BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館 -20ページ目

BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

「小さな親切運動」なるものがある。
これは1963年に始まった日本の社会運動。
今なお続いているが、このきっかけになったのは当時の東京大学の総長であった茅誠司氏が、
東京大学の卒業式で「小さな親切」の重要性を訴え、
それが共感を呼び、その年の6月に「小さな親切」運動本部が設立されたもの。
最近はあまり聞かないが、当時は一大ブームになった。

親切と言えば、1970年代にヒットした山上たつひこ氏の漫画に『がきデカ』というのがあった。
「こまわりくん」という名で呼ばれる小学生の少年が主人公のギャグ漫画。


「八丈島のきょん」「死刑!」「アフリカ象が好き」などのギャグがウケた。
わが記憶に残っているそんな一つが、
アノ顔を下げて、「親切の押し売りにやってきた」というもの。
「親切」は、時、状況、人によって「押し売り」とも受けとられる場合もある。
この辺りが山上たつひこ流の一つのジョークとも言える。

人間、絶望の淵に立った時には、慰めの言葉がいいのか?
あるいは、あたらずさわらず、そっとしておくのがいいのか?という問題もある。
『変身』で知られるフランツ・カフカは、絶望の作家とも言われている。
その彼が愛した女性・フェリーツェに書いた手紙の一節に、
「未来に向かって歩くことは、ボクにはできない。
未来に向かってつまずくこと、これはできる。
いちばんうまくできることは...倒れたままでいること」
いかにもカフカらしい言葉である。
絶望の中にいる人は、時には、「倒れたまま」でそっとして欲しいと思う。
苦しみの中にドップり浸るのが心の癒しになるのかも知れない。

そんな感傷的なところに、突如「こまわり君」が現れ、
「親切の押し売りにやってきたのだ!」

こうなると、ひたすら迷惑千万。

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<了>

12月も半ば。
「暦(こよみ)」が気になる頃になってきた。
今年も、あと何日と数えるほど。
この暦だが、今は「こよみ」と読んでいるが、江戸時代中期に書かれた『和訓栞(わくんのしおり)』には「日読み」と書いて「かよみ」と読んでいたという。
実際に、江戸の国学者・本居宣長も
「一日一日と、つぎつぎと来歴(きふ) るを数へゆく由の名」と書いている。
つまり、日を数えることが「かよみ」であり、
それが、次第に読み方が「こよみ」に変化していったようだ。


江戸時代までは太陰暦を使っており、年齢も数え年で数えていたため、
正月には、みんな一つ年をとることになる。
それゆえに、一休宗純の狂歌、
「門松は冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」
ということになる。
すなわち、正月に飾る門松は、ひとつ歳を重ねる旅の一里塚のようなもの。
単にめでたいとばかり言ってられないゾ、となる。

そこで、「年のことなど忘れる会を開こう」として、開いた呑み会が忘年会。
そんな習慣がスタートしたのは、一休さんと同時代の室町時代。
記録も残っている。
その記述は室町時代の皇族である伏見宮貞成親王が書いた『看聞日記』。
1430年12月21日の記録には「及酒盛有乱舞」と出てくる。
すなわち、「酒を呑んで乱舞」という過激なもの。
「忘年会」は、草創期より、そんな様子だったらしい。

江戸の俳人・松尾芭蕉の句にも、
「年忘れ 三人よりて 喧嘩かな」 とある。

こればかりは、ミャクミャクと受け継がれているようだ。

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<了>

仏教用語に「円寂(えんじゃく)」という言葉がある。
あまり使わないので現代の死語といったところだが、
その意味は「悟りの境地」や「涅槃(ねはん)」を表したりする言葉。
時には「死」そのものを表わす言葉でもある。

民俗学者であり国文学者でもあった折口信夫(おりくちしのぶ) の
著書に『歌の円寂する時』という評論がある。この意味は「短歌が死んでしまう時」。
彼は歌人でもあり、大学教授でもあった。
ただ、かなりの変人とされていた。
その一つに決して板書(=黒板に文字を書くこと)をしなかったこと。
その理由は、もし板書をして筆順ミスや誤字をした場合、
学生は、それを指摘して、この教師は能力がないと喧伝する。
そのため板書は、しなかったというもの。

先ごろ話題になった本に長谷川鑛平『本と校正』(中公文庫)というのがある。


決して新しい本ではない。
元々は1965年に発刊されたものだが今なお売れ続けている。
理由は、ほぼ失敗談。
彼は、戦中時代、誤字で官憲に呼ばれたこともあるなど
一つ一つのエピソードが切実でもあり、妙に面白い。

人の失敗は、面白いもの。
トランプ大統領の一期目に、そのような誤字があった。
本来「前代未聞」という意味で、"unprecedented" と綴るところを
"unpresidential" と表記。
この意味は「大統領としてふさわしくない」。
そのことで、ネットでは「その通り!」と、大いに湧いたことがあった。
また、アメリカ副大統領だったダン・クエール氏も、小学校を訪問して、
子供が”Potato(じゃがいも)" と綴っているのにわざわざ"Potatoe"
と書き換えたことにより、全米が呆れ返った。
人前で綴りばかりは、さし控えるのがよろしかろう。

誤字一つは、命取り(円寂)となるようだ。

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<了>