小池都知事の無能力はすでに豊洲市場の件で証明されている。その批判は既に2016年9月1日の記事で行っている。この人がリーダーになれば、その組織は大きな損害を被るだろう。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12466515312.html

 

その小池都知事の2020年6月の選挙での再選は、自民党の二階幹事長(補足1)という怪しげな人物により支持され、確実視されている。日本の不幸の筋書きである。

 

その小池都知事が、学校の9月入学を支持している。その支持のセリフが鬱陶しい。ヨーロッパの文芸復興はペストの流行後始まったと言及し、「教育にとどまらず、社会システム全体に関わるため、大きな視点で検討が必要」と、その言葉が今朝のグッドラックでゲスト出演した池上彰氏により紹介されていた。

新聞記事では例えば:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58621650Z20C20A4000000/

 

しっかりと新型コロナ肺炎の対策をした人なら、説得力もあるが、オリンピックと中国からの観光客に気を取られて、3月24日まで放置したのである。その流行も先が見え始めたときに、ロックダウンと言い出した。少し新型コロナの小池対策を振り返る。

 

1月24日に新型コロナ肺炎の患者が東京で初めて出た時の記者会見で、都知事は「中国の春節もあり、夏の五輪もあるので、お持て成しと危機管理の両面から、考えないといけない」と中国の観光客に配慮した発言をした。

 

本ブログでは、2月10日にすでに、「新型コロナ肺炎のパンデミックは短期終息しない可能性がたかい」と題して、日本の対策のなさを指摘している。また、23日には「安倍政権は、感染者の検出を抑えることで、大流行を期待しているとしか思えない」と無策を批判するなど、2月中でブログ記事を10数本書いた。

https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12574178074.html

https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12577306468.html

 

しかし小池都知事は、3月13日「東京五輪について中止も無観客もありえない」と発言し、病院の専用ICUの確保など、まともなコロナ対策をしていない。五輪の延期が決まったのが3月24日で、翌日には、感染爆発重大局面下手をすればロックダウンと言い出す始末。https://www.youtube.com/watch?v=EeASSnZkESA&t=319s

 

私は、この新型コロナ肺炎の被害が政府により隠蔽されていると警告する一方、南方アジアでの低い死亡率などから、2月28日には、オリンピックは一年間延期されると予言する一方、日本でも7月に終息するだろうと書いている。

https://rcbyspinmanipulation.blogspot.com/2020/02/covid.html

 

小池氏はカッコはいいのだが、政治家としては全く無能である。自民党の二階氏などは初めての女性首相にすることを考えている可能性大だが、怪しげな者は怪しげな者を選ぶ。(補足2)このような人物が首相になれば、日本は大被害を受けると思う。個人攻撃のように見えるかも知れないが、公人の評価は国民の権利の一部だと思うので、敢えてこの投稿をする。

(20:20 編集、補足2追加)

 

補足: 

 

1)二階幹事長は政府与党の政治家でありながら、中国と癒着しているように見える。更に、和歌山の限られた地域の利権を、国政での権力を使用して実現する人物である。

https://rcbyspinmanipulation.blogspot.com/2018/12/blog-post_21.html

 

2)屡々引用するのだが、英語のことわざに、「一級の者は一級の者を選ぶ。二級の人間は三級の者を選ぶ。」(翻訳)がある。

1)黒川東京高検検事長の犯罪の本質と日本の政府及びマスコミの歪んだ対応

 

今年、5月1日に東京高検の黒川弘務検事長が、産経新聞の記者宅で産経記者二人と朝日新聞元記者の合計4人で賭け麻雀をやった。帰りのタクシーで、運転手に今日は10万円負けたと話したという。

http://economic.jp/?p=89035

 

この事実を認めた黒川氏を法務省は訓告処分とし、黒川氏は辞表を提出し辞任した。黒川氏は、安倍総理が検事総長に任命する予定で、前代未聞の定年延長までして、検事長にとどまらせた人物である。

https://mainichi.jp/articles/20200525/k00/00m/010/113000c

 

 

この黒川氏のマージャン賭博は、幾つもの問題点がある。朝日新聞デジタルでは、この件が明らかになった5月20の法務省や検察の様子を以下のように記している。

https://www.asahi.com/articles/ASN5P6X7YN5PUTIL047.html

 

ある法務省幹部は「緊急事態宣言のさなかにマージャンとは」と絶句した。この日、自宅で在宅勤務中だった稲田伸夫検事総長も急きょ登庁するなど、庁内には急速に危機感が広がった。

 

一番大きく批難の対象となったのは、賭け麻雀という賭博行為よりも、「検事長ともあろうものが、緊急事態宣言の最中に、所謂“3蜜”の情況が不可避な麻雀に興じていたこと」である。上記法務省の慌てふためく様子を見て、「日本の病根これにあり」と思う外国人は多いだろう。

 

例えば木曜日朝のグッドラックというTV番組で、インテリ米国人コメディアンの「厚切りジェイソン」が、”仕事以外のことでそんなに批判するのはおかしい”と明確に発言した。そのとき、「賭博」という犯罪が話題になっていなかった時なので、その点を抜きにすればこの主張は全く正しい。

 

黒川氏は仕事を離れれば一私人であり、一私人の行動として批判されるべきなのは、賭け麻雀という賭博行為のみである。緊急事態宣言中ではあるが、個人が外出制限されている訳ではない。4人がテーブルを囲むようなことは、新型コロナ肺炎の伝染防止の観点から好ましくないことは事実だが、それも法で明確に禁止されたことではない。

 

単に国の政策に非協力的な態度の悪い人だという位の評価で済ませるべきだ。「三密を避けよう」は、努力目標である。処罰の対象となる類のルールではない。全ての処罰は法に基づいて行われるのが、法治国家の原則である。

 

欧米のある国では、“結婚していないのなら家族ではないので、デートは禁止される”というのは、他人である二人が外出して長時間会うことが法的に禁止されているからである。

 

2)黒川氏の賭け麻雀は刑法の処罰規定にある賭博行為:

 

刑法第185条:賭博をした者は、50万円以下の罰金又は科料に処する。ただし、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは、この限りでない。上記刑法の規定における但し書きの、「一時の娯楽に供する物」とは何か。それが金銭であっては、この法律は空文化してしまう。(補足1)

 

金銭とはどの程度の額なのか? この規定は刑法185条にはない。従って、賭金10円でも賭博になると考えるべきである。賭け麻雀では、一定の緊張感を持たせるためにお金を賭ける。レートに無関係に賭博である。従って、告発され裁判になれば、賭け麻雀のレートは刑罰の多寡には影響しても、有罪か無罪かの判決には影響しない筈である。

 

このレートの問題は、テレビ番組「バイキング」で話題になったようだ。そこでのやり取りが面白いので、以下に、下記サイトからコピー(イタリック部分)する。

 

フジテレビ上席解説員の平井文夫氏が「1000点100円を点ピンと言いますけど、点ピンはセーフという話は昔からある話なんですね」と語ると、MCの坂上忍(52)から「そういうものなの!?」と聞かれた元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士(63)が「はい」と肯定したことでスタジオは紛糾。

 

元宮崎県知事の東国原英夫氏(62):「ちょっと若狭先生。それは法律家としていかがなものですかね。一応、建前と本音はありますよ。でも、法律上は1円たりとも金銭を賭けたら賭博罪なんですよ」

 

平井氏:「そんな事ないですよ。だって刑法185条を読んでくださいよ。娯楽の場合はその限りではないって書いてあるんです。

東国原氏:「その限りではないですよね。あれは例えばご飯代とか賭けた場合ですよ」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200525-05250065-sph-soci.view-000

 

引用は以上だが、法学を正しく理解していたのは東国原英夫という元芸人だけだった。平井氏の「娯楽の場合はその限りではない」というのは、刑法185条を暗記したものの、理解できていないことを示している。刑法185条を一度でも覚えたのなら、但し書きに対して、この条文全体を否定することになる様な解釈を口にする筈がないからである。

 

東国原氏は、そのあと「それではテレビでテンピンの麻雀をやりましょう」と発言した。

 

この事件に関してある人物が「日本の賭博史に新たに刻まれた「黒川基準」」と題する記事を書いている。その人物とは、国際カジノ研究所・所長を名乗る木曽崇という人である。https://news.yahoo.co.jp/byline/takashikiso/

 

その中で、木曽氏は以下のように語っている。

 

今回示された黒川基準で一番バカを見ることとなったのは、ノーレート雀荘と呼ばれる「賭け事をしない、させない」店舗として営業努力を重ねて来た、おそらく業界内では1割程度にも満たない遵法事業者。同業他社のうち9割以上が麻雀賭博営業を行っている中で、あえてノーレートを選択する事というのは並大抵の覚悟ではありません。

 

3)贈収賄の可能性:黒川氏の辞任を承認し、退職金7000万の満額支給で良いのか?

 

賭博行為が殆ど全ての国民に知られた以上、黒川氏を検察は賭博罪で告訴すべきである。その場合、日本が法治国家なら100%確実に有罪となる筈である。刑法犯となった黒川氏の処分や退職金については、人事院規則などで決定すれば良い。もし、その規定が変なら、その後内閣が改訂に動くべきである。

 

黒川氏らは、13日にも同じメンバーで5月2回目の賭け麻雀をやったようだ。常習性があるようなので、相当の罰金を科せられることになるだろう。

 

人事院の「懲戒処分の指針」は、賭博をした職員は「減給」または「戒告」と規定しているが、黒川氏は懲戒処分よりも軽い「訓告」にとどまった。公務員の懲戒処分には、免職・停職・減給・戒告・訓告・厳重注意の段階があるというが、下から2番目の甘い処分である。https://mainichi.jp/articles/20200521/k00/00m/010/196000c

 

ここでもう一つの重要な問題がある。それは、麻雀の相手が産経新聞の記者と元朝日新聞の記者だったことである。彼らの関係は、単に同級生などの知人であれば問題ではないかも知れないが、取材を有利にするために新聞記者が接近して創り上げた関係の可能性が高いだろう。

 

それは報道のあり方及び国家の情報のあり方の点でも、道義上大きな問題がある。また、それが情報を得るための接待麻雀であり、意図的に麻雀で負けることで多額のお金を提供していたとすれば、贈収賄の可能性もある。

 

その場合、黒川氏が大きな声でタクシーの運転手に語った10万円負けたというのは、所謂キックバックの可能性がある。そして、普段の負けとしてプレゼントしていたお金は、新聞社の取材費から支出されている可能性も考えなければならない。

 

 

4)犯罪の成立と刑罰を与えることの可否

 

犯罪の定義と処罰の多寡は、社会における正義の実現と安定の維持という観点から法で示されていると思う。このままで済ませることは、日本社会に賭博の「黒川基準」を定着させ、それ以下のレートの賭けマージャンを取り締まる根拠がなくなる。その結果風紀は乱れ、かなりの犯罪増加の原因となるだろう。繰り返すが、国民に知れ渡った黒川らの賭博行為は、当然刑罰の対象とされるべきである。

 

一方、例えば家庭内や知人間での遊興の範囲でのマージャンは、社会の風紀上の観点、或いは、こどもたちへの教育的観点などから、問題がないというコンセンサスがあれば、事件化することはないだろう。その範囲とは、「明日の昼飯を奢るという程度である」と上記TV番組「バイキング」で東国原氏は語っている。この線引について、若干考察してみたい。

 

人が生きる上での行為は、他人が生きるための助けになったり障害になったりする。そのプラス・マイナスを合計して、大きなプラスに導くことが社会の作って生きるメリットである。この時、大きなマイナスが生じる行為を犯罪として処罰する制度が導入される。ただし、小さなマイナスを含めて全てのマイナスを犯罪として罰すれば、その社会は住みにくくなり人々は幸せでなくなる。

 

学校で社会科を教育する際、全くの自然状態(原点)から高度な文明社会を作る思考実験をすれば、法律や法治主義が理解されるだろう。そして、世界の環境が変わったときに、法改正の必要性の提案やその評価ができるだろう。その教育が、民主主義の大切なプロセスである。

 

この社会のルールを考える際、社会の構造も同時に考える必要がある。つまり、社会は「私(プライベート)」と「公(パブリック)」の二重構造だけだと考えるのは、簡単すぎる。「公」の中にも、会社、協会、学校、同好会など多くの組織がある。そのような多重構造を考えた時、上記の小さいマイナスと犯罪となる大きなマイナスの境目は変化して良い。

 

そのように考えて、学校での虐めや子供に与える体罰などの基準がもうけられるべきである。つまり、運動部のビンタも相撲部屋の可愛がりも、そのまま暴行罪となっては、そのような伝統社会は崩壊するだろう。それらの基準は、文化の一部を構成するであり、その文化はその社会の内部の者にしか理解されない。(補足2)

 

近年、西欧文化を無批判に取り入れる風潮にあり、それがマイノリティーの権利保護という形であったり、女性の権利拡大だったりする。しかし、その線引を考えるのは日本文化の下で生きる我々日本人である。

 

以上は一般論である。今回のケースを当てはめると、会社の仲間で昼食を賭けてマージャンをするくらいの賭けマージャンは犯罪としなくても良いということになるだろう。一方、言論や報道の自由を犯す可能性のある(補足3)、マスコミ関係者と検察庁幹部との間で行われる賭けマージャンは、厳格に法の規定を読むべきである。

 

繰り返しになるが、どのように考えてみても、黒川氏の麻雀賭博は刑罰の対象になり、「訓告」処分は国民を愚弄するものである。安倍総理は任命責任は自分にあると言っているのだから、その言葉に従って辞任して、その責任をとるべきである。安倍の「任命責任は自分にある」は、国民全てが聞き飽きていると思う。それが内閣支持率の急降下の理由である。https://mainichi.jp/articles/20200523/k00/00m/010/178000c

 

(午後6時に大幅改訂しました。)

 

補足:

 

1)パチンコ屋で遊んだ人は、パチンコ玉を一旦景品に替えて、それを景品買受所で金銭に替える。このパチンコ屋の工夫は、この規定を意識してのことである。品物を賭けたとしても賭博は成立する。

 

2)「犯罪」という言葉は、殆どの場合行為の本質に関する定義ではなく、司法から処罰を受ける行為と定義される。そうすると、黒川検事長が刑事的に処罰されなければ、「賭けマージャンは賭博でない」ということになる。或いは、刑法185条に「賭博をした者は、50万円以下の罰金又は科料に処する」以下の但し書きを、「ただし、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるとき、及び検察官の場合は、この限りでない」にしてもらいたい。

 

3)言論と報道の自由は、社会の為のルールであり、報道機関の為のルールではない。そうでないと、報道機関を名乗りながら、プロパガンダの自由を保障することになる。

1)ロシアゲートの復習:

 

今日の及川幸久氏による言論チャンネルでのオバマゲートの解説は非常にわかり易い。https://www.youtube.com/embed/UwGdGSXuWjY

しかし、尚分かりにくい部分や疑問が残るので、自分なりに及川氏の解説を整理して理解の助けとしたい。

 

2016年12月29日に次期トランプ政権の安全保障担当補佐官に決まっていたマイケル・フリンが、ロシア大使と電話で話をした。内容はオバマ政権がロシアに課した経済制裁の解除についてであった。FBIがこの電話を盗聴することは、外国諜報活動偵察法(FISA: The Foreign Intelligennce Surveillance Act) により合法的である。

 

その内容を政府高官に示す場合、FBIは外国の諜報活動を対象にするので、米国民や米国の機関の名前が会話に含まれていれば、そこを黒塗り(マスキング)にして見せることになる。それは、米国市民のプライバシーを捜査関係者以外に漏らすことになるからである。

 

ただ、政府高官などから正当な理由とともに開示要求がなされたなら、その黒塗りを外して(アンマスキング)情報を提示することになる。(このアンマスキングは後の主題)その要求を当時のオバマ政権の誰かがして、ロシア大使と話した相手の名前が、大統領選挙の時にトランプに協力していたマイケル・フリンであることを知った。(補足1)

 

オバマは、トランプにヒラリーが負けたことに腹立たしく思い、トランプが違法にロシアの協力を得て大統領になったというストーリーにとり憑かれた。そして、ホワイトハウスから去る直前に、その物語を完成させるべく会議を開いた。

 

そこに参加していたのが、オバマの他に、バイデン副大統領、コミーFBI長官、スーザン・ライス安全保障担当補佐官、そして司法副長官だった。

 

このオバマらのやり方は、国家の行政のトップが警察や検察を政治に用いてはならないという三権分立の原則に反する。オバマとバイデンらのこの会議と、その後のFBIのフリン捜査が民主主義の原則に抵触するのである。マイケル・フリンとロシア大使の話が、犯罪(国家に対する反逆)の可能性があると考えられるものなら、それはFBIが独自に捜査を続行すれば良いことである。

 

2)マイケル・フリンの取り調べ;

 

上記原則論は、当然上記の人たち全てが最初から承知していることである。従って、FBIは捜査ではない振りをして、大統領補佐官になったフリンから、ホワイトハウスの然るべきルートを通さずに話を聞いた。それが不当な捜査の類に分類される。トランプがその直後に「FBIに嵌められた」と言ったのは、そのような理由があったからである。

 

正当な捜査なら、米国でも容疑者に取り調べの主旨と、「嘘をついたなら偽証罪に問われます。弁護士の同席が可能です」などと告げた後に、聴取されるだろう。しかし、FBIは「小さいことです」と言って、私的会話のようにフリンから話を聞いたのである。

 

マイケル・フリンが行ったことの罪を問うとしたら、差し当たり適用可能な法律は、ローガン法だった。ローガン法は、「私人が外国政府関係者と話をしてはならない」という古い法律であるが、言論や報道の自由を記した憲法に違反する可能性が大きい。従って、それを表に出して、捜査の告知はなかなかできないので、「ちいさいことです」という言葉になったのだろう。

 

FBIの本当の目的は、オバマが指示した捜査、「ロシアとトランプ陣営が協力して、ヒラリーとの大統領戦に臨んだ」という物語の実現であった。無理に作り出そうと努力すれば、FBIの捜査もかなり違法性が濃くなってくるのは当然だろう。

 

そして、「自白したら罪を軽くしてやる」という、日本の警察が良く行う悪党の取り調べ風になったのだろう。あとで冤罪となるケースが多いのは、自白を強要した後に、それに合致する証拠を捏造するタイプの“犯罪捜査”である。

 

FBIは、「あなたが有罪を認めないのなら、あなたの息子をロシア疑惑で取り調べることになる」と言ったという。つまり、この話の筋では、FBIは司法取引の形で、嘘の証言としてロシア疑惑の一部を認めさせる方針だったことになる。

 

ここまでフリンの弁護を担当していた事務所は、FBIと繋がっていたと言う。その司法取引に異議を申し出たのが、シドニー・パウエル弁護士であった。(補足2)

 

司法取引という形で、ロシア疑惑の物語を創り上げ、それを根拠にムラー特別検察官にトランプの弾劾裁判をさせたのである。上院で否決されたのだが、それも予想の範囲だっただろう。要するに、大衆は弾劾裁判までことが進んだことで、トランプに悪い印象を持つ筈だからである。

 

以上が及川幸久氏の動画の内容に私の推測も加えたフリンの捜査である。

 

3)オバマゲート:

 

オバマゲートは、以上のFBIの違法な捜査とそれによるトランプ追い落としが、オバマ前大統領らによる指示だったという疑惑である。トランプのロシアゲートとは独立に、オバマゲートがあり得る。オバマ元大統領が先頭にたって、政敵の周辺捜査を行った疑惑である。それはニクソンのWatergateと酷似している。そして、それは独裁者の習近平が王岐山にやらせた政敵追放の方法と似ている。(補足3)

 

その検索をしてたら、ニューヨーク・ポストという歴史ある新聞の記事が検索に引っかかった。そこには次にようにかかれている:

 

With the release of the names of more than a dozen officials who asked to have Gen. Michael Flynn’s identity “unmasked,” the apparent effort to take down President Trump — before he even took office — is starting to look like a broader Team Obama scheme than first thought.

意訳:大勢がマイケル・フリンの正体をアンマスクする要求をしたことが明らかになり、最初考えられたよりも大きなチームオバマによる、広範なトランプ追い落とし作戦の図式が明らかになった。

 

The disclosed names include those of ex-Vice President Joe Biden, Obama Chief of Staff Denis McDonough, FBI boss James Comey and intel chiefs John Brennan and James Clapper. Acting Director of National Intelligence Richard Grenell sent the list of names to Congress on Wednesday after they were declassified.

意訳:情報開示要求をした人物は、前副大統領のバイデン、ホワイトハウススタッフD. McDnough、コミーFBI長官、等。機密を外した書類として、このリストを水曜日に議会に提出した。

 

この件がオバマゲートと呼ばれるようになったのは、フリンとロシア大使の電話の盗聴記録で黒塗されていた部分のアンマスキングを要求した人物として、バイデンらの名前を、国家情報局長官代理のリチャード・グレネル(Richard Grenell )が議会に送ったからである。(補足4)

 

国家情報長官(DNI)とは、米国のFBIやCIAなど17の情報及び諜報機関を取りまとめるキャビネットのメンバー(国務長官とか商務長官などと並ぶ職)である。

 

トランプが心の中で密かに目指すのは、次期大統領選の競争相手であるバイデンを不利にすることである。それは公然の秘密である。しかし、トランプはあくまでも密かに目指さなければならないと思って居る筈である。トランプが目的が明らかになる形で公然と捜査等の指示を出したなら、オバマゲートが今度はトランプゲートになるからである。

 

トランプはウクライナとバイデンのケースでは、薄氷を踏むおもいだっただろう。兎に角、10月に行われる米国大統領選は、新型コロナ肺炎とそれによる大不況の中で苦しむ国民を巻き込んだ泥試合になるだろう。

 

検察と行政トップの癒着は日本の安倍総理にも向けられた批判である。最近の政治の劣化は、真実と言葉を大切にする心得と、そして遵法の精神の両方を失った人間に与えられた神の罰のように思える。その中心に中国共産党政権とそれを利用して金儲けに走るグローバリストの集団(ディープ・ステートと呼べるだろう)があると私は思う。

 

以上、素人の推測も混ぜて、及川幸久氏の動画の解釈でした。

 

補足:

1)最近、最初からマスキングされていなかったという話がワシントン・ポストよりだされた。この件についての解説が以下のサイトにあるようだ。直ちに理解出来る話ではないので後回しにする。https://www.nationalreview.com/2020/05/michael-flynn-was-not-masked-because-fbi-framed-him-as-a-clandestine-agent-of-russia/

 

2)このパウエル弁護士の講演は、以下の動画にある。その中で、この件についても話している。

https://www.youtube.com/watch?v=LTV1Y_QuZOM

パウエルは、「Licensed to Lie: Exposing Corruption in the Department of Justice」という本を2018年に出版している。多分、この本にはマイケル・フリンの弁護士事務所とFBIの関係が書かれているだろう。

 

3)中国では、共産党幹部が袖の下を受け取るのは、中国文化とでも言えるほどである。(柯隆氏が富士通総研時代に言っていた)つまり、日本のパチンコという賭博、あるいは低いレートでの掛け麻雀の類である。行政トップが司法と癒着すれば、その政権は全ての政敵を失脚させることが可能である。

 

4)補足1と関連して一言追加。「 who asked to have Gen. Michael Flynn’s identity “unmasked”」と書かれて居るが、 フリンの名前がマスキングされていたかどうかに関係なく、この盗聴記録全体の開示要求を誰がしたかということが問題である。日本では、マスキングばかり話題になって居るが、書類全体が機密であることを忘れてはいけない。