「コレ、いくらやったと思う?」「 安っ!」「(ドヤ顔)」 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

江戸時代を代表する文化は、東と西とで大きく違う。
東を代表するのが江戸文化。西を代表するのが上方文化。
そうすると、江戸文化の申し子は江戸っ子。
それを代表する気質は「気っぷの良さ」と「やせ我慢」。
一方の上方文化の申し子は大坂人。
その特徴ある気質は「ケチ」。

当時の笑いにもそんなところが見えてくる。
それは「初鰹」に対する記述。

江戸時代の書『笑いの種蒔(たねまき)』に出てくる笑い咄には、
「初鰹?いくらするんだぃ」
「はい、三分(三千文)でございます」
「そりゃ、安過ぎる。そんな金額では買えぬ。一両(四千文)で売ってくれ」。
ここに現れる笑いは、「やせ我慢」と「見栄っ張り」。
実際に、当時の人気歌舞伎役者であった中村歌右衛門が「初鰹」を三両で買ったという。
この歌右衛門の場合は「気っぷの良さ」とも言えるが、
笑い話の御仁は、ただの「見栄っ張り」。

一方、大坂を舞台にするものは、気質がまったく逆。
それを代表するのは、井原西鶴『日本永代蔵』。
その主人公は、ケチケチ人間、藤屋市部衛(藤市)。
この男にとって「初鰹」は、ナンセンス。
もう少し我慢して、一般に出回る時期になれば鰹なんかは、安く買える。
そんな見栄のために金をつかうなど「ムダの骨頂」だと言う。
そんなケチ話がウケる。
東と西の文化の違いは、「見栄」と「ケチ」。

たしかに、、、
見渡してみれば、安く買ったのを自慢するのは、関西人だ。

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<了>