これは、子ども虐待のない社会を目指す運動のことで毎年11月は、その啓発月間になっている。
子供への虐待事件のニュースも多い。
そんな事件を引き起こす親は、その虐待行為を子供の「しつけ」と応えるという。
「しつけ」を漢字で表わすと「躾」。
所作などを「美しく」することが「しつけ」だが、
そんな親こそ、決まって「美しさ」とかけ離れた生活をしているもの。
オレンジリボン運動の啓発ポスター2025「躾」という漢字のように、偏(へん)とその横の文字とで様々な意味の漢字が出来上がる。
たとえば「魚偏」に春夏秋冬「鰆(サワラ)」「魚夏(ワカシ)」「鰍(カジカ)」「鮗(コノシロ)」。
このワカシは、あまり馴染みがないが、出世魚である鰤(ブリ)の稚魚時代の名。
「鮗(コノシロ)」は、あまり耳にしない名前だが、
「コハダ」という別名を聞けば、誰もが思い浮かべる魚でもある。
その昔は、大量に獲れ、飯(めし)の代わりにする魚という意味を表わし
漢字もその名のごとく「飯代魚(このしろ)」。
変な話だが、この魚を焼くニオイが人の死体を焼くニオイに似ているという。
そんなところから生まれた伝説がある。
それを紹介すると、
「ある村の長者の娘がたいそう美しく、その娘に国司が惚れ込んで是非娘が欲しいという。
ところが娘には好きな男性がおり、長者は娘の気持ちを汲んで、
「娘が死んだ」と国司の使者にウソを吐き、棺に大量の「鮗(コノシロ)」を入れ火葬を行なった。
国司の使者はその匂いを嗅ぎ、納得して国司に娘の死を伝えたという。
そして、娘は晴れて好きな男性と結ばれた」という話。
すなわち、子の身代わりということで「子の代(コノシロ)」ということらしい。
虐待する親も居れば、身を挺して子供を守る親も居る。
「子」を喪って気づくことは、「子の代わり」は、どこにも居ないということだろう。
「人」の代わりも、どこにもいない。
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