パナマにもゲイシャがいるらしいで。 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

「何でも、美味しいと言って食べなきゃ」
子供の頃、母親によく言われた言葉である。

実際、母親の手料理で「あれは、まずい。これは美味しくない」などという言葉は御法度だった。
外で食べる時も同じ。あの店の何々は不味い。
などというのを口にしたことがなかった。
これが奏功したのか、美味しい、不味いで他人と争うということは皆無だった。
ただ、それは子供の頃まで。

成長してくると、味に対する意見を求められることが多くなる。
この時ほど、困ることはない。味覚に関しては、Non policy であり、No opinion 。
今になって白状するのだが、ことによると味覚音痴か?ということで密かに悩んでいた。
味覚と嗅覚は、となり合わせの器官。
子供の頃から鼻炎っぽく、嗅覚が弱かったのは事実、味覚にも自信がなかった。

そのリハビリの一つが、珈琲。
ある時から、毎日、ほぼ欠かさずに飲んでいる。それは味と香りを知るため。
とは言え、1日一杯。
その一杯だが、どこの国のどこどこ農園。そして焙煎は何々。
焙煎豆で買って、点てる直前にグラインド。これだけは守る。
かれこれ30年。おかげで少しはわかるようになってきた。

もう一つの大きなきっかけは、今からおよそ15年ほど前のこと。
コーヒー豆の卸問屋から「パナマ産エスメラルダ農園のゲイシャ」という種類の珈琲豆が
手に入ったということで分けてもらった。
エスメラルダ農園

その当時のコーヒー豆の平均価格が100グラム300円から400円という時代に、これは何と2,500円!
いくら世界一になったとは言え、美味いとは限らない。相性というものもある。
さて、それを点てて、口にすると実に美味しく感じた。
その珈琲豆は、あれから15年を経て今や さらに高騰を遂げている。もはや高嶺の花。
もう、とてもではないが買うことができないほどになっている。
ただ、捨てたものではない。
味覚の記憶が残っていて、いくつかの安い豆をブレンドすれば、
限りなくその味に近づくことに気づいた。

それをして悦にいっていたが、ある日、その組み合わせでブレンドしたコーヒーの香りがしない。
入れていた容器の缶も香りがしない。アレは3年前...

どうしたんだ?と思ったら、
コロナに罹っていた (-_-;)

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<了>