カールのおじさんは、サラ川が嫌い? | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

パリ・オリンピックが近づいてきた。
フランスは長い歴史がある国だが、大きな出来事として挙げられるのに紀元800年の
シャルルマーニュ(シャルル大帝)の西ローマ皇帝としての戴冠式がある。
この人物、同時にカール大帝として神聖ローマ帝国の皇帝ともなる。
ほぼヨーロッパを領土に収め、サラセン軍を追い払いキリスト教圏として守った人物として、
その名をとどめている。
ナポレオンが目指したモデルは、このシャルルマーニュ。
戴冠式も彼に倣い、彼が勝ち取った領土を目指したとも言われる。

このシャルルマーニュが獲得した、巨大な帝国のままだったらヨーロッパも平和だったが、
ゲルマン人の風習として王子の人数に合わせて国を分割するのが当時の習いだった。
彼の長子、次子ともに若くして死んでしまい第三子の敬虔王ルイがその巨大領土を相続する。
その後、ルイの長子ロタールにすべてを相続させると宣言したが、
後妻の女王の息子シャルルを溺愛して気が変わってしまった。
困ったことに、次子のシャルルに全部を与えると言って死んだ。
その言葉が災いして残る兄弟は骨肉の争い。
戦争に継ぐ戦争を繰り返したが,結局は,ヴェルダン条約で決着がつき、
今のフランスの大部分を西フランクとしてシャルルがとり、東フランクは神聖ローマ帝国、
そして、ロタールは真ん中の縦に長い地域を取った。
この如くになった。
今は、フランス国内であるがロレーヌのドイツ語読みは、ロートリンゲン。
すなわちロタールの国、という意味。
ヴェルダン条約で三地域に分割されたが、そんな時代は長くは続かなかった。
フランスの中でも上に挙げた地域、すなわちロタールの領土は、フランスの中でも異色。
むしろ異彩を放っているかに見える。
この地図から見ると、パリと争ったリヨン、アルザス、ロレーヌ、コートダジュールは、
ロタールの領土となる。
パリを中心とする、かつてのフランク王国の領土と、
この地域とは、違った香りを感じる。

むしろ、自由で快活な香りを感じるのは、私ばかりではなさそうだ。
地域や街は、歴史を背負っているものらしい。

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<了>