累積死者数4000人程度の新型コロナに対して日本は怖がり過ぎなのか?

 

1)「新型コロナに怖がり過ぎなのはフレーミング効果による」という意見

 

プレジデントオンラインに、新型コロナとその政府の対策に関して、精神科医の和田秀樹氏の意見が掲載された。

 

 

簡単に要約すると、①「わが国の新型コロナの累計感染者数が30万人超、死者が4000人超となったが、その数字は年間肺炎死10万、年間インフルエンザ死者数のおよそ1万と、比較すべきである」;

②「死者数を思考の枠として考えた場合、現在の国家や国民の新型コロナに対する反応は、いささか怖がり過ぎである。政府は新型コロナ対策を打つ際、思考の枠を感染者数から死者数に替えて、判断してもいいのではないか」、という意見である。

 

上記①と②は、「例年、インフルエンザで3000人から1万人(持病の悪化も含む)亡くなることを知っている人であれば、もしくは、通常の肺炎で毎年10万人の命が奪われると知っている人であれば、新型コロナ(以下Covid-19)をここまで怖い病気と思わなかったかもしれない」という単純な思いつきを、これまでの死者数を用いて、Covid-19の恐ろしさを定量化できるという主張にしたものである

 

ただ、それだけでは”有り難みに欠ける”ので、思考の枠組み(思考フレーム)のとり方で、人々の考え方や対策などに影響が出る(フレーミング効果)というダニエル・カーネマン(経済学者)の考え方を引用して権威付けをしたのが、上記引用の文章である。

 

フレーミング効果とは、「問題の提示の仕方が考えや選好に不合理な影響を及ぼす現象」である。

 

つまり和田氏の主張は”これまで新型コロナ対策の「思考の枠」として感染者数を用い、日本中が大騒ぎしてきたが、それは死者数4000名位のインフルエンザ程度の病気に対する不合理な反応である。” 従って、「ここで死者数を思考に枠組みとすれば、もう少し落ち着いた対策が可能となる」と言い換えられる。

 

2)和田氏の主張は粗雑である

 

私は、上記和田氏の文章は、非常に粗雑に組み上げられていると思う。和田氏の論理組み上げで欠けている論点を以下に列挙する。

 

①インフルエンザや肺炎は既知の病気であり、Covid-19は依然、未知な病気である。

累積死者4000名は、この一年間国政の最優先課題として抑え込んだ結果であり、インフルエンザの数千人とは直接比較できない。

 

以上2点が本質的な二つの論点だが、その具体的な展開として、以下の数点が指摘できる。

 

欧米(英、米、仏、伊、西)では、全人口の0.1%以上が既に死亡している。例えば、英国では、日本の人口に換算すれば死者数は160000人である。変異株の流行もあり(これは世界共通の脅威)英国の文化の下でのジョンソン政権の対策では、この程度の被害が出るということになる。

 

この病気との戦いは、未だ進行形であり、ワクチンが効くかどうかもわからない。(補足1)

発病者で死亡か回復かの結論が出た人だけで、統計をとると、フランスでは死亡率は25%、イタリアでは4.6%となる。日本ではその姿を見せていないが、Covid-19の非常に恐ろしい側面である。 ③〜⑤のデータは以下から借用した。https://www.worldometers.info/coronavirus/country/us/

 

日本の男性高齢者に話を限れば、⑤と同じ統計で、80代以上では18%、70代で5.8%の死亡率である。https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/ つまり、高齢者には極めて危険な伝染病である。更に、男性だけにかぎれば、その数字はもっと大きくなる。(補足2)

 

日本では、発病して治療が必要となっても、ベッド数がたらないで、自宅療養中に死亡するなどのケースも多く出ている。東京では現在要治療者が20000名ほどであるが、確保された病院内ベッド数は4000に過ぎない。(117日)医療崩壊直前の情況である。https://www.stopcovid19.jp/

 

確かに感染者の80%は無症状或いは軽症であり将来死者にカウントされないが、ウイルスのバラマキには関係する。感染者は指数関数的に増加するので、現在少ない感染者数でも、油断すれば、欧米並の被害を出す可能性がたかい。和田氏は、これらの世界と日本におけるCovid-19の現状を全く考察の中にいれていない。

 

コロナ対策案と日本の政治改革

 

政府の対策はGOTO EAT等でCovid-19への警戒心を無くし、感染を広げる結果になった。冬になり感染者数が増加したと見るや、今度は営業自粛である。このちぐはぐな対応は非難されて然るべき。その一方で私は、今回のCovid-19との戦いは、日本の行政のあり方を考える機会にすべきだと思う。

 

例えば、日本の政治を、現在の何でも中央集権的に処理するスタイルから、多くは地方自治体で処理するスタイルに改革するチャンスである。中央政府は、防衛、外交、司法(治安)、教育、通貨金融、などの限られた分野で構成し、小さい政府を目指す。今回の感染症対策も、ローカルな事情に詳しい地方自治体主導で行うべきである。

 

地方自治体が必至に知恵を出せば、かなりの成果を出す自治体も出てくる筈である。優秀な対策は、全国の自治体で共有すべく、国も参加して自治体間の連絡会議を定期的におこなう。国は、必要となった法整備や補助金の支給で自治体に協力する。

 

具体的な課題としては、例えば病床確保がある。現在Covid-19患者を受け入れるのはほとんどが公立病院である。日本の病床数は世界一とも言われていながら、そして空きベッドを多数抱えながら、Covid-19患者用ベッドが足らないという矛盾に各自治体は苦しんでいる。(15日の『 大前研一 ニュースの視点 』2021/1/15 #863に書かれている。)

 

国は、今後できるだけ権利委譲をして、地方自治体にCovid-19対策を任せれば、現在のベッド不足は解消される筈。それができない自治体では、住民が政治的圧力を用いるよう指導する。住民と政治との距離を縮めるチャンスである。

 

感染者が日本中に分布している現在、県境を挟んだ人の出入りに制限を設けるのは、経済への悪影響等もあり、あまり賢明ではない。また、感染者のほとんどが感染経路未知か未知の感染者からの感染などであり、クラスターを追いかけるエネルギーは、他の方に使うのが良いと思う。

 

Covid−19対策だけでなく、教育やインフラ整備、産業振興など多くの部分で、各都道府県に成績を競ってもらうのが良い。各地方での政治家としての評価を引っさげて、中央政界に出るよう、日本の政治を変えるべきだと思う。地方自治体を、発想とやる気に欠ける官僚の天下り先としてはならない。

 

例えば:

 

店舗の換気や消毒システムのモデルをつくり、その方向で改造を行う様に補助金を付けて指導し、実施を条件に規制を緩和する。各自治体は、必要なら新型コロナ用の病院を建設し、担当医や看護師の給与を高給化させて、人手不足を補う。

 

現在の疾病克服には役立たないが、今後のことも考えて、店舗や住宅の改善をすべきである。壁の断熱化による冷暖房効率を高めること、換気扇設置や換気の方向を飛沫感染を最小化するように設計すること、店舗ではそれらと整合的な座席の配置など、各地方で案を練るべきである。建築基準などに地域性をもたせるべきである。

 

老年の繰り言になるが:中央集権的な体制では、現在の政治家の無能さもあって、対策はちぐはぐになる。この疫病の対策を契機に、日本の政治を地方分権型にすべきである。中央政府は外交、防衛、金融などの基本的分野に特化すべきである。更に言えば、政治家はもっと頭を使って仕事をすべきである。

 

補足:

 

1)スウェーデンは、老年者と基礎疾患を持つ者以外には、ほとんど規制をしなかった。その結果、100万人あたりの累積死者数は、隣国ノルウェーの10倍以上となった。スウェーデンは昨年6月頃、ほぼ集団免疫を達成するという声明を出していた。そして、8月の第二波ではほとんど感染者が出なかった。しかし、今回の第三波には第一波の免疫はほとんど効かなかったようである。つまり、今回摂取予定のワクチンの効果に疑問が残る。

 

2)Covid-19は生物兵器として開発された可能性が大きい。4箇所にエイズウイルスと同じ遺伝子配列があり、自然にできたとは考えにくいという意見がある。この考えは、中国だけでなく米国にとっても不利益であるので、何れ抹殺されるだろう。なぜなら、米国国立アレルギー感染症研究所長のファウチ氏が、この種のウイルス研究のため、中国の武漢P4研究所にウイルス試料(Covid-19の母体となったウイルス?)と研究資金を送ったという話があるからである。

超限戦を考える中国や米国左派の人達には、「現在、70歳以上の高齢者は、福祉介護予算を食い荒らす有り難くない存在である。その年齢層を、感染症で選択的に消す事が出来れば、多くの国の財政健全化のために良いと考えられる」レベルのことを考えても不思議ではない。

以下は、今日のyoutube動画などから得た情報をまとめた、私的なメモです。

 

トランプ大統領は、113日夜、米議会乱入を煽動したとして、下院本会議で弾劾訴追された。共和党側も10人が賛成し、232197で可決し、上院に送られた。任期あと一週間のトランプに、最後の石を投げつける行為である。下院議長の民主党ナンシー・ペロシが、二度と大統領選に立候補させない為とテレビで話したそうである。

 

今後、上院で2/3の賛成があれば有罪(弾劾成立)となり、更に2回目の投票で過半数が賛成なら、トランプは今後の立候補資格を失うという。https://news.yahoo.co.jp/articles/6588d8d5cf7f8c98c325333931332af8f9dc93e3

 

トランプの弾劾裁判は2回目で、1回目(所謂ロシアゲート)では審議に1ヶ月を要したが、今回の下院審議は2日間であった。しかも、カナダ人ニュースさんの動画によれば、トランプの演説が議会乱入の動機となったという論理は、出来事の時系列及び演説場所と議事堂の位置関係からあり得ないようだ。https://www.youtube.com/watch?v=iPbjzSnlT4A

 

真実とかその立証とかの必要性は、弾劾する側にはなかったようである。つまり、“民主党大資本側”と“トランプ側”の亀裂は深く、共同体としての共通基盤を持っていないということを証明している。

 

BBCは、「トランプ氏の発言が暴力を扇動したのか? 米議会襲撃」と題する記事を出した。大統領のどんな発言が、連邦議会議事堂の襲撃を扇動したのかを論じている。しかし、そもそもトランプの演説内容と今回の国会乱入の関係を論じる前提として、上記物理的可能性を確認しなければならない。

 

英国のそして世界有数の報道機関でありながら、その点に言及すらしていない。つまり、BBCは米国民主党大資本側を支援するために、基本的考察をスキップしたのである。これがグローバリズムの実態であり、世界の報道を聴く場合でも、この構図を頭に置かないと、とんでもない誤解をしてしまうことになる。https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-55657172

 

また、別のBBCニュースには、FBIが逮捕した人のかなり詳しい情報が掲載されている。逮捕者の中に、Antifaの中心的人物ジョン・サリバンや、Qアノンを名乗るジェイク・アンジェリ(本名Jacob Chansley)など、トランプ演説と無関係に議事堂乱入をリードした人たちがいる。

 

Q-アノンを名乗るジェイク・アンジェリは、実はAntifaまたはBLMの方の人物で、極端なトランプ支持を表明しながら暴動を働くことで、トランプの足を引っ張る役割を担っていたようだ。

 

今日の張陽チャンネル(Youtube)では、反トランプ側は方方で証拠隠滅を行っており、この角の帽子をかぶった人も3日後に、不審死(自殺?)したと報じている。因みに、今回の動画では、1月20日に軍政に移る可能性に触れている。真実はもうすぐ分かる。https://www.youtube.com/watch?v=tFjWe3GkLrI

 

 

米国の政治は、混迷を深くしている。これまで世界中のかなりの人たちは、トランプ政権に対して、世界の民主主義のリーダーとしての米国を取り戻してほしいと考え応援してきたと思う。

 

トランプ側の情報では、バイデンを始めとする民主党側とその背後の所謂DEEP STATE側は、中国など外国の助けを借り、大規模で組織的な選挙不正をして、トランプ落選とバイデン勝利の結果を出した。

 

日本語で配信されているYoutube動画においても、及川幸久さん、Harano Timesさん、カナダ人ニュースさんらは、同じ動機だったと想像するのだが、この数ヶ月間トランプを応援する動画を配信してきた。

 

 

私も、これまでのトランプ側の情報を正しいと考えて、ブログ記事を書いてきた。そして、バイデンが大統領になれば、米国憲法修正25条とかで、短期間の内に痴呆症気味のバイデンからカマラ・ハリスに大統領の座が移行し、共産主義支配の米国になることを恐れている。(補足1)

 

そんな情況の中で、まだ1月20日が来ていないので絶対にとは言えないが、トランプは憲法が国家元首に与えている伝家の宝刀を使わずに、政権をバイデンに引き渡すつもりのようだ。それなら、彼は何のためにこの4年間大統領職にあったのだろうか? 

 

つまり、ディープステート(DS)に牛耳られている米国が、中国共産党政権と協力して進めてきたグローバリズムから、米国を脱却させると言ってきた4年間のトランプ政治の効果・意味がわからないのである。

 

そのグローバリズムを全世界で展開する勢力は、民主主義や言論の自由、米国における法の支配や三権分立の原則など、西欧の歴史が築いた政治文化の一切を無視することを、この113日からのトランプ側の戦いの中で明らかにしてきた。

 

それにも関わらず、トランプは自分達の支持派に向けて、「米国内の平和と法の支配」を守るために、これ以上の戦いをやめようにとる言っている。(補足2)https://www.youtube.com/watch?v=Tbv4nScXM2A

 

つまり、バイデンを次期大統領にするため、法を無視し外国と連携するという超限戦的手法をとった民主党グローバリストを前にして、トランプは自分達を応援する側に、法を重視して平和を至上のものとして相手側に屈服するようにと言っているのである。このトランプの姿勢は、4年間の上記政治姿勢を帳消しにする。

 

トランプは「戦いはこれから始まる」と数日前に言ったと記憶する。しかしそれは嘘である。この姿勢では、戦いは終わる可能性がたかい。

 

現在米国は、民主主義国から共産国に移る遷移状態にある。ここで自分の持つ「大権」を放棄して引き下がれば、米国は共産側或いはグローバリゼーション側にロックインされ、二度と民主主義の主権国家体制に戻らない可能性が高い。(補足3)

 

ここまでトランプは、米国の主権国家への逆行を政治スローガン(America First)にして、その方向に米国政治を進める様、多大のエネルギーを注入し努力してきた。現在がそのプロセスにおける遷移状態であり、そこから経路は二つに分かれる。本来の民主国家と共産国家である。

 

前者にロックイン(lock-in)させる直前まで持ってきたが、最後の一歩が法と秩序の中では困難となった。トランプ支持派のフリン元中将らが主張する方法、”合法的だが恐怖の谷間を眺めるような方法”(戒厳令発布と反乱法適用)はとりたくないというのだろうか?

 

 

それは、法や人権を無視する共産党或いはグローバリストを相手にしての政治家トランプの考えなのだろうか?今後は自由で安寧な日々を一人の人間として過ごしたいのは分かる。しかし、これまでのトランプ政治の継続を応援した7500万人とその周囲が、納得すると思っているのだろうか?

 

Qアノンなどはどうでも良いだろうが、トランプ政治を支援してきた上記フリン将軍やパウエル弁護士、ジュリアーニ弁護士らの今後をどう考えているのだろうか? トランプを命がけで応援してきた人たち、宣誓供述書を提出して選挙の不正を告発した人たちも、今後投獄されるなり、いろんな虐めの対象になる可能性が高い。

 

彼らは、香港で民主主義を守る運動をしてきた人たちが受けているのと同じ運命をたどる可能性がある。なぜ、トランプは合法的な伝家の宝刀を抜かずに、非合法勢力の軍門に下るのか?

 

答えは一つしか無い。トランプは実業家であり政治家ではなかったのだ。

 

2)トランプはトランプ政治の支持者と米国民に謝るべき:

 

米国が、二つの勢力、民主主義勢力と左翼グローバリスト勢力、に分断されつつある現状に際して、トランプは左翼グローバリストが大規模且つ組織的な選挙不正により、民主主義勢力の撲滅を図ったのが、今回の大統領選挙だと主張してきた。

 

そして、トランプや彼の味方が、本来持つ言論の自由や裁判を受ける自由などを奪われ、彼らが主張する選挙の検証は棚上げにされた。そして、あと一週間で政権が左翼グローバリストに移る事になっている。それでも、トランプは暴力を否定し、おとなしく平和的に政権交代に協力しようと、訴えている。https://www.youtube.com/watch?v=Tbv4nScXM2A (この動画は上に既引用)

 

トランプがその道をとるのなら、先ず第一にトランプは潔く敗北宣言をすべきである。そして、トランプは例えば以下のような声明のうち一つを発表すべきである。

 

「これまで主張していた左翼グローバリスト側の大規模且つ組織的な選挙の乗っ取りは、嘘であった」と白状する。

 

113日以降の、左翼と中国による大統領選挙乗っ取りを理由とした我々の戦いは“負け”だ。今後米国の政権を担う左翼政権と融和的になろうではないか。それが米国が統一と世界一の座を保つ唯一の方法である」と言う。

 

「今後、内乱罪の適用や戒厳令を発布して、選挙の不正暴露をするとしたら内戦となるだろう。その場合、両方に多大の犠牲者がでる可能性がある。建国の精神とか民主主義や法の支配などの原則にこだわるのは現実的ではない。米国民は、分裂を避けることを最優先しよう。それが逮捕者やグアンタナモ行きの人を最小限にする唯一の方法だ」と言う。(これは②の変形)

 

①以外の声明であれば、そしてトランプ側のこれまでの情報が事実なら、トランプの考えは「選挙に大規模で組織的な不正があり、それに外国の関与があったとしても、そして更に、米国の民主主義や言論の自由の原則などが破壊されても(中国共産党支配のようになっても)仕方がない。それよりも、米国の和が大事だ」というのだろう。以和爲貴!

 

今後、トランプ側で勇気ある行動をとった多くの人達は逮捕されるだろう。トランプは、自分の家族やごく近くには恩赦を与えた。自分は、政権が無事バイデンに移行すれば、従来の慣例どおり歴代大統領として刑務所に入らなくても済むだろう。しかし、最低限でも上記①〜③のどれかの表明をすべきである。

 

ここで再度結論を言う。トランプは政治家ではなく、実業家であった。

(17:50、最終編集)

 

補足:

 

1)米国の支配層の一部は、世界から国境をなくし、ある程度の混乱を覚悟の上で、世界共産主義政権の樹立を目指しているのかもしれない。藤井厳喜さんは、ジョー・バイデンが大統領になれば、レーニンらが政権をとる直前のケレンスキー政権に似ているという意見を出されている。

 

2)トランプは確かにグローバリゼーションから米国国益最優先に戻そうとした。しかし、この”チャンス”に争いを避けるということは、米国の支配層を無傷のまま残こすということである。つまり、4年間にバネを逆方向に巻いても、手を離せば元に戻るだけである。

因みに、中国共産党政権の超限戦や厚黒学などでは、西欧の政治文化を完全に無視する。南シナ海での岩礁を埋め立てて軍事基地化したことや、モンゴル、ウイグル、内モンゴル、香港、法輪功などの人々の人権無視など、共産党政権の安定のためには、近代の世界(西欧中心)が築いた価値観など完全無視である。その姿勢が米国で明確になったのが、今回の大統領選挙であった。それが無傷で残るのである。

 

3)遷移状態とは化学反応理論の用語である。化合物Aが高いエネルギー状態で不安定になり、化合物Bに変化するとき、その中間の高エネルギー状態を遷移状態と呼ぶ。遷移状態を過ぎれば、あとは化合物Bになるまで、通常(突然エネルギーが注入されるなどのことがなければ)経路変更はない。国家の政治形態の変化についても、同じ様な説明が可能である。この国家がある方向にロックインされることについてのモデルは、中野豪氏の説を引用して紹介した。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12560835048.html