どんなものにしろ、ヤメられない状態になってしまうと手がつけられなくなってしまうもの。
最近は、聞かないが、男性の喫煙率が優に80%を越していた時代には、
タバコをやめられないという言葉をよく耳にした。
「健康に良くないのは、わかっちゃいるけどヤメられない」とか言いつつ、
「ヤメられない」のが、幾分、誇らしげでもあった。
ヤメるぐらいワケないだろうと思ったが、中毒というものは、そのようなものらしい。
小説家・安部公房に『タバコをやめる方法』というエッセイがあった。
彼は、愛煙家として知られていたが、
「ボクはヤメないが、タバコぐらい、すぐにでもヤメることができるんだ」
という意味で書いたのだと思われる。
その「タバコをやめる方法」というのは、タバコを取り上げるのではなく、
いつでもタバコが吸える状態にする。
そして、まずは数分吸わない状態を作る。
自己に向かって「どうだい、吸わなくったって平気だろう」と語りかけ、
「平気である」という感覚を心の底に刻み込む。
さらに、数十分経って「吸いたい」という気持ちが起こったならば、
「どうだい、平気だろ?」という「感覚」を思い出せば、難なくヤメられるというもの。
ちょっと安易と思えるが、彼の中では、それで完結らしい。
生理的な溺れを、心理偽装で解決できるという感覚。
すなわち、言語による心理の内部調整。
「どうだい、平気だろ?」という感覚がすべてということらしい。

生理的な溺れを、心理偽装で解決できる。
何事も、そんな安易にことが運ばないのが世の中。
それでも、そんな挑戦の積み重ねをして、脱却できるものかも知れない。
今となっては、ケムリ漬けの安部公房の姿が懐かしい。
*無断転載を禁止します。
*严禁复制粘贴**本"Boots strap"博文禁止复制粘贴。如有发现,本人将采取法律措施。
*2カ所のブログランキングに参加しています。
↓↓下のアイコンにポチッとお願いします。押すとランキングのページに行きます。お手間ですが戻ってきて、もう一つ下のアイコン(にほんブログ村)にもポチッとして頂ければ、、、。

エッセイ・随筆ランキング
↓↓ にほんブログ村は、こちら。
にほんブログ村
フレンドリーでリーズナブルな外国語スクール
*外国語リニア
芦屋市大原町12-1 プティビル 201
<了>