「イチイ」がいいですぅ。ニイじゃダメなんでしょうか? | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

自身の愛着のある動物や植物を贔屓するあまり破格の位を与えたりする。
その代表の一つは、「命婦(みょうぶ)のおとど」というもの。
『枕草子』の一節にあり、「おとど」すなわち「大臣」という仰々しい名がつけられているが、これは一条天皇の飼いネコの呼称。
天皇は余程の愛着があったのか、このように名づけている。
身分で言えば、かなりの高位となる「五位」の位。

また、『櫟(イチイ)』と呼ばれる木があるが、
本来、この木はアララギという名であったが、呼び名としては「イチイ」が一般化している。
この「イチイ」の木は、漢字に宛てると「一位」となる。
これも「一位」という破格の地位の呼称。
この名を付けたのは、あの巨大古墳で知られる仁徳天皇。
彼は『笏(しゃく)』に使うこの木に愛着があったらしく、
「アララギ君、キミは素晴らしいので位を与える」ということで、
最高級の位である「一位」を与えられたらしい。
そして、その名が、今でも一般化した名前となっている。

「一位」以上の地位はと言えば、「神」ないしは「神の使い」
こんな呼称は、愛着があったとしても、めったやたらと使うものではない。
CNN News を見ていると、「神の使い」なる言葉が使われていた。
それは、インドでのこと。
今、インドは、総選挙戦の真っ只中。
モディ首相は、3選を目指している。

その中で、地元テレビ局「NDTV」との会見で語ったのが「神の使い」。
「神は目的達成のために私を送られた」「この目的が果たされた時、私の仕事は完結するだろう」というもの。
インドは、ヒンドゥー教の人口が80%を超えている。
ヒンドゥー教徒を意識しての言葉と捉えることができる。

「イチイ」も「「命婦のおとど」も溺愛するほどの、時の天皇による他薦の言葉だが、
さて、モディ首相が使った「神の使い」という表現はどうか。

モディ首相といえば、とみに勢いのある国家元首。
インドという巨大な人口を抱える国の自薦の言葉が、顰蹙とならず、功を奏するか?

投票日も間近か。

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<了>