▼老兵の会話をトイレで盗み聞き!
とある現役サラリーマンがトイレの個室に入っているときに、
会社ではかっつては左大臣、右大臣とされるほど活躍していた
とある老兵社員が小便へ、二人して入ってくるのがその声でわかりました。
会話の様子からすると何やら口論している様子。
とっくに用は済ませていたのですが、
その様子から個室から出て行くことができない
現役サラリーマン。
そしてその口論の内容が気になり、聞き耳を立てていました。
会話の内容はというとなんと、
とあるクレームの対処方法についてでした。
左大臣「あれはお客さんのことを考えるときちんと預かるべきだったんじゃないか?」
右大臣「いや、応急措置で直る内容だったからあれで十分だ」
左大臣「応急処置でもいけると思うが、次同じ内容の症状が出たときより不信感を抱くぞ」
右大臣「その可能性の話はきっちり話した上での応急処置だ」
そんな一つのお客様対応の仕方で延々と口論を繰り広げていました。
今でこそ若手マネージャーに使えない社員扱いをされてしまっているのですが、
かつての会社での英雄である
左大臣、右大臣のこの会話を聞いて皆さんはどう思いますか?
▼韓非子の老馬の智に学べ!
もちろんこのトイレで盗み聞きしていた現役サラリーマンは私。
私はこの会話を聞いてなんだか、
たのもしく思いました。
我々が同年代の社員がトイレで出くわしたときに耳にする会話は
忙しいな、しんどいな、あいつ腹が立つよなみたいな
そんなネガティブな会話がほとんどだと思います。
それなのに、もうすでに使えないの烙印を押されてしまった老兵でも
一つの案件に対して真摯に向かい合い、そして真剣に自分の意見を
ぶつけ合っているのです。
どうでしょうか。
こういうのって中々できないのではないのででょうか。
さて、
中国の古典、韓非子の教えにも
「老馬の智」というものがあります。
昔とある人達が道に迷ってしまいました。
行きが春で、帰りは冬だったので景色がまったく違ったのです。
そんな時、皆さんならどうされますか。
冬の雪道です。
そのまま迷ってしまうと命を失ってしまう可能性があります。
そんな時、管仲という聡明は人がこういいました。
「老馬の知恵をかりましょう」
そして老馬の鞍をはずし、先にやり、その後をついていったところ
道を探すことができ、皆が無事に帰ることができました。
韓非子はいいます。
聡明は管仲でさえ、老馬に聞くくらいなのだから、
もともと愚かな人が何も聞かずに、わからないことに挑戦するなんて
なんて愚かなことだと。
ここでさっきの老兵のトイレの話を思い出してはいただけないでしょうか。
▼老兵は老いれど、生きているうちに知恵は吸収し続けろ!
やはり、現在会社では使えない扱いをされる老兵ですが
その知恵を拝借しない手はないのです。
他の人が使えないだのなんだの言えど、
私達がもっていない、情報を持っていることは確かなのです。
老兵が自分の思い通りに動かないからといって、
敵意むき出しにして、本気で怒っている若手マネージャーの姿も
見受けられますが、
そもそもの老兵の活かし方が間違っているのです。
老兵を思い通りに動かしてやろうと思ってはいけません。
管仲が老馬にそうしたように、
鞍をはずして、自ら先頭をきって歩ませるように
知恵を拝借するのです。
これは非常に重要な事ですよね。
トイレで聞いた老兵のまだまだ衰えぬ、
仕事へのストイックさを垣間見た瞬間に、
韓非子の「老馬の智」という教えが実感できたような気がしたので、
シェアさせていただきました。
皆さんの会社には知恵の深い老馬でありながら、
ないがしろにされすぎている方はいらっしゃらないでしょうか?
心当たりのある方は是非参考にしてください。
ではでは。