哲学者といえば、とかく難解な言葉で語ることが多いが、
彼の場合は、科学分野の特許を持ち、その分野から哲学に進んだ学者らしく、
筋道を立てた哲学者として世に知られる。
彼の『論理哲学論考』のタイトルの如く論理に基づいた思考を重視していた。
その中の一節に「哲学の目的とは何か?」とある。
その答えとして「それは、ハエにハエ取り壷から抜け出せる道を指し示す事である」
というのがある。
彼が生きていた時代の「ハエ取り壷」を知らなければ、その意味が分かりにくい。
ハエ取り壷
このハエ取り壷の構造は、一旦ハエが、この壺に入ったが最後、
ハエは抜け出すことができずに死に果てることになる。
実際のところは、「ハエ取り壷」から抜け出す方法はある。
ところが、ハエ自身の習性が邪魔をして出る事が出来ない構造となっている。
人の悩みも似たようなところがある。
その解決法として、自分自身の習性なりを見極めて、
それを変えるところに抜け出す道があるものらしい。
この哲学者ヴィトゲンシュタインの実の兄はピアニストであるパウル・ヴィトゲンシュタイン。
著名なピアニストだった。
ただ、従軍した第一次世界大戦て右腕を喪った。
彼は、なおもピアニストを続けることを決意するが、左手だけしかない。
それを聞きつけ、左手だけで弾ける曲を作曲したのがラヴェル『左手のためのピアノ協奏曲』。
パウル・ヴィトゲンシュタイン
ハエはハエ取り壷から抜け出せる。
探れば、必ず道は開ける。
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