竹中平蔵氏は昨日放送の「そこまで言って委員会」で、日本でのオリンピック開催に反対する意見にたいして、強く批判し次のように語った。「オリンピックというのは世界のイベントなんですよ。世界のイベントをたまたま日本でやることになっているわけで、①日本の国内事情で世界のイベントを『やめます』と言うことはあってはいけないと思いますよ。②世界に対してやるっていう風に言った限りはやるべき責任がある」」と語った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/aae83467e85028e27799db3ad2ad5ff00af4c5e0

 

また、 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長が、「今の状況で(大会開催を)やるのは普通はないわけだ。パンデミック(世界的大流行)の状況でやるのであれば、開催規模をできるだけ小さくして管理体制をできるだけ強化するのは主催者の義務だ」と述べたことについても、「③こないだの座長の発言なんかひどいじゃないですか。だって分科会がオリンピックのことを決めるわけじゃないのに、明らかに越権でね」と批判した。https://news.yahoo.co.jp/articles/595bb89c33d91a993c8be50234239477132e6f31

 

この場面を見ていて、「馬鹿な発言をする人だ」と思った。ただ、話題になるとは思わなかったので、ブログに書く気などなかった。しかし、今ネットでは話題になっていることを知り、また竹中氏はグローバリストの中心とも思われるWEF(世界エコノミックフォーラム)の日本からの唯一の中心メンバー(評議員)でもあるので、一言書くことにした。

 

まずオリンピックを主催するIOCという組織を明確にする必要がある。ウィキペディアによれば、IOCはスイスのローザンヌに本部を置く非政府のスポーツ組織である。竹中氏が上記①と②の発言で、「世界」と言っているのは、実はスイスに根拠を置く非政府組織である。

 

オリンピックを東京で開催するという契約の日本側当事者は、東京都と日本オリンピック委員会(JOC)である。(補足1)従って、竹中氏が「日本と世界の約束」と大きく言ったのは、スイスの非政府組織であるIOCを一方の当事者、東京都とJOCをもう一方の当事者とする約束(契約)である。

 

勿論、IOCのこれまで築き上げた権威は、相当高い。しかし、決して国家主権を超える存在ではない。従って、日本政府が疫病対策上問題だとして、中止勧告しても何の不思議もない。この場合も、上記オリンピック開催当事者に中止を勧告するという形をとり、決して当事者としての宣言などをしない筈である。

 

それでもIOCJOCがオリンピックを開催すると日本政府に通告することはあり得る。その場合は、新型コロナの特措法か何かの出番になるだろう。

 

竹中氏は、オリンピックを日本政府が直接関与する外交のように考えているのだろうか?それとも、(a) 日本国民をそのように思わせて騙そうとしているのだろうか?

 

発言③だが、分科会がオリンピックのことを決めるわけでないのは当たり前である。従って、「この状況でオリンピックをやるのは普通ではない」と話しても、何の越権行為でもない。越権行為には二通りのケースがある。一つは、仮に“オリンピック禁止のスイッチ”があったとして、分科会座長の分際でスイッチを押して、オリンピックを中止にしてしまったというような場面である。

 

もう一つは、新型コロナ対策の分科会(正式名称は調べていない)で、感染症の状況とオリンピック開催の是非に関して議論があり、その議論での結論と異なる発言を尾身会長が政府委員会で行った場合である。それ以外の場合、尾身会長にも当然言論の自由があり、あのような発言をしても何ら問題ではない。

 

更に竹中氏は、上記テレビ番組において、立川志らく氏が「世論の6~7割が中止・延期と言ってる」との指摘に対しても、「世論が間違ってますよ。世論はしょっちゅう間違いますよ」と明言した。この発言と上記(a)の発言は、竹中氏が日本国民を主権者としてではなく、非支配者として愚弄するつもりで成された発言だろう。

 

竹中氏及び菅内閣の周囲の声を無視してオリンピック開催を目指す姿勢をみて、米国を相手に戦争を始める方向に日本国を導いた共産主義者が疑われる近衛文麿や、戦争末期において援蒋ルートを叩くと称してインパール作戦を進めた東条英機の決断などを思い出すと書く人が居るのは当然だろう。

 

 

話をあまり広げないでおく。

 

以上の竹中発言を考えると、竹中平蔵氏は日本という主権国家の権限や個人の言論の自由などの権利を軽視する、グローバル全体主義を是とする思想の持ち主なのだろう。それは中国共産党政権や米国の支配層が目指した方向である。竹中氏は、日本を離れてスイスのダボスにでも永住すれば、日本人のかなりの人達は清々しい気持ちになるだろう。

 

補足:

 

1)オリンピックの開催都市の契約は、国際オリンピック委員会を一方当事者とし、東京都(以下、「開催都市」という)、ならびに日本オリンピック委員会を他方当事者として締結された。

https://gtimg.tokyo2020.org/image/upload/production/tzzaloxopk1ohgcqg5uy.pdf

 

一昨日、ワクチン接種を全国民レベルで摂取する場合の危険性について、抗体依存性増強(ADE)という視点から考えた。その結論として、さしあたり新型コロナ(COVID-19)のパンデミックを抑えるには、ワクチン接種をすべきだが、将来の変異株のパンデミックを考えた時、積極的に国民全員が擬似感染をするのは危険であると書いた。

 

勿論、ワクチンで感染を完全にブロックできれば、問題は解決する。しかし、発展途上国での感染は今後も続くだろうし、そこから先進国への再伝搬もあるだろう。更に、ワクチン接種により殆ど今回のパンデミックを克服したかに見える英国でも、最近徐々に感染数が増加してきている。(補足1)将来変異株が次々と発生した場合のADEに関連した危険性は現在のところ解らないが、新型コロナ対策を完全にm-RNA型ワクチンに依存することは危険である。

 

しかし、米国を始めワクチン接種で全てが解決するような雰囲気である。米国テキサスでは、ワクチン接種を強制するという病院が現れ、一部従業員が提訴するという事態になっている。ファイザー製ワクチン等に対する米国の承認が、緊急避難的に認められているに過ぎないにも拘らずである。

 

 

今回は、ウイルスに感染した場合に獲得する免疫と、m-RNA型のワクチン接種の場合の免疫が違うのではないかという点を、少し考えてみた。

 

そこで貴重な情報を与えてくれるのが、スェーデンのデータである。スウェーデンは昨年まで、老年者及び基礎疾患保持者をなるべく感染しないように隔離推奨をする一方、労働年齢にある人達を比較的自由に経済活動に従事させることで、集団免疫の獲得を目指す方針を取ったからである。

 

1)スウェーデンが目指した集団免疫の効果:

 

スウェーデンの感染者数、死亡者数とその積算のデータを下に図示する。今回の議論は全て、https://www.worldometers.info/coronavirus/country/sweden/を参照し、そのデータを元に行う。横軸は日付(最下段)であり、左端が2月15日、右端が531日である。

 

 

スウェーデンの場合は、毎日の感染者数は大きく三つの波として現れている。第一波から第三波の毎日の死者数(上段)と感染者数(中段)を比較すると、死亡者数の相対比が大きく減少していることがわかる。スウェーデンのワクチン接種が20%を超えたのは2021418日であり、この傾向には影響していない。

 

スウェーデンのストックホルム(人口92万人、スウェーデンの人口1015万人の約9%)の公衆衛生庁は2020716日、ストックホルム住民の約40%がSARS-CoV-2に対する免疫を獲得したという推計値を挙げ、集団免疫がほぼ達成されたと宣言。更に昨年10月、“スウェーデンが「集団免疫」を達成した政策”という記事も発表され、スウェーデン全体が集団免疫を達成したと思われた。

https://www.medical-confidential.com/2020/10/15/post-11421/

 

実際、昨年7月から9月まで100人〜200/日程度の感染者となり、そのまま終息するのかと思われた。しかし、10月に第二波が明確となり、1023日にはこれまでの最高数を超えて、1867/日の感染者数となった。ここで、スウェーデンの感染症対策責任者で疫学者のアンデシュ・テグネル氏が11月2日、日本記者クラブでオンラインで会見し、「ワクチンなしでの集団免疫達成は不可能」などと語ることになった。https://www.tokyo-np.co.jp/article/65996

 

そして昨年12月頃から、ワクチン接種を始めることに政策を変更した。ただし上述のように、一度以上の接種人口が全人口の10%を超えたのは322日、20%を超えたのは419日である。https://ourworldindata.org/covid-vaccinations 因みに第二波の感染者数が最高値を記録したのは、413日である(上のグラフ)。

 

第二波は1223日の11376/日をピークに全体で凡そ第一波の5倍の積算感染者数を記録した。ただ、グラフの2段目を見ると判るように、第二波の死者数は第一波と殆ど同じレベルである。その後、三つ目の山が今年(2021年)2月から始まり、感染者数は第二波と同程度だが、死者数は第二波と比較して、大凡1/5程度である。

 

この死亡率の相対的な減少は、スウェーデンの人たちが獲得している免疫によると考えるべきだと思う。それは、そのような免疫のない日本のデータと比較すれば判る。つまり、スウェーデンは昨年10月の声明通り、最初の武漢型のSARS-C0V2ウイルスに対する集団免疫を達成したのだと私は考える。そうでなければ、日本では相当高い第三波(主に英国型のウイルス)の死亡率が第一波の死亡率の20分の1程度である筈がない。(グラフ参照)

 

2)日本の場合

 

日本のCOVID-19の感染データを下に示した。この感染の波は、普通第一波から第四波と呼ばれているが、上記スウェーデンでの呼び方と合わせる意味で、第一波と第二波(昨年8月)をあわせて、第一波と呼ぶ。

 

一日当りの感染者数は、スウェーデンの第一波、第二波、第三波の一日当りの感染者数の傾向と良くにている。これはそれぞれの株の感染力の大きさを示しているのだろう。積算値では、9月末での感染者数は83000人、今年36日の積算値は438000人である。第二波の感染者数は、第一波の約4倍に上る。この良く似た感染者数のプロファイルは、スウェーデンが達成した筈の集団免疫は変異株の感染の段階に関しては効果が薄かったということになる。

 

次に死亡者数累計を見ると、昨年9月末で1564人、今年36日で8119人である。感染者数と死亡者数の二組の数値の比率、83000/438000=0.189)1564/8119 =0.193)は極めて近い。つまり、スウェーデンと違って集団免疫が無い日本では、感染者数に比例した死亡者数がそれぞれの波で出ていることになる。

 

スウェーデンの場合、変異株が現れてもその死亡者は大きく減少しているので、免疫は重症化と死亡を妨げる方向に寄与しているのではないだろうか。つまり、感染数を(現在の増幅数での)PCR検査陽性者の数から、本格的な発病数に変えれば、スウェーデンでは大きな集団免疫の効果が出ているのではないだろうか。

 

以上の議論は、スウェーデンと日本の変異株が同じであると仮定して進めた。しかし、日本のCOVID-19の変異株とスウェーデンの変異株とは当然全く同じではないが、現在日本もスウェーデンも英国株が主であるので、それほど大きな差はないだろう。

参考記事: “この増加の原因は、欧州や日本(関西)では明らかに英国株(B.1.1.7株)だ”(論座4/19日の記事)

https://webronza.asahi.com/science/articles/2021040800001.html

 

第三波の時間的ズレは、英国株が地球の裏側の日本に到着するのに、スウェーデンよりも一ヶ月ほど時間がかかったのだろう。日本での英国株の死亡率は、従来型同様大凡1.7%位でほぼ一定であるが、感染力は相当強いことを別のデータを補足として示しておく。(補足2)

 

3)ウイルス感染による免疫と、m-RNA型ワクチンによる免疫は違うかも:

 

今回の私が仮定したように、スウェーデンで集団免疫が達成されたとすると、それはスウェーデンでの第三波の英国型の株への感染者の重症化を防いだことになる。或いは上述のように感染の定義を、現在のPCR検査(増複数を含めて)での陽性から本格的な発病に変えれば、スウェーデンの集団免疫は、感染数を大きく減少させたと言えるだろう。

 

一方、イスラエルや英国でのワクチンによる感染数の激減は、現在のPCR検査が陽性になるのを大きく防止した。従って、ファイザーやモデルなのワクチンは、上記ウイルス感染による免疫と違うタイプの可能性がある。例えば、最初に感染する箇所と重症化する場合の病変箇所が異なるので、ウイルス感染で得た免疫は全体のプロセスに関するものであると考えれば、そのような可能性が十分存在する。

 

ファイザーやモデルナのワクチンは、ウイルスのスパイクタンパク質を合成するm-RNAを脂質ナノ粒子の中に封じ込めたものである。感染はスパイク蛋白が細胞表面に分布するACEII(アンジオテンシン転換酵素II)に取り付くことで始まるので、そこの防止という点でシャープに効果を発揮するのだろう。

 

この違いを示唆するサイエンスに発表された研究がある。それは同じくスパイク蛋白に関連するが、ACEIIに結合する段階ではなく、感染力を増すためのメカニズムであり、それがACEIIの分布が多くない細胞にも感染する新型コロナの特性を説明するだけでなく、新しい薬の開発に役立つと書かれている。https://www.igakuken.or.jp/r-info/covid-19-info27.html

 

何れにしても感染の段階で100%阻止できれば問題はない。しかし、感染を増強する因子が変異株で現れて(つまりADE)、今回のワクチンでも徐々に感染者が増加した場合(再び補足1)、ウイルス感染から生じた免疫の方が、重症化防止という点で効果を発揮するのではないだろうか。

 

補足:

 

1)現在英国ではワクチン接種が相当進んでいる。しかし、殆ど克服出来たかもしれないと思っていた英国での感染数は、現在徐々に増加してきている。5月の最初の10日間の感染数は20160人、次の10日間は22857人、その次の10日間(5月20日〜5月30日)は29866人であった。

 

2)下図が私が棲むK市の感染者数のグラフである。青い点は毎日の感染者数であり、オレンジはその積算人数を20で割り算した値である。第三波の急激な感染者数増加が上の図よりも明確にあらわれている。データはK市公報からとった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新型コロナのワクチン接種が、日本でも医療関係者に引き続いて老齢者を対象に進んでいる。ワクチン接種は義務ではないので、各自メリットとデメリットを考えて決断することが出来る。そこで、予約通りに接種するかどうかを決めるために、デメリットを中心に考えてみた。

 

 

1)ワクチン接種のメリットとデメリット:

 

ワクチン接種のメリットは、新型コロナに感染したときにB細胞が予め持っている記憶に従って、直ちに中和抗体をつくりウイルスの活性をなくすことである。

 

ワクチン接種のデメリットには大きく分けて二つある。その一つはワクチンの成分に対するアレルギー症状であり、アナフィラキシーショックと呼ばれ、重症化する場合がある。

 

この場合、600万人の接種者の内85人が、接種直後に明確な原因が特定されずに死亡したことが、このデメリットの最大値を推定する際の助けとなるhttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20210526/k10013053461000.html

 

つまり、このデメリットは最大万分の1の確率で死ぬかも知れないという形で数値化できる。日本において、この病気での死亡率は現在約1万分の1である。英国やフランスでは、1000分の2程度である。つまり、この問題だけならワクチン接種はすべきだということになる。

 

もう一つのデメリットの議論の前に、病原ウイルスの変異に関する以下の2点を指摘しておきたい。

①このCOVID-19という病気の病原体ウイルス(SARS-CoV2)は、RNAウイルスであり、非常に変異しやすい。しかし、今回のワクチンは新しいタイプの変異株を対象につくられていない。

②製薬会社は変異株に同様の効果があると言っているが、それは未来の変異株にまで当てはまる保証はない。

 

もう一つのデメリットとは、抗体依存型感染増強(antibody dependent enhancement; ADE)と呼ばれる現象である。ワクチン接種により出来た抗体が、変異株ウイルスが細胞に結合する際、つまり感染する際、その結合部位(RBD)のブロックが不完全となる。そのとき、食細胞が貪食の際に逆にウイルスに感染することがある。これがこれまで知られたADEのメカニズムである。

 

そのリンパ球(マクロファージやキラーT細胞)が感染により減少し、ウイルスの増殖とサイトカインの大量放出などで、重症化の原因となる。(補足1)

 

この問題も考えた場合、今回のファイザー社のワクチン接種はやめた方が賢明かもしれない。ADEだけでなく自己免疫疾患となることも考え、ワクチン接種をしない方が賢明だと、若者に進言している医者もいる。

 

 

 

 

2)新型コロナウイルスは人工的につくられたのか

 

ここで、思考の裾野を広くする意味で、上記サブタイトルの問題を考える。新型コロナCOVID-19が世界に広がった昨年4月、フランスのHIVウイルスの発見でノーベル賞を受賞したリュック・モンタニエ博士が、同国のニュース番組「C-NEWS」に出演(2020417日)し、新型コロナは人工ウイルスだと断言した。当時の米国などの主流メディアは中国と米国グローバリスト達の支配下にあったので、この発言をモンタニエ博士の人格批判までして否定した。

https://www.businessinsider.jp/post-211767 (補足2)

 

しかし現在では、その言葉の通りである可能性が主流のメディアでも流されるようになった。モンタニエ博士は早くから新型コロナウイルス(SARS-CoV2)は、誰かがエイズワクチンの開発の際に誤って作ってしまったのだとも発言していた。

 

検証:ノーベル賞受賞の仏ウイルス学者「コロナは武漢研究所の人工操作」発言をどうみるべきか

 

実際、オーストラリアでは新型コロナワクチンの臨床試験に参加してもらった治験者の何人かが、HIVの検査で偽陽性になったので、開発を諦めたという話もある。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201211/k10012759411000.html (補足3)

 

現在、米国で真剣に議論されているのは、SARS-CoV2が、米国立アレルギー感染症研究所のアントニー・ファウチ所長が行った武漢のP4研究所への研究支援の中でつくられた可能性である。昨年来、SARS-CoV2ウイルスが人工的につくられたという説を完全否定していたファウチ氏も、その可能性を否定しなくなった。(補足4)更に、上記モンタニエ博士のワクチン接種反対説も、現在徐々に力を増している。

 

科学研究の中に政治が絡んでくると、非常に厄介なことは、政治では嘘やプロパガンダは有用な手段だからである。何が真実で何が嘘か全くわからなくなっている。もう一例追加すれば、香港から米国に逃れた香港大学公共衛生学部のウイルス研究者の閻麗夢博士が、SARS-CoV2は武漢でつくられたという説も、これまで学者達は猛反対してきた。学会が全体として正しい道を歩むとしても、個々の学者は人間であり、広い意味で政治的存在である。

 

閻麗夢博士がスティーブン・バノン氏や郭文貴氏の支援下にあるからインチキ学説だという人が多いが、かれらの支援下に居なければ閻麗夢博士の学説も博士の命も、とっくにこの世から消えていただろう。https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20200920-00198978/

 

3)ワクチン接種による抗体依存型増強ADEの危険性

 

ここでもう少し詳しく、抗体依存型感染増強(antibody dependent enhancement; ADE)メカニズムを考えてみる。今まで知られているのは、最初に書いたように、抗体が不完全にウイルスの受容体結合部位(RBD)をブロックしたとき、その逆側のFC部位(Y型のガンマグロブリンの底の部分)から食細胞が貪食するのだが、その途中でウイルスが抗体から離れて、逆に食細胞がウイルスに感染するというメカニズムである。

 

実際、新型コロナに感染して重症化した患者にはT細胞などリンパ球の大幅な減少が見られる。この減少は昨年の春に既にネットに掲載されている。https://wired.jp/2020/05/24/covid-19-and-t-cells/

 

最近阪大の研究で新たなADEのメカニズムが発見され、米国の一流学術誌のCELLに掲載された。その論文では、重症患者の中に感染増強抗体の高い保有率が見られたことが発表されている。つまり、ウイルスに感染すると、B細胞がウイルスに結合する抗体をつくるが、それは必ずしも細胞のACE2受容体に結合する部位(RBDreceptor-binding domain)をブロックするものだけではない。

 

ウイルスのスパイク蛋白の他の部分、N−末端の部分(NTDN-terminal domain)に対する抗体もつくられ、それはウイルスに結合した状態で抗体同士が架橋反応を起こして、RBD部分をより細胞上のACE2に結合しやすくするというのである。(補足5)https://www.youtube.com/watch?v=7KBifXemcjg

 

このような状況下で、変異ウイルスが次々と生まれると、中和抗体の能力が減少すると同時に、もう一つのスパイク蛋白のNTDに結合する抗体により抗体依存性感染増強が起これば、重症化する危険性が高くなる。全国民の数十パーセントがファイザーやモデルなのm-RNAワクチンを接種すると、それらの人が抗体依存性感染増強を持つことになり、変異株が例えば2年後に再流行すれば、悲惨なことになるというのである。

 

それを避けるには、このNTDドメインを上手くブロックしたような蛋白を合成するm-RNAワクチンを造ることだろう。その指針を与えたのが、今回の上記研究論文だろう。

 

4)何故同じウイルスに感染しながら、殆ど無症状な人と重症化する人が居るのか?

 

この論文を紹介したyoutube動画は、新型コロナに感染する以前に、かなりの人がこの新しいタイプのADE(抗体依存性感染増強)の原因となるNTD抗体を、低レベルだが持って居るという、上記CELL論文の内容を紹介している。(上記紹介のhttps://www.youtube.com/watch?v=7KBifXemcjgの6分から)

 

この話は、「何故新型コロナに感染した人の80%が殆ど軽症ですむのに、残りの人の中から重症者や死亡者が出るのか?」という疑問の答えになる。つまり既に、NTDに結合する抗体を持っている人が重症化し、持っていない人が軽症ですむというメカニズムである。

 

重症化と軽症治癒の境目で、この抗体の有無が重要な働きをしているとした場合、そしてワクチン接種によりNTD抗体を摂取者が持つことになれば、次回の変異株のパンデミックのときには相当悲惨なことになる可能性がある。

 

この新しいタイプのADE(抗体依存型の感染増強)は、新型コロナの特徴だろう。わざわざワクチン接種で古い株への模擬感染を体験するのは、将来の変異株に対するADE(抗体依存型増強)の準備をするようで、愚かなのだろう。

 

結論:

 

結論は、今回のファイザー社等のワクチンを接種することで、新型コロナ(COVID-19)を抑え込み、将来変異株が何処かから再流行しないのなら、出来るだけ多くの人がワクチン接種をし、集団として、実行再生産係数を下げるべきである。

 

しかし、COVID-19との戦いが今後2-3年或いはそれ以上続くのなら、日本のように低い感染率にある国はワクチン接種を急ぐべきではない。それよりも、NTD領域への抗体が出来ないような修正スパイク蛋白を作るm-RNAワクチンなど、抗体依存性増強(ADE)の起こらないワクチン開発にエネルギーを注ぐべきである。

 

あるブログサイトで桂秀光という方が、モンタニエ博士がワクチン接種者は2年以内に死亡すると言ったという説がガセネタであるとサイトを引用して主張している。しかし、その理由が上記ADEだとすれば、もうすこし考えてみる必要があっただろう。上記2年後の悲劇とその他のADEなどについて要領よくまとめているので、ここに引用する。https://go2senkyo.com/seijika/22385/posts/246846

 

(これは素人のオリジナルな考えであり、各自自己責任で取り扱って頂きたい。;11時15分、結論部分を分離し、更に2,3編集; 13時45分「コロナは武漢研究所の人工操作」発言を引用)

18:05 追加: 阪大の論文の要約は、以下のサイトに日本語で出ています。

 

 

 

補足:

1)ADEとしてよく知られているのが、デング熱におけるものである。https://www.youtube.com/watch?v=7KBifXemcjg

 

2)この説は米国の大手マスコミなどの結束により完全否定され、上記記事でも以下のように書かれている。“モンタニエ博士はかなり以前から、非科学的な言動が問題視されていた人物だ。科学的根拠の乏しい代替医療ホメオパシーを推奨したり、反ワクチン(=ワクチンの接種を拒否)を主張したりするなど、科学界から批判されている”。この記事の著者や編集者は、人格攻撃によりモンタニエ博士の科学的な説「SARS−CoV2ウイルスは人工的なものだ」を否定している。それが全く非科学的なやり方であることがわかっていない。更に、この記事にある査読で落とされた論文はインチキだと言わんばかりの文章は、この記事の著者や編集者が「科学」を全く知らないことを証明している。査読というプロセスはインチキと本物を振り分けるプロセスだけではない。

 

3)SARS−CoV2ウイルスには、エイズウイルスの遺伝子配列が挿入されているなど、HIVとの関係が議論されてきたが、何れも強力な圧力で封殺されてきた。その中には、「新型コロナウイルスは、HIVウイルスのように免疫系を破壊する?」という記事もある。 https://wired.jp/2020/05/24/covid-19-and-t-cells/ この記事の主張はまさにADE現象の一側面であり、現在注目されている。

 

4)この人工ウイルス説にはかなりの状況証拠がある。その一つは、武漢のP4研究所の所員3人が2019年の11月に新型コロナの症状に酷似した症状の病気に罹ったという事実であり、もう一つは、この研究所でコロナウイルス研究を率いていた石正麗博士が新型コロナが流行しだしたとき、心配で眠れなかったと話したという情報である。

 

5)新型コロナウイルス(SARS CoV2)は、細胞のホルモンであるアンジオテンシン転換酵素IIACE2)の受容体に結合し、自身の脂質二重膜を細胞の脂質二重膜と融合して感染する。この感染の鍵となるACE2受容体に結合するのがウイルスのスパイクタンパク質(S蛋白)である。免疫細胞Bセルが作る中和抗体(RBD抗体)は、そのスS蛋白に結合してACE2受容体に結合できなくなるのが、この獲得免疫のメカニズムである。しかし、BセルはS蛋白のACE2受容体に結合する部位の重要性を認識して抗体をつくるだけでなく、兎に角S蛋白にくっつく抗体を作る。その一つがN末端領域にくっつく抗体(NTD抗体)であり、それは2分子が架橋して、ACE2受容体へのS蛋白の結合をたすけ、感染力を増強する。