カト「茶」、ペッ! | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

かのカール・マルクスの著書『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』
の中に書かれた有名な言葉に
「一度目は偉大な悲劇として、二度目はみじめな茶番劇として」
などというものがある。
カール・マルクス

これは「偉大な世界史的な事実と世界史的人物はいわば二度現れる」の後に出てくる言葉。
この言葉は、様々なものに応用して使われる。
この「茶番劇」という表現は、翻訳者が使ったものだが、
「茶」がついた言葉にあまりいいものがない。
「茶化す」「茶々を入れる」など「茶」には、良くない謂(いわ)れがあるのかと思ったりする。
あまり良くない意味として使われる源泉となるところを探ってみると、
歌舞伎にその源があるようだ。

歌舞伎の世界は、一流どころは「まねき」などの看板などに名前が並べられるが、
それに届かない三流役者は、お茶を出す役割の「茶番」と呼ばれていた。
とは言え、役者の端くれ。本芝居に先立つ余興としてドタバタ芝居を行なっていた。
そのような茶番が行なう芝居のことを「茶番劇」と呼んだ。
それが一般化し、安っぽいドタバタ喜劇を「茶番劇」と呼ぶようになった。

また、歌舞伎から生まれたものに「キマる」という言葉がある。
芝居がピタリと決まり、ポーズをとる様子を意味するが、
これが、しっかりすれば良いのだが、うまく嵌(は)まらないときがある。
そんな様子になぞらえて、
「キマリが悪い」「キマリがつかぬ」という表現が生まれた。

昨今、賑わしているものに、政治資金規正法の改正がある。
提出した自民党自身も、不満を口にして、すっきりとした形で決着がついたように思えない。

言ってみれば、キマリがつかない「茶番劇」。

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<了>