BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館 -8ページ目

BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

19世紀のフランスの作家・スタンダールは数多くの恋愛遍歴で知られる。
代表作の小説『赤と黒』は、主人公ジュリアン・ソレルが、若い人妻レーナル夫人 (Louise de Rênal)に思いを寄せるところから物語が展開する。
スタンダールが書いた『恋愛論』の中に「恋が芽生えるには少量の希望があれば十分である」
という一文が出てくる。
『赤と黒』は、まさにそのあたりが描かれていると言ってもいいほどである。

恋といえば、日本人の美意識や恋愛観の中に「忍ぶ恋」を至上とするところがある。
「武士道」の書として知られる山本常朝の『葉隠』に「忍ぶ恋」について書かれた文がある。
そこを抜粋すると、「恋の至極は忍恋と見立て候。
一生忍んで思い、死することこそ恋の本意なれ」とある。
これを平易に訳せば、「恋の中でも最高とするべきは『忍ぶ恋』。
一生涯、その思いを打ち明けないで死んでいくのが最高の恋というものだ」。

この文を読みつつ思い起こしたのは岩下俊作の小説『無法松の一生』
。三船敏郎主演『無法松の一生』

この主人公「無法松」とあだ名される人力俥夫の松五郎は、
ヤクザな行ないのため故郷の小倉を離れたが、舞い戻って人力俥夫として過ごしていた。
ある時、堀に落ちた少年の敏雄を助ける。それは陸軍大尉・吉岡小太郎の息子だった。
それが縁で、父の吉岡小太郎と意気投合する。吉岡はその後、病死。
無法松は「ならず者」であったが、その妻に恋心を抱き、その思いを秘めたまま、
陰ながらこの息子と妻とを助ける。
無法松は雪の日に死んだ。
その持ち物には無法松が密かに積み立てていた敏雄と夫人名義の預金通帳が残されていた、というストーリー。
『無法松の一生』は、映画化されること4回。
あれから日本人の精神性も変わり、『忍ぶ恋』礼讃ということも少なくなったが、
『男はつらいよ』シリーズも考えてみれば、全てのストーリーに、
この「忍ぶ恋」が描かれているとも言える。
高倉健主演の『幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ』も然り。

やはり、日本人は「忍ぶ恋」、これを至上とするところがありそうだ。

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<了>

様々な花が一気に開花する百花繚乱といった季節となった。
新緑の淡い色が野山を包み、花が鮮やかな色をつけて咲いている。
そんな中で様々な鳥たちの鳴く声が聞こえてくる。
その一つは、鶯の谷渡の声であったり、チーチーと鳴くメジロであったりする。

こんな季節を見逃さないのは、俳人・松尾芭蕉。
その句に、「ひばり鳴く 中の拍子や 雉(キジ)の声」というのがある。
鳥は、たいてい、移動のために羽ばたくものだが、ひばりは奇妙な飛び方をする鳥である。
垂直に上がろうとするかのように青空を目指す。
ところが、鳴きながら真上に向かって上がっては、中途で落下し、
また舞い上がろうとする。
移動のための飛翔ではなく、ひたすら騒がしくするのが目的のようにも見える。
その鳴き声も、ピーチク、パーチク、喧(かまびす)しい。
そんな中、ひばりの拍子と違うキジの声が、転調のようにケーンと響く、
といった有り様を詠んだもの。
揚げヒバリの飛翔

世界を見渡せば、イランを中心とする中東情勢の行方がはっきりとしない。
この動きは、まるでヒバリの声とキジの声のようなところがある。
トランプが声高に「要求を呑め」と次々と叫ぶように脅す。
それは、まるで声高に鳴く揚げヒバリ。
その声ばかりが響いてくるが、イランからの声は時のポツリと聞こえるのみ。
不承不承のような様子が窺える。
ヒバリ(トランプ氏)がうるさい程に叫んで、
単に拍子を取るばかりの キジの声(イラン)が時に聞こえてくるのみ。

世界も百花繚乱の季節。
この世界の花を咲かせるのには、今の時代、水より石油。

ヒバリの落下のような、急転直下の解決をと願うばかりだ。

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<了>

中国の古書『荘子(そうじ)』は、紀元前300年ごろに書かれたシニカルで哲学的な香りがする書。
一種、悟りをもって語っているようなところもある。
この『荘子』の一文に「力足らざれば偽り、知足らざれば欺き、財足らざれば盗む」
というのがある。
これを要約すれば、「自身の力が足りないと思えば、それを隠そうとしたり、
知識がなければ、知ったふりをする。持っている財力がなければ、盗みを働いたりする。」
ああ人間は、浅はかな生き物よ、といったところである。
この「荘子」が語ることは、
能力、知識、財力は、あるに越したことはないが、必ずしも必要ではない。
「自身を弁(わきま)え、足ることを知ることが重要」といったところである。

今日、我がささやかな生業(なりわい)がある地域を散策した。
この辺りは、富裕層の住宅地として名高い地域ではある。
駅前の一角は、しばらく広大なコインパーキングになっていたが、そこが更地となっていた。
やっと、何か建つらしく「建築計画」の立て看が目を引いた。
新たな商業施設でも建つのかというほどに大きな一等地。およそ500坪。
何が建つのかと見れば、「建築計画」には、二階建ての住宅と出ている。
建築主は、長者番付でも見る名が出ていた。

それを見ていると、
ふと、 ABBAの歌”Money, money, money” が思い浮かんできた。
ABBA”Money, money, money”

この歌詞は、まるで『貧窮問答歌』
「自分は一晩中働いて1ペニーの金さえも残せやしない。
さぞやお金持ちの世界は面白かろう。
いつも陽が射しているようだぜ、お金持ちの世界は〜♪」と続いていくが、
この歌が語っているのは、「それが何だ」と、笑い飛ばすところに妙味がある。
あるがままの今の自分、それが一番といったところである。

あの敷地を見ながら、
それでも、
ちょっと気になる "Rich man's world" ではある(^^;

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