BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館 -30ページ目

BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

ドストエフスキーの小説に『罪と罰』というのがある。
一見、罪と罰との関連は対義語のように見えるが、そうではなく、
もちろん同義語でもない。

これに応えるのが、太宰治の小説『人間失格』。


この小説の中で登場人物の二人が、言葉遊びのようにアントニム(対義語) とシノニム(同義語)について語るシーンが出てくる。
様々な言葉から、やがて「罪」の対義語と同義語について議論を始める。
その部分を紹介すると、
一人が「罪のアントニムは何だらう。これは、むつかしいぞ」というのに対して、
もう一人が「法律さ」と答える。「罪ってのは、君、そんなものじゃないだろう」
という話が繰り広げられる。

「罪」の対義語が「法律」というのは意外と言えば意外だが、
それに答えを出すのは国際問題かも知れない。
イスラエルによる2年に及ぶガザ地区に対する攻撃はあまりに過酷。
遠いところであるがゆえに、あまり我々は、その現実を知らなさすぎるが、
あれは、やり過ぎだと思える行動。
道義的には、これを発令した首相は、明らかに罪人に見える。
と言って、彼を捕まえたり、罪を償わせることはできない。
それは「世界の法律」がないため。
法律がない以上、法律に抵触しようがないので「罪」を問うことができない。
イスラエルの首相に「指導者失格」や「人間失格」と言おうと、
彼には「どうぞ、ご勝手に」となる。
「罪」に問えないのは、そんな「法律」がないため。

「罪のアントニムは法律さ」は、正解かも知れない...。

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<了>

『異邦人』で知られる小説家アルベール・カミュは、いつまでも気になる存在である。
彼は祖父の代にフランス領アルジェリアに移民した純粋のフランス人。
青年期にパリの大学に進学を考えるが、貧しさのため断念。
アルジェリア大学を出て、のちにフランス本土に移住している。
わが感想で言えば、彼にはどこか鬱屈した心の陰が見える。
それを感じる彼の文章に「コバンザメ」に関しての記述。
その部分には「メルヴィル(『白鯨』の作者)によれば、コバンザメは泳ぎが下手。
この魚が前進するチャンスは、大きな魚の背中にしがみつくこと。
時にはサメなどの胃の中にまでチューブのようなものを差し込んで養分を吸い上げる。
自分は何もせずにサメの獲物と骨折りに縋(すが)って生きながら繁殖している」
と、なかなか手厳しい。
そして「パリの風土はこれと同じだ」と結んでいる。

彼は血統的には純粋なフランス人とは言え、アルジェリアで生まれ育ち、
フランスに移住した「異邦人」。
彼が感じたパリの姿は「花の都パリ」ではなく、
誰かの生き血を吸って生きているコバンザメのように見えたというもの。

今、フランスで大きな問題になっているのは「移民」。
あまりに増えすぎた移民に対して対策が打てないでいるようだ。
その一つ、大きな問題になっているのがゲイテ・リリック(La Gaîté Lyrique)。
今、数百人の移民に占拠された状態となっている。
この場所は、マレ地区からもほど近く19世紀に建てられた歴史ある劇場から、
その後、2011年に「デジタルアート専門のアートスポット」に変身し人気を得た。
ところが、昨年から移民に占拠されている状態が続いている。
per la Franceinfo

パリ市民にとっては、適切な手を打てないパリ議会に不満を抱いている。
ホームレス状態になっている移民にとっては、この場所が唯一の拠り所。
占拠して明け渡さないのは、カミュが感じたように、
パリは、誰かの生き血を吸って生きているコバンザメのように見えているということだろう。
移民は、手を焼く問題となるようだ。

コバンザメは、サメの仲間ではなくスズキと同種類。食すれば、意外に美味いという。
残念ながら、
「美味い」と言える間に解決しておかなければならない問題のようだ。

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<了>

先ごろのニュースのプーチン大統領の健康不安説が出ていた。
この種の話はよくあることで「またか」ということは否めない。
プーチン大統領の靴が気になる...

今を去る、19世紀のロシア文学は、華々しい小説家を輩出している。
ドストエフスキーやトルストイといった小説家を頂点に、
『猟人日記』を書いたツルゲーネフや『桜の園』で知られるチェーホフなど、
今もなお読み継がれる小説家も多い。
その一人、ツルゲーネフがフランスの小説家たちと度々出会い、
そこで語った逸話が残されている。
彼は、ロシア人らしく「皆の衆、”スラヴの霧”ってご存知ですか?」と語り始めた。
「ロシアの寒さは生半可じゃない。
寒さで凍死ということも、ままある。
スラヴ人は寒さのことなんか考えると、それが頭から離れなくなってしまうんだ。
その恐怖心から身体の中に”寒さ”を入れると、恐怖心だけで死んでしまうことがある。
それを避けるための秘策がある。
そんな恐怖心に襲われた時は、頭をはっきりさせないで、霧がかかったような思考をする。
そうすると襲っている寒さの恐怖から解かれて寒さ自体も気づかなくなる。
それが”スラヴの霧”。
意識にある様々な苦痛からも解き放たれる。
諸君、ロシア人の大半は、こんな”スラヴの霧”の思考で暮らしておる。
国家の体制に対してもさ! ワッハッハ。」
ツルゲーネフは20世紀を待たずに逝去。

その後、ロシアは1917年ロシア革命から社会主義へと変換。
その体制も21世紀を待たずに1991年終焉。
2000年からプーチン体制。
ロシア人の身を守る ”スラヴの霧” という思考は、
現在に至るまで、脈々と受け継がれてきているようだ。

プーチン体制を守っているのは、この ”スラヴの霧”か?!

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<了>