脅かすほどにはならないだろう。

 

その間に、二酸化炭素を発生しないエネルギー産生の方法開発とともに、二酸化炭素増による地球温暖化のメカニズムの精緻化を図るべきである。大事なことは、何もかも無事に保ったままで、これまで通りの発展は無いという自覚であり、それは多少の負担には耐えるという意思を持つことである。つまり、治山治水事業に投資するなどの方法も、重要な対策である。

 

人間が高度な文明社会を享受するには、一定量のエネルギー消費は必須である。また、発展途上の国においては、経済発展なくしては平和への道はあり得ない。従って、その100%の解決はあり得ないかもしれないが、人類は団結してそれを成し遂げるべきである。

 

地球温暖化の危険性を過大視するように宣伝し、金儲けをしようとする身勝手な人々を諌めること、そして、彼らが引き起こす混乱とそれによる争いの悲劇を防止することも非常に大事であると私は思う。

 

3)地球温暖化対策と人類の協調

 

繰り返すが、二酸化炭素削減はすべきだろう。しかし、極端な目標を立てて、人類を分断することは避けるべきである。

 

例えば、「世界経済フォーラム」は9月23日、CO2排出量の多い重工業で、2050年までにCO2排出量をゼロにするミッションを背負った活動を8つも発足したという。対象となったのは、トラック・バス、海運、航空、アルミニウム、セメント、自動車、総合科学、鉄鋼の8業界である。

 

また、世界経済フォーラムは別途、自動車業界ではEVと自動運転を推進し、乗用車からのCO2を95%削減する活動も発足。それにはBMW、フォード、Uberが幹部企業となることが決まったという。https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191019-00067794-gendaibiz-int&p=1

 

「世界経済フォーラム」という私的な団体は、地球温暖化に関する危機感を煽り、世界の政治と経済の操縦に使おうとしている。それに呼応する形で、「国連気候アクション・サミット2019」でも、スウェーデンの16歳の少女グレタ・トゥーンベリさんを使った衆愚政治的手法を用いて、2050年までにCO2排出量をゼロにすることという世界経済フォーラムの提言への参加の空気を醸成した。

 

彼らは、地球温暖化説を掲げて、世界の政治や経済を自分たちが儲かる方向に導こうとしている。走行時には二酸化炭素を発生しないテスラ社の代表的車種などは、自動車を製造して充電しそれで走るという全段階での二酸化炭素発生量の比較では、トヨタのプリウスに劣るという。https://blog.evsmart.net/electric-vehicles/electric-vehicle-eco/#title03

 

それにも関わらず、地球温暖化を喧伝して、ハイブリッド車を禁止して、自分たちがそのシェアを取ろうとしている。そのような方法は、衆愚政治的手法を用いなければ成立し得ないので、あのような少女を使ったプロパガンダを行うのだろう。冷静に考えれば、EVにこだわる必要などないからである。

 

また、2050年までにCO2排出をゼロにするという必然性は、科学的には明らかではない。これは、上記のように極端な目標を掲げて、等しく問題意識をもって人類が協力していくという体制を破壊する思想である。この影には、欧米の一部の金融資本が、世界市場の独占を狙った陰謀があるのだろうと思う。

 

なお、今日のそこまで行って委員会で、竹田恒泰氏は地球温暖化を完全否定していた。また、同じ番組でサイエンスライターの竹内薫氏は、逆の温暖化説を完全に擁護していた。日本の国論を統一するには、このような誤解をなくすよう、テレビ局も出席者の教育と精査という部分で努力すべきである。

 

補足:

1)同じく気象庁のHPからとった日本近海平均の海水温のデータを、世界平均と並べて下に示す。

 

2)TOEは石油1トン分の燃焼エネルギーを示す。4.2 x 10^10J (42GJ)である。

 

3)日本近海の海水表面温度の上昇は、日本海側や西日本の太平洋側の方が、東北沖よりもかなり大きい。そのようなローカルな温度変化には、海流の他にある程度その近くの地域のエネルギー消費が影響している可能性もある。https://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/data/shindan/a_1/japan_warm/japan_warm.html

 

1)グレタ・トゥーンベリさんの国連での演説

 

9月23日に「国連気候アクション・サミット2019」がニューヨークで開催された。そこで、スウェーデンの16歳の少女グレタ・トゥーンベリさんの演説が話題になった。(補足1)翌日私は、この運動に否定的なブログ記事を書いた。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12529241404.html

 

国連の名によって、地球温暖化防止の為に行う大々的な経済プログラムを、企画し、実行するための花火の役割を担ったのが、あの少女だろう。https://president.jp/articles/-/30179

 

それは、少なくともある段階から、綿密な大人の企画に基づいた行動の筈である。その企画とは、少女をその方向にそれとなく誘導し、その道を整備することである。

 

国連の上記会議で、演説する資格を彼女に付与する妥当性を演出するために、グレタさんらは化石燃料を使わないモナコのレース用高速ヨット「マリツィア2号」(全長約18メートル)を用い、ロンドンからニューヨークに到着した。

 

その資金とヨットでの航海技術など、彼女が用意できるわけがないので、冷静に考えれば背後に誰か有力な団体などがあるのは明白である。それは、イラク戦争の時のナイラという在米クウェート大使の娘の演説と似て居る。(ウイキペディアのナイラ証言参照) 

 

地球温暖化説は早い段階から、経済活動の側面が強く見られていた。勿論、二酸化炭素の増加による地球温暖化のメカニズムは明確に説明されている。しかし、それが定性的に確認されていても、定量的な確認には至っていない。また、その危機のレベルも今ひとつ明白ではない。

 

2)グレタ・トゥーンベリさんの背後に居るのは誰か?

 

あの少女の活動は、世界的な金融資本家たちの集まりに影響を与えた、或いは、その一部と密接な関係にありそうである。つまり、国際的な金融資本家などの世界のお金持ちが、地球温暖化防止運動に乗じて、世界経済を支配しようと考えているように思える。そして、その動きに日本が遅れているという指摘がある。

 

今月19日の現代ビジネスというサイトに掲載された、「グレタさん演説のウラで、日本メディアが報じない”ヤバすぎる現実」と題する記事である。https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191019-00067794-gendaibiz-int&p=1

 

ダボス会議で有名な「世界経済フォーラム」は9月23日、CO2排出量の多い重工業で、2050年までにCO2排出量をゼロにするミッションを背負った活動を8つも発足した。対象となったのは、トラック・バス、海運、航空、アルミニウム、セメント、自動車、総合科学、鉄鋼の8業界。各々には、先進企業自身が自主的に加盟し、活動を率いていく。

 

残念ながら日本企業からのリーダーシップはないが、欧米企業が競うように参加を表明している。

 

つまり、世界経済フォーラムに参加する人たちが、世界の政治を動かし、CO2の排出規制を行い、それに遅れた企業を没落させ、そのビジネス独占しようと考えて居ると思われる。既存の条件で支配的になった企業に代わって、自分たちが新しい支配権を得ようとする際に、地球温暖化説を前面に出すことが非常に有効である。

 

世界経済フォーラムは、経済を議論する場だった筈である。しかし、その中で新しい産業や企業を“羽化”させる場に変化したのだろう。

 

この時間的一致から、彼ら世界経済フォーラムに参加する資本の一部が、国連で発言した子どもたちの上記活動の経費 ー億円単位だろうー の支援をした可能性がある。

 

この地球温暖化を攻撃する子どもたちの背後に、もう一つの勢力がある。海外の中国反体制派メディア「大紀元」の記事がそれについて書いている。(補足2)

 

「大紀元」の記事は以下のように書いている。

 

ヨットで英国から大西洋を横断して米ニューヨークに渡り、国連総会の関連パネルで怒りのスピーチを披露した16歳の環境活動家グレタ・トーンベリさんについて、英字の主要メディアはこぞって取り上げた。彼女の登壇を調整した環境団体は、以前、米国委員会により、中国共産党政府の代理人の疑いがあると指摘されている。

https://www.epochtimes.jp/p/2019/09/47700.html

 

9月23日、国連総会開催に合わせて開かれた気候変動サミットに、世界12カ国から集まった16人の8歳から17歳までの環境保護活動に関心を置く子どもたちが参加した。16人は、国連子どもの権利委員会に対して、気候変動に関する政府の行動の欠如に抗議する非難声明を提出した。

 

ユニセフによると、グレタ・トーンベリさんら16人の子どもたちは世界的な法律事務所ハウスフィールドLLP(Hausfeld LLP)および環境保護系の法律事務所アースジャスティス(Earthjustice)の公式代表であり、両法律事務所がその声明(100頁を超える文章)を準備した。https://www.unicef.org/press-releases/16-children-including-greta-thunberg-file-landmark-complaint-united-nations

 

そして、米下院天然資源委員会は、アースジャスティスが中国政府に都合がよく、逆に米国に不都合な活動を、米国内外で展開していると指摘している。(補足3)

 

また、大紀元によれば、ワシントンDCにある環境問題のシンクタンク、世界資源研究所(WRI、World Resources Institute)は北京公安局と中国生態環境省の「指導と監督」の下で機能しているという。

 

3)私の推測:

 

地球温暖化の問題が意識されだしたのは、1980年代である。1985年にオーストリアのフィラハで開催された地球温暖化に関する初めての世界会議(フィラハ会議)をきっかけに、二酸化炭素による地球温暖化の問題が 大きくとりあげられるようになった。

 

二酸化炭素の増加による地球温暖化のメカニズムは良く分かっているが、その定量的把握は出来ていない。人類にとって問題であることは事実なので、二酸化炭素の大削減計画を打ち上げ、それに乗じて既存の企業を追い落とす事ができれば、一挙両得である。上記「世界経済フォーラム」主要メンバーは、その世界の動きをリードすることで、世界経済の中での地位を拡大する計画だろう。

 

一方、そのような動きで最も強い影響を受ける可能性があるのは、世界一の一次エネルギー(石炭、石油、天然ガスなど)消費国中国である。(補足4)中国当局はグレタさんが参加する国際シンポジウムなどを、提携する法律事務所を通じて監視する一方、グレタさんの環境保護活動を内外両面から支援している疑いが浮かび上がってくる。

 

潰すことができない以上、その運動に資金を与えて抱き込むことの方が、その影響力を最小に抑えられる可能性が高くなる。中国が温暖化ガス問題でやり玉に挙げられる時、大きく育てたグレタさんらの影響力を、主に米国等の先進国に向け、CO2削減義務を負わせる様その主張を誘導するのである。

 

それを裏付ける様に、グレタさんが睨むのはトランプであり、世界一の二酸化炭素産生国中国の代表ではない。https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/09/92316.php

 

つまり、仮にグレタさんらの少年や少女の運動が最初自発的であったとしても、現在既に彼ら大人の支配下に入っているのである。最初には自分の意思で運動できると思っても、大人の介入を許した段階で、その方向は歪められ、運動は迷走することになる。

 

補足:

1)グレタ・トゥーンベリさんの国連での演説の日本語訳は以下のサイトにある。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201909/CK2019092502100025.html

 

2)その記事は、言論プラットホームのアゴラにおいて、長谷川良氏が紹介しているhttp://agora-web.jp/archives/2041857.html

3)米国下院の天然資源委員会は、アースジャスティスに中国政府との関連を問いただす質問状を送付した。しかし、その回答はないようだ。このアースジャスティスは、沖縄辺野古沖のジュゴンを護る訴訟を米国で代行したということである。

 

4)世界のエネルギー消費の増加分の半分程度は、中国による。しかも、二酸化炭素発生を多く伴う石炭の消費が多い。 資源エネルギー庁の委託調査では、中国が2015年に人工的に発生點せった二酸化炭素は約90億トンである。https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/H29FY/000219.pdf